16．

　潜在意識の底辺へ、沙紀、多恵そして早苗の過去を刷り込まれた桜木の頬は、伝わる涙で乾くことが無かった・・・。
　裸のままで横たわる身体は何度も大きく揺れ、合間に弄ばれた陰茎は勃起力を弱めることなく聳え続けた。
　しかし、そろそろ宴の終焉が近付いていた・・・。桜木をＶＩＰと持ちあげ催された宴の本来の意味・・。それが明らかとなる刻が迫っていた。

　褐色の男達が、力を失ったままの桜木を抱えあげると、小部屋のひとつへ運び込む。

　シングルサイズのベットへ寝かされた桜木の頭からバンドがはずされ、柔らかいクッションが落着いた寝息を引き出す。
　紅潮する頬へ白い手を合わせたノエルは、濡れた頬を優しく撫であげると、呪文を唱えるように囁きかける・・。

「お疲れ様でしたね・・・・オジさま。やっと目的の全てが終わろうとしています。アナタには深く協力してもらって心より感謝してます・・・。あとは、アナタの運次第ですので、恨みっこナシですよ」
　透通る天使の囁きが桜木の全身に心地よく浸透し、涙の止まった顔は薄い笑顔を浮かべる・・。
　
「最後の仕上げはちゃんとしてね！デビル様もきっと喜ばれるから」
　ノエルのキレ良い言葉が取巻きを叱咤し、入口で微笑むヒトミの乳房が妖艶に揺れた・・・・。

　
　スイートルームに一人残された桜木は、じょじょに覚醒する意識に眉をひそめた。
　脳裏へと投射された映像が記憶の底から薄れだし、それを繋ぎ止めようと意識の底で喘いでいた。
　その姿を、天井に取り付けられたカメラが隠し撮っていく。地下で様子を伺うノエルと瞳は、覚醒の近い桜木に胸が躍った。

　レンズに映る桜木の両手は、何かの液体で真っ赤に染まり、傍らには鋭く尖ったナイフが転がっていた。
　桜木を中心に捉えるカメラだったが、レンズの端が映しだす場所には、明らかに死体と思われるモノが２つ、横たわっていた。
　それは、苦痛に歪んだ顔を天井に向け、恐怖に引きつる眼を露にした、田之上夫妻の死に体だった・・。
　窮地に追い込まれるために目を覚まそうとする桜木・・・・！
　だが、次の瞬間、ノエルと瞳は小さな叫びをあげた！

　カメラの端へと飛込んできた人物が、完全に覚醒する前の桜木を強く揺り動かす！
　後ろ姿をレンズに向けた人物を仰ぎみた桜木は、嬉しそうな光をまとって微笑んだ。

「早苗・・・・っ！」
　奥歯を噛み砕いた鋭い声で、ノエルは叫んだ。

「早苗さん・・・どうしたの？」
　ガンガンする頭を振りながら虚ろに喋る桜木を、険しい表情の早苗が強引に立ち上がらせる！
「早く！ココから逃げるのよっ！」
　早苗の慌てぶりが理解できない桜木が、引かれる腕のまま重い腰をあげた。
「なに・・・・・うわあァァー！」
　ベットから降ろした脚にあたったモノを見た桜木は、驚愕の叫びを迸った！
「た、田之上・・・・・！そ、それにっ、奥さんっ！！」
　死体となり転がる同僚夫婦の無残な姿に、上げた腰をぬかしヘタリ込む桜木。
「しっかりしてー！　アナタもタダじゃ済まないわよっ！」
　早苗の切迫した態度に状況を理解しようとキョロキョロする桜木！だが、湿っぽく感じた自分の手を見下ろした途端、恐ろしい想像が頭を持ち上げる！
　ベットサイドには、血で染まったナイフが光を反射しており、この事態の尋常なさを簡単に想像させる！

「お、俺じゃない・・・・・そうだよねー！！」
　腰を抜かしたまま自分のウエストへしがみつく桜木の背中を、早苗は思いっきり叩いた！
「ぐうう！・・・っ」
　じん！とする背中の痛みに我に帰る桜木の手を、早苗は力いっぱい引き上げた。
「さあ、行くわよ！早くコレを着て！！」
　投げられた服を何度も失敗しながら身につけた桜木は、悲しげな顔で同僚夫婦を見下ろすと、踵をかえし小部屋の扉へ走った！

