禁断

秋水 作
72.


　相川 理沙は33歳、結婚して7年、一人息子の渉が小学校に入学したのを契機に、独身時代に勤務していた小さな印刷会社の事務にパートで働き始めた。

「親父が社長だった頃、僕は営業ばかりで奥さんとはあまり接点がなっかたけど、実は結構、惹かれていたんですよ」
　印刷会社の社長、古谷 行雄、42歳だった。

「エッ、だって社長はもう結婚されていたじゃないですか」
　理沙は古谷に微笑みながら応えた。

「結婚と男女の関係とは必ずしも一致しないと思わないかい？まぁ、今はお互いに家族持ちには違いないけど」
　古谷は自分のデスクで伝票のチェックをしていた。

「そうかもしれませんネ！結婚生活って、年月が経つとマンネリになって・・・・結婚する前はそうは思ってなかったのですが、社長、冗談言ってないで、稼いでくださいネ！」
　理沙は売上と請求処理をしながら古谷に応えた。

　理沙が古谷に応えていたことは本当だった。
　新婚時代はともかく、子どもが生まれると夫婦関係も変わり、子ども中心の生活になり夫の接し方も変わっていった。

　理沙も子育てに追われ夫の相手もしなくなったのも事実だが、小学校に入学すると子どもの手も離れ、生活のリズムもまた変わっていったが、夫婦関係は元には戻らなかった。
　それでもすぐにパートが決まり、理紗としては何も不満は無かった。


　それから数日後、事務所の中は理紗がひとりで電話・留守番を兼ねていた。
　社員は営業に出ていて、印刷工場は別棟で日中の接触は無かった。

　昼休みになり弁当を食べた理紗は、ウトウトとしデスクに顔を伏せ転寝していた。

（理沙さん、転寝してるよ！）
　営業に出ていた社長の古谷が戻って来た。

　古谷は理沙の傍に寄って様子を窺った。
（子どもを産んだ30代の人妻・・・・美味しい年齢だよな・・・・）

　33歳と言っても理沙の肌の色艶は翳りを見せず、古谷の目にも理紗は魅力的に見えた。

　古谷は理沙の傍で屈み込み、理沙のブラウスのボタンを一つ外した。

（おっ！）
　理沙の豊かな乳房の膨らみがブラジャーから零れて見えた。

（気がついたら？・・・・まぁ、その時はその時で・・・・）
　古谷は弾力豊かに膨らんだ理沙の乳房を軽く揉んで擦り、乳首を擦って勃たせた。

「ぅぅぅ・・・・」
　理紗の小さな声にドキッとし、古谷は乳首から手を離し少し開いた脚に触り、パンティが見えるところまで脚を開いた。

（ここに触ったら後に引けなくなるが・・・・）
　理沙の薄いピンクのパンティが見え、両脚の付け根が淫唇で膨らんでいるようだった。

　古谷は優しく淫部の膨らみを指で擦り始めた。

　徐々に淫液が滲み淫唇がパンティ越しに分かるようになってきた。

（エッ！？・・・・社長！）
　この時、うつ伏せていた理沙は自分が何をされているのか気づいたが、それが古谷だったので、何故だか、そのままにした。

（全く、本当にこういうことをするなんて・・・・そう言えば、数日前に、男女のこと何か言ってたわよネ・・・・）
　確かに最近は夫との淫交から遠ざかっていたが、理沙はそれほど執着心は無かった。

　皆が同じように結婚して子どもを産んで平凡な人生を送ってる。
　それに何も疑問など抱かなかったので、淫欲に飢えていた訳ではなかった。

（社長、ドキドキしながら痴漢みたいなことして・・・・）
　しばらく古谷の様子を楽しもうとジッとしていた。


　古谷は確かにドキドキしながら理沙の淫部を弄っていた。

（眠っていても濡れる濡れる！ここまでやったら、挿入れたくなるよ！）
　古谷は自分の昂った肉棒を取り出し、デスクに顔を横にして眠っている理沙の口に亀頭を押し付けた。

（ぅわっ！本気なの！？）
　このまま淫交までいくとは思ってなかった理沙は焦ったが、どうにも出来ない状況だった。

　古谷は亀頭で理沙の口唇を擦り興奮していた。

（今、拒絶しないと・・・・）
　とにかく黙って古谷を受け入れるわけにはいかないと思った理沙は思い切って目覚めることにした。

「ウゥアアッ！しゃ、社長！」
　目覚めた理沙の口唇には古谷の昂った肉棒があり、それに初めて気づき驚いたように声をあげた。

「もう舐めてたんだから、いいじゃないか！それに理紗さんのオマ●コも濡れ濡れになってるよ」
　開き直ったように古谷は理沙の淫部に手を伸ばして抑え、パンティの上から濡れてる淫唇を圧し擦った。

