レビレート


レビレートはちみつ太郎作
１５　同窓会シーズンの盆休み前半、豊乃の帰宅時間は午前４時。常連の客のお供で寿司をご馳走になり、そのままタクシーで帰宅した。一つ屋根の下に男女の交わった影を見ているように豊乃の顔はほころんでいた。鍵を開け、大きなあくびをし、リビングへ向かう。少し足音を小さくし引き戸を開ける。明るくなり始めてるが、照明なしではさすがに暗い。リビングに腰を落ち着かせることなく、部屋の片隅の赤いランプが点灯している部分を見つめた。　踏み台を使い、そこに差し込まれているＳＤカードを抜き取った。警備会社に教えられたとおり、スマホにそれを差し込むと動画アプリを起動させる。起動させた豊乃は、眠たげな顔を一気に目覚めさせるような動画に眉を上げ、応輔の眠る離れのほうを向き、手を合わせている。指で少しスクロールさせ、始まりの部分にゲージを合わせた。　照明はほのかに暗く、最低限の明かりが二人を照らしている。テレビの音も聞こえるか聞こえないかぐらいの音量だった。二人とも揃いのように、Ｔシャツハーフパンツ。夫婦のようにしか見えない。テーブルにドリンクを置き、肩を添え口に含んでいる。半分くらいまでなくなる頃、小百合は、乾く寸前の短い髪をゴムで束ねる。左程変わらないが、応輔は小百合の首周りに顔を近付ける。うなじ周りにキスをしているのか小百合はくすぐったそうに反応している。　応輔がソファーに深くもたれ、小百合は応輔の腿の上にのっかかる。対面になった二人は、貪るように唇を重ね、舌の絡まりを密にしている。唾液が伸びるのは視認できないが、奥の奥まで絡ませ回転しているように感じ見える。少し時間がたつと、何か示し合わせるように話をしている。小百合の願いに応輔が答えたのか、応輔が頷くと、ソファーのリクライニングを倒し、ベッド上にすると、二人は寝転がり足を舌のように絡ませ、膝の部分は二人共の生殖部分を刺激しあっていた。　お互いの顎に手をやり、どちらかが上向かせ、首筋に舌を這わせる。交互に繰り返しながら、嫌がることなくだ。膝で互いの生殖器を触り感触と具合を確かめる。小百合が少し応輔から離れると、小百合の視線は豊乃にもわかる。下腹部辺りを見つめ、応輔の顔を見合わせると、小百合の手がハーフパンツの上からだが、それに触れているのがわかった。応輔は少し腰を引き、逃れるようにするが溺れるように顎を上げ、小百合に主導されている。　小百合は応輔のハーフパンツを太股までずらす。ボクサーショーツも絡まっているのだろう。それ以上は下げなかった小百合の意図を豊乃は画面に放つ。「そうよねぇ、そこまでよね、誰がいつ帰るか、、、だしねぇ。」　小百合は応輔の肉茎を逆手で握り、上下の刺激を繰り返す。応輔は、されながら目を閉じたり顎を上げたりし、睾丸まで触られる甘美な刺激に耐えられるだけ耐えようとしていた。小百合が応輔の胸元に顔を下げＴシャツを脱がせず捲くる。現れた乳首を転がすように舐めている。「あら、小百合さんって案外、積極的。応輔、感じてばかりじゃダメよ、やり返しなさい。」　小百合は豊乃の、未来の言葉が聞こえたのかＴシャツの中に顔を隠す。舌の動きは相変わらずのなのは応輔の首の動きでわかっていた。シャツの中の小百合の頭を抱き、身動きを少しとめさせる。舌の動きは止まることなく応輔の乳首を舌の腹で押しつけ男の声をあげさせていた。シャツから顔を出した小百合は、応輔の乳首を指先で転がしながら、切っ先のことを話しているようだった。処理の方法を一任したように応輔は頷いている。「あらあらぁ、小百合さんから？咥えさせてってぇ。」　ずるずる下り、横向きだった二人は応輔が仰向けになることで二人の性的段階ははっきりしていた。