４．

「いや〜、良く来てくれたね！入って」
「失礼します」
「誰にも見られなかった？」
「はい、大丈夫です・・・・」
「そう、良かった！少し暑いけど、中まで入ってきて」
　そう言うと、桜木は身体の向きを替え、倉庫中央へと歩いていった。

　倉庫室へと入った早苗は、背を向ける桜木の背後へ素早く抱き付くと、前に廻した両手でベルトを緩め、ズボンのホックを弾いた。そして、ファスナー下げると同時に片手をトランクス内に潜り込ませ、熱気に蒸れるペニスに指を滑らせる。

「お、おいっ・・早速嬉しいサービスかよ〜」
　突然の早苗の行為に戸惑いながらも、、柔軟に動く白魚の指が齎す甘美感にスグに身体の力を抜き、同僚の行為に酔いしれた・・。

「気持ちイイですか？」
　指を縦横に蠢かしながら、背中に密着させた上半身を尚も押し付けてくる早苗が聞いた。

「ああ、気持ちイイよ。それに、君の胸の膨らみが背中にあたって、凄く厭らしい気持ちになるよ」
「そうですか・・・・」
　恥じらいの混じった口調の早苗は、より強く、背中に乳房を押し充て、上半身を円状に廻して、膨らみ全体で背中をマッサージする。
　ペニスを握り締めた５指を前後にスライドさせ、鎌をもたげる肉蛇への奉仕を休むことなく、桜木の淫欲を強大に煽る早苗。
　肉蛇の小口からは、すでに透明な涎が粘り強く垂下がり、その雫を己の掌に掬い取り、雫を潤滑油として幹肉を摩擦する早苗。背中に充てたＤカップの乳房からは、堅くなった突起の存在が感じられ、絶妙な柔肉が直接背中に触れている様な錯覚を起こす・・・。

「ああ、堪らないね〜・・・・いい感じだ」
　５指のスライドに合わせ成長していく己の性器が潤滑油に光り、これ以上ない程に屹立すると、桜木は口奉仕をさせるべく、身体の向きを変え同僚と向かい合った。
「僕がココに腰掛けるから、次にするコトは分かってるね？」
「はい、分かっています・・・お任せください」
「うん・・」

　書類の詰まったダンボールへ腰を降ろした桜木は、ズボンとトランクスを脱ぎ捨てると、大股を開いて早苗を待った。
　９０度に開かれた股の間へ早苗は両膝を下ろし、天井を指す肉根を右手で軽く握る・・・。そのまま顔を伏せて唇を竿先に寄せると、薄紅色のルージュを引いた淫唇を縦に割り、亀頭へスッポリ被せていった。
「ふううう〜・・・・・」
　心地良い温度とヌルリとした粘膜に包まれた肉幹は、早苗の舌が裏筋を往復する度に小さな震えを起こす。早苗の特技がフェラチオだというのも、容易に理解出来る気がした。
　時折、唇をキツク締上げ、頬を窄めて吸引しながらも舌全部の動きに緩みがない・・・。早苗のフェラチオには、一切妥協を感じさせる暇がなく、常に男の性器に波の様な淫感を与え続ける。
　素人では簡単に出せないプロ顔負けの唇奉仕を、この人妻は事もなげに行い、奉仕を受ける側の脳髄を簡単に狂わせる。
　喉奥まで竿先を呑み込み、喉元の締上げを連続するテクニックに、桜木の上半身が大きく反り返った！
　間一髪、射精を堪えた桜木は、唾液に輝く自分の肉棒を主婦早苗の唇から抜き出すと、一拍置くために大きな深呼吸をした。

「危なかったよ・・・もう少しで出ちゃうところだった」
「出しても構いませんでしたのに」
　男汁と自分の唾液で濡れた唇を光らせ、早苗は淫蕩な微笑みを桜木に見せた。

「ダメだよ、今日は君の全てを味わう予定なんだから・・・。さあ、裸の君を見せてごらん」
「はい・・・・」
　小さく返事をした早苗は、事務服に隠された姿態を披露すべく、一枚ずつ制服を脱いでいった・・・。

　
　写真で観た全裸の早苗とは一味も二味も違う、ソソるべき早苗の全貌に興奮が高まる桜木・・。
　自分の前で全てをオープンにする早苗の表情は、何処か硬くもあり、それでいて不思議な妖艶さを露にしていた。

