ずっと愛してます３
羅衣 作
第60話　女神の覚醒


　瑠璃子と武史のお互いが、２度と忘れられなくなるセックスが未だ止まらない。

　彼女は未だかつて他人である男に肢体をこれほどまでに自由にさせてセックスした経験は無い。
　すっかり心の奥まで侵入されてメスとして淫欲に完全に溺れていた。
　健二との経験も夢のようだったが、今回は破壊的すぎる。
　喘ぎながら不思議と他人事ように俯瞰して見ている自分に気がつく。

　弥生が侵食されてしまったのも無理もないと納得してしまう。
　武史、彼は間違いなく数百年に一度現れると五摂家で恐れられている伝説の「淫魔導師」だと思う。
　それならほぼの全て女は彼には生け贄にすぎない。
　一度身体を許したら身も心も人生も全て彼に持って行かれてしまう。
　「会」の性調教師制度は、都市伝説のような存在「淫魔導師」を代用する目的で「性の演出家」を育成しようとする５大老が作り上げたものだ。
　
　五摂家には代々語られた伝説がある。
　伝説の「淫魔導師」には必ず同時期に対抗する数人女達が現れるというものだ。
「真・魔性」という女の業を具現化した究極オンナだ。
　彼女たちが居なければ「淫魔導師」に社会は独占されてしまうだろう。
　だからこそ祖父ゼウスは「真・魔性」持つオンナを探し求めたのだ。
　瑠璃子のような五摂家の娘達もその因子を持つ予備軍であるが、彼女達血統者も覚醒しても「魔性」に留まるのが当たり前だし過去数百年現れていなかったのだ。
　血統以外にも「魔性」の域に達する女性は少数ながら存在するのだが、「真・魔性」は極めて稀であり、そもそも「真・魔性」存在そのものが伝説だったのだ。

　あの郁美は間違いなく「真・魔性」持つオンナだ。
　伝説が現実化すると五大老は彼女にあっという間に魅了されてしまったのだ。
　彼らの経験知識では彼女に食らい尽くされるだけだ。
　彼らはそのことが分かっているにも関わらず、彼女への依存度は日に日に高くなっていく。
　もはや彼女の意のままに操られてしまうのは時間の問題だ。
　「真・魔性」が現れたのだから、「淫魔導師」が現れるのは時代の必然だ。

　その認識が瑠璃子の覚醒を促す。

　自分は九条家最高の姫と謳われた存在で、ゼウスをはじめ五大老期待の星だったのではないか、そして彼女には五摂家を束ねる九条家姫としてのプライドがある。
　「淫魔導師」に屈服するのは彼女の存在そのものを否定するに等しく、敬愛する祖父を守るのは自分なのだと強く思った瞬間、彼女の中で青白い果実が弾け飛んだ。
　彼女の中で２０数年潜んでいた別人格「瑠璃子姫」が全面的に現れると同時に、「魔性」が覚醒した。


　もう夜中の３時だ。
　数時間に渡ってあんあんと喘ぎまくり、数え切れないほど逝くまくっていた彼女の反応が一変する。

　武史は分身からの突然の危険信号に狼狽える。
　急激に膣が強く締まり分身が抜き差し出来無くなる。
　分身が締め上げられて悲鳴を上げる。
　一瞬、噂の膣痙攣かと焦るが、明らかに彼女の様子がおかしい。
　男は肉棒を拘束されると意外に脆い。
　身長183㎝ある彼が身長１５８㎝と小柄な彼女に意のままに体勢覆されてしまう。

　正常位から女性騎乗位に誘導されてしまう。
　彼にはなにが起きたか理解できない。
　「淫魔導師」であろうが、彼にはそれがなにであるかなど全く理解していないから本来のチカラ半分も発揮できない。
　彼女は「真・魔性」になれと幼少から英才教育が施されているから、ずぐ「魔性」ＭＡＸパワーが発揮できてしまうこの差は歴然だ。
　この瞬間、彼に跨がるのは早々にＭＡＸパワーを発揮する「魔性」最強オンナなのだ。

