なごり雪 『新・ＳＭ小説書庫２』二次元世界の調教師 作
１１．焦らし責めに屈服し、屈辱のおねだり 「エッチな美里ちゃんにプレゼントよ」 　楽しそうにそう言った真理おばさんは、例の振動する卵型の器具を２つ手に取った。 「浩平ったら、せっかく用意してたお道具を、使ってあげないんだもん。宝の持ち腐れよ」 「そいつは、お嬢ちゃんみたいな、経験の少ない女でも、メロメロにしちまうスグレモノだぜ」 「オマメちゃんに貼ってあげる」 　おばさんは、その器具を、左右の乳房の先端で、ピッと屹立した「オマメちゃん」、すなわち乳首にテープで貼った。さっき吸われて、何度も絶頂を演じさせられた、敏感な急所だ。リモコンでウィーンと振動が始まると、見てるだけでも、妙な気持ちになる。美里は淫情を振り払おうと、懸命に堪えてる様子だが、嘲笑うように、次の責めが加えられた。放置していた股間の柔肌に、筆をチョンと触れられただけで、美里の悲鳴が上がる。 「イ、イヤあ！」 「お待ちかねのアソコを、コチョコチョしたげるわ」 「浩平！　お前も手伝え。お嬢ちゃんが痛くないよう、優しくな」 「は、はい」 　２人の筆は、スーッ、とスーッと、周辺をくすぐりながら、大切な女性器に迫っていた。まるで、飾り毛を整えるかのような優しいくすぐりで、俺が固唾を飲んで見守ってると、ついにピンクのワレメに筆が掛かった。 「浩平君。さ、ココをくすぐったげてね」 「わかるだろう？　女の一番感じる急所だ」 　２人の筆は、女性器の隅にある、小さなしこりに掛かる包皮を、器用にどけて、ピンクの露頭を剥き出しにしていた。俺はクリトリスをダイレクトに責めるのに、大いに緊張し、痛くないよう、ごく軽くチョンと触れてみる。途端に美里はつんざくような悲鳴を上げた。俺はすぐに筆を引っ込める。 「ウヒイっっ！！」 「しばらくこうしてあげてるから、他所をくすぐってから、チョン、チョンって触れてあげてね」 「どんなお堅いお嬢ちゃんでも、すぐに準備が整うぜ」 「……浩平。お願い、それ止めて」 「効いてる証拠よ」 　おばさんに言われるまでもない。美里が弱音を吐いたのに、却って勇を得た俺は、鼠径部を適当にくすぐってから、思い出したように、チョン、チョンと、クリに触れてやる。 「あらあら、美里ちゃん。オシッコおもらし？」 「恥ずかしいお嬢ちゃんだな」 「さあ、素直に言うのよ」 　何度かクリに触れてやると、美里は目に見えて、女性器を潤わせる。俺はこのテクニックが、恋人をはっきり欲情させてしまったとわかり、感激していた。これだけの事で、セックスの準備が整ったのだ。同時に、せっかく用意してくれてた小道具を使いもせず、ただ興奮して突っ走り、愛しい恋人に苦痛を与え、性行為を拒絶された自分のマヌケさを、恥じるばかりであった。 「お嬢ちゃんは、エッチのしつけがなってないらしい。男にどう言っておねだりするのか、習わなかったのか？」 　 　当たり前だ。親も学校も教えてくれるわけがない。だがこれは、美里に無理難題を吹っかけてイジメる、変態夫婦の試練だったのである。俺だって、美里の窮地にゾクゾクする興奮を覚えていたのだから、同罪だ。 「じゃあ、教えてあげるわ。こう言うのよ。エッチな、美里の……」 「…...そんな事、言えません」 　それは、お嬢様ならずとも、口にするのがはばかられる、卑猥極まりない、セリフであった。美里はもちろん拒絶するが、茹蛸みたいに赤面し、泣き出しそうな恋人を見ていると、俺ももっとイジメてやりたくなってしまったのだから、世話はない。結局俺もSMが趣味で、この変態夫婦と同じ穴のムジナに過ぎないのだった。 　そして、この変態夫婦は、「おねだり」の実演を、美里に見せ付け始める。美里は困惑しながら、目を反らしはしなかった。 「お手本を見せてあげる。正志さん」 「おうよ」 「エッチな、真理の、おま○こに、正志さんの、チンポを、ぶち込んで」 「じゃあ、まずマ○コを弄りながら、チンポをしゃぶって、元気にしてくれ」 「うんっ！」 　全く困った人達だった。俺の初めてのセックスを手伝ってくれるはずが、なぜか自分達がセックスを始めてしまう変態夫婦。アナーキーにも程があるだろ！　だけど、正座してマ○コを弄りながら、嬉しそうにチンポを頬張るおばさんを見てると、正志さんが羨ましくなった。正志さんはいきなり射精したみたいだが、真理おばさんは、ためらいもなく、喉を鳴らして飲み下す。そしておばさんは、俺を呼んだ。 「美里ちゃんがおねだり出来るまで、おあずけですからね」 「わかりました」 　更に、正志さんまで口を開いた。 「黒いラベルの軟膏があるだろ。お嬢ちゃんのカラダに塗ってやれ」 「全部使っていいわ。オッパイと、オマ○コ。もちろんチクビやクリにも塗るのよ。後、オシリノアナにも塗ってあげてね」 「おーい、お嬢ちゃん！　浩平がいいクスリを塗るからな。