━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜あらすじ〜

　首都圏をエリアに探偵業を営む平尾孝治(42歳)は、自宅に近い横浜駅の近くに自分の興信所を構えていた。数年前、平尾の依頼者である由美子という人妻に頼まれて、由美子と由美子から夫と家庭を奪った、Ｋ子という女を報復レイプする仕事を受けてしまった。以来、探偵仲間の噂が噂を呼び、レイプを有償で請け負うことになってしまった・・・。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第８話【 依頼人No.079 の場合�A】

＊依頼の内容＊
　依頼人、福元涼子(51歳)は、平尾探偵始まって以来の大仕事を持ち込んだ。
　涼子の娘・郁恵(26歳)は、大学時代のサークル仲間の悪ガキ社会人３人に輪姦された。メンバーは森口、橋本、鶴田で、大学の東亜細亜研究会というサークルのＯＢ、ＯＧである。郁恵は陵辱された挙句、（郁恵の）婚約相手に陵辱ビデオを見せると脅され、総額200万円を脅し取られた。
　更に、森口、橋本、鶴田の彼女連三人の目の前で（陵辱は受けなかったが）郁恵の陵辱ビデオ鑑賞会を開かれ、彼女連からも精神的恥かしめを受けた。郁恵の話では、彼女連三人とも同情するどころか郁恵をせせら笑っていたという・・・。郁恵はショックで断片的な記憶喪失になり、今は一時的に環境の良い長野県アルプス山脈麓の準精神病院で療養してるという。

　一方、夫・福元啓一郎は、涼子に離縁を迫っていた。夫婦仲が悪いのではなく、啓一郎は女を含めた六人にこれから復讐するという。女連は別として森口、橋本、鶴田は場合によっては、成り行き上、殺してしまうかもしれない。啓一郎は涼子を殺人犯の妻にしたくない・・・、だから離婚して欲しい・・・。

　涼子としては、啓一郎が復讐劇に着手する前に、とにかく森口、橋本、鶴田の彼女連三人を犯しまくって、その証拠の陵辱ビデオを夫に見せて、復讐を思いとどまらせたい。

〜以上が福元涼子の依頼内容だ〜

〜

　守口聡太（27歳）貿易会社営業課勤務⇒グループのリーダー的存在。グループで唯一妻帯者である。
　守口里子（22歳）貿易会社経理課勤務⇒聡太の妻。半年前に結婚した。
　橋本茂雄（26歳）食品会社検査課勤務⇒寡黙な男で、守口に服従している。二条百合と婚約中だ。
　二条百合（28歳）公立中学校教師⇒橋本の婚約者で３ケ月後に披露宴をあげる。
　鶴田忠志（26歳）鶴田建設技研役員⇒父の会社の跡取りだ。
　一之瀬薫（26歳）家事手伝い⇒近々鶴田と婚約予定。鶴田建設の取引先社長の娘だ。

〜この６人が、今回、高山の山荘で陵辱を受けるのだ。

　いよいよ、凄惨な３巡目が始まる・・・。三人は恐怖に怯えていた。

　３巡目ともなると、やはり、平尾が予想した通り、海の男衆とフォームレスグループの女の口への関心が薄れ始めていた・・・。それが証拠に２巡目の時は女達に話しかけたり、オッパイを揉んだりと、つまりペニス以外のものに余裕が出始めたからである。タイムリミットは８分にしたが、平尾の指示で女達の手を解放してやることにした。

　手を解放することによって、ペニスへの刺激を強めて、女達のイチルの望み「目標達成に協力」してやるという訳だ。表面上は・・・。（宮崎を除く）18人の男を３人の女で咥える訳だから、ノルマは一人６本というになる。２巡目の時の百合は免除されたから、（その分を）薫と里子と９本咥えた。薫は９本全部口で抜き取った。里子は７本抜き取って、二回中出しされた。３巡目は、手を使えるとあって三人の女達全員が３本目までタイムリミット内に無事抜き終えた。

　しかし、個人差が出てきたのも事実だ。百合は流石に年長者らしく、ただしゃぶるだけでなくて、男に色目線を送ったり、「お願い、オッパイ揉んで！」等と男を精神面でも篭絡する作戦に出たので、３本はいずれも２分弱程余した。薫も似たようなもので「あなたの、チン●、大きいのね！口が裂けしゃうわ」など世辞を言ったりしてこちらも、２分程余した。