　武史は今騎乗している彼女が別人だと認識したのが精一杯であった。
　妖しく光る彼女の瞳に圧倒される。
　不意に肉棒の拘束されると解かれて、ホッとした刹那に激しい腰振りダンスに見舞われる。

　ぱふぅぅん?ぱん♪♪ぱふぅぅん?ぱん♪♪
「はぁん！！　はぁん！！　はぁん！！」
「うっう　うっぐはぁっ　えっぐぅ　あへ　やばいぃ」
　ぱふぅぅん?ぱん♪♪ぱふぅぅん?ぱん♪♪
「ずはっぁ　おっおぉぉぉっ！！　ああ」
「はぁん！！　はぁん！！　はぁん！！」
　ぱふぅぅん?ぱん♪♪ぱふぅぅん?ぱん♪♪

　腰の動きが激し過ぎて硬さを誇る分身が叩きのめされて、急激高まる性感に飲み込まれてしまう。
　リズムを奪われて、射精感を全く制御できない。
　あっという間に、放ってしまう。

「はぁぁああああああああああでるぅぅぅ♪♪」

　安堵する刹那、腰振りダンスは全く止まらない。
　ちょっと萎えかかった肉棒は、再び活を入れられて復活を遂げる。
　降り注ぐ彼女の汗が心地よい。
　不意に彼女の顔が迫る。
　武史が２度と忘れられなくなるディープキスを受けてしまう。
　彼女のキスで肉棒はますます猛狂う。

　続けて２連射を強要されて、もう玉袋の付け根の奥に限界を示す痛みを覚える。
　それでも彼女にキスで活を入れられると、止める主を無視して分身は蘇り猛狂う。
　絶妙な締め付けとリズムだ。
　彼の体格なら容易に彼女を押しのけられるはずだが、彼女が容認しない動きを彼がしようとすると分身が締め上げられて拘束されて痛めつけられる。
　その痛みが既に性感に結びついており、彼の身体の力を奪い去って行く。

　彼は呆然と自身に跨がる桜色に全身が染まった女神に屈服してしまった。
　そして覚悟した。
　もはや彼女に全て捧げて良い、こうしてセックスできるのは幸運なのだから全て任せて溺れるのも良いじゃないかと。
　彼の手が彼女の豊かなおっぱいに伸びる。
　この感触が彼は大好きだ。
　
　定期的に高まる射精感に身を任せて放つ。
　おっぱいの乳首を摘むと転がす。
　彼女からも切ない吐息が漏れる。
　彼女身体にも痙攣が走る。
　お互いに何度逝ったか分からないほどだ。
　分かるのは玉袋が空っぽになって、もはや出る汁すらないということだけだ。

　次第に周囲が真っ白になって身体が浮いたようにフワフワしてくる。
　不意にその先に真っ黒な黒いものの存在に気がつく。
　
「これって　アクメ　男に　この境地があるのか？」
「うわっ　これって　やばいんじゃないか」
「ひょっとして　これ　腹上死　するのか・・・」




　弥生は自分の代わりに武史に会いに行ってしまった瑠璃子が心配で堪らない。
　LINEを何度も送ってしまうが反応がない。
　本来は自分が彼女を守るべき立場なのに、逆に守られているという自覚に動揺が隠せない。
　愛する子供達と永遠に別れることになるかも知れないと怯え、正常な判断力を失っていたとしか思えない。
　子供達より優先しなければならないのは瑠璃子だ。
　彼女の為に生きてきたのに、自身の存在意義を否定する状況に追い詰められていく。

　もし瑠璃子になにかあれば、もはや九条家の敷居をまたげない。
　そもそも生きて行くことも許されないだろうと覚悟する。
　この時間をたったひとりで耐えなければならない事態は地獄だった。
　すやすや眠る子供達は愛おしくて堪らないが、我が子のせいにしてはならないと思う。

