ずっと愛してます２　羅衣 作
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第7話　ハプニングバー１


　郁美と彩佳は身体の変化を感じていた。
　吐息は熱くなり、秘部がムズムズして既にしっとりと濡れてしまい、瞳はトロンとして肉棒が急速に欲しくなっていたのだった。
　郁美は久しぶりに嗅ぐ徹の薄い香水の香りに酔いしれた。
　徹は会うたびに香水の香りが違い、今日はスウィートオレンジの香りだった。
　決してつけすぎることがなく、身を寄せ合うほど近づいて初めて感じる程度であった。
　毎回違うので、その新鮮さが郁美だけでなく女性達の心を掴んで離さない隠れたポイントであった。
　郁美はその香りに包まれた瞬間に、秘部が激しく濡れてしまうことを自覚してモジモジしてしまう。

　香水の使い方は徹の工夫と努力でもあるが、実は徹のしたたかな計算が仕組まれていて、その日会う女性の好みを徹底的にリサーチした上で香りを変えていたのだ。
　郁美と敬子に対してはオールマイティに全ての香りを日替わりで披露していたが、他の女性陣にはその女性それぞれの専用香りを選択しているほどであった。
　使っている香水も、女性への性的作用があるとされるフェロモン配合の特殊香水を使っていたのだ。
　その見えない香りの因子は、香りに敏感な女性達に見えない引力となって作用していく。
　徹は類い希な容姿と圧倒的な精力だけにとどまらず、あらゆる努力と研究を惜しまない天性のスケコマシであった。

　郁美は自分の選択が徹を苦しめたと自覚があった。
　それでも徹は自分のことを真っ直ぐ見つめてくれて守ってくれていると感じていたし、敬子にも迷惑をかけたと申し訳ない気持ちでいっぱいであった。
　敬子は、徹が郁美のことを一番愛していると知っていたし、徹にとっては自分は永遠に２番目の女であることを自覚していたにもかかわらず、失意の徹を受けとめたのだった。
　そんな敬子が郁美は愛おしかった。
　今、郁美と徹がこうして穏やかな気持ちで一緒に時間を過ごせるのは、全て敬子のお陰であった。
　徹は敬子と夫婦になってから、ますます魅力的な男性に成長を遂げた。
　あえて郁美は敬子に甘えることを受け入れた。
　健二との再会、そして郁美の選択が郁美と敬子、徹の３人の絆を強くしたのだ。
　少女であった敬子はいつしか立派なオンナに成長して、今ではなくてはならない存在であった。
　徹も郁美と同じ気持ちであった。
　「だからこそ　この限られた時間を充実した時にしなければ」という思いが強かったのだ。

　郁美と徹は腕を絡めながら、先導してエレベータに向かう。
　彩佳は徹とは初対面の筈だが、どこかで出会ったような気がして薄れる思考を巡らしていた。
　祐司は足元がおぼつかなくなった彩佳の肩を抱いて、引き寄せた。
　祐司の鼻腔を美味しそうな若い女性の匂いが広がった。
　最上階にたどり着くと、そこは１０畳ほどの銀色に統一されたエレベーターホールが広がっていた。
　周囲には無数の監視カメラが赤いランプを点灯させていた。
　真正面には、丸い金庫室の扉をイメージした分厚い入口が立ち塞がっていた。
　以前、彩佳が聞かされた説明では、ガスバーナーや工具、爆薬では開けることが出来ない銀行並みの金庫扉と同じ構造らしい。
　唐突にその分厚い扉が開いて、黒いドレスを着た３０歳前半に見える女性が現れた。

