15.

　仰向けでダブルベットに背を沈める早苗は、頬を紅潮させ男の姿をみつめた・・・。

　右腕は胸へ、左手は薄い織毛へと乗せられ、時折両腕を動かしては閉じた太腿をモジモジさせる・・・。
　期待と不安を露にする早苗を熱い眼差しで捕らえながら、男は自分に残った衣服をゆっくり捨て去っていく・・・。
　全てを脱ぎすて、贅肉のない身体の中心から伸びる長ヤリを見せつけるようベットへ登ってくると、股間から視線を離さない早苗を満足そうに見詰めながら優しく覆い被さる・・・。

『初めてじゃないよな？ヤッたことはあるだろ・・・』
　瑞々しい乳房をなでながら言った男の問いに、早苗は頼りなくコクンと頷く・・・・。

『不安そうな顔してるな。そんなに経験がないのか？正直に言ってごらん』
　赤いサクラの実を優しく転がしながら聞く男に、早苗は素直に自分の経験を告げた。

『そうか、ならカラダはまだ処女みたなモンだな。安心しな、辛い思いはさせないから』
　あたたか味のある眼差しと深い優しさで自分を包もうとする男の身体に、早苗はキツく抱きついた！

『じゃあ、改めてキミの素敵な裸を熱くさせるよ』
　サクラの実を転がした指が下半身へおろされ、モジつかせる太腿のあいだへ差し込まれる・・。
　シャリシャリと織毛をこすりながら落ちてくる指先が若芽にふれると、早苗の両ひざは弾かれるよう左右へ拡がっていく。
　ニンマリとした男は、蜜だまりとなった若裂へ２本指を流し込み、そのまま音をたてて出し入れする。
『あっ！　アアっ！　あ・・あ・・あっ・・・』
　切れ切れに漏れる未熟な喘ぎは、指の動きに操られるようにどんどん大きくなっていく・・。
　ピチャピチャと弱い音をたてていた蜜裂は、次第にグチュグチュとした淫音へと変わっていく。
　官能と興奮から、早苗の手は男の陰茎へと伸ばされ、握った胴幹を夢中でシゴきあげる！
『うう・・・いいよ！その調子っ』
　お互いの手淫で昂ぶる行為が、早苗の乱れを急上昇させていく。

『シックスナインはシタこと無いよな？』
　興奮がＭＡＸとなった男は、もう一段上の階段を乙女に登らせようとする・・。
　男の言った意味が分からず、早苗は陰茎を握ったままキョトンとした。そんな早苗に当然だと笑った男は、自分の言う通りにすれば良い経験が出来ると優しく告げた・・・。
　男に導かれるまま、反対向きで重なった早苗は何をして良いか皆目見当がつかなかった。
　目の前には、自分の手淫で赤黒く染まった男子の象徴が天井を突きさし、見事な存在を誇っている・・。
　自分はというと、男の顔を下半身で跨ぎ、濡れた中心に異性の吐息が吹きかかっている・・・。
　とても良識的ではない格好に戸惑う早苗をなだめるように、男が言葉を発した。

『これがシックスナインだ。男女がお互いを愛しむための大切なプレイなんだよ・・。君はスグにでも先へ進んで欲しいだろうが、慌てずに段階を踏んで愛し合っていこう・・・いいね』
　今迄で一番優しく、そして愛情のこもった口調で言われた早苗は、身体がカアァ〜と熱くなり汗が滲み出すのを感じた。
　そうなってくると、目の前で揺れる異性の塊にも深い慈しみが芽生えてくる・・・。段階を踏んで愛し合う・・・そんなコトは好きだった先輩からも言われなかった・・・。
　胸の高鳴りが相手の耳に届きそうで、早苗は揺れる象徴へ指を絡めた！
　親指と中指が先で触れ合う太さにそって、ユルユルと上へ撫であげていく・・。大きく張り出した部分へ指の輪がひっかりか、今度は根元へ向かって軽く降ろしていく・・。
　黒々した陰毛まで落ちた輪を、堅い筋肉に沿ってまたも上へと登らせていくと、後ろから小さなウメキ声が聞こえてくる。さっきシタときも聞こえた音色が早苗の鼓動を大きく動かす・・・！

