レビレート
はちみつ太郎 作
２４

「小百合さん、それって、、、。」

「どぉ、応くん？」

　リビングにバッグをおろすと小百合は、ブラウンのスカートを捲くり、黒のレギンスを少しずらす。応輔の目に入ったのは、小百合の母らしからぬ女の姿だった。黒のＴショーツを見せ付けるようにお尻を応輔に向けると動揺していた。興味の目に変わるには時間がかからない。少し小百合に近づいた後、手触りでショーツの質感と尻肌の具合を確かめる。尻に食い込んだ黒のゴムを少し引っ張り、食い込み具合を知った。程よいルーズさを感じ、応輔の手は繁茂を隠す小さな布地のほうに触れる。

「いいね、これ、なんか、いいよ。すっごい、エッチ。」

「ありがとう、応くん。」
　妊婦に対しての褒め言葉ではないが、小百合は応輔の言葉に喜びを感じた。応輔が小百合の肩口に周り背後から腹の下を支えるように手を伸ばす。繁茂の隠れた少ない布地。応輔は、脱がすことなくルーズなビキニラインから指先を入れる。繁茂はチクチクと応輔の指先に信号を伝える。刈り取られた芝生のような肌触りに応輔は小百合に違う声を浴びせた。

「エッチじゃないよ、小百合さん。」

「え、なんで？」

「エッチじゃなくて、スケベだよ、芝生みたいだし、、。」

「芝生、、、確かに、そうかも。」

「自分で？」

「ううん。」

「え、兄さんに？」

「違うよ。」

「え、え、別の人？」

「妬いてる？」

「え、いや、そうじゃ、なくて、こんなことする人って？」

「今日ね、マタニティーグラビアの仮撮影に行ったの、そこで、マタニティーエステの人に、してもらった。」

「あ、あ、そうなんだ、グラビアって、へぇー。」
　応輔は謎と不確かな人物の思惑が晴れ、小百合の恥丘を探る指先を活発にさせる。芝生の目を確かめるように逆目でなでたり順目でなでたりを繰り返している。小百合は応輔の手首を止めることなく触れ、時計を見つめる。応輔は、小百合の視線を確かめるように時刻を読んだ。

「２１時かぁ、、、。」

「２２時に出るって、どこに行くの？バイト？」

「うん、シフトに穴が開くって店長に言われて来てくれないかって、小百合さんが来るなら断ればよかったけど。」

「一時間あるよ、、、まだ、一時間。」
　応輔はもう一度時計を見る。正確な電波時計の時刻を見つめながら、指先は芝生からくぼ地の入り口に触れ、振り返るように顔を向けた小百合は半開きの口を応輔に差し出すようにしていた。時計の秒針のように勃起し始めた肉茎は小百合の尻に触れる。捲り上げたスカートに指をかけホックをはずしファスナーをおろす。レギンスは足で脱ぎ去り、床に落とすと、応輔も部屋着のジャージを膝までおろし、小百合の助けを借りずに脱ぎ去った。

　上半身はそのまま、下半身だけを同じようにショーツ同士になった二人。向き合うように抱き合うと舌先の触れ合いは、時間を気にすることなくふれあいを続けている。小百合の指先がボクサーショーツの先をつまむ。応輔は少し腰を引くが、小百合は先端だけをさらけ出すと、応輔に２１時前のことを尋ねた。

「お風呂、入っちゃった？」

　応輔は首を横に振る。確かめるように入ろうかと聞き掛けるが、小百合はにこと笑い、小百合の嗜好を伝える。

「よかった、応くんのお○んちんの臭いが嗅げる。」

　応輔は、小百合のＴショーツのビキニラインから指先を再び入れる。同じように指先で陰裂の入り口を確かめぬめりを帯びると小百合への返答を伝えた。

「僕も、小百合さんのあそこの臭い、好きだよ。」
　応輔の少し照れた目を見つめ、唇を重ね承諾しあうように舌を絡めると、小百合は応輔の手首を掴み散策をやめさせた。Ｔショーツを少し引き上げ、股布を陰裂に当て隠すと、膝をつき眼前に応輔の亀頭を望む。ショーツに手をかけ膝から足首まで落とし、応輔は足で払いのけ少し開き気味で足を開く。

　小百合の口元はすぐに開き、先端を自分の口先鼻先に向ける。舌を出し亀頭に舐めかかると鼻奥に届く男の臭気を感じ取った。アンモニア臭と少し残る残精液の香り。逃すことなく小百合は鼻の中に伝え、応輔の顔を仰ぎ見る。言おうか迷う、小百合が言葉を発する前に応輔は、ありていに２０時ごろ電話をもらう前のことを伝えた。