　前をいく早苗に手を引かれ、スイートルームのドアから飛び出した桜木は、慌てふためき足元が定まらない。
　狼狽する桜木を非常階段まで導いた早苗は、鉄の扉を開くと外気が渦巻く場所へと一気に走り出した！
　階段を疾走する早苗の後を追うように、一段一段を必死で駆け下りる桜木の耳に、遠くから男と女の怒声が聞こえた！
　緊急事態に地下から駆けつけたノエル以下が、必死で桜木達を探す荒れた声だった。

　何度も転げ落ちそうになりながら、要約辿り着いた地上に息をつく桜木。
　しかし早苗はそんな桜木を尚もせり立てると、大通りで素早く拾ったタクシーに桜木を押し込む！
「埠頭までっ！早くいって！」
　緊迫した女性に顔を引き攣らせた運転手は、慌ててギアを入れると車両を急発進させた！

　３０分後、埠頭へ到着したタクシーから降りた二人は、倉庫の一角へ身を隠した。
　早苗が辺りをキョロキョロと伺い、誰の気配も無いと分かると安堵の溜息をついた。

　訳がわからずココまで着いてきた桜木だったが、事態は思わぬ方向へ進んでいると悟った・・・。

「早苗さん、いったい何がどうなってるの？教えてほしいよ・・・！」
　瞳を慄かせ、自分へすがる桜木を抱き締めた早苗は、一呼吸おくと淡々と話しはじめた・・。

「あのね桜木さん・・。アナタは、彼等にマンマと利用されたのよ。全てはシナリオ通りに進んで、桜木さんが全ての後始末を受け入れるの・・・・」
「後始末・・・？　ナンだそれはっ」
「あそこで死んでた二人、桜木さんの会社の人と、その奥さんでしょ？桜木さんは二人を殺した犯人に仕立て上げられたのよ！」
「そ、そんな・・・・・・！！」
　自分の思考が追いつかず、桜木は頭を抱え込んだ！
「今は詳しく話せないけど、私はもう彼等のヤル事が許せないの・・・・！これ以上、犠牲者を出すわけにはいかないのよ」
「・・・・・・・・・・」
　真剣な表情の早苗に言葉が出ない桜木は、全身に寒気を感じブルブルと震えだした・・・。
「さあ、追手はいないみたいだから、スグに移動しましょう！」
　立ち上がった早苗からは強固な闘志が噴き出しており、その姿にただ従うだけの桜木だった・・・・。

　タクシーを乗り継ぎ、都心から２時間ほど離れた場所で二人は身を潜めた・・。
　古ぼけた旅館の一室で、黙って座り込む桜木へ自販機で買った温かいお茶を手渡す早苗。
　プルトップを引っ張り、喉へと流し込んだ桜木は、液体の温かさに震えた身体が落ち着くのを感じた・・・。

「早苗さん、詳しく話して・・・・・。お願いだよ」
　切羽つまった表情の桜木へコクンと頷いた早苗は、何から話して良いやらと思案気な顔をしていたが、思いついた様に小さく頷くと、静かに言葉を発しだした。
「あのね、全ては最初から仕組まれていたの・・・・。桜木さんのＰＣへデビルからメールが入ったときから全てが・・・。とても信じられないと思うけど、これから話すコトに嘘はひとつも無いから・・ちゃんと聞いて理解してね」
「う、うん・・・・・」
　こうして早苗が語り出した話に、恐れながらも耳を傾ける桜木だった・・・。

「桜木さんが気を失ってるあいだ、色んな映像が頭を流れたでしょ？あれは精巧につくられた再現映像なの・・・。当然、重要な場面には私や沙紀さん達も強制的に出演させられたわ・・・それ以外は作り物・・」
「本当に・・・・・。ちゃんと思い出せないけど、すごくハッキリと早苗さん達の過去が見えたよ・・じゃあ、内容も作り物なの・・・？」
　桜木は、早苗が頷くのを期待していた・・・。しかし・・・。
「ううん・・・恥かしいけど、内容は全て真実・・・軽蔑したでしょ・・？」
「い、いや・・・そんなこと・・・。でも、あまりにリアルで、とても再現映像とは感じなかった」
　桜木の言葉に僅かにうつむいた早苗は、深い後悔の念を溜息であらわした・・。