　里子はギリギリだった。手での刺激をプラスしても３本とも残り20秒程のゆとりしかなかった。が、ここで、遂に女達の仲間割れが始まった・・・。守口里子（22歳）は余裕で口抜きを続行する一之瀬薫（26歳）に対して次のようにののしった、

「薫さん。あんたやっぱり、ピンサロ嬢って噂、本当だったのね！道理で上手な筈よ！あんなたの婚約者、鶴田忠志は知ってるの？あんたがピンサロ嬢ってこと。ったく、大した花嫁よ！」
「じょ、冗談言わないでよ！あんたみたいに、中出しされて妊娠したくないから必死でやってるだけじゃん！」

　一之瀬薫は、ピンサロ嬢の汚名を着せられて、一刀のもとに里子を返事で斬り捨てた。
　宮崎勉は関心していた。平尾の作戦の持つ意味を・・・。宮崎は現場指揮を任された時、面倒だから最初っから女達には中出し一本で行きましょうと、進言した。平尾は、にやりと笑って「まあ、焦るなよ宮ちゃん。あたしの言うとおりやりゃ、面白い絵が見れるってさ・・・笑」と逆に今回の口抜きを指示したのだ。

　仲間割れに入らず、口奉仕に没頭していた二条百合（28歳）は既にノルマの６本目を咥えて、残り２分程残して、６本目の男も果てさせた。薫もなんとか、ノルマ６本目を抜く寸前まで来ていた。里子もギリギリで５本目を抜き終えて、６本目に取り掛かった。薫に咥えさせていた男も残り１分を残して、薫の喉に強烈な突きを入れて果てた。残るは里子だけだ・・・。

　里子が担当しているのは又もやレイプマンだ。宮崎の指示で気丈に里子の口奉仕に絶えた、時間が迫り里子は涙を流しながら、口と両手・両指をフル稼動させた。が、無情にもレイプマンは果てなかった・・・。

　指揮役の宮崎勉が静かに里子に近づき、肩をポンポンと優しくたたいた。

「またもや・・・あんたか・・・！残念でしたぁ〜！惜しかったネ(笑)。じゃあ、約束通り、あっちのマットで、抜いてあげれなかったレイプマンのチン●を膣に入れてもらってこ！こいつも彼女と別れたばかりで、溜まってるみたいよ。三回目は口では勘弁してください、って俺に言いに来たし。さっ、女に乗っかって、たっぷり濃ぃ〜いの出したれ」
「い。嫌ゃあぁぁ〜〜〜！も、もう勘弁してえぇ！どうして私だけこんな目に合わなきゃいけないの！嫌ゃあぁぁ〜〜〜！。百合と薫にも、チン●入れて中出ししてよ！私だけなんでえ〜〜！」

　レイプマンはマットに力なく横たわる里子を、後ろ向きにさせた。後ろ向きにさせて、尻を高くあげさせて頭はマットにつけさせた。バックの体位で子宮に一番精液を送り込みやすい態勢にした。レイプマンは武術系の男なので、力的にも里子の挿入の抵抗を駆逐した。だが、上半身の両腕だけはかすかにもがくように抵抗した。その力なくもがく手を押さえつけたのは、なんと、薫と百合だった・・・。
（宮崎勉の指示だが・・・）

「うっ、うっ、あっ、あっ、ちょ、ちょっと！なんであんた達が私を押さえつけるのよ！仲間を裏切る気！絶対に許さないから、うっ、うっ、あっ、あんた達は許さない、うっ、あっ」

　最初に、仲間を裏切る言動を口にしたのは里子本人だ。
「百合と薫にも、チン●入れて中出ししてよ！私だけなんでえ〜〜！」とわめいたのを、もう本人は忘れているのである。レイプマンはバックスタイルの高速ピストンで里子を突きまくって、最後は尻を思いっきりワシ掴みにして、里子の膣で果てた。里子は、高く上げさせられた尻も自力で降ろすことができず、マットに顔を押し付けて本泣きしていた。

「ど、どうして・・・。どうして。しかも、私だけ・・・。三回も出されちゃんじゃ・・・本当に妊娠しちゃう・・・。聡太さん、許して・・・。嫌ゃぁあ・・・」

　３巡目が終わった時、三人の女は、手錠を解放したままの状態にしてやっていた。
　宮崎勉は説明を始めた。

「えぇ〜と、ここで小休止を取ります。小腹の空いた人もいるでしょうから、あちらのテーブルにパンと握りメシを用意しました。缶ビールもあります。３０分後に４巡目再開とします。女達よ、あんたらも腹ごしらえしとけよ」
「す、すいません。食事は結構です。冷たい、お茶かお水ください・・・」

