３．

　静かな抽送を数回、割れ目に馴染ませる様、じっくりと動かした後、ズドン！と強烈な繰り出しを多恵に見舞った！
「はううううっっっつつつ！・・・・」
　踏ん張る四肢を砕く突き量に、多恵は嬌声を漏らし、腕を前に放り出して突っ伏した。
　より高く上がった白尻を掴み直した桜木は、肉幹に巻き付く淫唇を堪能しながら、奥へ手前へと責め手を増やした。

　止め処なく流れ出す喘ぎをそのままに、多恵は双臀をヒクヒクと揺るがし、桜木の動きと共に淫心を上昇させていく。
　動物の繋がりが、最も深く自分の淫部を叩くことに、多恵は堪らない感慨を憶えた・・・。
　しかし、その感慨に呑まれてしまいそうな己を、必死の思いで繋ぎとめる思考が存在した。
　そんな多恵の胸中など知る由もない桜木は、腰の回転速度をグングン高め、最奥の固さをペニスの先で突き崩していく。
　一際甲高い嬌声を多恵は肉厚の唇から発し、早目のオルガスムスに全裸体を痙攣させた。

　多恵の淫壁が肉幹を締め付け、その中を揺り動く竿幹から伝わる濃密な刺激が、桜木の全身へと襲い掛かる。
「くう・・・・・・すげえ、締まるっ・・！」
　子供を産んだ人妻からは想像不能な絞り付けに、桜木の顎があがり、呼吸が深くなる。双臀を上に向けたまま、グッタリと動かなくなった多恵の豊満過ぎる身体を数十秒揺すったあと、子宮付近に白液を撒き飛ばした！

　白尻を持ち上げ、上半身を突っ伏したまま動かない多恵の蜜壷から、お互いの体液に塗れたペニスを引き抜く。
　鎌首に張り付き追い掛けてくる淫唇が、最後までこの人妻の道具の素晴らしさを物語っていた。
　ポッカリと口を拡げた膣口から、僅かな精子が零れ出してきた。だがその開き口も、すぐに元の姿に肉を合わせ、輝く淫汁が、赤目の貝肉を彩っていた・・・。

「素晴らしい！　素敵なオ○ンコだ・・・・」
　貝肉を見詰める桜木の口から、素直な感想が漏れ出た。
　そんな言葉が耳に届いたのか、尻を高く上げたままだった多恵が、その形を要約崩し、その場で正座すると、項垂れて嗚咽しはじめた。
　何故、多恵が泣き出したのか、桜木には理解出来なかった・・・。多恵の嗚咽は激しさを増し、遂にはその場に崩れると、全身を揺すりながら声を挙げ、泣いた。

「た、多恵さん、何で泣くの？どうしたの・・・・」
　突然の多恵の変化に、桜木は少々狼狽した・・・。
　桜木の問いを無視し、暫く泣き続けた多恵は、じょじょに嗚咽を抑えると、涙でグッショリの幼顔を上に向けた。

「す、済みません・・・ごめんなさい」
　濡れた頬を手の甲で拭った多恵は、懸命な作り笑いを桜木に見せた。
「理由があるのか？　その涙の」
　敢えて踏み込む危険性を感じたが、好奇心が桜木にそう言わせた。
「いえ、理由なんて、無いです・・・・ただ、ちょっと悲しくなって・・」
　横座りのまま、顔を右に捻った多恵は、最後に落ちた一粒の涙を拭い、気丈な言い回しをした。
「そう、それなら良いけど、ビックリしたよ。君のような美しい人妻が目の前で涙するのなんて、俺は始めてだから」
　照れ笑いを浮かべながら、桜木は優しい口調で多恵を気遣った。
「うふ・・・・・優しいですね、貴方は」
　桜木の気遣いに、多恵は潤んだ瞳のまま、悲しげな微笑を向けた。
　美しき人妻の涙の微笑は、得も言われぬ悩殺力を兼ね備え、それに直面した男の性欲を駆り立てる・・・。

　壁に掛かった時計を見上げると、１３時を少し過ぎたところだった。
　子供が帰宅する時間まで、まだ余裕はある・・・・。桜木は、涙が乾いた多恵を見詰めると、ジワジワと二人の距離を縮めていった。
　桜木の動きが、何を意図とするかを多恵は理解していた・・・・。ただ、不覚にも涙してしまった事実が、心臓の鼓動を早く動かしていた。