「社長が・・・・わたしが転寝してるのをいいことに」
　理沙は身体を捩って逃れようとするが逃げ場所は無かった。

（どうにもならないことは分かってても・・・・）
　本当に不倫など考えたことも無かった。

「それでも、こんなになってるのに・・・・僕のももう口にしたんだ。今さら誰に言い訳するんだ？」
　理沙は脅迫されてる気がした。

「でも・・・・」
　理紗が椅子から腰を上げた瞬間、古谷はそれを待っていたようにパンティを引き下ろした。

「ほら、身動きできないんだから、楽しまないと損だよ！ここには僕らしかいないんだ。黙っていれば誰にも知られないし、悪いようにはしないよ」
　古谷は理沙の濡れた淫部を直接弄り始め、淫壷の内壁を指で圧し擦られた。

「あふっ・・・・」
　理沙は上半身を机の上に投げ出す格好になった。

　古谷は理沙のスカートを捲り上げ、足首で足枷のようになっていたパンティを脱がし、お尻から淫部に顔を圧しあて舐め始めた。

「アッ、ヤメテ・・・・」
　そう言う理沙の声は虚しく空に消え、異常な状況に妙な興奮と快感を感じ始めていた。

「いい尻してる！オッパイもさっき触ったけど、イイねぇ〜たまには旦那さん以外のオトコにも楽しませてあげないと、こんなイイ身体が勿体ないよ！」
　古谷はそう言いながら理沙の淫壷にバックから肉棒を挿入していった。

「アアアッ・・・・アッ、アッ・・・・」
　こんなに荒々しく強姦されるような淫交は初めてだった。

　夫以外の肉棒が挿入ってきただけで快感が身体中に走った。

（凄い・・・・太くて大きい・・・・はぁぁ、ダメッ、感じるぅ〜〜）
　古谷が腰を繰り出すごとに快感が高まった。

「理沙さん、やっぱり思ってた以上に、イイよ！奥の方も入口の方もイイ具合で・・・・」
　古谷は理沙のブラウスも脱がして乳房を背後から掴んで揉み、肉棒を理沙のお尻の柔肉にパンパンとぶつけるようにして淫壷を突いた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
　理沙の口から淫声が洩れ始めた。

「たまには旦那以外のモノも美味いだろ？」
　古谷は理紗が応じ初めたのが分かると余裕が出て、理沙を反転させて仰向けにし、乳房を擦り乳首を舐め、優しく愛撫し始めた。

「社長・・・・アッ、イィッ・・・・」
　乳首を舐められクリトリスを擦られた理沙は、淫悦の声が自然に洩れた。

「理沙さん、本当にイイ身体をしてるよ。たまに旦那に可愛がってもらうだけじゃ可哀想だよ」
　古谷の言うのも一理ある気がした。

「アァァアアアアアアッ、アッ、イッ・・・・」
　古谷の舌がクリトリスを絡めるように舐め回し、指が淫壷の肉襞を圧し擦ると、理沙は一気に熱い快感が押し寄せてくるのを感じた。

「いい感じ方してる！じゃぁ、今度は前から・・・・」
　古谷は机の上で仰向けになった理沙のお尻を引き寄せ、愛撫で快感の高まってる淫壷に肉棒をゆっくりと挿入していった。

「あぁぁあああああっ・・・・あ、はぁぁ、はぁぁ、アッ・・・・」
　理沙は込み上げる快感に淫壷をキュッと締めた。

「おっ！いいネ！」
　古谷は嬉しくなって気を入れ乳首と乳房を擦りながら淫壷を突き続けた。

「ぅあっ、あっ、あっ・・・・イイイイイイ、アッ、イクぅぅぅぅ〜〜〜〜」
　イキそうでイカなかった理沙の淫壷が絶頂に達した。

「はぁ、はぁ、アッ、また・・・・アッ、凄く、イイッ・・・・」
　理沙は抑えていたものが一気に噴出すように絶頂を繰り返し感じた。

　結婚してすぐに妊娠したこともあり、楽しむセックスなんて独身時代以来のことだった。

　何度も絶頂感を感じた理沙は、古谷を椅子に座らせて股間を跨いで肉棒を上から沈め、対面座位で自分から腰を動かして淫悦を求めていた。

「イイッ、理紗さん、最高だよ！もぅ・・・・」
　古谷が射精を告げた時、理沙はハッとして古谷の股間から離れ、古谷の前に屈んで肉棒を掴み口に咥えた。

「ゴメン、中は危ないから・・・・」
　理沙は妖しい視線を古谷に向け肉棒を口で扱き始めた。

「うっ・・・・理紗さん、凄く、イイよ・・・・」
　理沙のフェラを堪能する間もなく、古谷は理沙の口の中に勢い良く精液を放出した。


　子どもから手が離れ、夫が仕事に精を出し、理沙が解放された時、それは禁断の淫交への解放でもあった・・・・。
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2013.3.16掲載
72話（2013．3/16時点）
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