【レベル　３】

　昨日、セクハラを堪能した後、後片付けの仕事を二人でやりながら、今後のことをマジメに話し合った僕と瞳ちゃん。
　流されるままに、僕に悪戯をされていた瞳ちゃんだったが、今は『自分がおねーちゃんなんだから！』という使命感に似た感情で、僕の行為を容認してくれることに。
　ただ、色々と条件をつけられた。
　瞳ちゃん以外に、セクハラの類をやらないこと。
　瞳ちゃんにセクハラをしていることを、他の人に言わないこと。家族にも絶対内緒。
　瞳ちゃんにセクハラする時間は、一時間以内にすること。　
　と、いささかピントハズレなこの条件。これをわかりましたと頷いた時、瞳ちゃんは今まで見たことのない頼もしさまで出して、「おねーちゃんに任せなさい」と言ってくれたのが、こそばゆく思え、子供みたいに嬉しくも感じたりした。
　昨日、寝る前に考えていたことがあった。
　それを実行するのは、ダメ人間な僕でも躊躇いを感じている。どうしようかと、無い頭でグルグルと考えているうちに、いつの間にか眠ってしまっていて、朝のいつのも時間になっていた。
　ユサユサと揺らされるいつものモーニングコール。なんだかいつも以上の優しさをその手に感じながら、僕はゆっくりと目を覚ました
「おはようございます、こじろ〜」
　と、昨日から僕にさんづけを止めた瞳ちゃん。おねーちゃんだから、とのこと。いい意味で僕に遠慮がなくなったようで、嬉しかったりする。
「おはよ、おね〜ちゃん」
　僕も瞳ちゃんに言われて、彼女のことをおね〜ちゃんと呼ぶことになった。ベットに腰をかけて、ゆっくりと僕の髪を優しく指で梳いてくれる瞳ちゃん。その顔には、なんだか、神々しいまでの優しさを感じてしまう。
　手を出して、太ももをすべらせる。その瞬間だけビクッと身体が反応したけど、抵抗しないで、顔を恥じらいで赤らめる瞳ちゃん。いつもの困った顔も魅力的だけど、こういう、優しい恥じらい顔はもっと魅力的に僕には見えた。
「おね〜ちゃん、お願いがあるんだけど」
　自分でもこんな声が出るのかと思えるほど、子供のような甘えた声で僕は言った。
「ん、なんです？」
　手は、スカートの中に入って、直に瞳ちゃんの下着にふれていた。今、さわっているのは、腰に近い辺り、コットンの感触が、手に不思議なモノのように伝わっている。
「ちょっと、見てくれるかな」
　と、いつもは絶対に剥がない、身体にかけたシーツを剥がす。
「！？」
　ポンと顔が真っ赤になる瞳ちゃん。視線は、大きく屹立した僕のトランクスに注がれている。
　瞳ちゃんとの行為の中で、射精をしてみたい。それが僕が考え、ためらっていたこと。そこまでやると、セクハラの範疇を越えて、性行為を求めている気がして、どうもためらってしまう。
　僕は、こんなふしだらなことを瞳ちゃんに強要しているのに、自慰行為というのをほとんどしなかったりする。
　瞳ちゃんに会うまで、性欲自体があまりなかったというのもある。あまり溜めるのもよくないので、月に一度くらい、安い風俗店で出すくらいが、僕の性処理だった。
　昨日までは、瞳ちゃんにさわっても、その行為だけで満足できたのだが、どうも瞳ちゃんのスタンスが変わったからか、僕に初めて、射精したいという欲求がもたげてしまって抑えられないでいる。
「お、おっきくなってますよ？」
　瞳ちゃんの声が上ずっているのがわかる。僕も柄になく照れてしまい、意味なく、瞳ちゃんの下着をパツンパツンと軽く引っ張ってしまう。
「うん、朝だからっていうのもあるんだけど・・・・・・」
　僕は覚悟を決めて、瞳ちゃんにお願いをする。
「おね〜ちゃんの手で、出してほしいんだ」
「だ、だす、ですか？」
　と、僕の顔と、まだテント張っている下半身を交互に見てながら瞳ちゃん。少し、迷うような素振りを見せたけど、
「だいじょうぶですよ、こじろ」
　と優しく微笑んで頷いてくれる瞳ちゃん。気恥ずかしいけど、とても嬉しく感じる僕だった。

「し、失礼しますよ・・・・・・」