ただのいちゃつきではなく、男と女のそれをしっかり表明している。小百合はソファーの端まで体を移動させる。応輔は腰をおり、切っ先を上に向けたまま、大きく足を広げその間に小百合を誘う。正座でちょこちょこと移動し、応輔の切っ先のすぐ下を握る。軽く何度か扱き、応輔と顔を合わせると、母と義母の前で二人は喜性虫の姿を晒した。「大きくなったわね、あらぁぁ、いやらしく、、、なんだか、嫉妬しちゃう。」　我が息子の息子が喰われる様に豊乃は嫉妬している。目と目で合図し、咥えることを一任した応輔と、その合図にこたえるように小百合は剥きあげた亀頭に口をつけると先端のみを唾液に絡め咥えこむ。頭の動きはなく、咥えた先を唾液と舌で乾燥を湿潤に変えている。少し深く咥え始めると、空いた手を応輔の腹や胸に這わせている。応輔は胸元に来た小百合の手を取り、指先を絡め、口淫の気持ちよさを握力で伝えているようだった。「妬ける、応輔ぇぇ、男になってるし、、、。」　小百合のストロークは早まり何度か息継ぎを繰り返すようにしていた。応輔は、腰を曲げ小百合の頭に手をやり口に付いたオナホールのようにストロークを使う。小百合は喉の奥まで応輔を感じる。少しえづき、応輔はそれを感じ頭から手を離す。小百合は、口から肉茎を離すと粘りのきつい唾液を絡ませた陰茎を解放した。粘り気も纏った陰茎を扱き小百合は応輔の胸元を押し、仰向けにする。何度か舌を絡ませあい、抱きつくようにすると、胸元を応輔に押し付ける。応輔は、小百合の胸の谷間を顔に被せ、フリーな指先をハーフパンツ越しに、熱を帯びた足間に這わせていった。「そこは、とろとろよね、小百合さん。」　応輔の指は、早くもハーフパンツの隙間からパンティのラインを越す。指先は潤いをすぐに感じ、抜き去った指先を小百合に見せた。小百合はその指を押し下げ、元に戻るように促す。見せられるより指先での刺激を欲していたようだった。「応輔、とろとろなんだから、早くクチュクチュして欲しいのよ小百合さんは。男にしてくれたんだから、女を実感させてあげて。」　小百合は豊乃の未来の声を聞いていたのか、応輔の指をハーフパンツのゴムに連れて行く。自分と同じように太股付近まで軽くずらせ、パンティも同じようにハーフパンツまで押し下げられる。繁茂を触られ、その先への弄りを応輔に乞う。「指でしてって？どっち？６９したいって？ねぇ、どっちよ。」　豊乃は待ちきれず未来に向かおうとしたが、躊躇い、小百合の願いを確かめた。小百合は太股から膝までショーツをずらす。応輔も同じように膝にからめると、小百合は応輔に跨るように尻を向ける。横向きになりお互いの性蝕器を眼前にし、太股を枕にすると小百合の内腿が応輔の顔を挟み込む。側位での６９は豊乃には考えていないオプションだった。応輔は少ししにくそうに小百合の陰唇を見つめる。指先は陰唇の周りを撫で摩り、粘膜への触れはまだのようだった。小百合もしにくそうに応輔の切っ先を眼前にしたいが、切っ先を飲み込むことが出来ず、睾丸袋を舐め、先端の滲みを増やすだけに終わっていた。　体勢のまずさから先端の熱は少し冷めている。小百合の穴ぼこも乾燥が少し進みつつあった。応輔は小百合の体を上に入れ替える。小百合は応輔の顔に跨り、膝裏のショーツを応輔の頭の後ろに廻し、女郎蜘蛛のように応輔を絡めていた。「あぁ、女郎蜘蛛みたい、応輔、、捕食されてるし。」　小百合の膝裏が少し折れる。すると、応輔はそれを枕にし小百合の蜜の元に顔を近付けられていた。願ったりで、応輔は小百合の臭いを嗅いだ。風呂上りだが、風呂前に嗅いだそれに近づいている。舐めなくても鼻を近づけているだけで、膣肉は動き、話しかけているようにパクパクと穴を拡げていた。親指で膣道を拡げ、押し出された前庭のピンクの肉壁を舐める。