堕（おと）された完熟桃
極楽とんぼ 作
第２４章　「呑みたい・呑ませたい」と白状した夫人　　

　４月１９日の日曜日の夜中、村田先輩から電話が入って来た。
　時間から推測して相手は未亡人だと思われるが、しこたま迸らせて部屋に戻った直後らしく、上機嫌の声だった。
「夜遅くに済まんな・・・隣の夫人を堕（おと）す経過が気になってな！・・・２度目は巧く事を運べたか？・・・」
「ええ・・こんな事は止めようと言って来たから、抱きすくめて怒張で股間を捏ねたら、腰砕けになりました！・・・」
「ほ〜っ！・・・飢えている熟女の典型的な症状じゃな！・・・で、その場で脱がして、犯（や）ったのか？・・・」
「そんな乱暴はしませんよ！・・・２分間だけ何も言うな！と言って、客間に用意していた蒲団に運んで、じっくり口説きましたよ！・・・」
「簡単に、ＯＫしたのか？・・・」
　村田は信じられなかったようで、思わずそう漏らしていた。

「乳首がコリコリになって、ジンジンしているんだろう？膣も熱くて、グニュグニュしているみたいだぞ！と、問い詰めると、肯きましたよ！・・・チンポを握らせたら離さず握っていたし・・・濡らしているのも、見抜かれたと思ったようで、観念した感じでした・・・身体が反応しているのを察知されると、防御壁が崩れるんですかね？・・・」
「人妻の場合は、その傾向が強いな！・・・でも、上出来じゃないか！・・・承諾させたんだから、トコトンやったんだろう？・・・」
「ええ、例の得意技で、１０回程エクスタシーを味わわせましたよ・・・最後は八つ橋の体位で、腰を廻しながら風呂場まで行きました！・・・三度目の密通も難なく承諾させました！・・・」
　俊英は、少し得意げに、３度目を約束させた事を話した。

「なぁ、これは肝心なことだが、オ○ンコしてヒーヒー言わせながら、次の逢引きを迫ったのか・・・・」
「そんな下手はしませんよ！・・・ヒーヒー泣かせている時の約束は、感覚を狂わされて言わされたと、思うじゃないですか！・・・」
「ホーッ！・・・分かっているじゃないか！・・・で、何処でウンと言わせたんじゃ・・・」
「突き込んだ儘、抱いて風呂場まで運んだんです・・・洗いっこした後に、湯船に入ってからですよ！・・・」
「ホーッ！・・其処の湯船は結構広いんじゃ！・・・」
　引っ越しの時に風呂場は見てなかったらしく、感心した様子だった。

「後ろから抱き抱えて、ツボを押しながら約束したんですよ・・・あっ！・・次は明日の夜なんです・・・」
「じゃぁ、３日前の事じゃな！・・・じゃぁ、昨日も今日も、俊さんのチンポを思い出して濡らしているわ！・・・でもな、して欲しくて来たんじゃろう！と言う態度は、絶対ダメだぞ！・・・」
「分かっています！・・・好きで好きで堪らず、じっと待っていた！と言って、自然な成り行きで愛撫して、互いが燃え上がったから結ばれたようにします・・・」

「ところで、人妻を堕（おと）す重要なテクニックが有るんじゃ・・・もう堕（おと）している様なものじゃが、出来るだけスペルマを呑ませて、愛液、と言っても、アクメの後のトロトロの分泌液じゃが、それを出来るだけ飲んでやることじゃ・・・」
「最初の夜のオ○ンコの前に呑ませましたし、呑みましたよ・・・彼女は、呑ませるのをそれ程嫌がりませんから、続けた方が良いんですね？・・・」
「なら、オ○ンコをする前に舐め合っていかせて、スペルマを呑ませ、濃い愛液を吸うのを習慣にしろ！・・・」
「分かりましたけど、どんな効能が有るんです？・・・」
　未亡人教師の芳恵とは、最初からそんなオ○ンコをしてきていたが、それが相手にどんな影響を及ぼすか等、考えたことが無かったので、改めて聞いてみた。

