教え子の母 ＹＯＫＯ 作
２． 　弘樹は懇談会の後も帰りの道のりも先程出会った青山優人の母親のことを考えていた。 　何度思い返しても美しいと思ってしまう。 　それぐらいの美人だった。 　今まで自分の妻こそ世界一美しいと信じていたがその思いは間違っていたと思った。 　あの女性を妻にしたかったと思った。 　あの女性こそ自分が探していた女性だと思えた。 　そして弘樹は母親があそこまで美しく品もあって常識のある女性なら父親がダメ男なのだろうと考えた。 　だから青山優人は落ちこぼれなのだろうと思った。 　そう思うとダメ男があの美しい女性の旦那と思うとムカついてきた。 　略奪したい。 　そんな考えが弘樹を襲った。 　自分があの女性の旦那になりたいと思った。 　その方があの美女も幸せだと思えた。 　そして弘樹は自分がまだあの美しい女性の名前さえ知らないことに気づいた。 　早く名前が知りたいと弘樹は思った。 　弘樹は家に帰るといつも妻にキスをするのが日課だったがそのキスもスルーした。 　朝までは、正確には青山優人の美しい母親に出会うまでは世界で一番美しいと思っていた妻にも何も感じない。 　むしろ自分の妻と青山優人の美しい母親を比べて月とスッポンとさえ思えた。 　もちろん月が青山優人の美しい母親でスッポンが自分の妻だ。 　夕飯の間も青山優人の美しい母親のことを考えていた。 　あの美しい女性はどんな料理をするのだろうと思った。 　きっと妻と比べても何倍も料理上手に違いないと思えた。 　今までは料理上手と思えた妻の料理も不味く感じてきた。 　その晩、弘樹は妻との夜の営みを初めて拒んだ。 　週末は妻がOKならば必ずしてきた営みを初めて自分から拒んだのだった。 　妻との夜の営みを拒んだ弘樹は書斎に向かった。 　そして結婚後初めてとなるオナニーを始めた。 　もちろんオカズは例の女性。 　青山優人の美しい母親だ。 　妻との夜の営み以上に快感を覚えた。 　美しい彼女と本当にこんなことができたらと弘樹は思った。 　まずは彼女と直近で会える家庭訪問で距離を縮めることだと思った。 　ダメ男が旦那なら自分に惚れてしまうんじゃないかと感じた。 　そう思うと家庭訪問がますます楽しみになった。
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2017年1月28日掲載
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