堕（おと）された完熟桃


堕（おと）された完熟桃極楽とんぼ作
第５章　　巨根願望を強めていた夫人　　解放された夫人は、身繕いを整えた後、訪問先から逃げるように家へ自転車を走らせた。　火照っている顔、乱れているであろう髪形、取り乱した様子を知人に見られ、何かあったらしい！と、疑われたくなかったのだ。　家に帰ると風呂場に駆け込み、シャワーで全身と陰部とを洗い流した。　シャワーのホースを直接膣内に入れて内部の洗浄を考えたが、膣内細菌のバランスを崩すと聞いていたので、それはしなかった。　塗り込められていた催淫剤が洗い流されなかったから、膣の火照りと疼きは収まらなかった。　強引に犯されたのだが、淫らな振る舞いをした痕跡のような感じがして、気分は穏やかではなかった。　自分は淫乱な女なのか？と言う思いが消えず、激しい動悸はまだ続いていた。　夫人の初体験は中３の時で、相手は先輩にあたる高校生だった。「お前、毛深いなぁ！・・・毛深い女は、好き者だと言うぞ！・・・他にも男が居るみたいじゃな！・・・」と言われ、深く傷ついた過去が有った。　初体験なのに、出血しなかったことも、男に疑念を抱かせた要因の一つだった。　しなやかな肉と腱を持つ身体と、敏捷な神経に恵まれ、中学時代の由美は、短距離走の県代表になるほどの身体能力を持ち合わせていた。　ピアノの訓練の合間の陸上の練習で、所謂処女膜が傷ついてしまったのかも知れない。　犯された夫人の心配は、その夜に夫婦の営みが行われる日だったことだ。「あんな太いので捏ねられ、緩んでしまってバレ無いかしら？・・・」と悩んだ。　だが、その夜の夫人の感じ方は深かったし、乱れる妻の姿が夫を刺激したらしい。　膣の火照りは消えておらず、夫とあの男を重ねて交わってしまい、夫人は昂ぶったし、それを見た夫も燃えたのが実情だった。　バレないよう、懸命に夫の男根を締めようと努めた事も、夫人が妖しく乱れた要因になっていた。　夫が寝ても夫人は寝付かれず、あの男との交わりを思い出してしまい、指先で慰めながらの眠りに入った。　１か月ほどの間、夫婦間の交わりは最初の夜とほとんど同じで、夫人は夫に「あの男」のイメージを重ねて快感を貪るようになっていた。　その間、夫人が気にしていたことは、「あの男」から呼び出しを受け、拒めずに出向いて抱かれてしまい、又もや痴態を曝してしまうのでは？と言う危惧だった。　子供の時に盗み聞きした担任の人妻教師が、犯された後にも呼び出しを受け、密通を重ねていたと言う話は鮮明に記憶していたからだ。　タフな巨根に呼び起こされた快感が余りにも強烈だったから、丈吉おじさんと担任の女教師の関係が、自分のそれと重なりそうな気がしたのだ。　だが何事も無く２か月、３ヶ月と経つと、呼び出しを受けるのでは？の危惧は消えていった。　逆に、女として狂う程燃えて悶えたあの日のことを、懐かしがり始めていた。　秋頃には、「あの男」からの呼び出しを心待ちする程、夫人の心境は変わっていた。　男が言った通り、一度覚えた快楽の味は消せないもので、身体はタフな男根を求めて疼くようになっていた。　好奇心が強く、積極性に富んだ性格だったが、身を律する意思の強さが辛うじて不貞への転落を防いでいた。　野卑で卑猥な言葉を投げ掛けられ、誘われた経験は、結構多かった。　一度でも関係を持ったら、脅して来るか、仲間と連携して輪姦されそうな下劣さを感じ、夫人がよろめくようなことは無かった。　下品さを感じさせない誘いだったら、容易くよろめいていただろう。「あの男」が囁いた「女の盛りは長くは無いぞ！・・・」の一言が、心を波出させていたからだ。　完熟白麗と「あの男」に言わせた見事な肢体と性能力とが、咲き誇らないで萎れていくような感じがして、口惜しかったのかも知れない。　だが、犯されて悶えた日から９ヶ月も経った年末、夫人は衝撃的な事実を知ってしまった。「あの男」と同じ製薬会社に勤めている家庭の子女が、もう一人教え子に居たのだが、その母親から耳打ちされたのだ。「先生、夫の同僚の竹内さん・・・今年の春に福岡に転勤になった人よ！・・・脳内出血で倒れたんだって！・・・」「年は４１～２でしょう？・・・まだ若いじゃない！・・・」　夫人は努めて冷静さを装い、当たり障りのない対応を心掛けた。「そうよ！・・・未だ若いのに半身不随になるなんて、可笑しいでしょう？・・・大きい声じゃぁ言えないけど、バイアグラと催淫剤の使い過ぎが原因だと言うから、罰が当たったのよ！・・・」「罰が当たったって！・・・不倫なの？・・・」　思い当たることはそれ位だから、夫人はそう聞いた。「不倫と言えるかもしれないけど、強姦して不倫に引き込んでいたみたい・・・媚薬入りの飲み物を飲ませてから襲って、催淫剤を膣に塗って犯していたみたい・・・自分はバイアグラ飲んでいるから、１～２時間は続けられるでしょう？・・・催淫剤を塗られた女性は、どうしても身体が応じてしまうじゃない！・・・そうやって、何人もの女性を誑かしていたみたい・・・」「ねぇ、バイアグラって、そんなに効くの？