スーパーで誘惑・追想編 Ｒｉｎｇｏ 作
４ 「また、会いたい・・。−」 「−ホテル、どう？」 「えっ？、ええ・・いいわよ、会いましょう。」 　私は精液で真っ白に濡れた舌で、横になった彼の脇腹をゆっくりと舐め上げながら、そう返事をした。 「でも、誰にも内緒よ。−」 「−いい？」 　彼が大きく頷きながら、嬉しそうに私の頭を撫でてくる。 「いいわ。じゃあ、もう一度してあげる。」 　私は、伸びたまま柔らかくなっている彼の大蛇を、両手でそっと掬い上げると、その先端に口づけをした。 　私の唇が触れただけで、もう夢中になった彼は、上体を起こして、私のスカートの中に手を差し入れてくる。 　私は、彼の太い指が、びしょびしょのショーツの脇からその中へ潜り込んでくるのを感じながら、彼が歓ぶ舌の愛撫をもう一度再開した。 　彼はまるで、飢えたキングコングみたいだった。 　その日、２６才の私と、２１才の彼は、近くのラブホテルに籠って、一日中セックスをした。 　ベッドの上に仰向けに寝て、開いた両脚を天井に向かって突き上げた私に対して、その上に覆い被さった彼は、一時も休まずに腰を振り続けた。 　寝ないし、休みもしない。 　動きながら食事をして、トイレもそこそこに済ませた。 　あまりの激しさに、私が気絶して意識を失ってしまうと、１００キロ以上ある全体重を私にかけて、彼が私の上にいる事をすぐに思い起こさせた。 「あぁ、愛してる。愛してる。」 「おぉ・・おー・・」 　逝っている間だけは、一瞬動きを和らげて、私に抱き付き、甘い言葉を囁く。 　彼の物は大き過ぎて、縮んだり、萎えたりする気配は全くわからなかった。 　内部を何か柔らかいもので満たされて、そのまま弄り回されている感じ。 　良さは少しも感じなかった。サイズが違い過ぎたのかもしれない。 　でもその時は、とても幸せだった。 　一時も離れたくないぐらい、深く愛されてる気がして。 　酷い別れは、そのすぐ後に突然やってきた。 　最初にセックスをしてから数日後、彼の自宅に招待された。 　買ってきたお惣菜で夕食を済ませて、お酒を数杯飲むと、酔いが回った彼に、いきなり狭いベッドルームへ通された。 　その部屋は、彼が横になれるダブルベッドとサイドテーブル、それに小さな衣装入れで、もう一杯だった。 　最初彼は、とても優しかった。 　私の全身にキスをして、優しく服を脱がす。 　それから長い時間をかけて、私の前面を、長くて白い舌でゆっくりと舐め回した。 　彼は、私が濡れてきたのを確認すると、新たな提案をしてきた。 「ねえ、目、見えなくして。ね？」 　最初は何を言っているのか、わからなかったけど、どうやら目隠しをして欲しいと言っているらしかった。 　ベッドの下から、細長い布を持ち出してきた。 「嫌よ。やめて。」 　私はそう懇願したけど、彼は聞き入れてくれなかった。 　半ば強引に、私の顔にその布を巻きつけて、目隠しをしてしまう。 　さらに、キスをしながら、私の手首を掴んで、そのまま万歳をさせるように、上へ持ち上げようとしている。 「いや！、やめて。お願い。」 　軽い恐怖を感じた私は、そう叫んで抵抗しようとしたけど、彼の動きはとても素早くて、その隙なかった。 「大丈夫。大丈夫。」 　そのまま、あっという間に、両手首をベッドの支柱に結わえ付けられてしまった。 　目隠しをされ、両手首を固定された私は、再び、彼の執拗な愛撫にさらされた。 　それは、先程までとは違って、少し乱暴になった気がした。 　しばらくの間、彼の指と舌が私の全身を這い回り、ハァ、ハァという、興奮した呼吸音が、私の股の間から聞こえていた。 　やがて彼が、私の上にのし掛かってくる。 　すぐに違和感を感じた。 　こんなに細くはなかったし、それに、こんなに軽くもなかった。 　不安になった私が、彼に声をかけようとすると、それよりも早く、彼の手が私の頭に伸びた。 　紐を緩め、目隠しを外そうとしている。 　目を開くと、私の上に見知らぬ男がいた。
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2015年3月21日掲載
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