「ああ、なんて素敵なカラダなんだ・・・・。凄く厭らしいよ」
「恥ずかしいです・・・そんなに見詰めないでください」
　爪先から頭頂部まで、まさに舐め上げるように見詰める桜木に、早苗の裸体がホンノリと赤く染まる。時折、乳房や織毛を桜木から隠す為に両手を恥かしげに動かす。

「さあ、ココへ座って・・・」
　桜木の求めるまま、早苗はダンボール箱へ小振りな白尻を乗せた。
「脚を開いて・・・・・さあ！」
　語尾の上がった桜木の求めに、僅かに頬を痙攣させた早苗だったが、静かに目を瞑るとゆっくりと脚を左右に開いていった。

「綺麗だ・・・・・・」
　曝け出された早苗の亀裂は、僅かな液体に神々しく輝き、ピンク色した貝肉を薄茶色のヒダ肉が覆っていた・・・。
　出産経験の無い若妻の肉目に、桜木は立てた中指を軽く宛がう・・。薄茶色のベールを柔らかく拡げ、濡れたピンクに指紋を摩りつける。
　早苗は、掠れた吐息を鼻腔から漏らしながら、さわさわと続く桜木の指愛撫に上半身を揺るがす。
　中心に小さく口を見せる膣穴からは、愛撫に応える蜜汁が湧きあがり、ピンクの貝肉を輝きに彩っていく。
　甘く芳醇な蜜の香りが桜木の嗅覚を刺激し、屹立するペニスが次々と雫を倉庫の床へ滴り落とす。

　壁の小窓から差込んでいた光の線が薄くなり、外部が薄闇に包まれ始める。
　乳房の張と柔らかさ、そして突起の舌触りを堪能していた桜木は、拡がったまま愛撫に震える両脚の狭間へ下半身を入れ込むと、カウパー液に塗れた肉蛇の頭で狙いを定めた。
「いいね、挿れるよ」
　肉蛇の頭で、愛液でグジュグジュ状態の淫裂を上下に擦りあげる。人差指を噛んだまま震え頷く早苗の秘穴が蛇の頭を受け止め、ウネウネと侵入を始める肉蛇の動きに頤を反らす！
　自分の味を品定めする様にゆっくりと挿入されるペニスの感触が、穴のヒダから脊髄を通じて脳髄へと舞い上がってくる。

「ああああああっ・・・・・・っっ！」
　肉蛇の頭頂部が蜜穴の最奥に到達し、男の性器が女の本能を打ち破る動きで逞しい律動を開始する。堪らず、早苗は倉庫内に響き渡る淫声を発した！
　
　ダンボール上で両脚をＶ字に開脚した早苗の裸身を、桜木の下半身が大きく揺する。その激しい動作に乱れた淫声を止め処なく漏らしながら、桜木の上半身に両腕を巻き付け、形良い乳房を男の胸板に押し付ける早苗。
　ピストン運動を繰り返しながら、桜木の両手が若妻の双臀を握り締め、そのまま腕を手前に引くと、密着度をより深くし、若妻の嬌声は大きさを増す。

「あああっ！！！！　ダメ〜っ！だめぇぇ〜！！」
　ズンズンと突き込まれる肉蛇の律動に、高らかな喘で応えた早苗は、唇をワナワナと震えさせたまま、桃源郷へと裸身を沈めた。
「くうっ！・・・・デる・・・・っ」
　オルガスムスが齎す蜜穴の締めと痙攣に、桜木の砲身が悲鳴を挙げながら、粘っこい弾を若妻の体内へと連打していった・・・。

「ああ・・・・ああぁぁ・・・」
　ダンボール上で組み敷かれた格好の早苗は、連打の止まった肉根の残動に両脚をヒクつかせる。
　双臀を握り締めた桜木は、残った汁を全て若妻の体内へ注ぎ込むべき、堅さを僅かに落とした淫幹を前後にスライドする。
　そのユルユルとした動きが、若妻の粘膜を擦り上げ、それがまた、若妻の淫乱を微妙に煽る結果となる。

「桜木さん、すごくイイです・・・・・」
　首に絡ませてきた両腕に力を入れ、腹筋の力で半身を持ち上げた早苗は、桜木の唇を割り舌を忍ばせて嗚咽を漏らす。
「むむむっ・・・・・！」
　従順な僕、早苗の積極さと淫乱さに、桜木の背中が痺れ、脳味噌が活発に動き出す。