「先ずなぁ、俊さんのエキスが口から人妻の身体の中に入って、彼女の体の一部になって生き続けているんじゃ！・・・人妻が、密通相手のエキスを身の内に宿し続けて、簡単に別れられると思うか？・・・」
「まぁ、相手のエキスを身の内に宿したら、一種の妊娠状態ですよね！・・・同じように、彼女の一番メスらしいエキスを俺が身の内に取り込めば、彼女の分身が俺の中で生きている様なもんですね！・・・」
「流石、俊さん！・・・理解が早いわ！・・・惚れた女で、長く付き合いたいんなら、互いに呑み合え！・・・人妻には絶大な効果を発揮する奥の手じゃ！・・・由美夫人に惚れたんなら、巧く行くさ！・・・健闘を祈っているぞ！・・・」

　村田と話し終えた後、夫人がどんな心境で居るのか？を、想像してみた。
　愛撫すれば腰が砕け、握らせれば離さずに握り続け、愛撫の最中に自分から怒張を迎え込んだから、もう、拒絶は無かろうと確信できた。
　エクスタシーの時の妖艶な表情を話しても、黙って聞いていたし、俊英が迸らせる時の表情まで、覚えているらしい。
　大抵の人妻は、家庭が第１で、不倫によって得られる肉の歓びは、家庭を壊さない程度に留める知恵を持っているが、夫人もそれは心得ている様だ。
　家庭を壊すのは避けなければならなかったが、夫人の心をモノにしたくなっていた。
　性格も、心情も、俊英好みの古風な気風を漂わせている初めての女だったからだ。

　２０日の月曜日、夫を送り出した夫人は、洗濯や掃除をしながらも、そわそわした気分だった。
　今夜で３度目になるのだが、密通を約束して忍んで行くのは、初めての事だったからだ。
　仕掛けられたら拒めない身体になっている事は、２夜の出会いと交わりとで、トコトン思い知らされていた。
　そうなると、出来るだけ我慢して貰い、誰にも気付かれない様に出会わなければと、只それだけを考えていた。
　拒絶して諍いになり、家族や瑠美さん夫婦にバレルことの方が、怖かったのだ。

　３時半から中２の女子生徒のレッスンが入っていたが、女生徒も５時前に帰った。
　それからは結構忙しく、夜の１２時過ぎに帰って来る夫を迎える用意、自分の夕食の用意と、成すべき仕事はかなり有った。
　６時過ぎに夕食を食べたが、約束の時間まで、まだ３０分程有った。
　女の身嗜みだと思い、シャワーで身体を流し、化粧は基礎化粧だけに止めた。
　抱かれると分かってする化粧は、淫らな女のすることだと言う思いが、ふと心を過ぎったのだ。

　ガードルを外したのは、抱かれるのは前提だから当然だったが、下着をどうするのかは、少し考え込んでいた。
　迷った挙句、裾の広いキャミソールと、ノンワイヤーで、３／４のブラを選んでいた。
　背中側のブラのフックを外せば、裾から入った男の手は、乳房から秘部まで自由に徘徊できると分かっていたからだ。
　焦った男が強引に手を入れて、身体に傷を付けられては堪らないと、一応の理屈は着けていた。

　午後７時前、旦那から無事磯上がりしたとの連絡を受け取った。
　夫人は小さい布袋に携帯と電話の子機、ナプキンとメモ用紙とを入れ、灰色のトレーナー上下を着て忍び扉に歩いた。
　ナプキンを用意したのは、前回の帰り際には、溢れ出す愛液でショーツがジットリ濡れていたからだ。
　忍び扉を潜ると、台所は豆球が灯っていて、人の気配は無かった。
「ねぇ・・居る？・・・」
「暗くしているから、気を付けて上がって！・・・居間に来てよ！・・・」
　待っていましたと抱き付かれ、下腹部を怒張で捏ねられると思っていたので、拍子抜けがしたが、忍び足で居間に入った。

「いきなり抱き付かれると思っていたのか？・・・大人しくコーヒー入れながら待って居たんだぞ！・・・こっちに来て座れよ！・・・」
「だって・・前科が有るんだもの！・・・」
　少し拍子抜けしたようだが、それ以上は言わず、堀炬燵は右側の席を取っていた。
　豆球だけの灯りの薄暗い居間で、奇妙なコーヒータイムが始まった。
「なぁ、並んで座ったらダメか？・・・」
　愛撫しても構わないだろう・と、言う挨拶の心算だった。
「構わないけど、何をする心算・・・・来週は我慢すると約束してくれる？・・・」
　２日後から生理になる筈だったことも有り、機先を制した。
「困らせるような事はしないよ！・・・ちょっと聞きたい事も有るし・・・」
　言葉が終わらない内に行動を起こし、夫人の左側に並んで座った。