　不意に背後に気配を感じる。
　振り向くと心配そうな夫、雅己（まさき）が立っていたのだ。
　弥生は夫にずっと助けて欲しかった。
　子供達が生まれた頃から「ママ」と彼に呼ばれるようになってから、家は彼女の監獄になった。
　夫には２人でいる時は「女」として見て欲しかっただけなのだ。
　そのために産後も人一倍努力して肢体のケアも気を遣ったし、夫へ無償の愛を捧げてきたのに、久しく夫婦関係が途絶えてしまった。

　武史との逢瀬も夫の愛さえあれば乗り越えられた筈なのだ。
　だからこそ乳母は夫を持つことを推奨するのだ。
　あれだけ精神訓練を受けていたのに、全て土台から崩れ去ってしまった。
　こんな状況でも、武史に叩き込まれてしまった淫欲が次第に高まってくる。
　身体を沈めないと正常な精神状態でいられない。
　ふらふらとシャワーを浴びようと浴室に向かおうと歩き出す。


雅己　「弥生　待って」
弥生　「？？　今・・・なんて・・・」
雅己　「弥生だよ　ママとずっと呼んでごめんね」
弥生　「あなた・・・雅己さん」
　　　「急に　どうしたの」
雅己　「いや　ここ数ヶ月　なんか」
　　　「君が遠くに行ってしまうように感じて」
　　　「そして　なんかこう　君が輝いて見えて」
　　　「凄い不安なんだ」
弥生　「・・・・・・・・・」
雅己　「君を失いそうだと思ったんだ」
　　　「勘違いかも知れないけど」
　　　「でもね　そしたら　君を」
　　　「ずっとママと呼んでることに気づいたんだ」
　　　「もう手遅れかも知れないけど」
　　　「今一度　やり直すチャンスをくれないか」
　　　「愛しているんだ　君」
　　　「いや　弥生無しの人生なんて無意味なんだ」
　　　「子供達も一緒に育てて生きたいだ」
弥生　「雅己さん　・・・・・・」

　弥生の目から涙溢れる。
　雅己は無言で妻を抱き寄せる。
　そして彼女の涙を指で拭う。
　なにかを言おうとする妻の唇を指で制止する。

雅己　「なにも言わなくて良いよ」
　　　「さっきの返事　俺を許してくれるなら」
　　　「キスだけしてくれないか？」

　夫の優しさが壊れかけた心に染みる。
　こういう夫の器量に惚れて結婚した自分を思い出す。
　執事兼乳母という仕事は激務で、プライベートを削ることを要求する。
　その仕事をする彼女をフォローしてくれた夫への感謝もあるし、だからこそ家庭も守ってこれたのだ。
　夫は彼女の身体の変化にも感じているし、彼女の壊れかけた心も見抜いていたのだ。

　弥生は無言で夫にキスをねだった。
　夫は少年の笑顔でキスしてくれる。
　不意に夫が彼女の右手を繋いで、寝室に向かって小走りで引っ張ってく。

「えっ！！」

　ベットのそばに来ると急に背中が軋みほど抱き締められる。
　そのまま久しぶりのディープキス。
　
「あはぁぁん　あなた　ありがと　愛してるわ」

　２人はもつれるようにベットに倒れ込む。
　亀梨夫婦は紆余曲折ありながら武史旋風のお陰で、結果的には男と女に戻ることが出来たのだった。



　
　武史は朝の気配に跳び起きる。
　右横には美しい髪が見える。
　どうやら彼女はまだ居てくれているようだ。
　時計を見ると８時２５分頃だ。
　彼女の寝顔を見たいからのぞき込む。
　寝顔まで惚れ惚れするほど美しい。
　昨晩の濃厚なセックスが脳裏に蘇る。

　不意に淫欲の高まりを感じる。
　思わず空っぽになった筈の玉袋を触って確かめる。
　もう満タンになってパンパンに膨れてる。
　我ながら精力の強さに苦笑いだ。
　ならば朝の決戦ナウ。

「いただきぃまあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすぅ！！」

　スルスルと申し訳程度にかぶっている掛け布団剥く。
　惚れ惚れするような白い極上な肢体が眼前ある。
　迷うことなく飛び掛かる。
　おっぱいにむしゃぶりつく。

「(*/∇＼*)キャあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ！！」
「なにぃ　うそぉでしょぉぉぉぉおぉぉぉぉ」
「あんあっあっあん　ひぃ　あっ　駄目ぇしないで」
「やん　いっぱいしたのに　あん　あん　あぁぁぁ」

　不意に唇奪われる。
　目を見開くと彼は完全に臨戦態勢で鼻息が荒い。
　舌が侵入して舌を絡め取られる。
　下腹部に凶暴な硬いものを感じる。
　秘部は彼の精液が多量に逆流してベタベタしていると感じる。
　更に注ぎ込まれる恐怖すら感じる。

　彼が汗と体液で汚れきった肢体を舐め回してくる。
　さすが自分自身が気持ち悪いのに彼はお構いなしだ。
　秘部は体液でドロドロだから、もうどうせなら挿入して欲しかった。
　彼は信じがたい行動とる。
　どんどん下がっていく。

「えっ？　クンニする気？　うそでしょ！！」
「あっあぁぁぁぁぁぁぁひぃ」

　体液でドロドロお構いしにクリニングスが始まってしまう。
　必死で身体をよじって抗議するが、ますます彼の興奮を煽るだけだ。

「しっ信じられない　あなたのだらけなのに」
「ひぃ　あん　あん　だめっひぃ　あんあんあん♡」

　驚きのあまり無抵抗になって、されるがままになってしまう。
　膣口を刺激されるから、更に精液がドロッと逆流してくる。
　プハォーと言い彼が一瞬身体を離す。
　次の瞬間、力が抜けた両脚を取られて彼の両肩に掛けられて身体を屈曲されて秘部を無防備に晒させられる。

「！！　！！　！！」

　眼前に信じられない凶暴な存在が迫っていることを知る。
　パンパンに膨らんでいる玉袋だ。
　昨晩、空っぽになったのは彼女確認しているのに、わずか数時間で完全復活とは人間離れしていると言わざるを得ない。
　挿入の圧迫に狼狽える。
　肝心の「瑠璃子姫」は昨晩で大満足して、前面に一向に出てこない。

「いやぁ　こわいぃぃぃしないでぇ」
「ひいっいぃぃぃあっうぅぅぅぅぅぅあっ」

　ズゥウゥゥゥゥゥンという鈍い衝撃波が下腹部から広がる。
　両脚も堪らず大きく開いてしまう。
　子宮に鈍い痛みが走る。
　一瞬息が詰まり、吐き気に似たものがこみ上げる。
　子宮を突き上げられるのは何度経験しても慣れない。
　自身が女なのだ、身体に侵入される性なのだと思い知らされる瞬間だ。

　彼の顔に得意満々の笑みが広がり、鼻が開く様子がなんか悔しい。
　無意識に喘ぎ声が出てしまうのも悔しい。
　年下の男に思い通りに貫かれるのが悔しい。
　しかし彼にはもう妻になる女が居ることも悔しい。
　自分は彼とはセックスフレンド以上の存在にはなり得ないのだという理解は、なに不自由なく育った彼女には悔しい。
　一番大事な存在を持たない女は惨めなんだと思う。

　一番大事な存在になり得る男性の記憶は、健二への想いに大半占められていたが、微かに少女時代にいつもそばに居てくれた外国人男性の存在が蘇る。
　おぼろげに健二に相手にされず、イライラしていたとき彼にずいぶん慰めてくれた記憶がある。

「あれ？　彼　誰だっけ？　ずっと会ってないから」
「彼どうしてるんだろう　もう結婚しているよね」
「彼　そう　確か　デイビット？」
「あん　彼　ドイツ　いや　オーストリアの名門」
「だったよね　　あん　向こうで行方探せば」
「会えたのかも・・・・・会ってくるんだっだ」
「失敗　わたしって　こういうの駄目ね」


