堕（おと）された完熟桃
極楽とんぼ 作
第４章　「完熟白麗」の忌まわしい体験

　引っ越しを機に、隣同士となった大学生と人妻は、その将来を暗示する様な出会い方をしたようだった。
　隣に住む学生のコンドームを見てサイズを知ること等、極めて稀な出会い方だ。
　施術で身体中の経絡とツボを触られ、下腹部の丹田に気を入れられて陰部を濡らした人妻も、多くは居ない筈だ。
　稀有とも言える出会い方をした２人が、ＰＣの修理・作成、ソフトの習得等を通じ、継続して出会うことになるから、多くの波乱が予測された。

　此処で主人公の人妻、遠藤由美の特徴的な事柄と略歴とを、簡易に記して置こう。
　夫人の持つ身体的要素とセックス体験とが絡まり、隣の学生の持つ要素とが響き合い、淫蕩な密通へと発展するからだ。
「完熟白麗」とは、３７歳の由美夫人を犯した中年男が、夫人の身体的特徴と味とを、こう表現したことに起因している。
　白麗とは、清水白桃等と同じ晩生の水蜜桃のことで、この場合の完熟とは、樹木に着いた状態で熟した桃と言う意味だ。
　白麗の特徴は、果肉の白さと種周辺に赤い炎のような筋が多く見られることにある。
　色の白さと熟れ具合、驚くほど高い身体能力に対し、犯した男が口にした言葉だった。
　勿論、ぐしょ濡れの濃いマン毛が、白い肌との対比で目立ったことも、含まれていた。
　種に当たる位置がオ○ンコだとすれば、濡れて肌に張り付いた濃い茂みが、炎の様に見えたのだろう。

　４０歳を過ぎて陰りが見え始めた夫に比し、夫人の身体能力と性欲は高揚期を迎えていて、満たされない想いを溜め込んでいる時期でもあった。
　こんな状態の時に犯され、タフな巨根の威力を女体深くに刻み込まれた事件だった。
　媚薬を飲まされ、催淫剤を膣に塗られたのを半年以上も気付かず、悶えた実感が消えなかったことが、夫人の道を歪めたのも事実だった。
　このレイプ体験が、ある情動を呼び覚ます契機になったが、夫人の初体験や結婚後の夫婦生活を辿ると、必然性が有ったことが分かる。

　夫人の巨根願望は、まだ小学４年生の時、父親と友人（桃やブドウの生産者仲間だった）の、卑猥な会話を盗み聞きしたことから生じたと言って良い。
　由美の担任だった女性教師が、ビニールハウスで農夫の苅田丈吉に犯され、以来呼び出しを受けては応じていると言う話だった。
　担任の女性教師は子供こそ居なかったが、結婚して７年で歳は３３歳だった。
　美人の人妻先生が、その後も呼び出しに応じていて、不倫を続けていることがショックだった。

　事の始まりは、苅田丈吉が顔見知りの人妻教師に、「ハウスのマスカットが熟れて来たから、２〜３房持って帰って構わないよ・・・」と声を掛けたことから始まった。
　丈吉は、精力の強そうな３０過ぎの人妻に狙いを付けていて、誘われてハウスに入って来た女に、自由にマスカットを取らせ、「持ち帰り用の袋をあげる・・」とボイラー室の脇に呼び込み、其処で襲うのが手口だった。
　ボイラー室の脇には、丈夫なビニールシートが敷かれていて、クッションも適度な簡易ベッドが整えられていて、女教師はそこで押し倒されて犯された。
　畑の中のビニールハウスでは、声は外に漏れにくく、敷物の上で当時３０歳の女教師は蹂躙された。
　だが、不思議なことに、何人もの人妻が言葉巧みに誘い込まれ犯されたらしいが、訴えられたことは無いと言う。