　ペニスの形に集中し、指の輪を滑らかに動かす早苗は、改めてこの象徴の逞しさを感じる。
　男というものは、これ程に力強い部分を隠し持っているのだ・・・。激しい熱を皮膚から発し、心臓があるかの様に脈打っている。
　自分の知識よりも遥かに逞しい男の持ち物は、初体験で体感した先輩のより大きいだろうか・・・？そんな気がする・・・。
　こんな大きな生物が、いずれ自分の中へ入ってくる・・・・・。最初に感じた痛みは、また襲ってくるのだろうか・・・・？ううん、大丈夫な気がする・・・きっと平気・・。
　勝手な想像をするだけで腰がジリジリと鳴きだし、開いた脚の真ん中がジンジンと痙攣してくる・・・。

　蜜裂の痙攣を、温かい物体が舐めあげてくると、早苗の口から悲鳴に似た喘ぎが飛び出した！
　良くうごく物体は、固さと面積を柔軟にかえて潤みきった亀裂を刺激してくる・・。すでに２回も天空へ舞いあげられた早苗の欲望はもう止まらなかった！！
　指を絡めた肉棒へ勢いよく口唇を被せると、先程つかんだコツのままに頭を上下に激しく振りだす！
　熱をおびたシックスナインがお互いを求め淫密になり、ホテルの部屋は淫靡さが溢れる空間となった・・・。

『ハア・・・はあっ！　はああああっ・・・・』
　脈打つペニスを握りしめたまま、早苗は頭部を激しくふって悶えていた。
　自分なりにクチビルと舌をつかい、下になる男性からあの音色を引き出したいと夢中になっていたが、割れ目へと浴びせられる指での愛撫、そして淫核をつつく舌刺激にどうにも出来なくなっていた
。
『もっ・・・・もう・・・ダメっっですぅぅ〜〜っっ！！』
　途切れた言葉を精一杯フリ絞り、自分の全てが限界だと哀願する早苗は、手の中でハチ切れそうな肉根を一層強く握りしめた！

『良くガンバッたね・・・・・先に進もうね』
　温かい口調で、優しく自分を横へ降ろす男に合わせられた唇を、早苗は舌をだし激しく舐めまわした。
　その舌を強く吸い込みながら、早苗の上へとカラダを重ねるオトコ・・・。
『お互いの準備が整ったし、最後の階段をあがろう・・・・』
　瞳を命一杯潤ませた早苗が激しく頷くと、男は重ねた下半身を器用につかい細い両脚をユックリひらいていく・・・。
　早苗の膝が男の脇腹へくっつき、逞しく伸びる物体の先が蜜をたたえた陰部へと接合される。
『ああ・・・・あああ』
　初体験を済まして以来、２年以上経った自分の大切な場所への異性感に、早苗の胸中は最大まで昂ぶった！
　とうに限界を迎えていた乱れる裸身を抑えこむように、男の下半身がじわじわと前へ進みでてくる。
　一番大きな頭頂部が乙女の入口をじわり・・ジワリとくつろげていくと、自分の中心が拡がった感覚に女子大生の若身が小刻みに跳ねだす！
　少しずつ、何よりも力強く分け入ってくる肉の塊が最大部を埋没させ、そのままゆっくりと中へ舞い込んでくると、早苗の呼吸は一旦停止し、強烈な圧迫感にアゴが反りあがる！

『はっ・・・！ハアァ・・・・・っっ！！』
　竿の大半が腰の中へと埋り、そのまま動きを止めると、早苗の口からは吸い込んだままだった息が排出される。
『辛いか・・・・どうだ？』
　経験の浅い身を案じてくれた男に愛情こめた眼を返した早苗は、輝くほどの微笑をまとって頭をヨコにふる・・。
『そうか、安心した。なら、もっとシテもいいな？！』
　興奮からか息の荒い口調で囁く男に、早苗はコクンと頷く。
　男の腰が肉竿を押し出すよう前へとピストンされ、まだ埋りきっていない全長を膣内へ進めてくる！

『ううっっ・・・・・！アアァっっ・・・・・ヒャンっっ！！』
　亀頭の先がズルズルと自分の体奥を押し広げ、未知だった場所まで這い登ってくる肉圧に早苗は悲鳴と喘ぎを奏でた！
『ウウンンぅぅぅっ！はっ！ハッ！はああっっ！！！！』
《先輩はこんな場所まで入ってこなかった！それに、こんなに内側から押し上げても来なかった・・・！ああっ・・イタくないっ・・スゴク、気持ちいい・・っっ》
　早苗の息づかいは昂ぶる興奮で一気に荒くなり、律動をはじめた未体験の強張りに激しく全身を悶えさせた！