「でもなんで、そんな映像をボクに見せる必要があったの・・・。３人の過去を知って、ボクはとても同情してみんなに対する思い入れが強くなったよ！」
「それが狙いなのよ・・。何故なら、あの二人を殺した罪で逮捕された桜木さんが、実は私達をも殺したって筋書きなんだから・・・・」
「ええ〜っっ！！　そ、そんな・・・・・」
「いい？今さっき、映像がちゃんと思い出せないって言ったでしょ？その記憶が完全に頭から消え去ると同時に、彼等にとって必要な記憶だけが桜木さんへと刷り込まれる仕組みなの！それはターゲットによって違いはあるけど、私の知りうる限りでは間違いないはずなの・・・・。３人に対しての思い入れが深くなるほど、その人物への恨みや憎しみ、そういったモノが桜木さんの記憶に強く根付くの・・そんな仕組みなのよ。その刷り込みを抵抗なく最後まで終わらせるために、私達の過去の厭らしいシーンを交えて見せ続けるのよ・・・」
「そんなコトが可能なのかい・・・？」
「最初は私だって信じられなかった・・・・。でも、信じさせる事実がちゃんとあって、それに私が加担したんだから・・・・。過去に、ある人を犠牲にした酷い現実に、わたしが・・・・。今日だって、殺された田之上さんをあの場所へ連れていったし、奥様まで罠に嵌めたのよ・・・！」
　そこまで話した早苗は、頬へと流れ落ちる涙を拭った・・・・。
「早苗さん・・・・平気かい？」
　小さく嗚咽する自分をキツク抱き締める桜木に腕を絡ませ、何かにすがり付くように強く抱きかえす早苗・・。
「ボクは大丈夫だから、少し休んだら、早苗さん？」
　震える髪を優しく撫でつけ、桜木は囁いた。
「・・・・本当に優しいですよね、桜木さんて・・・・。あの時・・・プールのときだって私を優しく扱ってくれたわ・・・」
「ああ・・・・・すごく悪いことをしたって、ずうっと後悔してた・・・・ゴメンね」

　顔をあげた早苗と桜木の視線が絡みあい、しばしの静寂が二人をつつむ・・・・。
「こんな状況でヘンだけど・・・・すごく抱いて欲しい、桜木さんに・・・。わたしを、現状から助けてほしい・・・！」
「・・・うん・・・・・助けるよ・・必ず・・！」
　追われる身となった二人は、お互いの意思を確認しあうように、熱くクチビルを重ねた・・・・。

　布団も何もない汚れた畳の上で、二人はカラダを合わせた・・・。
　お互いの服を交互に脱がせ、全裸となった身で固く抱き合うと、そのまま寄添うように寝転がる・・・。
　白くカタチ良いＤサイズの乳房へ手を乗せ、優しく揉んでくる桜木に吐息を漏らす早苗。
　一気に堅くなるサクラの実が、指先でこすられてはピクピクと反応をしめす。
「ああ・・・・もっと・・・激しく抱いてっ」
　双乳へと桜木の顔を引き寄せ、その素晴らしい弾力で鼻と頬を押しつぶす早苗の両肘を掴むと、そのまま頭上へと引き上げる桜木・・・。
　綺麗な腋の下を晒した早苗が恥かしそうに横を向くと、引きあげられ形を少し変えた乳房へ舌を這わせる・・・。
　舌先で尖りきる突起を夢中で舐めまわし、その都度あがる甘い喘ぎに股間を昂ぶらせると、早苗の両脚が脇腹へ巻き上がり、昂ぶる男根を甘裂へと引き寄せる。

「このまま、もう・・・挿れてください・・・・」
　両肘を掴んだまま、激しく口唇を吸った桜木のペニスが、ゆっくりと早苗の蜜裂へ嵌りこんでいく・・・！
「ああっ〜〜っっ・・・・・！！　もっと・・・ぉぉおお」
　上半身をぴったり重ねたまま腰を送り込む桜木にあわせ、堪らない音色で喘ぐ早苗の乳首が、桜木の乳首と重なり熱くコスり合わさる！
「ふうううんんンンンっっー・・・・！！　す、すごく・・・・・・イイですぅぅ・・・！」
　密着したまま行われる正常位での絡みに、二人は例えようのない興奮に身を焦がしたのだった・・・。