「あれっ？！・・甘い香りの香水、してないじゃない！・・・あれに強くならないといけないのに・・・」
「今夜はしてないけど・・・預けた紙袋の中に入れて於いたから、これから付けようか？・・・」
　抱かれると分かって忍んで来ているのに、香水まで付けていたら、妖婦になる様な気がして控えていた。
「今は良いよ、少しは慣れたから・・・次の時は、付けて来てくれる？・・・帰る前にシャワーで流せば、消せるだろう？・・・」
　他愛の無い会話を交わしながら、手は忙しく活動していて、トレーナーの上着のジッパーを下げて外し、キャミソールの内側から侵入した手は、背中側のブラのフックを外していた。

「アッ！・・コリコリになっている感じ！・・・ジンジンして痛くない？・・・」
　愛撫ではないと思わせる為、出来るだけ柔肌に触れないように指先を伸ばし、中指の先で乳首をツンツンと突いてみた。
「悪戯したら、ダメよ！・・・少し、痛い感じなんだから！・・・」
　抗うわけでなく、さりとて怒る気配でもなく、明らかに返答に困っていた。
「なぁ、何時頃から、こんなにコリコリになったんじゃ？・・・」
「気付いたのは、夕食済ませて、化粧室に入った時だけど・・・」
「やっぱり、そうなんじゃ！・・・６時半頃か？・・・」
「そうだけど、何か意味が有る訳？・・・ねぇ、そんなにしたら・・・」
　乳首には微かに触れる程度に抑えたが、乳房をやんわりと揉み始めると、もう声が上ずっていた。

「相性の良さを話した時、互いの身体が呼応して共振すると言ったよな！・・・こっちだって、その頃からズキズキしているんじゃ！・・・確かめて見ろ！・・・」
　夫人の左手をトランクスの中に引き込み、いきり立っている怒張を握らせた。
「痛いの？・・・」
　この問いは、「揉もうか？・・」或いは、「吸ってあげようか？・・」の意味の様で、右手も差し込んで来て殖栗も揉み始めた。
「なぁ、初めて会った引っ越しの時から、濡らしていたじゃろう？・・・由美さんの愛液を吸った時、匂いで思い出したんじゃ！・・・こっちも、勃起を隠すのに大変じゃったけど・・・」
「そ、そんな・・こと・・急に思い出さなくて・・良いの！・・・」
　どうやら図星だったらしく、怒張を捻じ曲げるようにして狼狽えていた。
「勃起したのを見られて慌てたけど、恥を掻かせない様に対応してくれたし、慣れるように協力してくれて、感激したし・・・惚れ込んだんだぞ！・・・」

　もうこの段階では、愛撫の手は秘部以外の全てに及んでいた。
　２日後には生理が訪れる女体は、敏感で燃え易くなっていて、求めた訳ではなかったが、俊英の首筋を口と舌先とが舐めていた。
「なぁ、来週の日曜日までは生理だよな・・・月曜日の釣りが中止になったら、直ぐ連休じゃないか！・・・下手したら、連休明けまでお預けの可能性も有るぞ！・・・」
「我慢・すると・言って・くれたんだから・・・我慢・して・・・」
　喘ぎながら、一言ずつの返事を返してきた。
「じゃぁ、今夜は由美さんの愛液を、タップリ呑みたい！・・・あれが身体に入ってないと、ずっと待つなんて苦しいよ！・・・」
「我慢して・くれる・ん・だったら・・・構わない・けど・・・私も・・貴方のを・・溢さず・・・呑むから・・・」
　あの卑猥な体位でしゃぶり合い、互いの体液を呑み合うのは認めたが、俊英はもう一押し追い込むことにしていた。

「俺のを呑むのは、嫌か？・・・呑まれるのも、嫌なのか？・・・」
「だって・・恥ずかしい・んだ・もの・・・電気・消して・じゃぁ、ダメ？・・・」
　人妻が明るい照明の下で、全裸で秘部を舐め合うことを恥ずかしがらなければ、淫乱な女の部類に入る。
　だが、恥ずかしがっているのは、毛深さだけだと分かっていた。
「離れて居ても反応し合う相手なら、呑みたいと思うらしいし、呑ませたいとも思うらしいぞ！・・・俺も呑むと、我慢できるもん・・・由美さんだって、最初の夜の最後の時に、口付けしたら、いっぱい呑ませて呉れたじゃないか！・・・嬉しかったんだぞ！・・・」
　否定できない事実を並べられ、夫人は対応に窮していた。

