| 鞭を執れ はちみつ太郎 作 |
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| ４７ 相場の上がった素材動画は、小春の命を長らえてくれた。 永遠ではない刹那な時間稼ぎを喜ぶ間もない小春は、計の行き先を案じている。 そもそも案ずるべきは、京極夫婦であるが、そこへの意識ははるか遠い。 コンクリートの壁に背を当て、体育すわりの膝に額を当てる。涙がこぼれるのは、ふがいない自分のせいなのか、はたまた、密命本部への憤りかは自分でも判別できない。 大山に首を締めあげられ意識が遠のいた後、絶頂を迎えさせられたのか記憶もなく、内ももにまとわりついた死刑囚の忌みする迸りで事の終わりを想像するしかない。 「計さんっ、、、。、、、ごめんね、、、、ごめんね。」 番いであるはずの計は、抗弁と引きずりだされたままだ。小春の閉じた目の奥には、家に残されたアップルパイと計の書いた手紙が見えている。 その手紙の一文が目に浮かんだとき、檻の中に響いた嗚咽は放送電波にのり、隔てるものを無視して拡がった。 計が抗弁で連れられたのは、保健室のような診療施設の一室だった。 「おぉ、、これは、これは、愛する嫁ちゃんの鳴き声だなぁ、、、、」 ３８０９は、管内モニターからこぼれる音声を実況し、四つん這いに拘束された計に聞こえるように続ける。 「可哀そうに、、、これは、あの世へ行く方法を告られたかな？」 計は、睾丸を縛り上げられているためか、反抗の眼だけ３８０９に向ける。 近づいてきた３８０９は、ぱんぱんに張った赤く染まる睾丸をこりこりと指で転がしながら、計に告げる。 「まぁ、これは俺の見立てだよ、おそらく、あの大山って死刑囚によぉ、いままでやってきた強姦殺人の方法で嫁ちゃんをあの世に送るつもりだな。」 計は、口枷から漏れる声にならない叫びを目で訴えかけるしかない。３８０９はそれを無視し続ける。 「お前の守れなかった嫁ちゃんはよぉ、強姦殺人犯なんかによ、キタねぇ指で小さなピンクお○こをほじられながら、短小ち〇こで、アナルを犯され、お前の名を呼ばせながら首を絞められ、あげくに牝の絶頂を迎えることなくよ、窒息した瞬間、直腸に精液をぶちまけられて、、、絶命するんだよ。」 睾丸を転がしていた指先は、陰茎に移り計の亀頭の首あたりを刺激していた。顔を覗き込み、魂がよみがえり始めた目をみつめるとこう告げる。 「ま、心配するな、、、大山も同じタイミングで死刑執行だよ、そのボタンはお前がおせるかもよぉぉぉ。」 縛られた鎖を引きちぎらんばかりに、がちゃがちゃと揺らす。 「おいおい、、嫁ちゃんの仇はとれるんだからよぉぉ、俺のシナリオだったら、、、な、いいじゃなぇか。」 計の背をさすりながら３８０９は計の陰茎をしごき始めた。 もう片方の指先は、アナルへ差し込まれ３８０９は張りを始めた計の亀頭をむき出しにし、カウパー腺液を指先に絡めながら尿道を刺激する。 「興奮してんじゃん、、、無理はないよなぁぁ、、、、いうならば究極の寝取られだもん。言ってるおれも興奮してきたよ。」 アナルから指を抜き去ると、四つん這いの計の股間に潜り込み、へそにつかんばかりの陰茎を自分の口元に誘導する。 先端のカウパー腺液を舌先で舐めとると、亀頭をまるごと飲み込んだ。舌で転がしながら、まんべんなく唾液をかぶせると、計は亀頭の先にのどちんこを感じた。 「おめぇのち〇ことおれの喉ち〇こ、、触れ合った感じいいよなぁ、、、。」 計は、目を閉じ前を向いたままで体を硬直させ、３８０９への返事を拒絶する。 「ま、これともお別れの時が来るだろうけどよっ。」 先走るカウパー腺液を啜り取ると、愛おし気に睾丸を転がした後、扉の開く音とともに計から離れた。 「お待たせしたね、３８０９さん。」 「ドクター、、、お待ち、、しておりました。」 ドクターと言われた男も３８０９と同じいで立ちでいた、計の視界にはまだ入らないが、再び睾丸を転がされるが、それは３８０９とは段違いのものだった。 「君、たくさん子種を貯めているよねぇ、、だけど君の遺伝子たちは、私の研究素材にはなりえないね。悪魔的要素が感じられない。」 「ギィィィィィ、、、、、。」 握りつぶさんと力を込めた指先からはみ出るように睾丸が皮から飛び出し気味に張り詰めた。 計は、握りつぶさんとする男の顔へ向けようとするが、悶絶しその力さえ振り絞れない。 