黒いドレスの女　「これはリョウ様、ジュリエット様　レイ様　お揃いで　いらっしゃいませ」
祐司　　　　　　 　「おお　お邪魔するぞ　今日は盛況かい？」
黒いドレスの女　「８名ほど　いらっしゃってます」
　　　　　　　　 　　「だだ女性の方が　２名なので」
　　　　　　　　 　　「ジュリエット様　レイ様　が来られたら皆さん喜ばれるかと」
祐司　　　　 　　　「悪いが今日は　この４人だけで楽しみたい」
黒いドレスの女　「そうですか　かしこまりました」
　　　　　　　　　　 「今日は個室　ハートルーム　ダイヤルーム　共に空いております」
　　　　　　　　　　 「またプレイスペース　スペードベット　クラブベットも　共に空いております」
　　　　　　　　　　 「個室になさいますか？　それとも　プレイスペース貸し切りになさいますか？」
郁美　　　　　　　 「それは　もちろん　プレイスペース　２つで　お願いします」
黒いドレスの女　「ジュリエット様ありがとうございます　皆様も喜ばれます」
　　　　　　　　　　 「さあ　こちらで　身支度整えて下さいませ」
祐司　　　　　　　 「あはぁはぁ　ジュリエット らしい」
黒いドレスの女　「ところで　そちらのお連れ様は？」
郁美　　　　　　 　「わたしの大事な人なの　入会承認して欲しいの」
祐司　　　　　　 　「俺のＩＤで　登録して欲しい　問題ないだろう」
黒いドレスの女　「はい　リョウ様のそのお言葉だけで十分でございます」
　　　　　　　　 　　「そうしましたら　ちょっとお手数ですが」
　　　　　　　　　　 「こちらで書類に　ご記入頂けますでしょうか？」
徹　　　　　　　　　「分かりました」
郁美　　　　　　　 「わたしもついて行くぅ　リョウとレイはお先に」
祐司　　　　　　　 「おお　行こう　レイ」

　徹は初めての体験であった。
　既に３人とも、別の名前を持っていることに驚いた。
　出遅れた気がする徹であったが、郁美が楽しそうにして一緒にいてくれることに幸せを感じていた。
「まだまだ　僕は知らないことが多すぎる」
「これが大人の世界なんだ」
「それにして　ここは凄い」
「ハプニングバーというから　キャバクラやクラブのようなイメージでいたけど」
「なんか高級ホテルのラウンジのような　お洒落な作りと雰囲気だ」
「ダウンライト照明も　暗すぎず　明るすぎずって感じだ」

　靴を脱ぐ玄関のようなスペースでは数人の黒服を着た男達がサービスしてくれる。
　差し出されたスリッパも高級そうな柔らかい黒地のものであった。
　郁美には可愛らしい赤いスリッパが用意された。
　通路に足を踏み入れると床がこれまた高級な絨毯が敷き詰められている。
　歩くたびに優しい踏み応えが夢心地になりそうであった。
　途中１人の純銀製お盆を持ったモノトーン衣装のバニーガールの若い女性とすれ違う。
　女性は優しい笑みを浮かべると、軽く会釈してくれた。
「うわぁ　バニーガールだぁ　お耳　可愛い　丸いしっぽ初めて見た」
「それにしても綺麗な人だ　ここは　本当に　高級会員制倶楽部なんだ　凄い」
　不意に目線を下げた徹は、目の前で先導する黒いドレスの女のお尻の辺りで目がクギつけになった。
「あわぁわぁ　お尻の割れ目ちゃん　見えてるって」
　と思った瞬間、すぐに郁美の肘鉄が軽く入った。
「やばぁ　郁美　怒ってる」

　通路の途中にレジカウンターコーナーのようなスペースがあり、初めてここがお店なのだと実感させられる場所であった。
　その真横にある真っ黒い扉を黒いドレスの女が開けると、徹と郁美を室内に誘った。

黒いドレスの女　 「そちらのソファーでお待ち下さいませ」
　　　　　　　　　　　「すぐ　ご用意致しますので」
郁美　　　　　　　　「リョウと早く合流したいから　手早くね」
黒いドレスの女　「かしこまりました」

　その部屋は６畳ほどの部屋で、照明も明るくて壁が真っ白なので眩しいくらいだった。
　調度品は豪華な黒いソファー３点セットがあるだけの殺風景な個室であった。
　照明も調整されて落ち着い雰囲気を醸し出す通路とのギャップがありすぎて、正直なところ落ち着かない部屋であった。