「だって・・失神する程するんだもの！・・・あんな・に・・された・ら・・自然に・・ああ・していた・・ねぇ、意地悪・言った・ら・・ダメ・・・」
　卑猥な会話が昂ぶらせたのか、生理前の身体が火照るのか、愛撫の方は積極的で、俊英の乳首を抓んで捏ねていたし、耳の甘噛みまでしてきた。
「昂ぶると、呑ませて呉れるのは分かるけど、今は如何なん・・・・少しは俺のを呑みたいと思う・・・・自分のを呑ませたいと、思わないのか？・・」
　二つの隆起を揉みながら、耳への甘噛みをしつつ、問うてみた。
「・・そん・な・・こと・・恥ずか・しくて・・言え・・ない・・」
　どうやら、自分のエキスを呑ませたいし、自分も男のエキスを呑みたいと思っているようだ。
　この確認が取れれば、この会話は続ける必要が無くなっていた。

「なぁ、携帯と電話の子機は持って来た？・・・」
「言われた・から・持って・来たけど・・あの時・・掛かって・来たら・・どう・するの？・・・」
　オ○ンコの最中に電話が掛かって来た時の対応を気にしているが、声は完全に上ずっていた。
「直ぐに抜いて離れてやるよ！・・・敏感な由美さんが、繋がった儘で会話が出来ると思う？・・・息が収まるのを待って、着信履歴から掛け直せば良いじゃない・・・隣の勉強部屋にメモと小机を出して於くから、心配せんで良いよ！・・・」
　ベッドから其処まで、裸の儘という訳にはいかず、タオル地のガウンを用意はして於いた。

「・・じゃぁ・・そう・する・・・」
　一連の会話で、これから始まる事のイメージトレーニングを積まされていた訳で、心も身体も、ときめき、そして火照っていた。
「じゃぁ、２階に行くぞ！・・・由美さんはおしぼりの用意を頼む、俺は飲み物を準備するから・・・」
　さっと席を立った俊英の後姿を見ながら、行為を中断して電話を掛け、またベッドに戻る時の自分の姿を思い描いていた。
「灯りを消して！」と言おうか、「こっち見ないで！」と言って寝室に入ろうか？等と、他愛の無い事を考えて独りで興奮していた。

　生理を２日後に控えた夫人は、５〜６発しても対処できる程のおしぼりを用意して寝室に入って来た。
　俊英は裸になって仰向けで待っていたが、夫人はおしぼりやタオルを枕元に置くと、着ている物を脱ぎ始めた。
　何時もの事だし、今後もそうだろうが、背を向けて脱いではたたみ、全裸になってからも、乳房と陰部とは手で隠しながら添い寝してきた。
「ねぇ、灯り付けたままで、するの？・・・」
「見られると、恥ずかしいのか？・・・でも、初めての時の事を思い出して見ろよ・・・暗闇だと、視覚が閉ざされるから、聴覚や触覚、嗅覚などが鋭敏になって、吃驚するほど燃えて、悶えただろう？・・・」
「いきなりあんな事されて、吃驚したけど、身体中に電気が走る程感じたのは、覚えている・・・」
「暗闇で、全裸で絡み合うと、隠微で、エロティックな感じがするぞ！・・・由美さんの白い足や腰が暗がりでくねっているのは、凄く官能的だぞ！・・・」
「観察しながらあんな事してたんだ！・・・悪い奴！・・・」
　右手で怒張を扱き、左手で乳首を抓みながら、返事は返してきた。

「感覚が鋭敏になっているから、感じ方も深かったと思うぞ！・・・自分の喘ぎ声が、凄く官能的に聞こえなかったか？・・・」
「だって・・・私の弱い処を、狙い撃ちするように愛撫してくるんだもの！・・・あんな声出して、自分でも吃驚したの・・・」
「此のまま灯りを点けておいて、良いのか？・・・」
「任せるわ・・・優しくしてよ！・・・」
　愛撫は口づけから始まるのだが、大抵の場合は夫人が上になり、互いの乳首を弄びながらの唾液のやり取りへと進んでいった。
　それが終わると、俊英の舌が夫人の性感スポットを次々に舐め廻し、夫人が怒張を握って喘ぎ始める。
　うなじから耳、脇の下から乳房、そして下腹部から太腿の内側へ、足首から足の指にまで至るのだが、何度も身体を震わせながら呻くほど、夫人は昂ぶらされていた。

