レビレート はちみつ太郎 作
１８ 　剥ぎ取ったマタニティーショーツはフレアのスカートを脱いだ小百合に渡される。裏地を気にしながら隠すようにたたみ、ベッドの下に置いた。６９の形には戻らず、応輔の肉茎を扱きながら応輔のこの先の二人の交わりについて確かめる。交わってもいいのか？体位は？負担はかからないのか？全てに産婦人科医に言われたことを説明する。そして、小百合の言葉で応輔に願い出た。 「恥ずかしいけど、応くんになら言えるし、言うね。したくて堪らないの。なんか、どうしようもないの。」 「え、そういうもの？」 「うん、先生も言ってた。抑えたらダメなんだって。」 「でも、持って行き場が、、、。」 「ごめん、だって、さぁ、、、。」 「兄さんは？」 「体が大事だからって。」 　小百合は応輔の陰茎を弄りながらそう答える。が、圭輔の交わりを拒絶したのは小百合だった。その要因は、マタニティーヌードを持ちかけられた先月のことだった。小百合は、反発までは行かないが、圭輔の積極さに自分から動いているようには感じ取れなかった。答えは保留のままだ。そこからは、オーラルでの施しも遠ざけ、圭輔もそれを望むようには言ってこないでいた。 　応輔は、兄との夫婦生活での交わりがない事を聞き、気持ちが晴れる。回数にしては及ばない小百合との関係だが、心の繋がりは自分のほうに余裕があることを知れた。応輔は、小百合の産婦人科医の伝聞を頭に入れると、クリアする課題を小百合に伝えた。 「ゴム、ないよ。」 「恥ずかしいけど、持って来たよ。開けてないのがあるから。」 　小百合は、扱くのを止め、着替えの入ったバッグからそれを取り出した。応輔に手渡し、箱を開けさせる。１２枚つづりの回数券のような袋を一枚引きちぎる。小百合はマジックカットの部分に指を当て、開封すると、ピンク色したラテックスを取り出した。 「妊娠してからの避妊具って、変だね。」 「そうだね、なんか、逆だよね。」 　取り出したラテックスの先端に空気を吹きかける。小百合はその内側のひんやりしたラテックスを亀頭に被せると、スルスルと肉茎にずりさげる。睾丸の手前まで覆い被せると、張りを確かめ感じを聞いた。 「あ、ひんやりしてる。」 「ちょうどよさそう。」 　先端がひしゃぐほど、引っ張り中のエアを追い出した。応輔は密着したラテックスの感覚に、初めての感覚を小百合に告げる。小百合は、再三に順序が逆だと応輔を煽り、小百合のせいだと応輔はあおり返す。小百合は口を尖らせ言い訳を放つ。 「だって、受験の時、応くんが押し倒したからだよ。」 「え、あ、うん、ごめん。」 　応輔は、少し真面目に小百合の言葉を飲み込んだ。小百合は、自分の心と女体を誤魔化すように言うが、言動とは否定的に応輔のラテックスを指先で刺激しながら、口をそこに預ける。舌で何度か舐め、唾液にまみれさせると、小百合はベッドに仰向けになりＭ字に軽く開脚している。応輔は、いつものように自分が仰向けではなく、主導的に小百合に交わらなければならなかった。 「この方が、楽なの？」 「うん、上下運動は、、、って、」 「先生がそういうんだ。」 「うん、オンナの先生だから、結構、エロトークだよ。」 　応輔は、小百合の太股を押し開くと、矛を鞘へと宛がう。小百合の生え揃った陰毛を触り、陰裂の角度を宛がいにあわせる。ヌルヌルと蛇が獲物を飲み込むように小百合の膣肉にかるく喰われてしまう。応輔はゴムつきでの感覚に、いつもと違う手ごたえを感じた。喰われる感触は大きく変わらないが、包み込まれ、摩擦の感じ方は、一枚の避妊具の効果は現れている。応輔はより長く小百合と交わることが出来ると信じた。 　陰毛と陰毛が重なるぐらいまで深く差し込まれた時、小百合の奥がいつもより浅いと感じた。突き上げるのを止め、浅く入り口辺りに先端をあわせ、腰使いもゆっくりとスローで交わる。小百合は、応輔を見つめる余裕もあり、時折、オンナの声を漏らすが、応輔のアイコンタクトより話をする余裕もある。 「あは、ああぁ、応くんっ、いいよぉぉ。うん、うん、そぉぉ、そんなかんじでぇぇ。」 「小百合さんっ、ゴムしてても、いいねぇぇ。なんか、いい。」 　応輔はいつもの５分の１程度のストロークで小百合と交わり続けている。仰向けの腹をなでる余裕もある。小百合は、腰を浮かしたりして、応輔のサポートをしている。 　時間がかかり、血流の持続性がなくなったのと、小百合の潤滑がおびただしくなったので、応輔の陰茎は吐き出されることがあった。再び交わろうと小百合に捻じ込もうとするが、柔軟した陰茎は小百合に拒絶されるように陰茎が吐き出された。小百合は肘で体を支え、応輔の陰茎を手で導くようにし、再挿入を手伝った。下付き気味の小百合の陰裂は、再び応輔を呼び込むが、吐き出されることを避けるようにする。 「チュー、しながら、がいい。」 　小百合は応輔の腿の上に乗るように繋がったまま、座位の形で体を密着させる。７ヶ月の腹は押されることなく応輔の体に合わさる。小百合の足は応輔を巻き取るように腰に絡みつき、上下運動が大きくないものの、応輔は小百合の中で血流を増し始める。 　小百合は応輔の顎を手で押さえながら、巻きついてくる舌を自分の口内で、食み、唾液を吸わされている。