尿道口もはっきりと見え、その窪みを舌先で擦る。小百合は、膣肉を引き絞り、膝裏のショーツ枕で応輔を押つける。鼻先がアナルとの合間に近づくと微かにその臭いを感じる。心地よいわけではないが、嫌な気も起きてはいない。なんども嗅いだ風呂場での脱ぎたてショーツの臭いはそのレベルではなかったからだ。応輔は、いつかそれを伝える時が来るのかなと想像して笑う。　小百合はその笑いに気がつき、何で笑うのか尋ねている。応輔はなんでもないと伝えると、気になると言い、咥え始めていた陰茎を吐き出した。振り返り、応輔の顔を小百合は見つめる。応輔は笑いをやめ、再び淫肉の捕食に取り掛かる。少し開き気味の膣道に指を差し込む。ヌルヌルと潤滑が指を受け入れてくれる。案内するように中に滑り込むと、部屋の案内のように奥へ奥へと導かれた。　アナル側の肉は薄く、皮一枚で排泄口の中を想像できた。指を下に向けると、前庭の裏にある襞の肉の厚い部分に触れた。小百合は少し大きめな喘ぎを漏らすと、敏感な部分であることを応輔に伝えた。内側に入り込むように指先を潜らせると小百合は、膣壁を収縮させていた。本能からか、意図して収縮したのかわからないタイミングで応輔の指先を捕食した。応輔は蜘蛛の巣から逃げるように指先を左右に動かす。指先に粒々とした入り口付近とは違う膣壁を知る。指の長さは母似で、奥まった前庭裏のＧのポイントをその指で侵食した。小百合は仰け反り、「あひぃ、あひぃぃぃ」と、小刻みな喘ぎを繰り返す。応輔は少し指を抜き、様子を伺うが、小百合は「応くんっ、、、そこ、届くんだぁ。」と女の知りえるスポットをお知らせした。　応輔の指先は同じようにＧのポイントを捉える。飲み込まれるように指先はそこにたどり着き、隧道工のようにオーガーを回転させていた。膣道に少し空間ができ、応輔の指の動きは楽になる。反対に小百合は、刺激を通り越しかけたＧの感触に喘ぎを堪えるだけしか太刀打ちできていない。豊乃は小百合の背筋の反りと反発するように曲がる仕草で、絶頂を知った。「応輔、小百合さんはねぇ、たまんないのよ。かき混ぜて欲しいんだってぇぇ。」　吸い込まれていく指の先。行き止まりはあるが、未知なるブラックホールのように指先はあちこちに滑り行き先を決めきれない。Ｇのポイントの奥には少し空間が生まれている。その空間には、いっそう滑る泉があった。地底湖のようなその存在を応輔の指先は感じ取る冷ややかな冷水ではなく、温もりを感じる女の泉だった。かき回すように指をこねると、くちゅくちゅと粘性のある音を響かせている。指先はその泉の奥、分水嶺となるポイントを越えた。最奥にたどり着くのは簡単で、指先には少し固めの隔壁を感じた。小百合はその感触を体で示した。　大きく仰け反り、指先を引き抜くように体を前に倒す。応輔の指はぽかりと開いた膣穴を懐かしむように離されてしまっていた。指先はテレビの明かりで照らされる。淫泉を浴びたその指の付け根は、いやらしさを見せ付ける。小百合は、応輔の体に覆いかぶさり、固めの隔壁をこねられたことに口を尖らせた。応輔は、小百合の腰を上げさせ、皿に載せられたあわびのような陰唇周りに口をつける。少し開いた膣穴に舌を挿し、泉までは届かないが肉厚な淫肉を食す。　小百合は、その舌の動きに根を上げ始め、応輔への施しが疎かになっていた。陰茎を握れども口に収めることが出来ず、頬にあて舌責めを受け流すだけで一杯だった。応輔は、亀頭の渇きを気にするが、小百合に願い出ることはない。なんども小百合の腰は浮き、応輔の舌から逃れようとしていた。応輔は、腰に手をまわし自分の顔のほうへ押し当て、逃げを封じていた。小百合は押し当てられた舌の動きに過敏になり、握っていた陰茎を離し、耐え切れず大きな喘ぎを放った。