『最高だよっ・・・！オマエっ・・・・！　くううっ！！』
　労わるように動かしていた腰を痙攣させ、男が唸った。
　男にとって、これほどまでに堅く狭い膣穴は久し振りだった。援助交際で抱く輩など、どれもコレも一緒で、ガバガバしたマ○コをもったいぶって差し出し、挙句に金を要求してくる！
　それを分かって辞められなかった援助交際だったが、他の輩とは全く違う、擦れてない純粋なオンナの生身がこんなに凄いものだったとは・・・。改めて感じる膣刺激に男は叫び出しそうだった。
　自然と、繰り出す下半身は激しさを増し、それに伴い、早苗の乱れは半端じゃなくなる！
『ハンンっっんんんん！！　ふううん！　ふううんうんウンっンンン！　アアンンファァんんんん
！！！！！』
《ちがうう・・・・！！　スゴいいぃぃ〜っっ！！！　やだァァァー！！　すごいいいいいいいいいい！！！！　ダメぇぇぇぇええええええ！！！！！》
　口から漏れる喘ぎと、脳内を駆け巡る驚嘆が織り交ざり、自分の裸身がオカシクなりそうで堪らない！！
『ぐう・・！　スゲエっ・・・凄いよ〜・・・・・オマエ・・・・・っっ！　クウぅぅっ』

　早苗が乱れれば乱れるほど、膣穴の喰い締めは忙しなくなり、中に収めた竿が強烈な軋みを訴えつづける！

　バスンっ！　パンっ　パンッッ！！
　体位をバックに替えた二人の交わりは、力を込めた繰り出しに肌と肌をブツけてお互いを盛り上げていく。
　『ヤハアアアアアアアァァァーーーーーーーーっっ！！！！！　ダァメェェェ〜〜っっ〜〜　ぅハアああああ』

　突きこむ肉弾にあわせ噴き上がる早苗の愛液が男の腹にまで付着し、小振りな双臀を握る指が皮膚に食い込み爪の跡を刻む！！
　加速して止まらないピストンに美乳を揺らして悶える女子大生は、止め処なくつづく大きな衝撃に意識が霞むのを感じる。
『イイィィィ〜〜いいいいいいい！！　くうううううううううううぅぅぅううううううううう！！！！っっ！！！！』
　絶頂など知らない乙女の口から限界を告げる叫びが迸り、全身を極限まで痙攣させた若い裸身は上半身を一気に投げ出すと、そのままバッタリと意識を失った！
　痺れる蜜穴を追いかけるように、最高の締めつけと出会った援助男の竿先からも、物凄い勢いで液体が噴射された！

　男が差し出す３万円を受け取ったとき、何故だか早苗の目からは涙が溢れていた。
　その涙を男の指で優しく拭われると、堪らなくなった早苗は男の胸へ飛び込んでしまう・・。
　そのまま再開されたＳＥＸは、更に早苗のカラダを大きく狂わせ、何度も鳴いては記憶を飛ばし、止め処なく乱れきって終了した・・。
　この出来事から、早苗の性は完全に目覚めてしまう・・・。
　男から貰った３万円と財布にあった僅かなお金を千秋へと支払い、少ない荷物を纏めると息苦しかった共同生活に別れを告げた。
　目前に迫った学費の納入日と、自分の身を寄せる部屋を探す資金が頭をかすめたが、今の早苗にはそれは怖い現実でも無かった・・・。
　自分を求める男に快楽を提供すれば、それに対して報酬が生まれる・・・・。安易に考えた訳ではないが、お金を稼ぐ目的よりも、覚え立ての快感を求めて止まない自分が居るのを否定できなかった・・・。

　次にカラダを許した男に、魅力的だと囁かれ貫かれれば、カラダは自然と燃え上がり、逞しい塊が自分の欲望を果てしなく満たす。
　その次の男が自分を満たしきれずにサッサと果てると、その日のうちにより強い快楽を求めて別の男を捜す・・・。
　男のカラダが自分を通り過ぎるたび、ＳＥＸに対する早苗の欲求は経験値に応じて強くなっていった。

　初めて援助を受け入れてから、半年が経過していた。
　大学生を続ける早苗の生活は、乱れたものへと変わっていた。
　真面目な学生が大半を占める国立大学で、早苗の行いはすぐにウワサを呼んだ。陰口や中傷がチラホラと聞こえ、その状況は性を謳歌する早苗には息苦しいものだった・・・。
　だが早苗の本能はまだ先の快楽を求め彷徨い、疎かになる学業を補うために大学教授の誘いを喜んで受けた。
　老獪なプレイに素直な乱れをみせる早苗は、相好を崩す老教授に散々可愛がられた。