　百合が宮崎に返答した。そりゃあそうだ。ペニスで喉を散々突付かれて口内を蹂躙されて、百合だけでも１３人の男の精液を問答無用で飲まされたのだ、食欲があったら宮崎と平尾がビックリする。宮崎は百合のいうようにしてやった。ミネラルウォーターの１．５リットルペットボトルを各人の脇においた。水で口内のケアをするように少しづつ流し込んで水を飲む女達３人の目にした光景は・・・。

　テーブルに群がり、下半身裸のまんまでパンと握りメシを貪る薄汚い男達の絵だ。既に、数人は勃起してる男もいた。レイプマングループは窓側に集まって、こちらはちゃんとズボンを履いて、行儀よく缶コーヒーだけ飲んでいた。小腹を満たし、缶ビールをやり始めた海の男衆とホームレスグループの品性の無い笑い声が、女達を絶望に導いた。

　里子は、もう既に絶望の域を越えて、目がウツロだ。百合がペットボトルを口にもっていってやってはじめて３口ほど水を飲んだ。百合は、宮崎らに聞こえない小さな声で薫に話し掛けた。

「ねえ、薫。もう観念しよか？どうも、これって宮崎の作戦じゃないの・・・。散々、私達に口でやらせといて最後には、絶対、犯るつもりよ。薫も私も」
「・・・」
「こんな目にあったのは、私達の彼氏亭主が福元郁恵を輪姦した復讐じゃないか、ってね。私は思う。里子なんて性格は悪いけど、ここまでのことをされる悪人じゃないしね。薫と私は勿論のこと・・・」
「じゃあ、百合さんはどうするの？どうするつもり？」
「わかんないよ、私だって。でも、次も汚い何人もの臭い精液飲まされて、最後に膣に挿入されて、生で出されるんじゃ、口で咥える作業が悲し過ぎじゃん・・・」
「・・・」
「薫、あんた。ところで、妊娠のほうは大丈夫？膣内射精された時の？」
「・・・、いえ生理の周期が不安定だから、私には安全日なんてありません。いつも、彼にはゴムしてもらってます」
「まあ、４８時間以内ならＭアフターピルを使えば妊娠だけは、避けられる。だから、もう私は観念するわ。"下半身だけ男達の玩具"になる。口で散々奉仕させられた挙句、散々中出しされて蹂躙されるんだったら最初から、男どもに奉仕なんてしてやんない！」
「・・・」
「薫。あんなたには悪いけど、私はそうする。私に乗っかって、思う存分中出しすれば、大人しくなって、薫や里子への牙の数も減るでしょう・・・」
「は、はい・・・か、薫さん、アリガトウ・・・」

　
　公立中学校の女子教師は非常識で利己主義者が多い。二条百合のように、生き地獄の中でも冷静に物事を考え仲間割れすることなく、薫に示したような仲間内への強い優しさを持ってやれる人間は少ない。二条百合はイイ女なのだ。百合は、次の４巡目の"仕切り"を宮崎が開始する前に願い出た・・・。

　高山の山荘での４巡目が始まる・・・。

　その時、宮崎への百合の訴え出た話の内容が、総指揮官の平尾にとって大変に重要なもの、そう宮崎は認識して４巡目のスタートを待たせた。

　待たせたのに、薫と里子の口に突っ込む不埒な海の男が二人いた。男達は、自分勝手に腰を動かした。
　聞けば聞くほど百合の話は重要だ。宮崎勉は百合に、「悪いがちょっとここで待っててくれ！」と席を離れた。普通なら「百合、お前も早よ〜咥えてこんかい！」と言われるところが、待たすにしても"悪いが"と宮崎に言わせたところに、この百合の話の重要性があるのだ。パーティの仕切り役を平尾から任されて、宮崎はタダでさえカリカリきてるところに、自分の命令に背いて、勝手に里子と薫の口で腰を振る馬鹿者に頭がきたのだ！