「もうすぐ、奥さんは餌食になるんだろ、、、お前の遺伝子も残せないまま、、、強姦野郎と法務省の餌食とは、、、、ご愁傷様です。」 計の尻をさすり、ものも言わぬ間に３８０９に渡された張り型を計のアナルに突き刺した。 「奥までいれて、、、ものの五分もかからず、ところてん。」 「で、、、ドクター、、、ところてんはどうしますか？」 無言でシャーレを渡す。受け取った、３８０９にもう一度声をかける。 「射精後でいい、四つん這いでは、診察ができない、、、後ろ手縛りで、ベッドに横たえなさい。」 「そうそう、、睾丸の戒めは解いておやり、、、、壊死したら、実験を早めなければならんから、、。」 ３８０９は、頭を下げる。もう一言声を発する。 「なるべく、出し切ってくれよ、、、精道に残らんほどにな。」 ドクターと呼ばれた男は、研究道具をテーブルに出し始めると、消毒作業を進めていく、３８０９は、計の亀頭の先にシャーレを置くと、睾丸の戒めを緩めていた。 解きほぐされた睾丸は、計の小さな嗚咽とともに震え、先端の尿道口から勢いなく、シャーレへと白濁液は垂れさがっていた。 白地図のように広がっていく計の遺伝子らは、何を伝えるために採取されているかを知る由もない。 オートロックのマンションでは、見知らぬ男とは言え、カードキーをかざすものに不審がる住民はいない。 電子ロックはカードをかざすだけで、男の侵入を許してしまう。 「ガチャ、、、、。」 「女の匂い、、、察の女でも、、、女の匂いは同じかっ。」 靴を脱いだ良太は、照明もつけづに部屋に上がり込んだ。わき目をふることなく、ＬＤＫの脇にある引き戸を開けた。 「えろっ、、、。まじか、、、あのポリ、、、。」 あずさの寝室と思しき部屋へ踏み込むと、乱れた掛布団の上は乱れ、その脇にあるテーブルには先端が細くとがったアナルディルドが２本。 黒で布地の少ないショーツと乳首の部分のみ覆いのあるワンピースのナイトウェアがハンガーにかけられている。 良太は手に取り肌触りを確かめる、また布の部分の匂いを嗅ぐと膨らみを抑えきれないでいた。 「まじやべぇ、、、もう一人の女と二人暮らしで何やってたんだ、、、。」 良太はベッドに座り込み、あずさのものなのか、佳乃のものなのか判別できない、ディルドの匂いも嗅いでいる。 シリコン素材が少し着色したそれを見てスマホで写真を撮り、滝へと送る。 すぐに既読にならないのは、お楽しみだろうと感じ、仕事に戻る。 「察の制服って、ポリ署に置いてんじゃねぇの？」 ウォークインクローゼットの扉を開くとそこにあるものも、女性警察官のものとは想像のつかないナイトウェアばかりだった。 その片隅に、異種な制服がビニールに覆われて掛けられている。 ビニールを乱雑に破り捨てると、肌触りを確かめ、そして良太の嗜好なのか、制服の脇部分の匂いを嗅いだ。 「洗濯後だなぁ、、、匂いがねぇ、、、まぁ、制服着る仕事じゃねぇかもな、、、杉山の兄貴を狙うぐれぇだし。」 破り捨てたい気持ちを抑え、ボストンバックに丸め込んだ、皴になることなど考えてもいない。 そこに、既読とともに返信があった。 「ピコン、。」 「お兄貴か、、、なに、制服以外のヤバいやつがあれば押収せよ、、。あぁ、、ディルドねぇ。承知しましたよっっと。」 シリコンピンクのアナルディルドの画像を送ると、即座に既読され、「り」とだけあった。 ボストンバッグには、制服、警察ID、ディルド、良太が気に入った数枚のナイトウェア、後に自身の金づるのオークションサイトへ出品するための汚れたショーツなどを詰め込んでいく。 「こんなもんか、、、なっと、、、。」 ボストンバックを肩に下げたまま、名残惜しそうに部屋の玄関へ向かう。 「あの女ポリ、、、ま、この部屋に戻ることはないんだろうけどよ、、、置き土産しておくよ。」 玄関脇にあるトイレの扉を開け、ロータンクの中にビニール袋に包んだ白い粉パケを沈めた。 「よし、これで、完了っす、兄貴。」 「あとは2000万の準備、、、。」 良太は、滝に連絡をつける、既読がつくまでスマホを見ることなく、路駐の車へと急いだ。 |
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| 2023年9月9日掲載 |
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