　絶妙のリズムでピストン攻撃始まってしまう。
　定期的に女心をかき混ぜる絶妙な「の」字運動を混ぜられて、もうお手上げの犯され放題だ。

「ああァ・・・あはァぁぁ♡あああん！あッ！！」
「ひいぃぃぃあっイっイクッ！！イッちゃうっ！！」
「イっちゃうぅぅぅぅのぉ！！」
「あっ・・・・・・・・・・・」

　瑠璃子は寝起きの一発を被弾し、逝ってしまった。
　絶品の肢体が「淫魔導師」をますます強化していく。



　瑠璃子は身体が怠くて今しばらく動くことが辛くて、乱れたベットに１人でうつ伏せに身体を横たえていた。

　その横を武史がドタバタと１人で身支度整える様子を目線だけで追いかけぼんやりと見つめていた。
　あれだけ夜通しセックスして、朝からも複数回狂ったように交わったのに彼は元気そのものだ。
　午後からゼミがあるからと、彼女をホテルに置き去りにして行こうとしている状況に、さすが切なくなる。

「ごめんね、また連絡するね」と言い残し彼は走って行ってしまう。
　これは完全にセフレの扱いだと思う。
　それでも自分は彼から連絡来たら、また同じように来てしまうのだろうと思う。
　彼とのセックスは間違いなく忘れられないほど、気持ち良いのは否定できない。
　弥生の身代わり、彼女を守るために来たのにその話は全く出来ずセックスをしまくった状態で、自身のふがいなさが情けない。

　さすがこの部屋は淫臭が充満していて、長く居たくない。
　よろよろ立ち上がると、逆流した体液が多量に出てくるから、思わず股を締めて滑稽な歩き方で浴室に駆け込む。
　いくらラブホテルと行っても体液を床に落としたら、恥ずかしくて堪らない。
　力を緩めるとドッと体液が逆流してくる。
　こんなに中出しされたのは初めての経験で、正直女の切なさを実感する。
　彼が居ない部屋が寂しすぎる。

　身体も汗と彼の唾液の匂いがプンプンと匂う。
　２６年間もずっと大切にしてきた肢体は一夜で彼一色に染め上げられてしまったと感じる。
　神戸の「美あんず」での亜紀達との経験でも、全身汗だくベタベタになってしまったのだが、男性相手は全く異質で動物的なものなんだと思う。
　ふと涙がほほを伝う。

　それを振り切るように、熱いシャワーを頭から思いっきり浴びる。
　けっして彼とのことを悔やんではいない。
　あの郁美と会って感じた自身との落差、その差に焦りを感じて２６年間の自身の歩みに悔いが残る。
　やはり自分は女なのだから、自分を愛してくれて守ってくれる男性を見つけないとこの苦境は乗り越えられないのだと痛感した。

「だから　佳子は　異様に急いで」
「綾小路優貴との婚姻を強引に進めるのね」
「あの子は　そういうことは目敏いからね」

　しっかり洗ってから、ラブホテルを後にして定宿のホテル「星の○東京 」戻る途中も、逆流で下着を汚してしまう。
　思わず苦笑いしてしまう、いくらなんでも多すぎだ。
　なんとかゴムは使って貰えるようにお願いしないと、日常生活に異常きたしそうである。
　そのまま服を着たまま、ヘットに倒れ込んで惰眠をむさぼってしまう。


　LINEの着信音で目を覚ます。

「「下北沢駅」南口前　午後６時半　に待ってます」

　それを見た彼女は身支度を整えるために、浴室に消えたのだ。

　女と男の協奏曲はまだ始まったばかりだ。

　響くシャワー音と共に、始まりのＢＧＭを湯煙が女の蜃気楼のように奏で続けていた。



＊＊＊　ずっと愛してます３　　～　完　～　＊＊＊
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2021年3月6日掲載
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