　これらの話を父親が近所の農家仲間と話しているのを聞いたのが、小学生だった由美夫人で、父親とその友人の会話が人生に影を落とすことになった。
「女先生が犯されたのは事実らしいが、丈吉の言い分によると、丈吉のデカチンとタフな持続時間で攻められ、ヒーヒー声を上げて腰を揺さぶって悶えたらしいわ・・・結局デカチンの虜になり、３年間も不倫のおめこを続けているんじゃ・・・実際、女先生がビニールハウスを尋ね、２時間も出てこないのを、付近の果樹栽培者は見ているからな・・・」
「丈吉は、おめこの一部始終を録音していると言うから、“どうじゃ？・・気持ち良いか？・・”と囁かれて、“こんな凄いの初めて！”とか、女先生が言ったんだろう？・・・最初に呼び出しを掛ける時は、おめこの様子を聴かせると言ってたもんな・・・」

「町内旅行の温泉で見たが、丈吉のは勃起したら２０センチは優に超えるぞ！・・・直径も４センチは超えそうじゃったわ・・・それに、続けて３〜４発出来ると言うじゃないか！・・・３０過ぎの既婚の女がそれで犯られたら、悶えてのた打つわ・・・」
「ああ・・俺が知っているだけで、ＰＴＡの夫人役員１人と、町内会役員の奥さんも呼び出されて、週に１回はしているらしいわ・・・デカいのと、回数熟せる絶倫とが備わっていると、熟れた女はイチコロと言う事か！・・・」
　子供だった由美にも、「おめこ」「デカチン」「ヒーヒー声を上げて・・」「悶えて、のたうつ」等、卑猥な響きを宿すこれらの言葉が、純真な心に沁み込んで歪を生んでいた。

　回数や絶倫の意味は理解出来なかったが、「デカチン」が、人妻をも狂わす魔力を秘めているらしいことは、しっかりと感じ取っていた。
　密やかで淫蕩な匂いのする巨根願望を、夫人が抱くようになった要因は、小学４年生の時に聞いた大人達の会話に根が有ったのだ。
　幼い時に心の奥深くに埋め込まれていた巨根に対する妖しい魔力が目覚めたのは、それから３０年も経ってからだった。

　由美が夫と知り合ったのは、音大に入学した５月に行ったコンサートで、席が隣り合わせだったことが切っ掛けだった。
　会場から駅、駅からバス、そして降りたバス停まで一緒だったのだ。
　その３日後、近所の本屋でまた出会い、「コーヒーでも飲みませんか？・・」と誘われ、喫茶店で話すことになった。
　男は中大工学部の４年生で、郷里は県北の津山市出身だと分かった。
　東京に友人が居なかった由美は、不思議な縁に引かれるように男と付き合い始めた。
　実直そうで気取らない性格に惹かれたのも事実だが、孤独な下宿生活が不安だったのだ。
　しばらくすると、互いの下宿を訪ねるようになり、自然の成り行きとして互いに求め合うようになった。

　美貌の由美は処女ではなかったし、男も多くでは無かったらしいが何人かの女を経験していた。
　まだ未成熟な由美だったが、抱き心地と感度の良さとが男を魅了したらしく、男は連日求めるようになっていた。
　男の体格は平均より大きめで、身長は１７３センチほどだったが、精力は普通だったし、道具も並みのものだった。
　元々恵まれた肢体の由美だったから、毎夜の、時には昼からの交わりを繰り返す内に、秘めていた能力が芽吹き始め、何度も求めるようになっていった。
　萎えた男根を口で扱き、ふぐりを揉んで蘇らせることを覚えたのは、半年程過ぎた頃だった。
　男との付き合いが響き、大学１年目は、持ち前の才能だけで切り抜ける学生生活となっていた。

　男は約束どおり郷里の県庁に就職し、由美の卒業を待つて結婚する約束を交わした。
　週末の土日に通い「妻」を始めるようになったが、それは由美の実家帰りも兼ねていた。
　土日に猛練習をする同期生との差は次第に開いていき、ピアノ科での評価は中程度以下に下がっていた。
　月に４度だったから、月に８日、貪るように求め合ったが、若かった２人の性能力の差はまだ顕在化してはいなかった。
　正式の婚約は４年生になってからであったが、それからの交わりは無防備のまま行うことが多かった。
　挙句の果て、４年生の正月、由美は身籠っていることに気付いた。
　いわゆる出来ちゃった婚で、由美は卒業した年の３月末に結婚式を挙げた。
　慌てた両親は大急ぎで近くの畑を造成し、由美夫婦の新居を建ててくれたが、それが後に俊英が住むことになる一之瀬家の隣だった。
　遠縁になる両家は、同時期に家を建てることになり、敷地境の塀も別々に造らず共有にして、２ヶ所に潜り戸を造った。
　この潜り戸が、１４年後に夫人が密通の度に潜る忍び扉になった。