　シミひとつない早苗の背中が畳をこすりながら縦にゆれ、その音と揺れが最大になったとき二人は同時に果てた。
　子宮口へ発射された精液は、すでに水のように薄くなっていたが、それでも射精時の痙攣をペニスに与えた。
　ヌプリ・・・と取り出された陰茎は、ノエルの薬のせいか萎えずに直立したままだった・・・。
　その強張りを悲しげに見詰めた早苗は、裸身を起こすと、お互いの体液で汚れた肉茎をやんわり口唇に含んだ。
「うう・・・・・すごいっ・・・」
　いたわりながらも、官能的な刺激をくわえる早苗のフェラチオに息があがる桜木だったが、背中をそらせ自分のペニスを頬張る姿を見下ろしたとき、突如として刷り込まれた映像の一部が思い出される・・・・。
　それは、ある男に騙された若き日の早苗が、ソープランドで汚れた男を喜ばすシーンであり、その痴態に眠ったままでも興奮を憶えてしまった自分に対する記憶だった・・・・。
　
　腰をかがめ股間に顔を埋めるオンナへの同情心が、桜木の肉塊の力を急速に奪っていく・・・。
　明らかに変化した口唇の拡がりが、男の精神の抑揚を表し、その変貌に早苗の胸は何かを悟り締め付けられる。
　白色の背中をわずかに震えさせ、切れ長の瞳を閉じた早苗は、すっかり萎えてしまったペニスからクチビルを離すと、その根元を指で支えたまま悲しげな顔をあげる・・・。
「やっぱり、軽蔑してました？・・・・。そうですよね、それが普通だと思います・・・」
　自分の胸中を敏感に読まれ、狼狽した桜木は股間に力をいれると萎えた陰茎を立ち上らせようと踏ん張った！
　しかし、精神が作用する男子の陰部は外的な意思には従うことなく、その身を縮めたままピクリと頭を揺らしただけだった。
　その情けない姿は、どんなに強力な薬であっても、古（いにしえ）から生き続ける人間味には勝てないのだと深く我が身へ教えているようだった・・・。

　見上げていた早苗の目からは涙が溢れ出し、今にも頬へ落ちそうな程に溜まりきっていた・・・。
　その表情をうろたえた目で見下ろしていた桜木だったが、突如カラダがビクン！と反り上がり、脳内を濃い霧が覆い尽くす！！
　その現象は、体内を操っていたノエルの強壮剤がもたらす新たな副作用だった・・・！
　人間性によって体内深くに封印されたと思っていた悪薬は、その存在を失うことなく、再度桜木に鋭い牙を剥いたのだった。
　だが、そんな事実に本人が気付くはずもなく、足先まで沈んできた濃霧に全身は痺れだし、小刻みな痙攣を見舞っては筋肉が暴れ出す！

「桜木・・さん・・・？」
　仁王立ちする桜木の変調に驚き、瞬きした早苗の瞳から溜まりきっていた涙が頬へと一気に伝え落ちた。
　その雫がアゴ先から畳へと落ちる様を見詰めていた桜木の表情が般若の顔へと変化し、腹底から唸り声を挙げた途端に早苗の上へと倒れこむ！
「キャっ！！・・・・桜木さんっ！！」
　全てを大きく痙攣させる身で体重を乗せてくる姿に、押し潰された早苗は甲高い叫びをあげた。
　その声に一瞬痙攣が止んだ桜木の身だったが、のっそりと早苗に向けた顔は本来の見た目とは違う、獲物を狙う魔物の表情だった・・・。

　血走った眼に半開きのクチビル・・・・。釣りあがった眉毛と大きく開いた鼻腔！
　半開きの口からは真っ赤な舌を突き出し、その先を早苗の首筋へと素早く這いつかせてくる！
　ベチョリとした唾液が喉腹を濡らし、強烈に吸い付く口唇の圧力に早苗の裸身が跳ね上がる！
「痛いっ！ちょっと桜木さん、どうしたんですかーっっ！！」
　悲痛な問い掛けも、もはや桜木には届いていなかった・・・・。薬による新たな副作用と、生まれ持ったまま気付かずに、いや、認めようとしなかった加虐心が深く調和し、目の前に存在する高級な獲物をただ食い尽くす為に全身を動かしていた！！
　喉元に吸いついていたクチビルが叫びの源を荒々しく塞ぎ、内部を食い荒らそうと唾液塗れの舌腹を突きいれようとする。
　必死に合わせた獲物の歯並びがその侵入を食い止め、堰き止められた舌先は行き場を塞がれ歯の上で暴れる！
　素早く持ち上がった左手が獲物のアゴを強烈に握りしめ、堰を開けと握力で締め上げてくる。激痛に負けた獲物の口はパックリと広がり、行く手を見付けた悪魔の舌はネバつく液体とともに内部へと潜り込んでくる！