「あの、汚れたままじゃなんだから、風呂にでも入らない？」
　横座りの多恵の太腿を優しく摩りながら、桜木は言った。
「そうですね・・・・泣いたお詫びに、私が洗って差し上げます・・・・」
　潤んだ瞳に微かに力を篭めながら、その場で立ち上がった多恵の内腿に、一筋の白液が、ドロリと伝え落ちた。
「嫌だ・・・・ごめんなさい」
　多恵は、近くにあったティッシュを一枚引き抜くと、膝裏まで筋を作った精液を拭き取った。
「行きましょう・・・」
　掌で丸めたティッシュをゴミ箱へ落とすと、先程までとは打って変わった妖艶な微笑を桜木に見せ、バスルームへと歩き出した。
「ああ、行こうか」
　妖艶な仕草の多恵を背中から抱き締めた桜木は、バスルームまでの僅かの距離を、多恵の豊満な胸を揉みながら進んでいった・・・。

　温かくなったシャワーの湯を、多恵は桜木の肩から背中へ落としていった。
　心地良く流れ去る汗が、排水溝へと消え去ったのを見計らって、多恵は掌で石鹸を泡立てると、タイルに膝をつき、正面から肉根を洗い始めた。
　細く長い１０本の指が、幹から亀頭へ、そして袋へと洗い手を移し、その後桜木の全身を木目細やかな泡で包み込んでいく。
　温かな湯で全身の泡を洗い流し、最後にもう一度、掌に泡を立てると、今度は向き合って立ったまま、竿全体をヤンわりと５本の指で擦りあげる。
　多恵の５本指の中で、桜木の肉根は再勃起を果たし、堅く斜め上を指す肉幹を、多恵が引き続き刺激する。

「多恵さん、復活しちゃったよ」
　桜木の言葉に、コクンと頷いた多恵は、肉竿の泡を洗い流すと、姿勢を低くして、竿の先から肉厚の唇を被せていった。
「ああ、さっき舐めて欲しかったから嬉しいよ・・」
　お預けされた口奉仕を施す人妻に、腰に添えた腕を震わせて桜木は呟いた。

　ジュルル・・・ジュブリっ・・と、唇と舌を駆使してフェラチオに熱を篭める多恵。
　その痴態を見下ろしながら、桜木はある疑問が頭に浮かんだ。
　普通の生活を全うする人妻が、何故、我が家に見知らぬ男を招き入れ、性行為に及ぶのだろう・・・・。デビルが影響しているのは容易に理解できる。しかし、これ程までに危険を犯し、従う理由はナンなのか？
　先程見せた多恵の涙が、その確信を訴えているのではないか・・・・。不覚にも露にしてしまった、人妻の苦しみ。その本質を桜木は聞きたかった。
　その想いが、後にどんな結果を招くのか、現在の桜木には、まだ憂慮する思考はなかった・・・。

　熱の入った口奉仕により、ギンギンと軋む肉幹の行き先は、一つしか存在しなかった。
　シックスナインでお互いを高め合った二人は、凹と凸を合わせる目的に向かい、意思の通った動きを始める。
　下側で仰向けでだった桜木の上で、多恵はゆっくりと向きを替え、タワワな双乳を揺らしながら、凸の先に凹を重ねる・・・。
　深ぶかと合わせ絡まった竿と穴が、お互いの体液を混ぜ合わせながら、上へ下へ、そして円状に動く人妻の蠢きで温度を上げていく。
　
「はあ〜っ・・・・・イイぃぃ・・・っっ！」
　上側で腰を廻す多恵は、何かを打ち消すように、一心不乱に乱れた姿を桜木に晒す。
　その良く動く腰に両手を添えた桜木は、時折、下から上へと竿全体を突き上げ、揺れる乳房を恍惚に見上げる。
　お互いの波長を合わせ、押し寄せる官能の波を甘受しながら、同じリズムで上昇気流にその身を任せる・・。

「ううううっ・・・！いぃ・・っ、いっちゃう・・ううぅううぅう！」
　尻肉をギュギュっと絞った多恵が、上半身を後ろに反らしながら、淫らに果てた。
　それとリンクする様に、桜木のペニスが最大に膨らみ、膨らんだ幹がポンプから水を噴出すがごとく、尿道口から精液が吹き上がった！
　噴出する体液を奥底で受け止めた多恵は、桜木の上に繋がったままの状態で、痺れきった半身を前へ倒した。その乱れ妻を下方から抱すくめた桜木は、唇を重ね、優し気な舌使いで唾液を吸い出す。
　フンフンと鼻を鳴らしながら舌腹を重ね合わせた多恵は、双臀をふるふると揺すると、全体重を預けてグッタリとした。
　多恵の女陰から、ユルユルと男根が抜け落ち、その裏筋に己から排出された体液が、ポタリ、ポタリと陰裂から滴り落ちていた・・・。