　恐る恐る、という感じで瞳ちゃんがトランクスに手をかけた。こういう彼女の不慣れな仕草を見ていると、瞳ちゃんの今までの男性経験が気になった。兄と結婚しているし、それに愛撫に反応する過敏な身体を持っているのだがら、それなりに男性経験があるのだろうと思っていたのだけど、いまズリズリと不慣れな手つきで、僕のトランクスを下ろしている彼女を見ると、性経験のない、少女のような初心さを感じてしまう。
「お、おっきい、ですね・・・・・・」
　むき出しになり、反り返っている僕のモノを見て、目を丸くしている瞳ちゃん。
「た、タケゾウさんより、おっきいです・・・・・・」
　無意識のうちに、そんな言葉がポロっと瞳ちゃんから出た。
「そ、そうなんだ？」
　あのプロレスラー顔負けのガタイを持っている兄より大きいと言われ、悪い気はしない僕。風俗いくと、口を揃えて言われていたのだけど、あれって誰にでも言う世辞じゃなかったんだ。
「いきます、ね・・・・・・」
　ゆっくり、瞳ちゃんの右手が、僕の赤黒く怒張したモノを包んでいく。手の冷たい感触だけで、何かがこみ上げてくる感じがした。
　上下に、瞳ちゃんの手が動き始めた。添えている、って感じのさわり方だけど、それでも今までに感じたことのない高まりが感じられた。セックスをした時だって、こんなに興奮してなかった気がする。
「はぁ・・・・・・　こんなにおっきかったんですね、こじろ〜って」
　慣れてきたのか、僕のモノを観察する余裕が出来てきたらしい瞳ちゃん。眼鏡の奥の瞳が、すこしトロンとしている気がする。
　まだ、しつこくスカートに入っていた手を抜いて、僕は瞳ちゃんの顔から眼鏡をとる。
「どうしたんです？」
　僕の行動の意味がわからない瞳ちゃんが、首をかしげている。僕にも、眼鏡を取った意味はわからない。なんとなく、素顔の瞳ちゃんが見たかったのだ。
「眼鏡を外したおね〜ちゃんが、見たかったのかも」
　僕の答えに、少し考えるような瞳ちゃんは、
「そうですね。じゃあ、眼鏡を外したおねーちゃんは、こじろ〜の言う事、なんでもきいちゃいますよ」
　と、嬉しいことを言ってくれた。その言葉だけで、緩慢な動きで刺激されていた僕のモノに、射精感がこみ上げてきた。
「わ、お、おね〜ちゃん、でそう！」
　何かにすがるように、僕の手が瞳ちゃんの左手を握ってしまう。それを強く握り返してくれた瞳ちゃん、
「あつくなってます、でちゃいますか？」
　すると、意外と手馴れた動きで、その上下を早くしてくれる瞳ちゃん。堪えきれない激しいものが、たまっていく。今にも出そうになるのを少しでも伸ばそうと力を込めるけど、すぐに限界が来てしまう。
「だ、だめ、でるよ、おね〜ちゃん」
「そ、そうですか。いいですよ、こじろ〜、だしちゃってください」
　僕のモノも、先走りの汁がこぼれて、かなり滑っているみたいだ。さらにました快感に、もう我慢することができずに、僕は・・・・・・
「は、うわぁ、でる、でる！！」
　とその迸りを開放した。
「うわぁぁ！」
　今まで味わったことのない、凄い射精感が押し寄せ、どこに溜まっていたんだとばかりに信じられない量の白濁液が、噴出していく。それを瞳ちゃんが目を丸くしていた。
　中々収まらない射精状態と、その快感に頭が白くなってしまったような僕。
「す、すごい、いっぱい出ました・・・・・・」
　瞳ちゃんの言葉に、我にかえり、下半身を見てみると、なんか凄いことになっていた。
　物凄い量の精液が、あたりに飛び散っていた。僕の下半身だけでなく、ベットのシーツは、それだけでなく瞳ちゃんの胸のあたりまで、飛沫が掛かってしまったみたいだ。
　僕を導いてくれた手は、白い液体でドロドロな状態だ。
「ま、待っててくださいね。綺麗にしますから」
　どうしようかと、二人で固まったのも束の間、先に立ち直った瞳ちゃんが、ティッシュを引き寄せ、まず、自分の手と僕の精液まみれのモノを綺麗にし始めた。
　次々と、ティッシュが丸められ、清められていく僕の下半身。射精直後の脱力感が凄くて、されるがままになっている僕だ。
「これはすぐに洗濯しないとダメですねぇ」
　あらかたの後始末をしてくれた瞳ちゃん。ベットのシーツに掛かった精液を見て、困ったように笑っている。
「ごめん、おね〜ちゃん。なんか、いっぱい出ちゃって・・・・・・」
　どうにも照れとバツの悪さを感じてしまい、いつもの調子がでない僕。