郁美　　　　　　　 「さあぁて　徹　名前　なににしょうか？」
徹　　　　　　　 　 「どうせなら格好いいのがいいな」
　　　　　　　　　　 「郁美 ジュリエットなら　ロミオにしようかな」
郁美　　　　　　　 「あはぁはぁ　それいいね　空きあると良いね」
黒いドレスの女　「書類お持ちしました　ご記入お願い致します」
　　　　　　　　　　 「それと　こちらでの愛称　源氏名をお考え下さい」
郁美　　　　　　　 「ロミオって　ダブってませんか？」
黒いドレスの女　「ロミオですか？　うぅぅぅん　たしか　誰もいらっしゃらなかったと思います」
　　　　　　　　　　 「すぐ確認して参ります　しばし　お待ち下さい」
郁美　　　　　　 　「うふふ　ロミオとジュリエットかぁ　わたし達にピッタリね」
徹　　　　　　　 　 「マジで切なくなってきた」
郁美　　　　　　 　「うふっ　わたしって罪作りなオンナね」
徹　　　　　　　　　「きっと　ジュリエットぉぉぉって　叫んじゃう　あは」
郁美　　　　　　　 「うふふ」
黒いドレスの女　「ジュリエット様　空いておりました」
郁美　　　　　 　　「それじゃ決定！！　ロミオ　早く書きなさい！！」
徹　　　　　　　　　「はいはい」
郁美　　　　　　　 「はいは一回で良いの　わかったロミオ！！」
徹　　　　　　 　 　「ひえぇぇぇ　はい　わかりました」
黒いドレスの女　「うふふ」
　　　　　　　　　　 「１件　注意事項が　ございます」
　　　　　　　　　　 「当倶楽部には　スタッフが男女おりますが」
　　　　　　　　　　 「基本的に彼らへのプレイ等への参加および勧誘は厳禁とさせて頂きます」
　　　　　　　　　　 「スタッフは　スタッフに割り当てられた仕事に専念させて頂きます」
　　　　　　　　　　 「よろしくお願いします」
徹　　　　　　　　　「なるほど当然ですよね　わかりました」
　　　　　　　　　　 「ところで　それは　貴女も当てはまるのですか？」
黒いドレスの女　「うふっ　わたくしは　当倶楽部の副支配人をさせて頂いておりまして」
　　　　　　　　　　 「特別なご出費を頂けたら　参加可能でございます」
徹　　　　　　　 　 「ご出費？」
郁美　　　　　　　 「２本くらいからでしたっけ？」
黒いドレスの女　「はい　最近は　３本から５本くらい頂けることが増えて参りました」
郁美　　　　　　　 「うふふ　そうなんだ　ナイスボディだもんね」
黒いドレスの女　「ありがとうございます」
　　　　　　　　　　 「ジュリエット様には遠くおよびませんが　お恥ずかしい限りです」
郁美　　　　　　　 「まあ　お世辞お上手ね」
徹　　　　　　　　　「２本？　５本？　どういう意味なの？」
郁美　　　　　　　 「あっはぁ　分からないか　本は　百万円のことよ」
徹　　　　　　　 　 「おお〜　そういうこと　５００万円・・・・・凄い」
黒いドレスの女　「うふふ」
郁美　　　　　　　 「あっはぁ　ふふふ」


　徹はお姉様達が聞き分けの良い年下の男の子が大好きだと分かっていたが、子供扱いされているようで不本意であった。
　それでもエッチするには甘えるのが手っ取り早いことも知っていたが、甘えてばかりいては逆効果で適度に抗って俺は男だと主張するのがコツであった。
　それが無意識に出来てしまう徹は、天性のお姉様キラーたる所以であった。
　手続きを終えると、徹と郁美は慌ただしく更衣ロッカー室に向かった。

郁美　「あれれ　思ったより時間掛かっちゃったね」
徹　　 「ごめんなさい」
郁美　「ロミオは悪くないわよ　わたしが前もって　ロミオつれて来なかったせい」
　　　　「ごめんね」
徹　　 「僕は　ずっとジュリエットのこと　待っていたんだ」
郁美　「ロミオったら　ありがとうね」

　更衣ロッカー室は高級ゴルフ倶楽部のものと同じような雰囲気で、照明は電球色でやや落とし気味に調光されており、調度品はどれも高級品ばかりで、ロッカーは手の込んだ黒塗りされた木製のゆったりとした特注品であった。
　よくあるスチール製ロッカーとは質感が違い、一段と落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
　室内は木製特有の香りと甘いアロマの香りが調和していて、不思議と淫靡な気持ちにさせられる空間であった。
　室内には祐司達の姿は無く、奥のシャワールームからシャワー水の音と熱気が漏れていた。
　２人は待ちきれず、シャワーをもう浴びているのだろう。

