禁断

秋水 作
71.


　やはり「禁断」と言うと人妻を想像するのは、誰もが共通することではないか！？

　金井 美衣は27歳、結婚して１年、こどもはまだいなかった。
　夫の家は昔からの地主で、結婚が決まるとすぐに新居を建ててくれた。

　夫は次男だったので財産分配の意味もあり、美衣はあまり実家を意識しなくても良く毎日を過ごせていた。

　夫との新婚生活に不満はなかったが、不満が無いことが不満だと言えないこともなかった。
　贅沢な悩みだが、恵まれすぎて刺激が無かったのだ。


「奥さん、今日は中庭に石を置いて水を引いて・・・・」

　ガーデニング仲間の清水が手伝いに来ていた。

「清水さん、悪いわね！せっかくのお休みの日なのに、お手伝いしてもらって・・・・」
　美衣は申し訳なさそうに言いながら植えた草木や小石を整理していた。

　清水は32歳、自営業で平日が休日だった。
　美衣が地域のガーデニング仲間に入ってきた時から好意を寄せていたが、人妻で新婚だったので諦めていた。

（こうして、ふたりきりで過ごせるだけでラッキーだ！）
　手入れしていた中庭は外界から閉ざされた密室空間で、清水はその時空を楽しみながら石を動かしたりしていた。

「奥さん、汗が凄いですよ！少し休みながらやったほうが・・・・」
　美衣の顔には汗粒が光りＴシャツは汗で素肌に張り付いていた。

「いえいえ、清水さんさえ良ければ、もう少し・・・・」
　美衣は乳房の膨らみがＴシャツに張り着き清水の視線を意識したが、警戒する気持ちは無かった。

「奥さんが良ければ僕は・・・・」
　清水は美衣の乳房やサマーパンツから食み出たお尻の柔肉を見て、股間が堅くなるのを抑えるのに精一杯だった。

（エッ！？清水さんの・・・・まさか？大きくなってる！？まさかネ・・・・清水さんはいつも生真面目な人だもの）
　一瞬だったので美衣は見間違いだと思った。

「微風でも涼しさを感じさせるように・・・・」
　京都の町屋に見られる中庭を想定した美衣は、暑い夏に涼しい景色を身近に感じていたいと思った。

　懸命に汗を光らせながら庭造りをする美衣に、清水も淫らな欲を忘れ時間は過ぎていった。


「ふぅぅぅ・・・・何とか区切りがついたみたい」
　美衣は中庭に面した部屋の廊下に腰を下ろし大きく息をついた。

「えぇ、そうですね」
　清水も美衣の横に腰を下ろし、自分たちが築いた庭の風景を見遣った。

「ぅわぁ〜泥と汗まみれネ！」
　美衣は整った顔を汚れた手で拭った。

「アッ、それじゃ、もっと汚れますよ！」
　清水は美衣の汚れた額に手を伸ばしたが、途中でやめた。

「清水さんだって、ウフフ」
　美衣は本当に嬉しそうに白い歯を見せ笑った。

「何か、満足感がありますね」
　清水は美衣の肩や腕が自分の腕などに擦れ合うのを意識しながら、目の前の庭に視線を遣っていた。

「このままじゃ・・・・清水さん、順番に汗を流して、改めてこの庭を味わいましょう」
　美衣は清水の腕を取って立たせた。

「でも、着替えが・・・・」
　戸惑う清水に美衣は大丈夫だと応えた。

「お茶して庭を観てる間に洗って乾くわ！シャワーの前に洗濯して、すぐに乾燥すれば・・・・」
　美衣の段取りどおりに時間は経過していった。

　清水は汗を流すと用意されたバスローブを着け、美衣と交替した。

（奥さんが汗を流すのを手伝いたいけど・・・・）
　清水は美衣の裸体を想像しながらも淫欲を抑えた。

（顔は清楚で涼しげだけど、身体は結構ボリュームがありそうで・・・・）
　庭で作業している間も、美衣の乳房の膨らみやお尻の肉付きが気になっていた。
　新婚１年で夫と仲良く暮らしている美衣をどうにも出来ないと諦めたが、すぐ傍で裸になって身体を洗い流していると思うと、股間が痛くなるのも仕方がなかった。

　美衣は身長159cm、Ｂ86Ｗ58Ｈ83、顔立ちはスッキリした美人で、人当たりも良く周囲の評判も良かった。

「はぁぁ、スッキリしたわ！」
　中庭に面した和室に座っていた清水に、美衣は冷茶と和菓子を持ってきた。

「アッ、スミマセン・・・・奥さんの浴衣姿、初めて見ましたが、素敵ですね」
　湯上がりの美衣の匂いが清水の淫欲を煽り、髪をアップした項や首、腰からお尻のラインは艶っぽさを感じさせた。