「臭い？」

「ううん、好きな臭い。」

「実はさぁ、」

「しこしこ？しちゃった？」

「え、あ、ばれた？」

「うん、なんとなく、うん、でも、好きな臭いだし、ごめんね、鼻が効いて。」

「浮気とか出来ないね、兄さん。」

「うん、してくれても、いいかも。」

「え、あ、うん。だね、。」

　小百合の本音を少し垣間見ることが出来た。自分がしている贖罪のためなのか、応輔はそう捉えている。小百合の口は嘘偽り無い感情のまま半開きにし、亀頭を収め舌で転がすように愛していく。睾丸を転がしながら、肉茎を扱き先端の亀頭には惜しみない舌舐めで応輔への愛を伝えているように感じた。

　歯先で陰茎を甘噛みし、応輔がすこしビクつくと太股を摩り、再び舌先で奉仕を続ける。唾液が少し垂れ、膝に小百合は冷たさを感じると口から亀頭を吐き出し応輔に訴えた。

「ベッド、行かん？」

「あ、うん。」
　小百合は涎を手で拭いテーブルの上のテッシュを使う。小百合の後姿を応輔は見つめる。黒のＴショーツは少しボリュームを増した妊婦の尻に線だけの影をつけているようだった。繁茂を隠すのが精一杯で、尻肉の合間に埋もれた線は歩き始めた小百合に影を消させていた。

「穿いてないみたい、これ、買ったの？」

「ううん、もらったの、撮影の時に、エステの人に似合うからプレゼントするって。」

「穿いてた奴は？」

「あ、うん、処分してくれてる。」

「もったいないね、。」

「応くん、欲しかった？」

「あ、うん小百合さんと同じだから、欲しかったかも。撮影の人って、男性？」

「うん、男性。」

「え、その人が持って帰ったりとか？」

「ううん、大丈夫だと思うよ、おねぇ系のカメラマンだったし、多分。」

「でも、捨てたとこ見てないんじゃない。」

「だけど、おばさんパンツみたいなやつだよ。」

「いっても、有名人だよ、この界隈だったら。」

「界隈ね、まぁ、気をつける。」

　小百合がベッドに腰をつけると応輔は小百合を仰向けに押し倒す。圧し掛かるようにではなく、足間に体を入れ、Ｍ字に開脚させＴショーツの線になる部分を見つめた。辛うじて陰唇は隠れているが体を少しよじると、陰裂が顔をだし、汁気を帯びているのを隠し切れずにいる。

「スケベだよ、これ、エッチじゃない。」

「スケベって、言われるほうが、恥ずかしいね。」

　応輔は、紐の隙間から見え隠れする陰唇に触れ、その陰唇で紐を包むように隠す。陰唇に包まれた紐は次に目に触れたとき色が変わるのではというくらいの白濁を纏っていた。

「Ｔバックごと、舐めていい？」

「え、うん、いいよ。」
　応輔は汁気をまとう紐をすすり、音を立てている。時折、紐を押し付けるように淫肉に喰いこませ、吸わせた淫汁を紐から採取するように舐め取っている。小百合は押し付けられる紐の感触を感じる。応輔は吸い付きをやめずにいる。繁茂を隠す側の布地も応輔の唾液と小百合の淫汁が染み込み、恥丘の芝生を潤わせていた。応輔は、次第に紐がうざったくなり、押し広げるように紐を横にする。小百合の膣肉は、パクパクと応輔に語り掛けているように見える。膣道がぱくりと開き、子宮口までは見えないが、二月もすると産道に変わる淫らな肉をのぞき見た。

　少し深く舌を差込、赤子に聞こえるようにびちゃびちゃと唾液と淫汁を絡める。小百合は膣前庭の裏に応輔の舌を感じると、尻肉を締め、尿道から黄色い小便を零してしまう。応輔の鼻先にそれがかかり、驚くが声を出すことなくそれを舐め、飲み込んだ。小百合は小便を零した意識は無く、尿意を越える淫らな欲に飲み込まれ、応輔を欲した。

　応輔は、小百合の陰裂から顔を離し、鼻先を腕で拭うと、小百合にその顔を近付ける。舌を出さない応輔は、鼻先を小百合の鼻下に近づけこぼれたアンモニア臭を教えた。小百合は、自らの臭いを嗅ぎ、ごめんね、と一言だけ言うと、応輔の鼻の頭を舐め上げ自らの尿の残りを吸い取る。応輔は、避妊具の残りを探し、先端に宛がい、ラテックスを纏った。洗浄していない陰茎をラテックス越しとはいえ挿入しても良いか小百合に問うが、口淫してたら風呂上りもあまり変わらないのではと応輔を納得させた。