　下半身に鎮座する肉幹は、若妻の粘膜から力を吸収し、芯を一本通すと先端を奥地へと這い登らせる・・・。
　自らの淫穴で躍動する男のシンボルに、早苗は淫蕩な輝きを孕んだ表情で微笑みを返す。
　若妻の背中を両腕で包んだ桜木は、ペニスを支点として繋がった裸体を抱き上げ、今度は自分がダンボールに腰を降ろし、若妻を上に従えた。

「このまま、続けられそうだね・・・！」
　そう言って桜木は、下から突き刺したままの肉根を数回ツンツンと上へ揺する。
「はあ〜っ・・・・そうですね・・・このまま、シてください・・あっあっ！」
　蒸し暑い倉庫内で、男の上で脚を開く若妻は、爪先を床に着けるとバランスを取り、騎乗位で細く締まったウエストをクルクルと廻していく。
　締まったウエストからスッキリと盛り上がる双乳が小さく上下し、先端に実った赤いヂェリーが呼吸する様に大きさを変化させる。
　欲情をソソる桜の実を口に含み、甘さを舌先で堪能しながら、騎乗位妻の動きに合わせ、桜木は下方からの突上げにパワーを加えていく。
　二人の息が荒く波長を合わせ、倉庫内を別世界へと変えていった時、壁の小窓から様子を伺う目が、薄闇の中に光を放っていた・・・。
　
「はあああっっ〜・・・・・っっ！　ううううぅぅぅぅぅううあっ」
　桜木の頭を抱き締めた早苗は、Ｄサイズの双乳を同僚の顔面に擦りつけ、激しくその身を乱していた。
　若妻の腰を抱き締めた桜木は、上に乗る女の全身を何度も揺さぶりながら、芯の通った淫幹をズンズンと上へ押し突いていく。
　２度目の絡み合いが数分続き、人妻早苗の嬌声が倉庫へ木霊すると、桜木は堪らずに淫穴の天井を精子で叩いた！
　
　自分の腰を細脚で挟んだまま微かに痙攣する早苗を、そっと上から降ろし、ダンボール上へ横たえてやる。
　細身の裸身を眩いまでに輝かせた若妻は、少しずつ呼吸を元に戻すと、眼鏡の奥の濡れた瞳を輝かせ、桜木に微笑み掛ける。
　その淫蕩な笑みに優しい口付けで応えた桜木は、床に散らばった制服を拾い集めると、細く締まった早苗の腰横へと置いてやった。

「良かったかい？」
　トランクスとズボンを履き、桜木は聞いた。
「はい、とっても・・また、誘ってくださいね。携帯教えますので、いつでも連絡してください・・」
　スカートのホックを戻しながら答えた早苗の表情は、一般よりは断然ハイクラスだが、普通の人妻が見せる様な平凡さを自然と纏っていた・・。

　倉庫を後にした二人の姿を、薄闇から目で追う人物がいた。
　先程まで、人妻と同僚の逢瀬を小窓から覗いていた男と同一人物である・・・。その男は、二人の姿が見えなくなると、唇の橋を吊り上げた悪意に満ちた顔で微笑んだ・・・。

　翌、週末金曜の朝、出社した桜木の机に一枚の紙片が置かれていた。
　不信に感じた桜木が折畳まれた紙片を広げると、そこには簡潔な文字列があった。
｛昨日、倉庫、見ました。今日１９時、○○駅前で｝
　桜木の顔が蒼白になる・・・・。慌てた桜木は、ＰＣを立ち上げるとデビルにメールを打つ。

｛デビル様　昨日の早苗との営み、他人に見られた様です・・・・。どの様に対処したら良いか、お知恵をください｝
　しかし、待てと暮らせど、デビルからの返信は一向に無かった・・・。
　一日中、ヤキモキする気持ちを感じながらデビルからの返信を待ち焦がれていたが、あっと言う間に時刻は１８時になってしまった・・・。
　手紙の主が指定する場所へ、行くべきか行かざるべきか・・・悩んだ挙句、桜木は○○駅前へ向かう事を決心した。

　駅前の雑踏に紛れる様に桜木は佇んでいた。相手の素性が解らぬ以上、桜木に出来ることは相手が自分にアクションを起こすのを待つしか無かった・・・。
　１９時を５分過ぎた頃、背後から自分の名前を呼ぶ声がした。振向いた桜木の前には、同じ職場で働く同期、田之上がにニヤニヤとコチラを向いていた。