　午後３時少し過ぎ、桜木は多恵の家を後にした。
　軽くなった腰を軽快に揺らしながら、コインパーキングへと歩く桜木へと向かってくる、黄色いカバンを提げた幼稚園児が目に止まった。
　ニコニコと笑顔を振り撒き、すれ違った見知らぬ大人の桜木へ、元気一杯に「こんにちわ〜」と挨拶する子供。
　その勢いに釣られる様に、思わず挨拶を返した桜木だったが、その園児が多恵家の門扉に手を掛けたとき、その子供が多恵の息子だと悟った。
「あんな、聡明な子供がいるのに、何で多恵はデビルの言いなりなんだ？わからん」
　今頃多恵は、帰宅した愛息に命一杯の微笑みを向けているのだろう・・・。つい数分前まで、男の上や下で乱れていた母親など微塵も想像させずに・・・・。
　とても感じ易かった人妻多恵は、桜木に大変な満足感を与えた。自分の突き挿れに、素直に乱れ、従順に何度でも果てる・・・。
　多恵の本質を引き出そうとした問いには、悲しげな表情と戸惑いの色を混ぜこぜにして、瞳を潤ませた。
　桜木は、多恵の側面を見た気がした・・・。結局、多恵の心の中を聞き出す事は出来なかったが、それが一層、多恵とデビルの関係を思慮しないではいられない自分を駆り立てていた・・・。


　デスクで立上げたＰＣには、いつも通りデビルからのメールが来ていた。
　多恵の事が頭の片隅に引っ掛かり、デビルへ質問をするべきか否か、桜木は悩んでいた。
　だが、開いたメールが、桜木の思慮など何も意味を持たないことを語っていた。

｛お帰りなさいませ。人妻多恵の身体を充分堪能されたようですね。今回もお気に召して戴けておれば、私の心も晴れやかと言うものです。しかし、一点だけ御注意申し上げます。提供する女性達の身辺は、くれぐれも詮索されないよう、ご注進差し上げます・・・。これは、私の最大の配慮から申してる事で御座いますので、其の点はご理解戴けるものと考えております。貴方様の疑心を煽る様な行いをした多恵には、其れ相応のペナルティーが科せられます。それにつきましては、また追々と・・・・。それでは、また明日、お会いしましょう。｝
　自分の心を見透かしたデビルのメールに、初めて戦慄を憶えた桜木だった・・。しかし、多恵に科されるペナルティーとは何なのか・・・。桜木の心は、また別の早鐘を打つのだった・・・。
　
　帰社時間が近付き、デスク内へＰＣを閉まった桜木は、手提げカバンを持つとデスクから離れた。外廊下を歩き、エレベーターを待つ桜木に、早苗が近寄ってきた。
「桜木さん、本日はご要望、有りませんか？」
　唐突な早苗のセリフに唖然とした桜木だったが、以前デビルから貰ったメールを思い出した。
　確か、いつでも声を掛ければ、自分の要望を満たしてくれる・・・そんな風だったと思う。桜木は、その後黙ったまま立ち尽くす早苗の制服姿をマジマジと見ると、名案が浮かんだ顔でニンマリと笑った。

「そうだな〜・・・じゃあ、制服のまま裏の倉庫まで来れる？待ってるから」
　それだけ伝えると、エレベーターに乗込んだ桜木だった。

　オフィスの入ったビルの裏に、各テナントが共同で使用できる倉庫がある。建物は４０坪程の大きさだが、各オフィス用に５坪程度に区切られていて、一つずつに鍵の付いた扉が設けられている。
　各扉の専用鍵は一個しかなく、その為、桜木が勤めるオフィスでは、鍵を倉庫近くのある場所へ備えておくのが慣例となっていた。
　そこから鍵を取り上げ、倉庫の扉を開けた桜木は、中へ入ると電灯のスイッチを入れた。小さな窓しか備えていない５坪程度の部屋は、初夏の熱気が充満していた。

「暑いな〜！参ったな・・・・」
　制服姿の早苗と絡むには最適な場所だと踏んだ桜木だったが、空調設備の無い倉庫室の暑さにウンザリとした。
「仕方ない、小窓でも開けるか」
　床から１．５メートルの高さにある小窓を開放してみると、以外と心地良い夕方の風が入り込んできた。
「これなら、少しは耐えられるかもな」
　積み上げられたダンボールへ寄り掛かると、桜木はズボンのベルトを緩めながら早苗を待った。
　これから始まる早苗との情事を想像するだけで、桜木のペニスに血流が押し寄せる。日中に多恵へ２度も放った己の肉幹の元気加減が、自分で可笑しかった。
「もしかして、俺って絶倫なのかな・・・・・？」
　デビルと知り合うまで、女とは無縁に近い性活を送っていた桜木は、自分の性力の強さを測れずにいたのだった。
　そんな風に自己判断を行っていると、倉庫の扉をノックする音が聞こえた。念の為、別の人間では無いことを声で確認すると、踊る心を抑えて扉を引いた。
「お待たせしました・・・・・」
　制服姿の早苗が、柔らかな笑顔で扉の外に立っていた・・・・。