「愛液を吸うぞ！・・・」
　その声が掛かると、自ら蛙のように股を畳んだまま開き、陰部を曝しながら怒張を咥え込むように慣らされていた。
　この体位でのしゃぶり合いが安全なだけでなく、怒張に一番効果的な刺激を与えられることも分かっていた。
　秘部への愛撫に翻弄されながらも、咥え込んだ口の中では、唇と舌とが鈴口とカリの張りを念入りに舐め廻し、男を悦ばしていた。
　夫人が一気に駆け上がりそうになると、秘部への愛撫は弱められ、夫人の口は逆に忙しく動き、互いはその頂を共に迎えようと努めていた。
「・・・ウーッ！・・い・き・そ・う・・！・貴・方・・き・てー！・・・」
　夫人の呼び掛けに応えるかのように、俊英の腰が激しく動ていた。
　僅かにずれたが、互いの身体が弓なりに反り、震え呻きながらの頂を共にしていた。
　これから溢れだしてくる濃い愛液を吸われる間、ふぐりを揉みたて精力を強めようと努めるだけでなく、迎え込むことになる怒張を、念入りに舐めては扱き続けていた。

「なぁ、どんな体位でしたい？・・・遠慮なんかせずに、言ってくれよ！・・・」
　ズッポリと根元まで突き込まれ、両手で汗ばんでいる頬を挟まれ、眼を見つめながら尋ねられた。
「・・・初めは、此の体位で抱き込んであげるから、それでいかせて・・・おっぱい吸われながらもの良いし・・・その次は、入れ替わって、私が上？・・・」
　始まってしまえば、密通の後ろめたさも吹き飛んでしまい、素直に欲情を言葉にできる夫人だった。

「ねぇ、貴方のって、どうしてこんなに感じるのかしら？・・・これだけじゃぁないのよ・・・手で撫でられても・・・舐められても・・・肌が触れ合うだけで、変になるの・・・」
「相性が良いからだと、言ったろう？・・・愛液と精液の相性もだし、心も身体も合う感じだぞ！・・・」
「それは、分かっているけど・・・私のこと、本当に好き？・・・エッチな女だと思わない？・・・」
「大好きじゃと、前から言っているじゃろう？・・・毎日由美さんの事を思っているんだぞ！・・・相性が良くて敏感じゃから、同じように燃えるんじゃないか！・・・俺だって、呻きっ放しじゃもん・・・」
「でも・・・後で思い出したら恥ずかしいの・・・」
「感じるままに呻いたり、叫んだりした方が、綺麗になるんだぞ！・・・好きな女を、もっと綺麗にしてやりたいと思うんだけどな・・・」
「そう言えば、お化粧の乗りも良くなったし、肌もしっぽりしてきたけど・・・こんなに燃えちゃうからなの？・・・」
　身体が感じている快感と、日々増していく艶やかさ、それに好きだと言う感情とが、諸々の縛りから夫人を開放し奔放にさせた。
　激しい突き込みと捏ねを受けながらも、夫人の足首は俊英の尻から離れることなく絡み付いていて、最初のエクスタシーを迎えていた。

「なぁ、今度は由美さんが上になってよ！・・・」
　身体の震えが収まり切らない内に、女騎上位の体位をせがまれたが、臆することなく身体を入れ替えた。
　自ら仄めかしたのは、その夜が初めてだったが、主導権が取れるこの体位が好きだった。
　胸に於いた手で俊英の乳首を捏ねられるのが嬉しかったし、思いっきり合わせ腰を打つことが出来たからだ。
　乳房を揺らしながら激しく腰を廻すと、「アーァ！・それ・良いよ！・・・」と、感極まった声を上げる男の顔を見たかったのだ。
　張りを失わない乳房の揺れる様が、男を魅了する自信を夫人は持っていた。

「乳首を指に挟んで抓んでも良い？・・・ねぇ、おっぱいを揉みながら突いて！・・・」
　尋ねているのだが、手の方は言葉より先に俊英の乳首を指に挟んで捏ねていた。
　臍の辺りを変形させながら揺れては廻る腰のラインは美しく、適度に脂の乗った下腹部がくねる眺めは、オスの本能を刺激した。