　出産を機に夫人の女の機能が一気に目覚め、体型だけでなく欲望も強くなり始めていた。
　見事な身体なのに、乳うんが発達せず、子供はミルクで育てることになった。
　是により、乳房の弛みは生ぜず、プリプリの弾力を保持していたし、乳首の敏感さも損なわれることは無かった。
　赤子に吸わせると、性感より母親としての充足感が圧倒するが、敏感な性感覚は損なわれることなく生き続けた。

　子育てに追われる日々が辛うじて夫人の欲求不満を和らげてはいたが、夫との精力の違いが顕著になり始めていた。
　夫が釣りにのめり込むようになったのも、ちょうど其の頃だった。
　暇とエネルギーを持て余し始めた夫人は、息子が保育園に入ると同時にヤマハ専属のレッスン教師になり、エネルギーの捌け口を見出していた。
　持ち前の熱心さと面倒見の良さから生徒は増え、忙しい日々の中で何とか欲求不満を紛らわす危うい道を歩んでいた。
　持て余す精力は、子育てやピアノレッスンに注ぎ込み、何とかバランスを保ってきていた。

　３７歳の３月に体験した忌まわしい事件が、燻ぶり続けていた欲情に火を点ける大きな転換点になった。
　訪問先の生徒宅で媚薬入りのコーヒーを飲まされ、生徒の父親に犯されたのだ。
　薬を使われたことなど気が付く筈も無かったし、狂うほどの快感の最中に男が吹き込んできた卑猥な言葉と、身体が味わっている実感とが重なってしまった。
　子供の頃に仕入れた“デカチンには人妻を狂わす魔力がある・・”は、心の深くに沁み込んでいたし、同年代の主婦達と交わす噂話等からも、大きくて逞しい男根と交わると、　成熟した女は淫らに反応するのだとの確信を深めていた。
　半分は、催淫剤と、男が飲んでいたバイアグラの所為だった。
　だが、欲求不満の熟れた身体が、太くてタフな男根に反応するのを止められなかったのも事実だった。

　事の顛末は、次のようだった。
　３月の半ば、春休みの火曜日だったが、中１の教え子の父親が転勤することになり、訪問レッスンはキャンセルになっていた。
　その連絡を受けたのは夫だったが、それを夫人に伝えるのを忘れていた。
　午後の１時にその生徒宅を尋ねたが、迎えたのは生徒の父親だった。
「あれっ？・・子供と女房は、手続きのために転校先の学校に行っていますが・・・さては、女房が連絡するのを忘れたんだな・・・」
　それを聞いて帰ろうとする夫人に、生徒の父親が声を掛けた。

「先生、娘のピアノについて聞いて於きたいのですが・・・どの程度の素質があるのか？この先、どのようなレッスンを受けさせたら良いのか？・・・折角来られたんだから、その辺りのことを聞かせて貰えませんか？・・・」
　レッスン料の清算のこともあり、こう声を掛けられては、帰る訳にはいかなかった。
　だがこれは、その場で思いついた男の罠だった。
　製薬会社の営業畑を歩いてきた男は、媚薬や催淫剤の知識も豊富だったし、女の扱いにも慣れていた。
　薬を使って人妻を誑かすことなど朝飯前だったし、何度か実行していた。
　熟れた美女が前触れもなく尋ねて来たものだから、岡山を離れるついでに弄ぶ気になっていた。

