レビレート はちみつ太郎 作
３５ 「ママ、残りはまだかな？ダンプの会社にせかされてんねん。」 「週明けには都合が付くから、もう少し、ね。」 「仕方がないなぁ、、、利息分。わかってるよな。」 「あ、、、うん、あ、でも、、、今日。」 「あかんでぇ、赤い日は１０日まえや。ママ、しーたいころやろ？」 　閉店後の店内に嫌がる声は響かない。店員、ホステスは皆帰った店は、服が擦れる音だけがしている。ポロシャツを着た男は、やおら脱ぎ去ると、背にしょった刺青が顔を出している。それをみて逃げ惑うことなく観念した。 「勇さん。、、、ここでは、ね、誰か来るかもしらんし、、、ね。」 「ホテルか？かまへんで、若いのが玄関におるよって、、、、ここでや、ママ、、、お○こ、させっ。」 　ベルトを外しスラックスを脱ぐ男は、太股に至るまでの刺青をさらけ、トランクスの前を張っている。視線を背けることなく、観念して、太股を摩り、おしぼりをポンと取り出した。トランクスを下げ、亀頭を剥き出しにし、先端に湯気をあげるおしぼりを当てる。男はひるむことなく、その気化熱を喜んだ。 「スースーするな。な、ママ、、、咥えてくれや。、、、、そ、そおぉぉやぁぁぁ。」 　膝立ちで仁王立ちの刺青男の先端を咥える。おしぼりは手に持ち、転がすようにぶら下がる睾丸を拭う。 「おぉぉ、ママの口やぁぁ、、、これや、これが楽しみで、しょうがなかったんやぁぁ。」 「口だけに、、、な、利息分は、、、これだけにしといて。」 「しゃぁないな、、、わかってるやろ、週明けの分、、、なかったら、あのことチンコロして、ママのお○こ、上納せなならんでぇ。」 「上納って？」 「ママの姿な、くらますやん。せやないと、厄介や。」 「、、、。」 「上の組でな、あんねん。やばい奴。」 「やばい奴？」 「そうや、わしもよう知らんけど、うちの組の若さんがな、、、どっか、身をかくさなあかんおなごしはおらんかって。」 「、、、。」 「何しますねんってきいたらな、、、えげつないこといいよんねん。上納の不足分でな、そのおなごしを買い取るんやて、数百万で、それでな、、、議員さんの、、、人形さんになるんやて。」 「人形、、、、売春？」 「いいや、、、、腕、足、、あばら、、その辺の骨を、、、ポッキポキや。お○こせずにな、それが楽しみなんがおるんや。」 「そのあとって、、、。」 「フッ酸のお風呂、、、動かれへんからだのまま放り込まれてな、体が焼けるのを眺められて、、、、ちーーん、や。わしな、豊乃ママをそうさせたくはないんや。」 　勇さんと言われた男は豊乃の髪の毛を掴み、すごむような顔をして見つめる。豊乃は、すごんだ刺青男の真意を理解し、ワンピースのファスナーを下ろし始めた。刺青男は、ソファーに腰掛けると、残っている水割りを飲み干し、豊乃のストリップを煽る。 　陰茎は天井を向き、豊乃は下着姿になると再び膝をつけ、強迫観念のなかで亀頭を頬張った。満足そうに豊乃の頭を押さえつけ、ストロークを自分の意のままにコントロールをする。豊乃は見えない恐怖に犯されているように感じた。骨を折られ、嘲るように笑われ、痛みの中死んでいく様を目に浮かべている。まだこぬ恐怖におびえながら勇の亀頭をほおばっていると、ショーツに感じ取る淫露が冷たく染み出ていた。勇を受け入れるべく、ショーツを脱ぎさる豊乃。勇はその姿を見ると、豊乃の口から陰茎を放りださせた。 「ママ、、、観念してくれたんやなぁ。」 「、、、ゴム、ないんで、、、絶対、、、、外で。」 「あぁ、わかってる、、、。お腹の子までフッ酸のお風呂に入れたら寝つきが悪い。」 　豊乃は、膝を伸ばしソファーに腰掛けた勇に跨った。陰茎の根元をつまみ、先を自分の割れ目に触れさせると、沈めこむように全てをくわえ込んだ。 「おぉ、ママぁぁ、えぇ、お○こしてる。やっぱ、、、４０越えたお○こが一番やぁぁぁ。」 　豊乃の下腹を摩り、少したるみの見える臍したの肉を摘む。 「このお○こを、フッ酸のお風呂に入れてたまるかやぁぁ。」 　刺青のある背に手をまわした豊乃は、勇への殺意を隠しながら、肉茎の仕置きを受け入れている。恐怖に支配され、自ら跨った肉茎は憎むべき象徴だが、図らずもそれにコントロールされ始めた４０過ぎの女体は、恐怖を遠ざけるように勇に従属の声を上げ始めていた。 　