| 息子の担任に一目惚れされる美しい母親 ＹＯＫＯ 作 |
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真理子は今度はムズムズが堪えきれず「ふぁくふー！ふぇくふー！はくふー！」とくしゃみしてしまう。くしゃみした後、少し恥ずかしそうに「失礼しました」という真理子。 恥ずかしそうな表情も美しい。弘樹はそう思えた。 それだけではない。真理子のくしゃみする表情も美しく思えた。 くしゃみの音も他の女性なら汚いと思うのかもしれないが上品だと思えた。 弘樹はくしゃみが嫌いだった。自分のように綺麗なくしゃみならいいが汚らしいくしゃみをする人間が多いと思えていたからだ。 「真理子さんのくしゃみ上品ですね。でも…」その時、弘樹の鼻もムズムズした。 「ふしゅー」「くしゃみをするとき太陽を見ると綺麗なくしゃみが出る」と弘樹はくしゃみの後の決め台詞と自分では思っている言葉を真理子の前でも発する。 そして改めて「くしゃみをするときは太陽を見ると綺麗なくしゃみが出るんですよ。真理子さんのくしゃみも上品ですけどいつかやってみてください」と言う。 真理子は「真理子さん」と息子の担任から下の名前で呼ばれることに違和感を感じながらも「弘樹先生ったら」と笑う。自分のコンプレックスでもあるくしゃみを上品と言われ、少し嬉しくなる。お世辞でも嬉しかった。 そんな中で再び真理子をムズムズが襲う。 真理子は思わず太陽を見上げる。 「ふしゅー」先ほどの弘樹先生のようなくしゃみが出る。 弘樹は真理子が自分と似たくしゃみをしたことに興奮する。 くしゃみが嫌いな弘樹が真理子のくしゃみで興奮した。 やはり真理子の全ては美しい。嫌いなくしゃみさえも美しいと思えるこの女性はやはり運命の人なのだろうかと思えた。 それと同時に真理子のくしゃみする表情がエロく思えた。 そんな中で今度は弘樹と真理子それぞれ同時にムズムズが襲う。 2人はど太陽を見上げて「ふしゅー」とくしゃみした。 2人の声は重なっていた。 真理子の顔は赤面してしまう。 弘樹は真理子とくしゃみが重なり嬉しくなる。 これは運命だという確信がますます強まっていた。 弘樹は「さっきからくしゃみがお互いに止まらなかったり意外と気が合いますね」と口にする。 真理子はくしゃみぐらいでと思い、どう返していいか分からない。 「そんな真理子さんにお願いがあります」と弘樹は美男美女が並んでいると思われたいという下心から少しでも長く外で立ち話したいとその場で切り札の役員推薦を話題にする。 「ぜひ真理子さんに今度の参観日の後に決める役員に立候補していただきたいのです。前担任の中原からも真理子さんの人間性は聞いてます。今日お話ししていてもその人間性が伝わって来ました。授業参観後に直接挨拶に来たのは真理子さんだけです。無断で休む保護者なんでたくさんいます。ぜひ真理子さんにお願いしたいのです。誰よりも相応しいのは真理子さんなんです。」直接、真理子さんと口にして呼びかけるだけで興奮する。 先ほどまで前倒しだった時間も今度は10分近く遅れ始めいる。 真理子は熱心に頼む弘樹先生の希望には応えたいとも思ったが育児もあり、「考えておきます」と言うのが精一杯だった。 帰宅から5分後、再びインターフォンが鳴った。 さすがに弘樹先生ではないだろうと真理子がモニターに向かうとそこには弘樹先生がいた。 忘れ物をしたということだった。 方向音痴と言い、意外と抜けているのかと真理子の中の弘樹先生のイメージは変わる。 しかし忘れたというものは見当たらない。 弘樹は再び中山家に足を踏み入れる。 そしてありました。自分で置いた場所にあったのを見つけたふりをする。 本当は美しい真理子の顔を見たいだけだった。 結局、中山家には計1時間滞在し、事実上最後の訪問宅も中山家となった。 真理子の人間性を再評価した弘樹はまた真理子のことだけを考えて学校へと帰って行った。 その日の戦利品である真理子の写真を胸に席に着いた。 早く写真が見たくて使用していない教材室へと向かう。 そこで真理子の写真を見る。思わず学校であるにも関わらず自慰してしまった。 一方で優太は家庭訪問の一部を母、真理子から聞き、怒りがおさまらない。自分が家に残れば案内は自分がすることもできたと友人の家に逃げた自分を責めた。 真理子は名前で呼ばれたことは気になったがそのことは話さなかった。 さすがにくしゃみのくだりも話さなかったが意外とお茶目な一面もあると弘樹先生を評したのは気になった。 翌朝、目が覚めると 「ふしゅー！ふしゅー！ふしゅー！」とくしゃみか聞こえた。 弘樹先生のくしゃみと類似しているが声は母の声だった。 「ママそのくしゃみ…」どうしたのと聞こうとすると真理子は「くしゃみをするとき太陽を見ると綺麗なくしゃみが出る」と弘樹先生と同じことを言った。 どうしたの？と改めて聞く。 ママは「昨日、弘樹先生が教えてくれたの。早速実践中」と笑顔で答える。 まさかの予想的中に優太は弘樹先生に対して再び怒りが込み上げてきた。 その弘樹は真理子の写真を手にして興奮がおさまることはなかった。 さすがに家に持ち帰ることは避けた弘樹だったが常に見たい欲に襲われ、授業中も教科書に挟んでこっそり真理子の写真を見ては興奮していた。 「早く実物の最高に美しい真理子さんが見たい」と弘樹の真理子への感情は強まるばかりだった。 |
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| 2015年5月4日掲載 |
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