応輔は少し体を仰け反り、小百合の体をベッドにつけた両手で支える。 「やっぱ、少し重くなった。」 「うん、もう一人いるから、重い？違う方がいい？」 「あ、うん、バックって、、いいの？」 「うん、でも、お腹の下に布団とかを置いたほうがって。」 「そんなことも教えてくれるの？」 「うん、エロトーク全開。」 　小百合は手を応輔の肩に当て、立ち上がる。陰茎は抜け、小百合の咥えこんでいた生殖器、いや、子を宿した今は精食器を眼前にした応輔は、滲んだ淫汁を指先で掬う。小百合は応輔の手首を掴み、頭をポンポンと叩き、掛け布団を丸めお腹の付近に被せる。応輔の方に尻を向け、四つんばいで応輔の陰茎を待った。何度か咳払いをし、応輔が小百合に触れないのに焦れると、手で露な精食器を隠す。 「恥ずかしいし、もぉ、みてたっしょっ。あぁぁ、だめだってぇぇ、あんっぃっぃぃぃ。」 　応輔は、四つんばいで尻を振る小百合に顔を近付けると、先ほどまで嵌めていた穴の周りを舌先で舐めている。小百合は舌の動きに声をあげるしかなく。後ろ手で応輔のおでこを抑えるが、止めそうにない舌の動きに負け、再び体を支えるよう手を戻した。応輔は小百合の陰裂を舌で犯すように捻じ込み、声をあげさせる。キャンキャンとなく犬ではなく、甘える子犬のように鳴く小百合を愛玩するよう尻をなで続けた。 　指で陰裂を割ると、ピンク色の肉が現れ、その奥に眠り、まだ目を開けぬ子を必死に守ろうと穴を塞ぐように力が入っていた。 「ここ、通って出てくるって、すごいことだね。ね、小百合さん、僕のより大きなものが通るって。」 「あぁ、あぁぁ、きこえちゃうよぉぉ、赤ちゃんにぃぃぃ。」 「聞かせてもいいじゃん、、、、おーい、応輔おじさんだよぉぉ。」 　応輔は、小百合の淫肉を押し分け、子宮口へ届くよう挨拶をする。遺伝子的な父の声に反応するように小百合のお腹はぴくぴくと反応をした。 「いま、動いたよぉ、聞こえたんかもぉ。」 「間違えたかな、パパじゃないよ、応輔おじさんだよ、パパには内緒にしててね。」 　応輔は、赤子の耳を塞ぐように小百合の陰裂に口をつけ、外の世界と遮断する。舌は膣前庭を押し、赤子に母の淫らさを教えるように淫汁を潤滑させていった。四つんばいの小百合は、応輔には伝わらない赤子の遺伝子的なつながりを押し黙り、誤魔化すように喘ぎ始める。吐く息が多くなり、喘ぎは布団や枕に吸収させる。応輔のいたずらげな舌の動きは小百合を喜ばしている。膣肉を喰らうように舌を差し入れるのを止め、喜ばしい声は少し収まる。が、恥ずかしさが頂点に届く場所を応輔が狙う。数秒はなれた舌先。次のポイントをしとめるように、じわじわとそこに近づいた。小百合にはその前段階が感じられた。 　陰裂を割っていた指は、少し上に移動する。陰裂は、閉門し代わりに勝手口のほうに来客が回った。いわゆるけつ毛という部類のものは小百合にはなかった。だが、シャワーも浴びていないことを思い出し、そこに触れられる全てを遮断したかった。 「お、応くんっ、な、なにするん？」 　答えることなく、指で尻の割れ目を大きく開き。菊の門が少し戸を開ける。そこから匂いが漂うわけでもないが、引き寄せられた応輔の鼻は、割れた隙間にはまり込むようにくっついている。顎をあげ、舌で勝手口をノックし、奥の気配を尋ねた。奥方は、声を出し、御用聞きに今日の注文はないと告げる。押し入るように舌で舐めまわす御用聞きは、新しい商品の説明にと、門を開けるよう奥方に声を掛けた。 「あん、こそ、こそばいぃぃぃ。」 　勝手口の奥方は、容姿が好みの御用聞きに促され勝手口から招き入れられる。御用聞きは、奥方に気に入られ、勝手口からの来訪を許可された。強い臭気はないが、汗ばみ湿った感じがすると、滲み出る汗は特有の臭いを纏っていた。応輔は小百合のものならばと気にすることなく尻の穴を舐め、なんども回転するように肛門のしわの数を数えるように舌で舐めていた。正面の玄関は、勝手口からの清掃の液が伝わり、打ち水のように涼を感じさせている。 「応くん、お尻はぁぁ、臭くない？」 「臭くない、全然好き。小百合さんの全部を舐めてる感じがするから、すっごい、好き、、、。」 「えぇ、でも、恥ずかしいよぉぉ。」 「じゃ、後でさぁ、、、お、俺のも。」 「うん、後でする。から、ね、ね、、、ねぇ。」 「入れてってこと？」 「、、、。」 　小百合は後ろを振り向くことなく頷き、挿入を待ちわびている。応輔の舌が肛門を離れると、尻から腰に掛けてがっちりホールドされた小百合は、鞘を上向きにし応輔の挿入へのサポートを始めた。応輔の先端が陰裂を押し分け再び差し込まれたとき、眠る赤子が足を動かし、母を叱責するように大きく足蹴にされた。「パパだから、いいでしょ。」と小百合は、聞こえぬ程度の声でつぶやくが応輔は、ぬめりに負ける先端を押さえつけるのに必死だった。
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2015年10月31日掲載
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