　小百合が仰向けが少し苦しいと、四つんばいになり応輔を受け入れる格好をする。少し上げられた尻にはＴバックがそのままはかされている。何度か動いた後に、股布は再び元のように陰部を隠している。応輔は紐の部分をつまみ尻に引っ掛けるように大きく横にずらす。柔軟性のあるゴムは小百合の右尻に引っ掛けられ、開門した参道は、主の帰参を喜んだ。

「あぁぁ、お、応くんっっ、ゆ、ゆっくりね、、、あんっ。」
　応輔は小百合の懇願に首を縦に振るだけで答えた。ゆっくりする時間はそんなに無いが、屹立の埋め込みには時間がかからず、参道の肉畳は主を待ちわびたように押し寄せ締め上げていた。応輔は、激しいピストンをすると、瞬く間に達してしまうことを感じ取る。小百合に言われなくても、ゆっくり小百合を味わうことしか出来ないでいた。

　腰高の小百合に覆いかぶさるように膝立ちから、蹲踞のように膝を上げゆっくりと小百合の声をあげさせていく。枕に押し当てた声は、応輔には届いている。どのポジションで、どれぐらいの突き上げが効果を生むか、数度の抜き差しで応輔は解析を終える。

　尻の肉に指を力強く掴ませ、抜き差しをスローな拍子で楽しむ。奥に押し当て腰を何度か揺らすと小百合は、枕から女の声を漏らす。眼前にある尻肉も弛緩と硬直を繰り返しながら、女から母になることを少しだけ遅らされるように感じる。

「あぁ、お、うくぅぅんっっ、、、、あひぃ、あひぃ、はぁぁぁ、あんっ。」

「小百合さんっ、お尻の穴もヒクヒクしてるっ。」
　応輔は、指先で触りたい衝動を抑えながら、菊門の皺がすぼんだり緩んだりするの声に出して伝えた。小百合は、後ろに手をまわし応輔の膝の辺りを叩く。テレを隠すが、時間の迫る応輔の押し付けにそれ以上隠すことが出来ない。

　小百合は応輔が腕時計を見たことに気がついていない。が、応輔の押し付けが、ピストン運動に変わった時腹時計以外の時計が小百合に時を告げた。

　応輔の指がきつく小百合の尻を鷲つかみ、尻肉を拡げるように押し広げると、引っかかっていた黒のＴショーツのゴムは元の位置に戻ろうと慣性を思い出す。

　わずらわしくなんどもゴムを脇に寄せるが、振動と小百合の尻の滑りで尻の狭間に吸い込まれてしまう。諦めた応輔は、指先でゴムを操るように絡め、小百合の尻穴付近に指をあずけ、フィニッシュへと駆け上がる。

　背筋を仰け反らせた応輔は、五回ほど尻を引き締めゴムの中に精を絞りだす。小百合は、応輔の声に反応し、背を仰け反らせ隔たりの中で精を感じ取った。射精後、応輔はショーツのゴムを引っ張り手綱のように引き上げると尻の肉の脇に押し広げ、肉茎の抜き取りをした。

　小百合は、抜き去った後時計を見るように横たわる。時間はそろそろ応輔の出かける時間であることを知る。応輔は、小百合のショーツのゴムを元に戻し、股布を陰裂に当てる。

「隠れないね、冷えちゃわない？」

「レギンス履いてるし、あまり変わらないかな。応くん、もう出る？」

「出たし、もう出る。」

　小百合は応輔のゴムを抜き取り、零れぬように口を縛る。たれるほど亀頭の先には精液は見られないが、名残を惜しむように先端に口を向け、舌でなんども舐め上げると、先端を含み尿道口に舌先を当てる。洗浄奉仕を終えると、小百合は応輔に尋ねた。

「バイト、このまま行く？シャワー浴びてから？」

「ううん、このまま行く。」

「店長さんにばれちゃわない？」

「大丈夫、焼き肉屋だよ、わかりっこない。」

「だよね、うん、じゃ、私も、そろそろ。」

「うん、気をつけてよ。」

「ありがと。」

　応輔の手を取り、着替えを取る前にお腹に当てた。小百合はお父さんだよと声を掛けたい衝動を押さえる。応輔は、胎動を手に感じ、小百合とのこれからを想像したくないと感じ、感じた胎動を忘れるように手を離し小百合の肩を抱き寄せた。
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2015年11月16日掲載
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