「まぁ、清水さんにお世辞は似合いませんよ」
　美衣は清水と向かい合って座り、冷茶で喉を潤した。

（こんな女性、一度でいいから・・・・）
　清水は廊下の近くに移動した美衣の後ろに寄っていった。

「それにしても、いいわ・・・・この景色を自分たちで造ったなんて・・・・」
　美衣は背後に来た清水にふたりで創造した景色に感動していた。

「奥さんは、この景色に良く似合います・・・・それにしても慣れない作業で疲れたでしょう」
　清水は美衣の肩を優しく擦りながら言った。

「ェッ、清水さん、いいですよ！清水さんの方がわたしなんかより、ずっと疲れて・・・・」
　本当にそう思った美衣だったが、清水が優しく肩から腕を擦ると気持ちが良く身体の力が抜けた。

「僕は力仕事も慣れていますが、奥さんは不慣れなのに目一杯頑張ってましたから・・・・肩や腕だけじゃなく腰も今晩にはかなり痛くなりますよ」
　清水は美衣の肩を擦りながら背筋から腰を擦り、腰から両サイドのお尻まで強めに擦ったり優しく擦ったりし始めた。

「ぁぁぁ・・・・清水さん、本当に優しいゎ・・・・こんなに甘えていいのかしら？」
　美衣は身体を清水に預けるようにして少し横になった。

「ふたりで造った最高の景色・・・・いい気持ちで味わえるようにしてあげたいだけですよ」
　清水は美衣が下着を着けていないことが身体を擦っていて分かった。


（薄い浴衣の下には素肌の美衣さんが・・・・浴衣の上から擦っていても、いい感触だよ。アッ！袷の間から乳房が・・・・）
　プルンと膨らんだ美衣の乳房が見えた清水は興奮し、腰からお尻まで擦っていた手をさらに太腿まで伸ばし、浴衣の上から美衣の下半身を愛撫しているような感じになった。

（ふたりの景色・・・・わたしと清水さんとの景色・・・・あぁぁぁ、何か、このまま時間が・・・・）
　何の不満も無い新婚の美衣にとって、この日の清水との時間の流れは予想したものでもなければ、淫らなことを期待してたわけではなかった。
　自然な流れに任せていることが最良だと思わせる時空だった。

　清水は美衣がどう考えているかなど推察する余裕は無かった。

（こんな機会は２度と無い！）
　期待以上に仕上がった中庭を観ながらゆったりしている美衣の太腿からお尻、お尻から太腿の内側へと手を移動させ、清水は美衣の浴衣を次第に左右に開いていった。

（淡い恥毛が見える！・・・・下腹部がスッキリしてる・・・・）
　清水はそっと浴衣の帯を弛め解き、太腿を擦っていた指を美衣の淡い恥毛から淫部へ滑らせた。

「はぁっ・・・・」
　美衣の首が後ろに振られ淫悦の声が洩れた。

（ぬ、濡れてる・・・・これは自然の成り行きなんだ）
　清水はそのまま淫部を愛撫しながら、もう一方の手で美衣の首から鎖骨、乳房を擦り始めた。

「ぁぁぁ・・・・ぁふっ・・・・」
　美衣の浴衣が乱れ、清水は美衣の身体をそのまま畳の上に仰向けにし、乳房や乳首を舐めながらクリトリス、淫壷と愛撫を続けた。

「はぁぁぁっ・・・・」
　身悶える美衣の表情は清水にとって最高の悦びだった。

（奥さんのこんな表情、何度、想像したことか！この時間と空間は偶発的な異次元の世界・・・・ずっと続けば・・・・）
　清水はバスローブを脱いで裸になり、美衣の浴衣の裾を大きく開いて淫部に顔を埋め、クリトリスを舐め回しながら淫壷の内壁を指で圧し擦った。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あっぁぁあああああ〜〜〜〜〜アッ、イッ、イッ、あぁぁ、イクぅぅぅぅ〜〜〜〜〜」
　乱れた浴衣の上で美衣の身体が仰け反った。

　清水は今の美衣は予期しなかった状況に流されているだけで、正気に戻ったら拒絶されると思い、愛撫で昇りつめた美衣の下半身を抱え、昂り切った肉棒を熱く濡れた美衣の淫壷にズズズッと挿入していった。

「ぅあああああっ・・・・あ、はぁ、はぁ、イィ、イィッ・・・・」
　清水は腰を繰り出しながら乳首と乳房を擦り、さらにクリトリスを指で圧し擦った。

「アッ、アッ、イッ、イクッ！・・・・」
　美衣の頭が後ろに反り身体が強張り絶頂に達した。

（艶っぽい顔、見事な身体、それにオマ●コの具合も・・・・）
　清水は人妻の美衣への禁断の淫交を果たし、何とも言えない気分だった。

（なるべく堪えて時間の限り奥さんと楽しむんだ！）
　絶頂感に震える美衣の上半身を抱き起こして浴衣を脱がせ、清水は対面座位で下から肉棒を突き上げながら乳房を揉み、乳首を舐め回した。