「ねぇ・・これで良い？・・・」
「凄く良いわ！・・・おっぱいの揺れと、腰の動きが堪らんわ！・・・」
「ねぇ、未だ突き上げてきたらダメよ・・・」
「もう、突き上げたい気分なんだけど・・・じゃぁ、由美さんの蕩けそうな顔を見ているわ・・・」
「意地悪・・言わないの！・・・私だって、貴方の気持ち良さそうな顔をもっと見ていたい・・・ねぇ・・締めるタイミングは、これで良い？・・・」
「アァ・・それで良いよ・・・締めながら腰を浮かされると、ギューッと引っ張られるぐらいに感じるぞ！・・・」

　同時に蜜壺の肉襞も、カリの張りで強く擦られているわけだから、強い快感に耐えようとする苦悶の表情が表れていた。
　精力に恵まれた夫人は、見事な迄の合わせ腰を打ち続け、俊英の乳首を揉み続けながら唸るような声を発し始めていた。
　大きな合わせ腰は、怒張を揉み立てていたが、同時に膣を捏ね回される刺激と、表裏一体のものだからだ。
　１０分も経たない間に、仰け反る様な姿勢で下腹部全体を震わせ、「由美・・いくー！・・貴方！・・来てー！・・・」と叫んでいた。
　その夜の２発目は、夫人主導の騎上位で行われた。

　未だ陶酔から覚め切ってない夫人を腰の上から降ろし、次の体位を取らせた。
　２人の間では、一度始めたら最後まで抜かずに続けることが多かったし、風呂場まで突き込んだ儘行くこともあった。
　布団の上で四つ這いになった時、蜜壺から溢れ出た混合液がポタポタ滴り落ちるのを、夫人はぼんやりした意識で見ていた。
　だが、太くて固い肉棒が付き込まれた瞬間、表現し難い快感が膣の背中側から背骨へ、そして脳まで電流の様に走るのを感じていた。
　蜜壺の背骨側にある肉襞は、密度が高いだけでなく、感度も鋭いからだ。
　弓なりに反っている男根の上部が、肉襞を擦るように突き込んで来るからだ。

「ウゥー・・ウゥッ！・・・」
　既に蕩け切っている身体は、肉棒の一撃ごとに電撃のような快感が脳まで走り、呻き声が自然に出ていた。
　間もなく夫人は気づいたが、俊英は膝を突いて身体を支えているのではなく、文字通り獣の体位で被さってきていた。
　２つの乳房を同時に揉まれながら、夫人の脳裏には、以前見たことのある獣の交尾の姿が蘇っていた。
　俊英の漏らしている低い呻き声が、その時のオスを彷彿とさせただけでなく、自分の呻き声もメスのそれのように感じていた。

　時折、右手が乳房から離れ、クリトリスを微妙なタッチで転がしていた。
　余りの刺激の強さに腰を震わせて呻いたが、体位を保つ余裕は消え掛けていた。
　両手で上体を支える余裕を失った頃、クリを擽っていた手で肩を掴まれ、何とか身体のバランスは取り戻せた。
　オスの肉棒が角度を変えながら突き込まれるようになると、夫人の尻もそれに呼応するように円運動を始めていた。
　もう、アナルを刺激されなくても、締めつける技は身に付いていたし、締めながら尻を廻す技も会得していた。

　熟れ盛りのメスが、若くて逞しいオスを悦ばせようと、淫らで奔放な呻き声を漏らしながら尻をくねらせていた。
　オスの強靭な肉と、脂の乗ったしなやかなメスの肉とがぶつかる音が、互いの本能を刺激していた。
　夫人の口からは、打ち込まれる度に、呻きとも叫びとも判別できない声が発せられていた。
　肉と肉とが打ち合うピッチが次第に早まると、それも止まってしまい、くぐもった低い呻き声だけになっていった。
「・・合わ・せて・・いく・ぞ！・・・」
　呻きながらオスの側から声が発せられたが、メスの方は頭を１〜２度振って肯くだけだった。

「・・い・くーっ！・・」と呻くような声を発した後、夫人は肩から崩れ落ちたが、突き込まれている怒張が何度かビクつくのを、おぼろげながら感じていた。
「・・５回・・・６回かな？・・」と、射精のビクツキを数えられる程、性感は鋭かったし、オ○ンコの様子もどん欲に知ろうとしていた。
「きっと、もっと突いて来る筈だわ・・・ひょっとしたら、体位を変えて突かれるのかしら？・・」等と考えていた。
　予想は的中したが、夫人が初めて本格的に経験する「鴨の入り首」と言われる体位で突き込まれていた。
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2017年5月20日掲載
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