小百合は、栞のミルクを哺乳瓶で与えていた。美鈴に聞いた就寝前のミルクが少なかったようで、午前３時に泣き声で起された。栞にミルクを与えると、全て飲み干す頃には、再び目を瞑り眠りに落ちていった。 　見届けるように哺乳瓶を口から外し、寝息を待ってから、洗い場に哺乳瓶を持っていく。殺菌消毒の水につけ、時間を記入する。午前３時に変わりなく、眠気のそがれた小百合は、リビングから豊乃の気配をさぐる。帰宅したようではなく、小百合は、リビングの電気を消し、自室に向かう。 　コツコツと自分以外の足音を聞いたように感じ振り返るが、そこには影も姿もなかった。古い旧家は、木のきしむ音はいつでも聞こえる。小百合は気のせいと感じ、栞の横の布団に仰向けに寝転んだ。 　ギシギシと風のせいで家の軋む音が伝わる。小百合は、電気を落とし、ナツメ球の灯りで目を瞑る。体は少し重く、寝返りをうつタイミングで耳鳴りを感じた。圧迫されるような耳鳴りに目を開けようとするが、体が重く言うことを聞かない。目を開けることやっとの思いですると、ギシギシと床の軋みのあと音が消え、小百合の腹の上に、重い何かが被さった。 　小百合は声の出ない自分に気がつき、栞っ、と叫ぶ声もでなかった。重い体は腹の上に被さる質量のあるそれのせいだが、目を開けてもそれが何かはわからない。 　首すら横に動かぬ小百合は栞の安否も見定められないもどかしさに喉の奥を響かせる。肩口を押さえ込まれるように力は掛かると、足の部分に自由を感じた。少し足を広げると、膝までは曲がり、そこから動かぬもどかしい足に力を入れた。ふっと、浮いたように感じた重し。体の自由を感じるが数秒の後には、自分の身丈と同じような大きさのものに覆いかぶさられたように感じ、そこに一つの異質な感じを受ける。 　タオル地の寝巻きのズボン。カサカサとＭ字のまま動かない股の間に重石の駆動部分を感じた。重さはそこだけ空間を作ったように軽くなり、小百合の腰を浮かせるように抱えた。 　太股までショーツごとずらされた感覚は肌に当たる空気の感覚から感じる。再び腰を重石で押し付けられると、Ｍ字の窪みの沢に宛がわれる何かを感じた。 　小百合は押し付けられる体を揺さぶることさえ出来ず、受け入れざるを得ない感触に腹の奥を熱くさせられた。吐く息が荒くなるのが自分でもわかる。動くことの出来ない体を玩び始めた重石は、小百合の吐く息に合わせ、重量を移動させている。下腹部の自由さに比べ上半身の自由さは皆無だった。 　助けて、声にならない叫びは恐怖ではなく、淫靡に引き込まれるのを恐れるように吐きたかった。首元が動かず、目線だけでしか重石の存在に近付けないが、視線を重石に当てようとすると、ひきつけられるように首が反り、重石の存在は正体をみせようとはしない。 　力を振り絞り、右へ左へ体を寝返らせようとするが、ままならず、重石のウエイトの移動を待つしかなかった。存在を誇示することなく小百合を貪る重石は下腹部に重みを移した。すると、栞がひきつけたように一泣きする。何か見たのか、夢の中で母を犯すそれを見たのか、遠ざかる重石を知ったのか何もなかったように泣き止んだ。 　小百合は栞の方を向くことが出来た。すーすと寝息をたてている。小百合は重石のないことに気がついた。上半身はもとより、下半身も軽さを感じる。 「え、、、。」 　小百合は、下腹部の軽さのあと、タオル地のズボンとショーツが膝までずらされているのに気がつく。布団を肌蹴、指先で重石の宛がいを思い出すと、しとどに湿る膣前庭と陰唇の周りを感じた。小百合の指は乾いていたかどうか、わからない。が、勃起している陰核は、何者かに昂ぶらされた証拠のように感じる。 　小百合は目を閉じ、再び勃起し始めの陰核を指で転がすと、天井の向こうから重石の視線を感じながら、果て残りの自慰を始めてしまう。
【前】/【次】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
はちみつ太郎さんの作品集→
2015年12月16日掲載
Copyright (c) 2015 はちみつ太郎 All rights reserved.

▲