「ムウウウウウウウ・・・・・・！！！っっううううう」
　強制的に開かれた口唇内で暴れる塊に早苗のアゴは反り上がり、一杯に晒された白い喉腹に魔物の右手が乗せられる。
　圧迫された喉腹が空気の流れを緩慢にし、二酸化炭素が満ちる左右の肺が激しくバウンドする！
　全身を激しく揺さぶり、襲いくる苦しさと恐怖に暴れる獲物の開ききった両脚の狭間に、とてつもない剛感が浴びせられる！
　完璧なまでに復活した魔物の手先が、瞬時にして細身を串刺しにすると、肉ヒダを切裂きながら到達した最奥部を巨大な先端で砕きおとす！
「ぐっ！ふうううううううううううっっっっっ〜〜っっ！！！！！！！！！」
　肺に残った酸素を全て吐き出し、早苗は苦悶に満ちた表情のまま意識を奪われた・・・・。

　動かなくなった獲物から魔の手を離すと、グッタリする裸身を持ち上げ移動させる魔物・・・。
　半間ほどの木製テーブルに獲物をうつ伏せに載せると、小振りな尻肉を鷲掴み、強引に左右へひらくと見えてくる女穴へ昂ぶりを突き込む悪魔・・・。
　テーブル上で細い半身が跳ね上がり、Ｄサイズの双乳が意思を失った半身に押し潰される。魔物が抽送を浴びせるたびにその動きは繰り返され、じょじょに目覚める獲物のクチからは小さく喘ぎが漏れ出してくる・・。
　ガツガツと掴んだ柔尻へ陰毛を叩きつけ、その都度あがる早苗の咆哮に悪魔の高笑いを見舞った桜木は、低い唸り声のまま内部に水の精液を注入する。
　目覚めかかった意識を、その薄い精液の熱が奪っていく・・。亀頭を何度も伸縮させて子宮口をたたく律動に深い闇へ落ちる早苗だった・・・。

　休むことを知らないかの様に、うつ伏せの早苗をバックで蹂躙しまくる魔物と化した桜木は、続け様に数回射精を済ますと、全身から放出する熱とともに精神を崩壊させ卒倒した！
　木製テーブル上で息も絶え絶えな早苗の足元で大の字となる桜木は、屹立を続ける陰茎をヒクつかせながら意識を遠くした。
　早苗の脳内に桜木があげるイビキが聞こえていたが、最深まで沈んでしまった意識は、再度浮び上ることがなく細い裸身を眠りに導いた。

　
「お許しください・・・デビル様っ！」
　桜木を取り逃がした失態を償うべく、ノエルと瞳は己へ課せられた地獄を味わっていた。
　２メートル近い身長をした数人の男に裸身をひらかれ、前へ突き出す絶品な乳房を何度もムチで叩かれる！
　ふくよかな瞳の豊乳は所々に鮮血を噴き出し、その上を打つムチのしなりで鳩尾までを血流で染める。
　小振りながら透通るノエルの美乳は男の手で力一杯モミくちゃとされ、小型の乳首を力任せに捻り潰される！
「くううぅぅぅ・・・・・！許して・・・ください・・・・っ！！　あああああっっ！！っっ！！」
　二人の苦悶を黙って睨みつけるデビルに許しを請うノエルの口に、余りにも巨大なペニスが含まされる。
「グボウゥゥゥっ！！・・・・・・グエェェ！」
　拳ほどもある亀頭が喉をふさぎ、呼吸を制された天使が胃液を逆流させる！密閉された喉元で堰止まる胃液を潤滑油とするかの如く、男の巨大な肉塊が十字に動く。
　隣から迸った叫びが空気を切裂き、割れ目へ嵌った極太のペニスが瞳の淫芯を割りひろげて律動をつづける。
　処刑に近い二人への責めに、部屋の片隅で身体を寄せ合う沙紀と多恵は裸身を震わせ慄いていた・・・・。