　ピアノ教師という職業と知性的な美形だったことが、男の邪念を刺激していた。
　催淫剤を使って善がり狂わせながら辱め、淫らな交わりが好きなのだと思い込ませてやろうと閃いたのだ。
　同じ手を使って４１歳の個人病院の院長夫人を犯したことがあるのだが、２週間もすると、夫人の方から誘いめいた電話が掛かって来たことがあった。
　あの女のように、誘いを心待ちする女にしてやるのも一興だ！・・・毎夜、俺のチンポを思い出して濡らすに違いない・・・その時はお上品な顔でいられるかな？・・・
　転勤すればチャンスは無い・・・としたら、それ位の余録はあっても良かろう・・・
　閃きは邪なものだったが、男が思い巡らせていることは、妄想ではなく体験の裏打ちがあった。

　疑うことなど思いもよらず、応接間に招き入れられ、そこでコーヒーを振舞われての会話となった。
　子供の能力についての見立てや、進路のアドバイスは１０分ほどで終わった。
　それから、急に転勤になった理由を聞かされていた。
　上層部が収賄容疑で逮捕され、福岡支社営業部が壊滅状態になったらしい。
　再建のために集められたのだと、男は得意げに話していた。
　その後レッスン料の清算が終ったが、夫人は激しい身体の火照りと目眩に襲われた。
　コーヒーに仕込まれていた媚薬の副作用だったが、気付く筈もなかった。
　火照る身体を持て余し、喉の渇きを押さえようとコップの水を口にしたが、効き目はなかった。
「これを額に当てて横になっていたらどうです？・・・」
　心配そうな顔で差し出されたお絞りを額に当て、夫人はソファーに仰向けに横たわった。

「何か薬は無いか、調べてみます・・・」
　男は居間の方に消えたが、実は、犯す準備を急いでいた。
　下着を脱ぎ捨て、トレーナーの上下だけに着替え、効き目を早める為にビールでバイアグラを飲んでいた。
　カリの下辺りに少量の催淫剤を塗り込み、それを覆うようにゼリー状の軟膏を塗り、コンドームを装填していた。
　塗り込んだ薬を突き込む寸前まで保持する為であったが、避妊の為でもあった。
　直前に外せば、十分に濡れていなくても楽に突き込めると計算していた。
　固い怒張と持続力で攻められて反応してしまい、痴態を曝したのだと思わせる作戦だったのだ。

　夫人の目眩は収まりつつあったが、身体の火照りは相変わらずで、熱くなった膣（壁）がジンジンする程になっていた。
「探してみたけど、こんな時の薬は無いですね・・・横になっていたら、収まりますよ・・・少し上気していますね・・・息苦しくはありませんか？・・・」
「ええ、ちよっと・・・」
「着ている物を緩めた方が良いのかなぁ？・・・」
　優しげな言葉と裏腹に、スカートのフックを外した男の手は一気にそれを抜き取った。
　夫人は反射的に身体を丸めて股を閉じ、男に背を向ける体勢を取っていた。
　だがこれも計算の内だったのか、男の手はショーツ諸共パンストを抜き取ってしまった。
　後ろ側に両手を掛けると、ガードルでも容易に剥ぎ取れることを知っているのだ。

　声を荒げ、両手両足をバタバタさせて逆らったが、厚手の絨緞が敷かれた床の上で押さえ込まれた。
　柔道の心得でもあったのか、１分も経たない内に、夫人は正上位の体位に組み敷かれていた。
　男の動きは実に巧みで、首を抱え込んでいた左手で肩口を掴み、上半身の動きを押さえ込んでいた。
　次に腰と脚とを巧みに使って下半身の動きを押さえ込み、ズボンを下げてコンドームを抜き取って突入に備えていた。

　夫人は未だ十分に潤っていなかったが、潤滑油を塗り込んだ男根は易々と侵入した。
　根元まで突き込まれ「止めて！・・」と叫んでいた声が、次の瞬間には驚愕の呻き声に変わっていた。
　犯されてしまったという絶望感と、大きくて固い男根の荒っぽい突き込みの衝撃とが重なっていた。
　夫人の必死の抵抗を物ともせず、男は執拗な送抽を繰り返した。
　カリの下に塗り込んでいる催淫剤を隅々に行き渡らせ、浸透させる為だった。

