息子の担任に一目惚れされる美しい母親　ＹＯＫＯ 作
優太はどこかで内心安心していた。 　ママがハゲの人のことをハゲと言っちゃダメと度々言っているのは弘樹先生のことで弘樹先生のことをハゲと思っているからだと思っていた。 　それに弘樹先生のメガネにいつもマツ毛がついていることを笑っていた。 　しかし弘樹先生と同じようなくしゃみをするようになったり、親子レクリエーションの時には弘樹先生とママが夫婦だと思われたり、同じタイミングでくしゃみしたりとママも少しずつ弘樹先生に惹かれているのでは不安になっていた。 　また弘樹先生がママに気があるのは本当のことなのにネタになったりしていることも悩みのタネだった。 　そんなある日、優太はテストで思わしくない点を取ってしまう。 　居残り勉強させられることになった。 　遅くなった頃、弘樹先生は言う。 「今晩は一緒に過ごそうか。」 　優太は無視をした。 「そうかママが恋しいんだね。わかるよ。あんなに」で弘樹先生は口を止めたが次に続く言葉は容易に推測できた。 　あんなに美しいんだから。先生も君のママが恋しいよ。 　だろう。 　優太は弘樹先生を殴りたくなったが堪える。 　そして弘樹先生は「遅くなったしママに迎えに来てもらおうか」と嬉しそうに言ってウチに電話をした。 　すると迎えはママではなく父が迎えに来ることになった。 　父と弘樹先生の初対面。 　一体は父を見て、弘樹先生はどう思うのだろうか。 　こんな奴があの美しい人の旦那かよとか思うのではないかと少し不安になる。 　ところが父を見た瞬間の弘樹先生は驚いた表情だ。 　ママを初めて見たとき程ではないが優太にとってはいい意味で驚いている。 　たしかに父はハンサムに部類される容貌だろう。 　ガタイもいい。ママより10歳上だかハゲてないし黒髪だ。 　弘樹は予想を上回るいい男の登場に驚きを隠せない。 　母親が美人で常識もあって息子が落ちこぼれなら旦那がダメな奴と決めつけていた弘樹の予想は裏切られた。 　弘樹先生は明るく「素敵なお父様だ」と言うが内心悔しかった。 　髪のない自分にとってフサフサであること何よりも真理子さんの旦那ということが憎くなった。 　教材室に入って自慰をする。 　あの男から真理子さんを奪いたい。 　真理子さんだって俺のことが好きなはず。 　弘樹の性格は凶変した。 「奪いたい。奪いたい。俺にこそ相応しいんだ。」 　弘樹は真理子を身体で見るようになった。 　そして真理子を犯したいと、ついに性的な目で見ていることに自覚した。
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2015年5月11日掲載
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