禁断

秋水 作
73.


　不倫をしようと思って禁断の扉を開ける人妻も多くいるが、美衣や理沙のように偶発的な出来事が契機となって夢中になる例も少なくない。

　普通の結婚生活が一変してしまう。


　三宅 優子も平凡な結婚をした28歳の人妻だった。

　２年前に結婚した優子は夫と共働きで忙しい毎日を送っていた。
　だがこの不景気で退社をすることになった優子の再就職は難しく、駅近くの花屋さんで臨時に雇われることになった。

「花屋って見た目はキレイで華やかですが、朝は早くから仕入れをして１本１本手を入れ準備をします。奥さんにはそこまで望んでも大変なので、店番と配達をしてもらいます・・・・」
　優子に丁寧に説明をしてるのが店の経営者の仲田 翔一だった。

（結構、大変な仕事だわ！）
　優子は仲田の指示に素直に従い、お客の評判も良く１ヶ月がアッと言う間に過ぎていった。

「今度の金曜日、翌日の文化センターに納めるアレンジの手伝い、少しの時間、いいかな？」
　仲田から残業の依頼だった。

「エッ・・・・えぇ、13日ですよネ？えぇ、大丈夫です」
　丁度、前日から日曜日まで夫が出張で不在だった。

「ご主人、大丈夫？」
　仲田が気を遣って優子に聞きなおした。

「えぇ、主人が木曜日から日曜日まで出張でいませんので・・・・わたしが役に立つのなら何でも言ってください」
　優子は仕事が少し分かり張り切っていた。

「そうですか。じゃぁ、安心してお願いできますネ！」
　仲田は優しく微笑んだ。

　仲田 翔一は35歳、花と結婚したようなオトコだった。
　付き合っていた女性はいたようだが、優子は仲田が女性と親しく話してるのを見たことがなかった。

（店長って、ひょっとしてグレーゾーンかな？電話も掛かってきてないようだし・・・・デートしてる様子も無いし、まぁ、わたしには関係ないか・・・・）


　13日、通常の仕事を終えた仲田は店を閉めて準備を始めた。

「優子さん、手伝ってもらって悪いネ！」
　簡単に夕食を済ませたふたりは、翌日の為の花器の支度や生花以外の準備を進めていた。

「いえ、今日は帰ってもわたしだけで時間はありますし・・・・」
　優子は作業のためにレギンスにＴシャツという軽装で頑張っていた。

「助かったよ！それにしても優子さん、お尻の形が抜群だったんですネ！」
　仲田は作業をしていた優子の背後から声を掛けた。

「エッ！店長、どこを見てるんですか？でも・・・・店長、女性のお尻に興味があったのですネ！」
　生真面目だと思っていた仲田の言葉は意外だった。

「いや、優子さんのお尻があまりにも素敵に見えたので・・・・別に女性に興味が無いわけじゃなくて、チャンスが無かっただけで」
　仲田の声に興奮している感じがした。

「わたしのような30歳前のオンナより、20歳前後の女の子の方がスタイルもイイ子が多いわ！」
　内心では自信を持っていた優子は、結婚してからはオトコに誉められることもなくなっていたので、仲田の誉め言葉は妙に嬉しく感じた。

「そんなことないですよ！仕事柄、女性と接することは多いけど、優子さんほどの女性には出会ったことがありませんよ！この曲線は・・・・」
　仲田は優子のお尻を見てるうちに、その流れの中で無意識に由布子のお尻を擦っていた。

「アッ！て、店長！」
　生地の薄いレギンスだったので、優子はお尻を擦られて驚くと同時に小さな快感を感じ、前屈みになっていた上半身を撥ねるように上げ、そのまま背後にいた仲田の身体に包まれる格好になった。

「優子さん！」
　仲田は偶然にも背後から優子を抱きすくめ、勢い優子の乳房を掴み淫部に手を圧しあてた。

「ダメッ！店長！」
　優子は慌てて仲田の身体から逃れようとしたが身動きできなかった。

「優子さんが人妻なのは仕方がない現実ですが、こんなことになるとは思ってもみない偶発的なことで・・・・優子さんのお尻があまりにも素敵でつい触ってしまって・・・・ご主人には申し訳ないけど、こうなったら素敵な優子さんを」
　仲田は言い訳をしながら優子のレギンスを脱がせ、Ｔシャツを捲りあげた。

「て、店長・・・・」
　足首はレギンスで動かせず、両腕は捲り上げられたＴシャツで動かせず視界も奪われた。

「優子さん、本当に素敵なお尻ですネ！その上、ウエストの括れ、バストの豊かさ、最高ですネ！」
　仲田は優子のＴシャツを搾って上半身を露わにし、レギンスを脱がした優子のお尻を擦りながら賞賛した。