　５分ほど経った頃、潤沢な愛液が蜜壺を潤し始めただけでなく、収縮を繰り返し始めたことを男は察知した。
　初めの内はムズ痒さと痛みとを感じていたが、蕩けるような快感が下腹部一帯に広がり始め、それを察知されまいと、夫人は狼狽えていた。
　喘ぎ声を漏らすまいと必死になっている夫人を、激しい突きを加えながら、男が見つめていた。

　男は一度抜き切り、勢いよく深奥部にまで突き込む行為を繰り返したが、これが夫人には堪えた。
　既にネットリした蜜を溢れさせているから、抜けば、ジュボッ・・突き込めば、ブジュッ・・と卑猥な音が延々と続く。
「先生、良い音になって来たぞ！・・・グジュグジュに濡れて締め付けてきているじゃないか！・・・さぁ、これからが本番だぞ！・・・」
　卑猥な言葉を投げ掛けられながらも、突かれる度に蕩けるような快感が湧き出してきて、それが身体中に広がっていくのを、もう抑えることはできないと気付いていた。
　３７歳の熟れ盛りの身体は、デカマラの繰り出す深く激しい快感を覚えようとしていた。

「敏感な身体じゃないか！・・よく絞めるし、オ○ンコの襞の起伏は絶品だぞ！・・・ほれ、濃い蜜が溢れてマン毛までグショ濡れだぞ！・・・」
　男は両手で股を大きく広げ、覗き込みながら濡れ具合を確かめていた。
　それに応える言葉などある筈も無く、夫人は、呼応して動きそうになる腰の動きを押さえるのに必死になっていた。
　犯されて喘ぎ声を漏らしたり、腰を迫り出して男根を迎え入れることなど、する筈がないと思っていた。

　推移を読み切っている男の囁きは、巧みだった。
「先生、もう、オ○ンコしているんだぞ！・・・今更格好つける必要は無いぞ！・・・４０男と熟れ盛りの女とのオ○ンコだぞ！・・・互いに喘いで、呻いて、腰をくねらすのが、自然じゃないか！・・・」
　こんなことを囁きながら、甘噛みした夫人の耳に喘ぎ声を吹き込み、激しい腰使いを繰り出していた。
「こんなに締め付けられたら、こっちも呻きそうじゃ・・・アーァー・・ズコズコ突きたくなる！・・」
　更に、興奮した素振りを演じて煽り立てていた。
　男のあからさまな喘ぎ声や腰使いが、夫人の羞恥心を徐々に和らげていた。
　快感を押さえ込もうと必死になっていた夫人のタガが、少しずつ緩み始めていた。
　くねり始めていた腰の動きが次第に大きくなり、切なげな喘ぎ声が漏れ出していた。
　もう奔放な腰使いを止めることなど出来なくなっていて、呻きながら腰をしゃくり上げるようになっていた。

「先生、突き上げている腰をグリグリ廻してよ！・・・」
　男の手が誘導していたのだが、言われるがままに廻し腰を打ち返してしまっていた。
　乳房も揉み立てられていて、首筋を舐められながら、下腹部の妖しげな動きは激しさを増していた。
　頃合いは良し！と思ったのか、尻に廻した手で腰を持ち上げ、股を大きく開かせて激しい突き込みを始めた。
　夫人は入船本手の体位にされ、デカマラを突き込まれていた。
「それっ！・・もっと腰を廻せ！・・毛深いオ○ンコは、涎を垂らして悦んでいるじゃないか！・・・」
　辱めを浴びながらも、腰の動きを止められず、長い髪を振り乱して顔を右へ左へと振って呻いていた。
　やがて「いくー！・・」とも「ヒィー！・・」とも判別できない声を上げ、弓なりに身体を反らして最初のアクメを迎えていた。

　犯されてアクメを曝すという辱めを受け、手で顔を覆ったまま喘いでいたが、広げた股は閉じさせてもらえなかった。
　男は屹立を保持している怒張にコンドームを被せ、放出に備えていたのだ。
　味を占めた男の攻めは、それからが本番だった。
　夫人を抱き起こしてソファーにもたれ込み、膝の上に跨らせた。
　乳房をしゃぶり、揉みたて、腰の動きを誘導しながら、膝の上で踊らせ続けた。
　敏感な乳首とアナル周辺を刺激され、薬で昂ぶらされている夫人は、跳ねては腰をくねらせ、又もやアクメを晒した。