　宮崎は勝手に腰を振る二人の男の髪の毛を、左右の手で同時にワシ掴みにして、女から引き離して、床に叩きつけた。頭部が床にぶつかる鈍い音がした。「おぉコラっ！。海の男衆よ！笑。手荒な真似をしてスマン。だがな！よく聞けよ！どこでも、なんでもルールちゅうもんがあってな。俺が（４巡目）開始を待てと言えば、大人しく待つんだよ、ここの掟(オキテ)なのよ」と床に転がる海の男二人に諭した。
　それから、宮崎は周りを見渡して大きな声で警告した。「それから、男衆全員に言っておく。あんたらをここに車で連れ運んでくれた男達は、ただのドライバーではないぞ！道派は言えんが皆、全日本クラスの空手の達人だ。謀反をおこすと・・・分るな(笑)」

　里子と、薫に少しだけ光が見えてきた・・・。薫は、４巡目をストップさせた百合の交渉力というか力量に感動していた。

　パーティを３台の固定カメラで映し出し状況をひと目で監視できる部屋に平尾と高山はいた。宮崎は平尾の許可を得て、百合を部屋に通した。宮崎は口を開いた「百合、今の今、俺に話したことを、我らの総大将の平尾さんに話してくれ」百合は語りはじめた。

〜私達がこういう目に合う理由はある程度理解できます。恐らく、森口、橋本、鶴田の三人で福元郁恵を輪姦した、その報復にその三人の妻や恋人の女がここに連れてこられたのだと思います。そう、それも諦めてます。ただ、私と薫は郁恵さんが陵辱されるビデオを見て喜ぶ男三人と聡太の妻里子とは人種が違います。ビデオを見せられた後、私と薫は二人で話し合いました。将来の伴侶をもう少しで間違うとみころだった、と。私は既に橋本には婚約解消を申し出てますし、薫ちゃんももうすぐ別れるそうです。〜

　平尾が苛立って、宮崎を叱りつけた。
『なんじゃ、宮崎お前。これがわさわざ俺に聞かせる話かよ、コラっ。ただの、お姫様のセンチメンタリズムじゃないか。即刻、百合をパーティ会場に戻して続きを始めろ！』
「まっ、待って下さい平尾さん。ここからが大事な話なんです！」
　宮崎は謝って、百合に続けさせた。

〜橋本の人間性を不信に思った私は、橋本の部屋を調べました。張型やバイブレーター、それに森口聡太の男根が橋本茂雄の肛門を貫く写真や、鶴田忠志の肛門が聡太に貫かれ、橋本が鶴田の男根を愛撫してる写真まで見つかりました。この三人は男色仲間だったんです。私は橋本茂雄を問い詰めました。橋本は白状しました。真に愛しているのは森口聡太ただ一人で、女である私と結婚するのは世を欺くカムフラージュだと。郁恵ちゃんには北山太朗という婚約者がいました。森口と同じ大学のサークルＯＢです。その北山くんに森口は男色を迫ったが、拒否されました。その腹いせに郁恵ちゃんを輪姦してみたら、と横から口を挟んだのが里子です。里子は冗談のつもりでした、まさか三人のホモ男が実際に郁恵ちゃんをあんな目に合わせるとは・・・ぅっ、ぅぅぅ。〜

　百合は泣き崩れた。
　この涙と、話に嘘はないだろうと、平尾は思った。
　昨日、江川が海外出張から戻った北山太朗と直接会い、話を聞いて裏は取れている。
　平尾は丸裸だった百合にバスローブを渡した。宮崎にも、薫、百合にバスローブを着せてやれ、と命じた。百合に、暖かい紅茶を注いでやった・・・。

『４巡目は延期じゃなくて、中止だ、な』

　パーティ会場は、男の性欲のニオイでぷんぷんしていた。こんな事態になれば、宮崎に責任を取らせるのは酷だ。会場でマイクを握った平尾は喋りはじめた。

『男衆の皆様。本日は、私主催のパーティにお集まり頂きありがとうございました。ちょっと、その、あたしらの身内に不測の事態が生じ、残念ながらこれにてお開きとさせて頂きます。また、ご縁があればお集まりください。どうも！』

　普通、こんな挨拶では納得できないだろう。だが、４巡目を待てないで、床に引き倒された人間もいる。
　その時に、このパーティの管理者グループは、全員が空手の達人であることも知らされた。交通費も食費も出さずに、タダで、若い女の口で三度も射精させてもらえたのだ。運の悪い里子に中出しをさせてもらったラッキーな男もいるのだ。

〜足元が明るいうちに帰ろう〜

　男達は全員そう思って車に分乗した。

　山荘では、もう三人の女は繋がれていなかった。
　薫は、百合に感謝したし、百合は平尾に感謝した。里子は宮崎に感謝した。
　山荘には、平尾と高山、それに女三人だ。レイプマングループは万一の造反にそなえて二人組にして分乗させた。平尾は、里子に尋ねた。