　金持ちの学友にも整ったプロポーションを晒し、頼まれれば童貞を優しく奪ってみせた・・・。
　３Ｐ、４Ｐは当たり前に、他大学サークルの乱交では羨望を浴び続けた。
　気がつけば、中傷を流していた連中も早苗の虜となり、仕送りを吐き出しては妖艶な美女の裸を舐めつづけた・・・。
　そんな時代を充分に満喫した早苗は、愛人となっていた教授の推薦のもと、現在の会社へ入社を果たし、桜木の同僚となったのだった。
　
　意気揚々と社会へ進んだ早苗だったが、学生時代ほど性を満喫できずにいた・・・。

　何をしても大方許される学生と違い、社会人には沢山の制約があるのだと知り、ジレンマからストレスを溜め込んでいった。
　そんな中でも、実生活から離れた場所で男を貪った・・・。金銭すら発生しない真面目なＳＥＸだったが、回数の少なさに欲求不満が積もりつもっていく・・・・。
　出会いを求める手段は幾らでも溢れていたが、その危険性も援助を繰り返した早苗には分かっていた。
　その為、自然に出会う男とのプレイがＳＥＸの主体となり、その出会いの低確率が早苗のセックスライフを乏くしていたのだった。
　得に最近は、コレだと感じる強い男に抱かれていない・・・！ジンジンとする我が身を持て余しながら、イライラがつのる早苗だった・・・・。

　そんな早苗を満たす人物が現れる。
　偶然、スナックで出会った名も知らぬ男・・・。
　誘いを掛けてくる男の醸し出すオーラに、早苗のアンテナが激しく反応した！
　そんな早苗の本音を読み取る男は、軽い口調でホテルへと誘ってくる。餓えた早苗が断る理由はなかった。

　都心の一流ホテルで服を脱がされる早苗。
　ごく自然に早苗を盛り上げる男の馴れた女扱い・・・。
　一瞬にして男の魅力に執り込まれた早苗は、夢中で逞しい強張りを口に含んだ。
　ムクムクと頭を持ちあげる男のペニスに、早苗のアゴは外れそうだった！今迄に経験したことない巨大さを誇った肉の塊に、触られてもいない早苗の割れ目は蜜でビショ濡れとなった。
　前戯もソッチのけで男に跨がった早苗は、涎が落ちそうなほど立派なイチモツに蜜裂を落としていった。
　人生最大の拡がりを見せる膣壁に咽びなき、奥も手前も完膚なきまでに満たす男の豪幹に全てを狂わせ叫んだ！

　いつまでも果てない男のペニスは、夜景をバックに激しさを増していく！
　開かれたカーテンの向こうで煌く街並みに、突き刺さるような早苗の叫びが木霊する。

　男がいつしか果てたとき、早苗の絶頂は憶えきれない回数を数えていた・・・。

　その日以来、男の虜となった早苗は、男が望むままどんなコトでも素直に受け入れた・・・。
　毎夜のごとく逞しいペニスを挿入されては狂い咲くオンナは、周りの全てを注ぎ込んで男に呑まれていった・・・・。

　数週間後、気付けば初めて見る男のペニスを咥える自分がいた・・・・。
　男に生活を完全に支配された早苗は、身辺の全てを男に押さえられると、逃れようのない場所へ落とし込まれたのだった・・・。
　今日も会社が終わったあと、２つ隣駅のネオン街へと細いカラダを沈ませる・・・。

　１００分５万円の高級ソープ嬢・・・。それが早苗の現状だった。
　男に田舎を押さえられ、抵抗するカラダに何度も裏世界の恐怖を刻み込まれた・・。

　早苗のフェラチオが特技となったのは、この時期の経験からである。
　ボロボロになり自殺まで考えた早苗を救ったのは、何を隠そう、あのデビルだった・・・。
　どうやって早苗の身を自由にしたのかは不明である。田舎の両親も、それ以来怪しい集団につき纏われることも無くなった。
　しかし、早苗にとっては支配する者がデビルへと役目を変えただけである。恐ろしさからいえば、あの男の方が遥かに低次元だった・・・。
　言われるがままに同じ会社の男と結婚をし、それ以降もデビルの支配下に置かれつづけた早苗・・・。
　そうして現在、一番従順な下僕としてデビルとその取巻きに操られる我が身。
　たった一度だけ誤った判断で受け入れてしまった援助交際が、長い時間を経て、今も早苗の心を蝕んでいるのだった・・・。