・・・」　催淫剤の事は、あまりにも恥ずかしくて、話題に出来なかった。「お宅はダメよ！・・・旦那さんの血圧が高いと、言っていたじゃない！・・・」　驚く情報を聞かされ、夫人は家に戻ってバイアグラと催淫剤の検索を始めた。　世間知らずの自分が、如何に無知で、お人好しなのか、思い知ることになった。　飲んで動悸が始まり眩暈がしたのは、媚薬の所為らしく、膣がむず痒くなり、濡れ始めたのも媚薬の効果らしいと分かった。　最初は、抜き身で突き込まれたのを思い出していた。　膣内と外陰唇とに痒みと熱さを感じたが、やがて蕩ける様な快感が湧いて来て、腰がくねるのを止められなかった。　催淫剤を塗った男根を突き込まれ、薬で狂わされたことを、ようやく夫人は知った。　射精の時、「あの男」は、コンドームを装着していたからだ。　呼び出しを心待ちにしていた浅はかさを悔むと、心をときめかせる迄になっていた男が、色褪せてゆくのを感じていた。　だが、太くて硬い男根が膣を強引に広げて突き込んで来る時の、何とも言えない快感と、１時間以上持続する男根への憧れだけは、消し去ることが出来なかった。　薬を使われなくても、大きくてタフな男根なら、狂う程悶えたに違いないと確信していたからだ。　その生徒の親から、以前に借りて見ていたエロビデオが、夫人の心を侵食していた。　黒人の巨根にのたうった白人の人妻が、それを機に、黒人の女に成り下がるストーリーだったことが影響していた。　ＢＢＣ　Ｌａｖｅｒとか、Ｗｉｆｅ　Ｇｏｎｅ　Ｔｏ　ＢＢＣとかの、中年の白人ワイフが黒い巨根の味を覚え、黒人の許へ通いだすと言う類のストーリーだった。　小学校４年の時の担任の女教師が、タフなデカチンに征服され、密通を重ねていた理由がよく理解できた。「女の盛りは長くは無いぞ！」と言われてから、、日々が虚しく過ぎ去っている様な寂寥感に捕われることが増えていた。　内に溜まったメスのエネルギーが、燃焼したくて疼いていた。　秘かに憧れた男の面影は色褪せてしまい、３か月余りの間、夫人はモヤモヤした気分に捕らわれていた。　だが、メガ・ビッグ・ボーイを見た瞬間、心の中の何かが弾けたが、その正体には気付かなかった。　俊英と村田が、巧妙な策を巡らしているとも知らず、夫人は借りて帰ったＰＣで入学祝の品の検索に夢中だった。　岡本理研ゴムと、マンモスの図柄を手掛かりに、俊英のコンドームを探していた。　検索は簡単だったが、商品の詳細が分かり、狼狽えるほど興奮してしまった。　コンドームの色が黒だと分かり、夫人の興奮は更に高まった。　巨根の黒人と、白人の人妻が繰り広げるエロビデオを、思い出したからだ。　次にそのサイズを確認し、夫人は仰天した。　最大径は４６ミリ、根元径３６ミリとあるが、ゴムの伸縮率を入れると、幹の径が５センチ程の男根用らしいと気付いた。　夫のは、日本人の平均値よりほんの少し大きめだった。　単純に計算すると、夫の男根の勃起時の体積は、１６０立方センチ程だから、隣の学生のは、４５０立方センチ前後となる。　体積比で３倍となると、「あの男」のより大きいと分かり、夫人は眩暈を起こしそうになった。「あの男」のは、体積比で夫の２倍程だと知っていたからだ。　メガ・ビッグ・ボーイの持ち主は、夫人の心の一角を射抜いたが、夫人には射抜かれた自覚は無かった。　施術で濡れたのも、下腹部に手を当てられて気を入れられ、身体が熱くなったからだと思っていた。　下腹部に手を当てられたことも、治療行為だから、瑠美さんと同じことをして貰っただけよ・・と、気に止めなかったが、もちろん、夫には内緒にしていた。　礼儀正しく、朴訥な修行僧のイメージが、夫人の目を曇らせていた。　ノートＰＣをタダ同然で直してくれて、自分専用のデスクトップＰＣを組み立ててくれる若者は、純朴で逞しく、礼節をわきまえた好青年に見えていた。　鍛え抜かれた逞しい身体は知っていたから、立派な男根とも釣り合うのかしら？と、思ったぐらいだった。「あの男」が、電話してこないかしら？・・と、心待ちにしていたエネルギーは、影を潜めていただけで、心の片隅と身体の奥深い処で蠢き続けていた。　爛熟期の只中にタフな巨根を味わった熟女の身体は、本人の自覚以上に変容していた。　秘かに憧れている逞しい男根の陰影に、夫人の心が波立ち始めていたが、本人は気付いてなかった。　その理由は、あのコンドームを使う相手が岡山に居る！と、思い込んでいたからだ。　新入生の場合、同じ高校から進学した先輩か、同輩が多いことを知っていた。　好き合った高校生が、同じ大学に行きたがるのは、自然な感情だったからだ。「隣の離れを訪ねて来る女子大生を見張ってやろう！・・」と、神経を張り巡らせていたのだ。
【前】/【次】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2017年2月11日掲載
Copyright (c)2017 極楽とんぼ All rights reserved.

▲