『里子。お前はなんで、福元郁恵を、冗談にしろ、輪姦しろ、などと言ったのだ？』
「ご、ご、ゴメンなさいぃ〜！許して下さい、この通りです」
『俺に謝ってもしゃ〜ないゼ(笑)』
「そ、そうです。郁恵さんに謝らなければなりません。郁恵さんのご両親にも・・・」
『あとは？・・・』
「あっ、はい。ここにいる。二条百合さんにも、一之瀬薫さんにも・・・本当にゴメンなさい」
『そうよ。その二人の名前が出てこんかったら、今度は俺と高山さんでお前をまわす(輪姦)とこだったな(笑)』
『で、二人はどうする？里子を許すか？』
「は、はい。許すというより、一日も早く、今日の事とホモ男連中との思い出は消し去りたいです」
　百合がそう答えると、薫もそれに従った。
「はい。私も百合さんと同感です。里子さんを許します」

『では、我々を警察に訴えるということもしないのだな？』

　全く100％平尾に同意できなくても、(４巡目以降の)これから間違いなく始まった筈の、恐怖の連続膣内射精陵辱を阻止してくれたのは宮崎と平尾だ。口に出されたくらいでは事件扱いされないだろうし、精液を飲ませた男達は住所不定なのだ。それに第一、平尾や宮崎らが自分ら三人の女に"役得"と称して、後にも先にもペニスを挿入してきたわけではない。女三人に恨みが無い、プロの仕事であることが理解できた。

　全員が、平尾の目を見て「訴えません」と宣誓した。

『ところで、里子。お前の亭主の聡太はどうするつもりだよ？』
「な、何がでしょうか？」
『聡太も、百合の元彼同様、愛するのは男だけかも知れんぞ。あんたはカムフラージュだ。第一な、妻や恋人にだよ、ゲーム感覚とはいえの輪姦で、妻や恋人以外の女の膣に自分のペニスを挿入する事実があるだけでも、普通の神経の男はそれを隠す。この馬鹿ホモ三人は、挿入証拠ビデオまで笑いながら見せたんだよな！あんたらに。馬鹿にされてると思わんのか？』
「・・・」
「里子さん、平尾さんのおっしゃる通りよ、よく考えたら。私は２８歳で独身をギリギリ助かったけど、里子さん、あなただって一番若いじゃないの！人生まだまだ、これからよ！」

　三人の女は、連続膣内射精陵辱の恐怖から解放され、おぼろげではあるが、三人のホモと決別して歩く決心もできた。色々喋って、お腹もすいたらしい。
　男衆を最寄駅まで送り、山荘に向う途中のコンビニで一番高い弁当を１１人分買うように宮崎に命じた。
　１１個の中から最優先で女３人に好みの弁当を選ぶように、平尾は女達に指示した。500ml の缶ビールも添えてやった。女達は弁当を食いながら笑いが漏れはじめいた・・・。

　その笑顔を見て、平尾は訴えられないと確信した。

　ここで、翌日森口ら三人のケツ堀りをする高山は山荘に泊まる。

　宮崎が乗るボックスカーをレイプマン兼トライバーが運転した。乗客は、森口里子と一之瀬薫。里子は、今日は夫の顔を見たく無いので、薫の部屋に泊めてと頼んだ。薫のマンション近くまで送るのだ。普通、ケチなチンピラヤクザなら、途中の河原かなんかの人気のない所に車を止めて、役得と称して女に襲いかかるであろう。だが、武術系は、そういう卑怯な真似はしないのだ。無事二人を送り届けた。

　二条百合は、平尾の車の助手席に座っていた。帰る方向が同じだからだ。百合が話しかけた。
「平尾さん、私をレイプしたくないの？」
『したいよ。したくないと言うと失礼になる(笑)。あんたくらい若くて美人だと、さぞ、あの今日の連中はあんたに入れて出したかったろ、な(笑)』
「はあ、本当に助かりました。でも・・・」
『でも、何？』
「助けてやったお礼に、犯らせろ！って言わないのね・・・笑」
『・・・なんとでも言うさ(笑)。あたしら仕事なんでね、無駄な殺生や陵辱はしないのさ』
「お願いがあるんです。今日、何処か私を別の場所に泊めていただけません？」
「今日、私の"独身お別れパーティ"を私のマンションでやる予定だったから、橋本が部屋に来ると思うんです・・・。ちょっと、しばらく顔も見たくないので・・・」
『じゃあ、あたしの事務所に来るか？探偵事務所だ。時々あたしも泊まるのでね、人が宿泊する為の小物類は揃ってる。ビールもウイスキーも冷蔵庫に入ってるし』
「助かります・・・」