応輔は、その喘ぎに喜びを感じる。自分の稚拙で経験の浅い舌捌きでも、性職の女達の演技以上の声をあげてくれると。　腰を押し付けた手を応輔が離すと、小百合は自ら背を伸ばし、中腰で応輔の顔に跨った。応輔は、小百合の膝裏に絡まるショーツの枕から頭を抜き、ソファーベッドに埋没する。膝立ちの小百合との空間が出来るが、応輔の舌を求めるように顔面に跨りを深くする。少しの空間、アジャストが上手くいかない時は応輔の鼻かしらにアナルが近づく。小百合はその恥ずかしさがなくなったのか、押し付けるように応輔の舐めを欲していた。前後にスライドさせ、こすり付けるように小百合は腰を振る。舌が触れるタイミングは悪くなり、応輔は再び小百合の腰を折るように手を宛がった。小百合はそれに気がつくが、応力を受け流し顔面への圧力を増す。　小百合が胸を揉み、Ｔシャツの上から谷間を寄せていた。豊乃には、女のタイミングが図れている。「応輔っ、そろそろ、小百合さん、してほしいんだからっっ。」　小百合は、豊乃の声を聞いたように応輔の顔面から陰裂を離し、豊乃の推測どおり、応輔を欲し体勢でアピールする。体を寄り添わせ、陰茎を寝そべりながら扱いてあげている。応輔は、小百合の首周りを抱き寄せ、乳首への刺激を欲しているようだった。Ｔシャツを少しまくり何度か吸い上げると、それをやめた小百合は応輔の耳元で何事かをささやいていた。　豊乃にはその言葉が聞き取れていた。音ではなく、同性の直感だった。「おち○ちん、入れていいよ。、、、よね、小百合さん。」　母の言葉と義姉の言葉は時間を越えてはいるが同じだった。応輔は、照れているが、欲している言葉は同じだったようだ。小百合は、玄関に続く廊下のほうを見つめる。車の音が聞こえたのか、その通り過ぎる音を待った。通り過ぎた後、時計を見時間を確認していた。時間はわからないが、テレビに映るドラマの内容から２２時ごろなのだろうことは判る。小百合は、応輔を跨ぐ前に、膝裏のショーツとショートパンツを片足から抜いた。保険のためなのか、もう片方は抜かず、太股に絡んだままだった。応輔も、急ぎ同じように保険をかける。小百合は、再び玄関付近に眼をやり、少しの躊躇もなく応輔の先端を宛がった。淫裂は簡単に裂け目を大きくし切っ先を保護帽なしにくわえ込んでしまった。「ヌルヌルだから、すぐねぇ、潤滑がすごいんだわねぇ。」　全咥えをした淫裂は隙間から滲み汁を零し、クチュクチュと音を上げる。小百合は恥ずかしさを消すように応輔に話しかける。気持ちいいの？痛くない？など気を使っている。応輔は前回との差を口にする。前回より、奥域が深く突き刺さりが甘いような感じがしていた。そういうものかと小百合に問う。小百合の答えは不明瞭だった。排卵の差であることは答えにくかった。緊張とかの差であることを誤魔化しに使う。緊張がなくなったことを応輔に伝え、それが作用しているのではとの論で誤魔化した。応輔は聞き入れる。小百合は動きをつけ、前後に腰を振る。上下の動きは少ない。何かを気にしているように豊乃は見入る。「あ、そうなんだ。そうなのねぇ。」　豊乃は、小百合の動きの緩慢さに一定の理解をした。そして、結論付けて画面に祝福をした。「おめでと、、、どっちかな？男の子？それとも、女の子？」　二月遅れている小百合の生理を知らぬ豊乃でも、本能的に母体を庇いばがら性喰を続ける小百合の母性と淫性の目覚めに気がついていた。
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2015年10月24日掲載
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