どんな強情な女でも、素直になれる、魔法のクスリだ」 　恐らく女性を欲情させる媚薬なんだろう。日夜エッチな事に精を出している、この変態夫婦だから、効果があるのは間違いない。俺は素直に軟膏を取り、大の字で身動きの取れない美里に向かった。股間の絶景を眺めて楽しみ、先ず雄大な乳房に手を掛けると、美里が口を開いた。 「止めて！　お願い。変なもの塗らないで、怖いの…...」 　本気で嫌がり、ワナワナ震えてる美里。だが困った事に、俺はそんな哀れな女をイジメるのに、恐ろしく興奮してしまう性癖なのだ。美里の懇願に何も答えず、心を鬼にして、乳房の膨らみにジックリ塗り込めていき、先端の可憐な乳首も指で摘み上げて、クスリをまぶした。両方の乳房にクスリの塗布を終えると、色白な乳肌が、ネットリと妖しく光り、ピンクの乳首が、ピンと強烈に屹立して、俺はゴクリと生ツバを飲み込んでいた。 「浩平君。見とれてないで、アソコに塗ってあげなきゃ」 「俺達は、お先にヤッテルからな」 　おばさんの言葉にハッとした俺は、カラダをずらして、股間を覗き込む体勢になる。そして、おっかなびっくり、クスリをまぶした指を、ピンクのワレメに少し含ませた。 「マクを破いちゃダメよ。入口付近にちょっとだけー。アン、気持ちいいーっ！」 「真理のアヘ声を、タップリ聞かせてやるからな」 　いつの間にか、布団から降り、畳の上でセックスが始まっていた。それでも俺達を気遣ってくれたおばさんのアドバイスに従い、浅瀬の部分に少しだけクスリを塗る。もうおばさんも堂々と声を出してセックスを楽しみ始めたので、後は自力でやるしかない。指を女性器から抜いた俺は、必死でクリトリスを探り当て、包皮を剥いて、本体のしこりを剥き出しにしてやった。 「……浩平、ソコは嫌あ！　許してえ！」 ーーやっぱりクリは弱いんだな、美里。タップリ塗ってやるよ 　美里が嫌がるのは、弱点を告白してるようなものだった。そう勝手に解釈した俺は、女性器の中に塗れなかった軟膏を、代わりに小さな感覚の塊であるクリトリスに、執拗に塗り込め、剥いた包皮の裏にまでクスリを盛ってやったのである。 「アン，オシリがいいのお！　も、最高よおっっ！！　イク、イク、イク！！　イキマスうっっっ！！！」 　フルスロットルで飛ばしていた、おばさんが、アクメを迎えて絶叫していた。どうやら、尻穴にローターを挿入され、二穴責めで弾けたらしい。俺は尻穴にも忘れないよう、クスリを塗ってやる事にした。俺が腰を浮かせて、不浄の穴に指を入れようとすると、美里はやはり猛烈な勢いで嫌がった。 「浩平！　馬鹿ッ！　ソコは違うでしょ、このヘンタイ！！」 「おばさん達に、言ってやれよ」 　どんなに嫌がっても、俺の指から逃れる事は敵わない。とうとう勘所に軟膏を全部塗り終えた俺は、派手に歓びの声をわめき散らしている、おばさんと正志さんの激しいセックスをBGMに、クスリの効き目が表れるのを待った。と、流石に休憩に入ったらしいおばさんが、声を掛けて来た。 「浩平君。オチンチンの先っちょで、美里ちゃんに挨拶してみたら？」 「クリをつつけば、お嬢ちゃんもその気になってくれるかもな」 　そこまでアドバイスをくれた２人は、仲良く一服していた。２人とも、喫煙者なのだ。俺はもう爆発寸前でドクドク脈動するチンポを、手に握って構えると、美里の股間に向かった。 ーーうわ、もうベチョベチョじゃないか。素直になれよ 　美里はいつの間にか、まるで失禁したみたいに、体液をまき散らしていた。もうセックスの準備が出来ている事は、童貞の俺にもハッキリわかる。俺は美里が素直に「おねだり」を口にしてくれる事を願うと、女性器の隅にある、クリトリスを、チンポの亀頭で、チョンと突いてみた。美里はクリを膨らませ包皮から露出させており、粘膜同士が一瞬触れ合った感触は、一瞬火花が散ったと錯覚するくらい強烈であった。俺は更に何度かしつこく、クリクリと粘膜にご挨拶すると、引き上げて待機した。 「美里ちゃん、覚えてる？　おねだりの言葉。エッチな、美里の…...」 「続きをやろうぜ」 「……あーっ！　正志さんのおチンポ、最高だわあ！！」 　休憩を終え、再び変態夫婦の、激しいセックスが始まる。何はばかる事もない、おばさんの恥ずかしいアヘ声が、やかましいくらい響き渡る中、とうとう美里が口を開いた。小音量だが、ハッキリ宣言した「おねだり」を、俺はしっかり聞き届けていた。 「エッチな、美里の、おま○こに、チンポを、ぶち込んで……」 「美里！！」 　 　俺はついに、愛しい恋人の女性器に、突撃を開始したのである。
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新・ＳＭ小説書庫２
2025年3月29日掲載
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