「男の人って、あんなにいっぱい出せるですね。びっくりしちゃいました」
　こうやって動かない僕に、率先して後始末をしてくれる瞳ちゃんを見ていると、なんだか彼女は介護関係の仕事に向いているんじゃないかと、意味のないことを考えてしまったり。
「僕も、あんなに出たの、初めて。あ、退いたほうがいい？」
　僕の下半身の掃除もおわったのみたいなので、そう言うと、わざわざパンツを持ってきて履かせてまでくれた。もの凄いサービスだ。
「はい、ちょっとどいてください。それと、こじろ〜のＴシャツ、借りますね」
　と、僕のタンスを開けて、適当にＴシャツを選び、丸めたシーツをいっしょに持って、階下にパタパタと下りていく瞳ちゃん。
　その姿はボーっと見送った僕、なんだろうか、この感じ。今、頭にあるのは、充足感と安心感。人としてかなり恥ずかしいところを晒してしまった僕を、瞳ちゃんは包み込んでくれた、そう思えていた。それが、とても嬉しく、満たされていた。
「眼鏡がないと、何も見えませんでした・・・・・・」
　どこかにぶつけたのか、オデコを抑えて瞳ちゃんが戻ってきた。着ているのは、僕のＴシャツ。サイズがぜんぜん違うので、スカートが半分以上隠れてしまっている。
「可愛かったですよ、こじろ〜」
　と、嬉しそうに僕の横に座る瞳ちゃん。
「あんなに出たの、初めてだったよ、おね〜ちゃん」
　ヨイショっと、股の間に瞳ちゃんを挟むように座りなおす僕。腕のなかに瞳ちゃんがいる、この体勢、気に入っていたりする。
「えっと、ヘンなこと訊きますけど・・・・・・　こじろ〜って、あんまり、その、出したりとか、しないの？」
　訊いているうちに照れてきたのか、顔を赤らめて瞳ちゃんが言う。
「うん。月に一度くらいかなぁ。一人では、あんまりやりたくないんだよね」
「そ〜なんですか・・・」
　僕の答えを聞いて、少し考える素振りをみせる瞳ちゃん。
「そ、その、またヘンなこと聞きますけど、こじろ〜って、童貞、ですか？」
　瞳ちゃんの、その問いかけにわずかに、期待するような響きがあるのに、僕は気づいた。なら、と僕はそれに乗って、嘘をつくことにする。
「うん、実はそうなんだよね。二十歳すぎて、情けないんだけど」
　実際は、高校生の時に付き合っていた彼女と経験があるんだけど、どうもセックスが上手くいかず、それが原因で別れたりした。まぁ、黙っていればわからないだろう。
「そ、そうなんですか・・・　こじろ〜、その、さわるの上手だから、誤解してました」
　と謝る瞳ちゃんだけど、どこか嬉しそうな気がした。
「だから、おね〜ちゃんをこうやって・・・・・・」
　今日は主導権をとられまくっているので、なんとなく反撃したい気分になった僕。ブッカブカのＴシャツの上から、胸を揉みはじめた。
「あぅ！　も、もう、甘えんぼなんですね、こじろ〜」
　少し驚いたみたいだけど、僕の悪戯をあっさり許してくれ、身をゆだねてくれる。
「あまえんぼ、ついでに、いいかな？」
　と、僕は左手はゆっくりと、柔らかい乳房を揉みながら、Ｔシャツの中に右手を差し入れていく。
　僕が、何をしたいのか、それだけで察してくれた瞳ちゃん。顔はすぐに赤くなり恥じらいを見せるけど、笑顔を僕に向けてくれる。
「眼鏡を外したおねーちゃんは、何でも言うこと、きいてあげますよ」
　これ以上ない、承諾の言葉。僕は初めて、直に瞳ちゃんの乳房に手をふれる。布越しとは違う、暖かさの柔らかさ。それでいて、適度に弾力もある。これは、さらにクセになりそうな気持ちよさだ。
「おね〜ちゃんって、乳首大きくない？」
　実際に手で感じる、瞳ちゃんの生乳首は、やはり大きく感じたので、訊いてみる。僕の手の中で硬くとがっていく感触、それを摘みながらの質問に、感度がよろしい瞳ちゃんは、また声を堪えるように指を噛んでいて、答えてくれない。
　しつこく、乳首を摘みながらで、胸を揉みながら訊いてみると、
「し、しりません・・・」
　とのこと。なら、と僕は左手も、Ｔシャツの下にくぐらせる。両手で、乳房を揉んだり、乳首をつねったりでいじめてあげる。昨日以上の反応で身体を震わせる瞳ちゃんを存分に楽しませていただきました。