「ヤメテ・・・・」
　優子の拒絶の声は虚しかった。
　身動きが出来ない自分の置かれている状況は密室で、逃れることが出来ない現実を自覚した。

　仲田は優子の下着を剥ぎ、見事な優子の身体を擦り舌を這わせ始めた。

「触り心地も舐めてる感触も最高です。犯すようになってしまって申し訳ないですが、僕の思いを遂げさせてください。必ず、気持ち良くさせますから・・・・」
　勝手な言い草だったが、仲田は優子の乳房や乳首を擦り舐め回した後、優子の裸体をうつ伏せにし、美麗な曲線を描くお尻を擦り始めた。

　何時間でも飽きないと思いながら、仲田は優子のお尻の柔肉を擦り舌を這わせ、その谷間で小さく萎んだ菊蕾も丁寧に優しく舐め愛撫を続けた。

「ぅあっ・・・・ぁぁぁ・・・・」
　優子のセックス経験は独身時代に３人で、ごく普通のセックスを楽しんだが執着心は無かった。

　だが仲田の菊蕾への愛撫に思わず淫声を洩らした。

（何！？お尻を舐められて気持ちが良かったけど、お尻の穴を舐められて快感を感じるなんて・・・・）
　ノーマルなセックスしか経験の無かった優子には衝撃的だった。

「優子さんのお尻は形や触り心地が良いだけじゃなく、感度も抜群にイイですね！」
　仲田は優子のお尻を満遍なく舐めながら淫唇を指で擦り始めた。

「嬉しいです。優子さん、お尻への愛撫でエッチな液が溢れて・・・・」
　仲田の指がヌルヌルとなった淫唇の中を這い回り、クリトリスを圧し擦り淫壷の周囲を擦り始めた。

「アッ・・・・ぁぁ、ぁふっ・・・・」
　視界が奪われ未開のお尻を愛撫された優子は異常に興奮していた。

　身悶えている優子に悦んだ仲田は、クリトリスを舐めながら淫壷の肉襞とお尻の穴に指を挿入れ、前後の穴を同時に指で愛撫し始めた。

「アッ、アッ、アッ、あ、あぁぁ、あっ、イイッ・・・・」
　こんな愛撫は今までに経験が無かった。

　結婚も２年が過ぎると、セックスも淡白になっていたので、仲田の執拗な愛撫は優子に異常な興奮と快感を与えた。

「・・・・ゥ、ァアアアアッ！・・・・イイイイイッ、クッ・・・・」
　優子の前後の穴が淫らに収縮し昇りつめていった。

「優子さん、凄く締まって・・・・」
　仲田は絶頂に昇りつめた優子をさらに責め続けた。

「あぁぁ〜〜あぁぁ、あぁぁ、ダメッ、アッ・・・・ああぁぁぁああああああああ、アッ、イッくぅぅぅ〜〜〜〜〜」
　さらに大きな快感が優子の全身を震わせた。

　仲田は身悶える優子のお尻を掴んで突き出させ、昂った肉棒を淫壷に挿入し強く責め始めた。

「あぁ、はぁぁ、ハッ、ハッ、ハッ、あぁぁあああああ〜〜〜〜」
　子宮を突き破られるかと思うほど激しく突かれた優子は、指で感じた快感より強烈な絶頂感に達し、仲田はさらに指をお尻の淫穴に挿入し肉棒と併せて動かした。

「はぁぁ、はぁぁ、アッ、アッ、アッ、凄っ、ダメ、イクッ・・・・」
　それは優子が経験したことの無い快感だった。

「優子さん、お尻もオマ●コも最高です！アッ、僕も・・・・もぅ・・・・」
　仲田は射精する意思を伝えた。

「エッ！？・・・・アッ、ダメ、中は・・・・」
　快感で朦朧とした優子だったが、危険日であることを仲田に言った。

「エッ！・・・・じゃぁ・・・・」
　仲田は射精寸前で堪え少しジッとしていたが、仲田が絶賛した優子のお尻の淫穴にゆっくりと挿入し直した。

「アアアッ！・・・・・・・・」
　優子は生まれて初めてお尻に肉棒を挿入され絶句した。

「前が危ないなら、素敵なお尻の中に・・・・」
　仲田は10秒ほど肉棒を動かし、堪え切れずに優子のお尻の中に白濁の粘液を放出していった。

「ぅぅぅぅ・・・・アアアッ！」
　それは優子には激痛なのか快感なのか判断する間も無かった。


　しばらくして視界を開放された優子は、仲田の胸に抱かれ快感の余韻に心地良く浸った・・・・。

「お店、辞めないでくださいネ・・・・」
　仲田は優子のお尻の柔肉を擦りながら言った。

「えぇ・・・・」
　優子は夫からは得られないであろうセックスの淫悦に目覚め、これからも仲田と淫交したいと小さく頷いた・・・・。
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2013.3.20掲載
73話（2013．3/20時点）
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