「た、田之上！オマエだったのか？なんでっ！？」
「そう大きな声を出すなよ。ココじゃなく、場所を替えて話をしようぜ」
「ぐっ！・・・・」
　スタスタと自分を残し歩き出す田之上の背中に、やり切れない感情を露にしながらも、桜木は仕方なく彼のあとに従った。

　田之上は、デパートの地下駐車場に停めたマイカーまで歩いて行くと、助手席へ乗るよう桜木を促した。
　大型のワンボックス車の助手席へ座った桜木は、田之上の顔を引き攣った形相で睨み付けた！

「おいおい、そんな顔で俺を睨んでもイイのか？昨日のこと、全部会社で喋っちまうぞ！」
「な、なんだと・・・・・」
「お前は一人者だから関係ないし、ましてやお前が辞めたって困るヤツは会社に居ないしな！　しかし、彼女には旦那が居るし、ましてや旦那は同じ会社だ。彼女、バレたらスゲ〜困るんじゃないの〜」

　確かに田之上の指摘は正しかった・・・。自分には二人の関係が発覚して困る理由がない。だが、彼女には痛手が大き過ぎる！
　何故、デビルはこの状況に陥っても、何もアドバイスをくれないのか・・・・・。その点が桜木には引っ掛かったが、今は目の前の同期の意図を探る事が先決だと感じた。

「何が目的だ！？　彼女をどうするつもりだ？」
「そんなに焦るなよ〜。その前に、オマエが太田早苗と関係を持った経緯を教えろよ」

「そ、それは・・・出来ない！」
　デビルが絡んでいる事など、いくら現場を見られたとはいえ、田之上に話す勇気が桜木には沸いてこなかった。
「そうか、話せない理由があるんだな・・・・。解った、なら聞かないコトにしよう」

「い、いいのか？」
「ああ、その代わり、俺にも美味しい思いを味合わせてくれるよな！同期〜」
　否定の言葉を発しかけた桜木の目を、田之上の鋭い視線が制した！
　その眼力に、桜木は一瞬息を呑む。そのまま、田之上から視線を逸らし、窓の外を見詰めながら思考を回転させた。
　この男の意図は解らないまでも、同期のこの男を怒らせることは得策ではない・・・・そう、回転させた思考で渋々納得した桜木は、田之上へ視線を戻すと、悔しさを滲ませた声で言った。

「わ、分かった・・・。で、どうすればイイんだ？・・・・」
　まずは田之上の要望を聞くべく、桜木は上目遣いで同期の顔を伺った・・・。
「もの分かりがイイな！それなら、明日の土曜、太田早苗を呼び出してくれ。午前１０時に、あとで俺が指定する場所へ連れて来てくれれば良いよ。だから、今のうちにお前の携帯教えろ」
「ソコで、一体彼女にナニをする気なんだ？」
「そう気色バルなよ〜！それは明日のお楽しみだよ・・・。彼女には忘れずに水着を持って来いって伝えろよ」
「水着？泳ぎにでも行くのか？」
「そうだよ。明日は天気も良いっていうし、泳ぐには最高の日和だぜ！分かったら降りろよ・・・約束、守れよな！」
　そう言葉を強めると、田之上は車のエンジンを吹かした！
　桜木が助手席のドアを閉めると、田之上の車は軽快なエンジン音を轟かせて地下駐車場を去っていった。
「明日、水着・・・・・・ふう〜・・・・」
　天を仰ぎ見た桜木は、携帯を取り出すと、昨日教えて貰った早苗の番号を選択する。

　呼び出し音が鳴り、数回コールした後、電話口に早苗が出た。

「あ、桜木です・・・・。昨日の今日でイキナリ電話してゴメンなさい。今、平気かな？」
「はい、平気です・・・・。だって、家では一人ですもの・・・・どうしました？」

「あ、あのね、明日なんだけど、暇かな？もし平気なら、水着を持って○○駅前まで来て欲しいんだけど・・・・」
「水着ですか？プールにでもお誘い戴けるのですか？嬉しいです」
「そ、そんな所かな・・・・。じゃあ、明日９時半頃に待ってるから・・・」
「はい、遅れずに参りますので」
　電話を切ったあと、桜木の鼓動が早鐘をうった・・・。明日、水着を着た早苗の身に何が起きるのか？
　メールを返さないデビルを恨めしく思いながらも、明日になるのを待つしか出来ない自分が苛立たしかった・・・・。