　バイアグラの持続効果なのか、未だ放出していない男はそれでも許そうとせず、次には獣の体位を要求していた。
　覆い被さるように背後から圧し掛かり、両手で乳房を揉みながら３度目のアクメに追い込んでいった。
　夫人にとって酷だったのは、強烈過ぎる追い込みに耐えかね、尻を廻して応えただけでなく、口にしてはならない叫びを発したことだった。
「アァーァ！・・ダメ！・・・もう・・いって！・・・由美・・いき・そう！・・・きて！・・・」
　狂ってしまうのではないか？と感じたのか、放って！と懇願しただけでなく、頂きを共に迎えようと叫んでいた。

　獣のように呻き合ってアクメを味わった後、男が抜くと夫人は床に崩れ落ちてしまった。
　一瞬だが、小学校の時の人妻教師もこんな風に犯されたんだ！と、思った。
　もう、この男には逆らえない！・・・絶望的とも言える思いが夫人の心の中を過ぎっていた。
　喘ぎながら身体を捩っていたが、そこに男の手が伸びてきて、乳首とクリトリスを弄び始めた。
「チンポを咥え込んでいるのを見られると、えらく興奮するじゃないか！・・・由美、いきそう！・・きて！・・は良かったぞ！・・・一緒にいきたがるのは、お好みのチンポに対して女が言う常套句だもんな！・・・」
　破れたパンストをバッグに仕舞い込み、身なりを整え終わったのは、それから２０分も経ってからだった。

　だが、直ぐには返してもらえず、それからも、辛らつな声を浴びせられた。
「呻き声は凄かったぞ！・・・太くて堅いのがお好みでないと、あんな声は出ないぞ！・・・何度もいかせて欲しいタイプなのに、そうして貰っていないな・・・１度目より２度目、２度目より３度目の方が、燃えていたじゃないか！・・・その熟れっぷりと精力では、旦那だけでは満足できまいて・・・」
　返事など出来なかったが、心の中では妙に納得している自分に驚いていた。
　これほどの屈辱を味わいながらも、身体の方が固い肉棒で掻き回して欲しいと、依然として疼き続けていたからだ。

「先生、機会があったら声を掛けるからな！・・・」
「無理言わないで！・・・そんなことされたら・・困る・・・」
　しつこい呼び出しを掛けられたらどうしよう？・・・恐怖に襲われ、泣き出しそうになりながら、辛うじてそう口にできた。
「何度も、こんなに凄いの初めて！と、口にしていたぞ！・・・精力も強いし、本音はもう少ししたいか？・・・その内、今日のオ○ンコを思い出して、疼くようになるぞ！・・・楽しむなら今の内だ、熟れ盛りは、何時迄もは続かないからな！・・・」
　また楽しもうと誘う男の言葉であれば、聞き流すことも出来たが、何故か心にズシンと堪えた。
　帰ろうとしてよろよろと立ち上がった夫人を、男が背後から抱き締めてきたが、再度襲うという気配ではなく、別れを惜しむような優しさを感じてしまった。

　奇妙な口調で男の話は続いた。
「ところで、先生は地元生まれだそうだから、白麗と言う桃は知っているよな！・・・白桃の一種らしいが、果肉が透き通るような白さで蜜も濃くて、実に美味い！・・・贈答用のはダメだな・・・日持ちさせる為に、青くて堅いのを使うから・・・木で熟れた完熟桃が絶品じゃ！・・・色白の先生は、言ってみれば、“淫らな完熟白麗”ってとこだな・・・そうそう・・白麗の種に近い果肉には、濃い赤色の筋模様があるが、べっとり濡れた先生のマン毛みたいじゃ・・・何時のことになるか分からんが、こっちへ出張となったら、この完熟白麗を食べさせてもらいたいもんじゃ・・・」
　男は、乳房と秘部を優しく弄りながら囁いた後、夫人を放免した。
　だが、痴態を曝した直後でまだ蜜壺が疼いている夫人の心に、この時の男の言葉は根を張ってしまった。
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2017年2月7日掲載
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