郁美　「わたし達も急がなきゃ」
徹　　 「郁美！！」
郁美　「えっふぅ　あん　はぁう」

　徹は久しぶりの唇を貪った。
　徹にとっては僅か1ヶ月のご無沙汰が１年にも２年にも感じられて、切なく恋しかった。
　この唇が他人のものになるなんて、考えてもいなかった。
　もちろん敬子も愛しているし、他人に渡したくない存在だ。
　徹の郁美への想いは何物にも代えがたい至高の愛情であった。
　郁美とのキスを味わいながら、自身が失ったものの大きさを改めて思い知っていた。



　彩佳は自身の身体に生じた急激な変化に戸惑った。
　肩から背中にかけて、祐司の手が添えられているだけでドキドキしてしまう。
　自身の父親の年齢とほとんど変わらない祐司に強く男を感じてしまう。
　身体は男を、肉棒を求めていた。
「ふうぅぅぅ　郁美ったら　媚薬効き過ぎよ　わたし　なにか変」
　
　ロッカールームで２人になった途端、祐司はそんな彩佳をストレートに口説いた。
　薬で反応の鈍い彩佳を木製ロッカーに追い詰めて押さえつけると、あっという間に唇を奪った。
　唇を奪われてしまうと、無意識に反応してしまう彩佳であった。
　そして自然とのめり込んでいってしまう。
　彩佳が今まで経験した若い男達のがっつくようなギラギラした欲望とは別物で、癒すような優しいキスであった。
　自然と自らもっと深くと求めてしまう彩佳。
　キスに意識を奪われている彩佳は、祐司の手によって服を脱がされていっていることすら気がついていなかった。

　祐司は彩佳とエッチが出来るという事実に興奮していた。
　初めて彩佳を見た時に、理由は分からないが強く惹かれるものを感じていた。
　郁美のお膳立てで、彩佳が手に入るチャンスに恵まれたのだ。
　抜けるような白い肌に感嘆しているうちに、郁美ほど大きくはないが張りがあってマシュマロのようなバストが現れた。
「おお〜！！　素晴らしい　郁美の言うとおりだ　欲しい　彩佳は俺のものにしたい」
　祐司はニヤつきながら、汚すように白い肌に手を這わしていった。
　肉棒は既に猛狂って、ベルトの戒めを破ってズボンの上から巨大な桃亀が顔を覗かせていた。

　彩佳はスカートがハラリと落ちる感覚で、いつの間にか下着姿にされていることに気がついた。
「あはぁん　さすがの手の早さ」
「確かに違う　雰囲気も　なにもかも　今まで経験した男達とは　ちがう」
「全てが完成してる感じ　女の身体を知り尽くしている」
「あの薬のせいなの？　触られるだけでゾクゾクするの」
「あぁぁぁん　熱い　アソコが熱いの　もう駄目かも」

　ふと視線を下げた彩佳は巨大な桃亀に目を奪われた。
　赤黒い桃亀は鎌首をもたげて、目の前の女体を求めていたのだ。
「えっなに　なんなの　おっおっきい　あれが　桃亀・・・ほんとにオチンチンなの？」
　媚薬が彩佳をいつも以上に大胆にさせた。
　桃亀の全貌を見たい一心で、彩佳の両手は祐司のベルトを外しにかかった。
　祐司はニヤつきながら、身を任せた。
　ズボンを落とすと、迷うことなくトランクスをズリ下げた。
　その瞬間、ぶぅんと唸りをあげて特徴的な肉棒が彩佳の眼前に躍り出た。
　その圧倒的存在感と迫力の前に、彩佳は固まってしまった。

　これほどのデカチンを見たのは初めてであったし、もちろん経験もなかった。
　郁美から桃亀の話は聞かされていたが、それは想像以上の迫力で迫ってきていた。
　まさに蛇に睨まれた獲物のごとく、彩佳は動くことも声を発することも出来なかった。
　不意に桃亀が迫ってきて、彩佳の唇に押しつけられた。
　祐司が勝ち誇ったように、彩佳の頭部を引き寄せたのだ。
　あっという間に桃亀が口内に押し入ってくる。
「！！！！！！」
「うっうぅぅぅぅぅぅっ」
「はぁう」