　平尾事務所で、二人はウイスキーの水割りを飲んでいた。
　平尾は、百合の心を落ち着かせる会話をして、帰る仕度をした。
『明日事務所は午前10:00に女事務員が出勤してくる、それまでに帰る仕度をしといてくれ』と告げて、じゃあ、オヤスミ、という平尾の右腕に百合は飛びついて来た。
　腕には弾力のある乳房の感触と、勃起した乳首の感触まで伝わってきた。
　自分からキスをして強引に自分の舌を平尾の口内に突っ込んだ。
　ここまでされては、流石の平尾も観念した・・・。

　自分も舌を押し返して、お互いの舌を貪った。
　百合をソファに押し倒して、スカートとストッキングとショーツを一気に引きづりおろした。
　Ｍ字に足を開かせて、ぐしょぐしょに濡れた、百合の膣に一気に挿入した。

「あっ、あっあぁ〜〜〜ん、平尾さん！素敵！大きい！もっと突いてぇ！」
『どうしたな、百合。橋本は感じさせてくれないのか？』

「ぅっ、ぅっあ、は、橋本はホ・ホモの女役なのよ。ペニスったって１１センチほどしかないの・・・あっ、いぃい」
「あっ、あっ、こんな奥まで届かないの、平尾さんの素敵よ〜気持ちいい〜最高ぉぉぉ〜」

　百合は、平尾のペニスを深く咥え込む為に、無意識にＭ字に開いた両足首を平尾の背中で組んだ。
　平尾は、弾力のある百合の乳房を力まかせに揉みに揉んだ。百合に限界が近づいた。脈拍が限界だ。

「ひ、ひっ、平尾さん。来て、来てぇ〜！百合の中に来てぇ〜！」
『いいのか？このまま出しても？山荘では、危険日だって言ってたゾ』
「い、いいの！素敵なのぉ〜お、だからお願い、中に下さいぃ〜！」
『うっ、うっお、あ〜。最高だ、あ〜最高！』

　暫くまどろんだ後、平尾は起き上がって、百合の膣口の液体を拭いてやった。液体と思ったのは、平尾の精液の量を百合の愛液が圧倒して精液を薄めて殆ど無色の液体になってたからだ。

『あたしも、限界だったしね。久しぶりの上玉の娘さんだったので、興奮して中で果てたけど・・・』
「大丈夫でしょう・・・おそらく。Ｍピルって手もあるしね・・・(にこっ)」
『女は怖いのお！笑』
「笑！だから、百合は大丈夫だから、もう一度、百合の中で果てて。平尾さん・・・」

　平尾は、百合の申し出を有り難く受け入れた。その後、２度百合の中で出した。あとは覚えていない。
　翌朝午前８時過ぎのゴミ収集車の騒音で二人は目を覚ました。一歩先に起きた平尾は、百合の為に目覚ましのコーヒーを用意してやった。

『百合。まだ幸い時間はある。熱いシャワーで昨日の惨い出来事を忘れてくれ。スマン』
「ご親切に済みません。優しいのね・・・山荘の事はもう忘れました。でも、この、平尾さんの事務所で平尾さんとの素敵なひと時のことも忘れろ、と？(にこっ)」

　機転の利く、可愛げ気のある娘だと、平尾は内心喜んだ・・・。
　ややあって、

『ああ。あたしが忘れれてくれ、と頼んだのは昨日の事すべてだ。百合、お前がここに来たのは既に午前零時をまわっていた。だから、今日ここでの出来事は忘れんでいいよ。あたしも一生忘れないだろし(笑)』

　百合は、平尾のオデコにキスしてシャワーに立った。

　午前１０時過ぎになると、江川が帰国したばかりの（郁恵の婚約者）北山太朗を連れてくる。北山も森口一同への復讐に燃えてる、と江川が昨日で電話で話していた。

　平尾は、本日未明にできたばかり若い恋人「百合」と、どこかのシティホテルで一日ジャレ合いたい衝動にかられていたが、山荘での大仕事が待っている。平尾は、濃い熱いコーヒーを衝動と一緒に飲み込んだ・・・。

つづく