| スーパーで誘惑・追想編 Ｒｉｎｇｏ 作 |
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| ２ すると・・。 いつの間にか、踏み出した彼の右脚を跨ぐような格好で、彼の太ももの上に座らされていた。 （「うそ・・凄い・・」） まるでプロレスラーのような身体。 カチカチの大木のような二の腕に、厚い筋肉に覆われたムキムキの胸板。 さらに、身体を支えるために、彼の腰の辺りに手を突くと、ぼこぼこに割れた鱗のような腹筋に指が触れた。 （「わぁ〜・・」） （「こんな人に抱き締められたら・・。」） 私はすぐに、その逞しい肉体に魅了されてしまった。 きっと、うっとりと瞳を潤ませながら、頬を紅潮させていたのだろうと思う。 彼は、そんな私の表情の変化に気がつくと、まるで心の内を見透かしたかのように、にっこりと微笑みながら、私のウェストに両腕を回してきた。 もしかすると、日本人女性に対して、もうどこかで味をしめていたのかもしれない。 こうすれば簡単に落とせると・・。 そのまま私がボーッとしていると、「ごめんね。恐かった？」と、囁きながら、優しく抱き締められる。 暫く経ってから、そっと地面に降ろされた頃には、もう、その大きくて頼り甲斐のある身体にメロメロだった。 「大丈夫？」 彼が私の右手を握ったまま、そう訊いてくる。 私が何気なくその手の方を見ると、その後ろにあった彼の巨大な股間が、目に飛び込んできた。 彼が穿いていた薄いチノパンの下に、途轍もない大蛇が身を潜めている。 それは、身をくねらせながら、その姿をズボン越しにくっきりと浮かび上がらせていた。 たぶん、計画通りだったのだと思う。 腰の前に手を翳して、その後ろに有る自慢の股間を見せつける。 経験の浅い私は、まんまとその計画にのせられてしまった。 彼は、私が彼の股間に見蕩れているのがわかると、すぐに私の手を自分の下半身に誘き寄せようとした。 その瞬間、恐いと思った。 でもそんな脅えに近い感覚も、彼が私の手をズボン越しに自分の持ち物に触らせた瞬間に、どこかへふっ飛んでしまっていた。 パンツの隙間から這い出した彼の先端は、もう既に膝の辺りまで伸びていた。 その大蛇のような輪郭は、ズボンの上からでもはっきりとわかった。 （「なんなの？・・これは・・」） 私は無意識のうちに、指を伸ばして彼の物に触れていた。 そっと、先端から根元に向かって、指を滑らせてみる。 「はぁ〜・・うぅ・・」 私の指の感触に、一瞬うっとりとした表情見せた彼は、すぐに頭を後ろへ反らして、大きな吐息を洩らした。 好奇心から少し大胆になっていた私は、さらに、布の上から彼の一物を掴もうとしてみた。 でも、それはとても太くて、私の小さな手では全く指が回らなかった。 夢中になって男性自身に触れている私を見て、嬉しくなったのか、彼は笑顔で私に話しかけてきた。 「ねえ、しよう。しよう。」 「お願い、触って。」 「ね、ね・・いいでしょう？、ね？」 無邪気な少年のような表情に戻った彼は、覚え立ての日本語を連発して、必死にそう頼み込んでくる。 もしかするとそれは、彼の巧妙な作戦だったのかもしれないけど、その当時の私には全く判らなかった。 私はいつの間にか、微笑んでいたんだと思う。 急に真顔になった彼は、太い両腕を私の背中に回して、優しく抱き締めてきた。 「あッ・・駄目よ。ダメ・・」 私は一応、身を捩って抵抗する素振りを見せていたけど、実際は、腰に触れる大蛇の弾力感で、頭の中はもう一杯になっていた。 私と彼の二人は、私の車をそのままにして、彼の車へ移動した。 それはボロボロの中古車だったけど、彼らにとっては、日本で免許を取って、車を所有するだけでも大変な事だった。 「どうぞ。」 彼が助手席のドアを開けて、私を車に招き入れてくれる。 彼の運転は、意外と滑らかで、快適だった。 この当時、この町では、工場の近くに新しい宅地が沢山造成されていて、まだ家が建っていない土地もかなりあった。 彼は、この辺の道にかなり詳しいらしく、そんな整地されたばかりの、何もない造成地の中をスイスイ走ってゆく。 （もしかすると、別の女の人を何人もそこへ連れ込んでいたのかもしれない。でも、その時は、そんな事は微塵も考えなかった。） やがて、幾つか角を曲がり、複雑な袋小路の一番奥まで進んだ車は、後ろが山になっているその場所で止まった。 確かにここならば、滅多に人は来ないし、仮に誰かがやって来たとしても、すぐにわかる。 彼は、車をＵターンさせて、来た方向に頭を向けると、すぐにエンジンを切った。 それから、運転席のシートを後ろへ倒して、私の方に身体を向ける。 それはまるで・・すぐにでも始めたいような感じだった。 |
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| 2015年3月16日掲載 |
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