　祐司は彩佳とキスをしていて、自分がなぜ彩佳に惹きつけられたのかを知った。
「亜弥子の若い頃の雰囲気に似てる　匂いもキスの味も」
「生まれ変わりなのか？」
　確かめようと肢体に手を這わせて愛撫してみる。
　反応が予想したものと全く同じであり、祐司は血が沸騰するのを感じた。
「俺は　俺は　これを求めていたんだ」
「亜弥子　ごめん　俺は　彩佳を幸せにしたい」
「俺には　この子しかいない」
「許してくれるよね　亜弥子」

　目の前には、若きあの日の亜弥子と全く同じの驚きの表情を浮かべた彩佳がいた。
　祐司はいつも通りに、頭部を優しく引き寄せると桃亀を押し込んだ。
　肉棒を熱を帯びた柔らかい粘質な肉が覆う。
　いつも通り、可愛い舌が桃亀を優しく撫でてくれる。
　祐司の背筋をゾクゾクする快感が走ると、左目からフッと涙が流れ落ちた。
「見つけた　俺の帰るところ」

　不意に彩佳は祐司に引き起こされて、再び熱っぽいキスを受け抱きしめられる。
　その瞬間、彩佳はなぜそう思ったか理由は分からないが、「この人と結ばれる」と思ったのだ。
　彩佳は抱きしめられて、もうセックスへの期待感でいっぱいであった。
　フェラチオで味わった桃亀のことに意識がいってしまい、祐司が流した涙を気がつかなかった。
　それは結果的に吉となるのだが、当の彩佳は媚薬の影響もあってドキドキしてそれどころでなかった。

　祐司は不意にセンチメンタルになってしまい、感情の起伏を抑えられずに流してしまった涙を彩佳が気づかず、なにも指摘されなかったのが救いであった。
　亡くした妻とはいえ、新たな女性に過去の女性への思いを話すことは男には辛い。
　そもそも同情を得たい訳でないし、若く美しい彩佳を惚れさせたいのだから。
　妻、亜弥子を亡くしてから迷走気味の祐司ではあるが、本来は自信家でワンマンな実業家であった。
　紗弥や郁美、敬子には甘え放しの状態であったが、最近は安定してきて本来の祐司に戻ってきた矢先の涙であった。
　だから尚更恥ずかしかったし、手に入れたいと思っている女性に見せる種類の涙ではなかったのだ。
　祐司は何度も痛い目に遭っているので、女性は誰それに似ているから好きだとか、他の女性との比較はもっとも嫌う傾向があると知っていた。
　なので慌てて話題を逸らす。

祐司　「おっと　急がないと」
彩佳　「うっうぅぅぅん」
祐司　「彩佳ちゃん　郁美ちゃんと同期なんだって？」
　　　　「ということは同じ年？」
彩佳　「そうなんですぅ　うふっ」
祐司　「ここには　１人で来たりしてるって聞いたけど　大胆だね」
彩佳　「えへっ　刺激が欲しくって　いけませんか？」
祐司　「悪くはないけど　若いのに勿体ないよ」
彩佳　「なかなか満足させてくれる人　いないんですもん」
祐司　「そういうものかな　ではとくと賞味あれ！！」
彩佳　「うふふ　凄い自信ね」

　彩佳は祐司のサポートに感心していた。
　あっという間に彩佳のスーツをハンガーに掛けてくれると、下着姿の彩佳を気遣ってバスローブを掛けて下着を脱ぐように誘導してくれる。
　そして下着なども丁寧に畳んでロッカーに入れてくれる。
　彩佳の記憶では、これほど大事に扱って貰った経験はなかった。
　自然と彩佳は祐司の差し伸べた手に握り返してしまう。
「これがジェントルマンなのね　うん　素敵だわ」
「祐司なら間違いなく　わたし　幸せになれる」

　２人は恋人同士のように絡み合って、シャワールームに消えていった。
　これが、のちに「会」関西支部でもっとも有名になる夫婦の始まりであった。
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あなたの一言が作者の励みになります！感想宜しくお願いします！
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2013年3月9日掲載
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