「あぁん、あぁん、アアッ・・・・はぁぁあっ、あぁぁ、イクッ・・・・」
　美衣は乳首を舐める清水の頭を乳房に強く圧し付け昇りつめた。

　いつもの清楚なイメージの美衣からは想像も出来ない淫悦の顔を見せ、そのまま清水を押し倒し騎乗位で自ら腰を振って身悶え、清水の手を取って大きく揺れる乳房を揉ませた。

「あぁぁああああああっ、っはぁっ、イッくぅぅぅぅ〜〜〜〜〜」
　ガクッと美衣の身体が清水の上に倒れ淫壷を激しく収縮させた。

「最高の景色の中でこんなに素敵な奥さんとこうして・・・・」
　清水は美衣の裸体を優しく擦りながら美衣の耳元に囁いた。

「はぁ、はぁ、言わないで・・・・こんなことになるなんて・・・・主人に何も不満は無いのに、こんなこと、初めてよ」
　美衣は清水の胸に顔を伏せたまま応えた。

「ふたりだけの景色の中での秘め事ですよ・・・・」
　清水は下から美衣の淫壷を突き始めた。

「アアッ、そうネ・・・・アッ・・・・ありがとう」
　美衣はゆっくりと起き上がり体勢を入れ替え、清水の肉棒を掴んで扱きながらフェラを始めた。

「お、奥さん・・・・」
　清水は思いもよらぬ美衣のフェラに悦び、しばらくして目の前にある美衣の白い美衣のお尻の柔肉に舌を這わせ、谷間を舌でなぞりアナルを舌先で擽るように舐めた。

「ゥァワァァッ・・・・清水さん、アッ、イイッ・・・・」
　美衣は清水の肉棒を掴んでいたが、清水の舌の動きでフェラは続けられず身悶えた。

「アッ、ダメッ、あ、はぁぁ、挿入れて・・・・」
　美衣はそのまま四つん這いになってバックから清水を求め、清水はそれに応え美衣のお尻を引き寄せ、バックから肉棒を挿入して激しく突き始めた。

「はぁ、はぁ、はぁ、イイィ〜〜イィ〜〜アッ、アッ、一緒に・・・・アアアアアッ、イクぅぅぅぅ〜〜〜〜」
　美衣の淫壷がキュキュキュッと清水の肉棒を締め付け、清水は美衣が昇りつめるのに合わせ、そのまま美衣の淫壷に白濁の粘液を放出した。


　美衣はその場にうつ伏せ、その裸体を覆うようにして清水も果てた。

「本当に素敵な景色・・・・そして最高のセックス・・・・清水さんて優しいのに、オチ●チ●は迫力満点なんですネ」
　射精を終えて淫壷の中にあった清水の肉棒をキュッと締めた。

「いえいえ、僕なんか・・・・奥さんは本当に素敵で・・・・一緒にイカせてもらって、良かったのですか？」
　清水は美衣に体重を掛けないように上体を浮かし、肉棒は美衣の淫壷に挿入したまま美衣の背筋やお尻を擦っていた。

「もうすぐアノ日なの。だから大丈夫・・・・アッ！」
　美衣は清水に安全日であることを言うと淫壷の感触に驚いた。

「あ、こんなこと・・・・素敵な奥さんが相手なので・・・・僕も初めての経験ですよ」
　清水の肉棒が美衣の淫壷の中で再び勃起し始めたのだ。

　清水はそのまま腰を動かし始めた。

「はぁ、はぁ、はぁ、清水さん、アアッ、イイわ！」
　美衣も清水の応えるようにお尻を浮かした。

「奥さん、今度はもっと長く激しくなりますよ」
　清水は肉棒を動かしながら美衣の乳房を揉みしだいた。

「えぇ、アッ、いいわ！こんなにセックスがイイなんて・・・・」
　美衣は清水の逞しさに驚きながらも、今までに経験の無い淫らな悦びを感じ自らも求めた。


　この日、成り行きで淫らに交わった美衣と清水だったが、夕暮れまで何度も求め合った。

「明日も、まだ大丈夫だと思うから・・・・清水さんさえ良ければ・・・・」

　清水が美衣の誘いを断るはずもなく、自営業の都合の良さもあり、清水は翌日も美衣を訪ねた・・・・。
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2013.3.13掲載
71話（2013．3/13時点）
　【71】　
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