「優香ちゃん、飲み直さないか。宴会じゃあんまり話せなかったからね」
　社長がだみ声で話しかけてくる。
「私……失礼しますっ」
　優香は自分の部屋に戻ることにした。
（恥ずかしい。原田さんと２人きりになれるなんて勝手に思い込んじゃって……）
　廊下に出ようとすると、ドアの前に原田が立ちはだかっている。
「帰るの？」
「はい。先輩たちが心配しても困るし」
「ねえ、もしかして社長と課長苦手でしょ。見てればわかるよ」
「……」
「僕も一緒だから、もう少しいようよ」
「でも……」
「いいから、いいから」
　原田は優香の腕をつかんで強引に奥の部屋へ引っ張っていった。


「社員に一番大切なのはコミュニケーションだ」
　社長は朝礼と同じく延々としゃべっている。
「ほら、酒がなくなったぞ」
　優香は渋々、社長の杯に酒を注ぐ。
（私、ただのホステス役じゃん）
「たはぁ、美人についでもらう酒はうまいな。さあ、優香ちゃんも飲め」
　さっきから30分もこんな調子だ。
「社長、そろそろ私、帰りま……」
「さっさと帰ろうとするところがいつまでも新入社員だっていうんだ」
「……」
「よしよし、少しは物わかりがよくなったな」
　優香はすっかりむくれている。

　社長の手が少しずつ少しずつ優香の下半身に移動し、浴衣の上から太ももを撫でる。
「よしてくださいっ」
　優香はムッとしてその手をどけた。
「愛想のない娘だな。俺たちの前じゃいつもしかめっ面なのに、営業の前ではニコニコしやがって。なあ、原田」
　原田は困ったような顔で無理に笑顔をつくっている。
「今夜はみっちり社員教育のイロハを仕込んでやろうと思ってわざわざ時間をつくったんだぞ」
　そう言いながら、社長は優香の胸をさすった。
「ほんっとに。ふざけないでください！」
　優香はその手を払いのける。
「生娘ってわけでもないんだろう？」
「な、なに言ってるんですか。セクハラで訴えますよ！」
「なんだと！」
　社長はカチンときたようだ。
「女子大生時代はさんざん遊んできたんだろう」
（やだっ。もうこんなところにいるの嫌っ）
「いい加減にしてくださいっ」
　優香は立ち上がろうとしたが、酔いのせいか、足が言うことを聞かない。
「まだお子ちゃまだねぇ」
　社長の手が帯にかかる。
　優香はさすがに危険を感じ大声を上げた。
「やめてくださいっ！　人を呼びますよ！」
「くくく。このフロアは貸し切ってある。８階にいるのは俺たちだけだ」
「嘘っ。嫌よ。原田さん、助けて。ねえ」
　優香がすがるように見上げた先には、感情の全く感じられない原田の顔があった。
（違う。いつもの原田さんじゃないっ）

　浴衣の帯はするするとほどかれてゆく。
「これくらいでやめてください。ねえ社長！　あっ」
　帯は畳の上に落ち、社長と課長は浴衣を脱がしにかかる。
「キャーッ！」
　上半身には下着をつけていなかったので、いとも簡単にゆっさりとした乳房が現れた。
　きめ細かな白肌にピンクベージュの乳輪が瑞々しい、男の手にもおさまりきれないほどの少し離れ気味の豊かなバストが弾んでいる。
「うおっ。すごいオッパイだねぇ」
「こんな巨乳だったとは。制服の上からは想像つきませんでしたよ」
「やめてぇぇぇ」
　優香はできる限りの力で抵抗した。
「うわっ。この娘っ子はなんてじゃじゃ馬なんだ。原田！」
　原田は素早く優香の後ろに回り、がっちりと押さえ込む。
「いやっ、原田さん！　嘘でしょう、原田さん！」
　社長はショーツに手をかける。
「お願い……もうやめて……」
　優香は泣いている。
「おや、泣き虫さんでしゅねぇ。でも社会人はそれじゃやっていけましぇんよ」
　しゅるっとショーツは足から抜け落ち、つややかな茂みが現れる。
「うへへ」
　社長と課長は足を開かせようとする。
「いやーーーっ」
「そんなんじゃボーナス出さないぞ。それっ」
　男２人の力には勝てず、大きく開脚させられてしまう。
　
「はぁ、きれいなお○んこしてるんだねぇ」
「ほんとですねぇ。まさしく観音様ですね」
「まだピンクだ。可愛いねぇ」
「お願いです。見ないで。恥ずかしい……」
　優香は男性経験がないわけではないが、こんなに明るいところでまじまじと性器を見られたことはなかった。
「社長、ヘアの手入れが全然してないですね。今は彼氏がいないってことですかね」
「へっへっへ」
　これが同じ会社で働く者の吐く台詞だろうか。
「原田さん、助けて……」
　原田はまるで反応しない。

「きゃっ」
　性器に生温かい感触。
「な、なにっ。いやぁぁぁ」
　社長が秘裂を下から上へ舐め上げている。
「何してるんですか……やめてください……」
　社長は舐めながら優香を上目遣いに見た。
　クマの濃いギョロ目。
　あまりのおぞましさに体が震える。

　ぴちゃぴちゃぴちゃ……
　社長は両手で花びらを広げ、クンニリングスを続けている。
「可愛いクリちゃんだねぇ。プクンって」
「ひゃっ」
　クリトリスをつままれ、優香の身体はぴくんとなる。
「ぅ……」
　ぺろん、ぺろん……
　ヴァギナは正直だ。
　規則正しい刺激を与えていれば、泉は自然とあふれてくる。
「結構濡れやすいんだねえ」
「いやっ……」
「おじさんだって、だてに何十年も生きてないんだよ。そこらの若造には負けないさ」
　社長は舌を離し、指を入れてきた。
　その指で奥を掻き出すように出し入れする。
「締まるねぇ」
「うぅっ……」

　原田は泣き疲れた優香を寝かせた。
　社長の執拗な愛撫は続けられる。
　指の出し入れと同時にクリトリスにも円を描くような動きを加える。
　課長が乳首に吸い付いてきた。
「優香ちゃんのオッパイ、おっきくて吸いやすいねぇ」
「ああ……」
　下半身は社長に攻められ、上半身は課長に任されている。
　身体を這い回る20本の指。
「ぅ……」
「優香ちゃん、感じてるんでしょ。声だしていいんだよ。今夜は無礼講だ」
「ん……」
「ほら」
　クリトリスに当てた指に力を込める。
「ぁ……あぅぅぅ……」
　優香の腰が上下する。
「あン……」

「優香ちゃん、スタイルいいねぇ」
「採用してよかったですね、社長」
「うむ。締まりもいいし」
「へへっ」
「おじさん、おちん×んでもその締まりを味わってみたいなあ」
「え！？」
「まさかこんな子供だましで社員教育が終わりなんて思ってないよねぇ」
「い、いやっ……」
「ほら、おじさんのもうこんなになってる」
　社長の股間にある黒々とした男根は60近いとは思えないぐらいにそそり立ち、先端はぬらぬらと光っている。
　優香は腰を引き抵抗したが、社長はぐいぐい当ててきた。
　膣口に固いものが触れる。
「やめて。それだけは……」
「社会人てのは最後までやり遂げる責任があるんだ」
「な、何言ってるんですか。あッ……」
（いやぁぁぁ！　こんなのって！　もう、もう……）
　大きめの亀頭がぬぷりと膣口に飲み込まれ、ズズッズズッと侵入してゆく。
　男根が少しずつ膣内に収まってゆく様子を、課長が顔を近づけて見ている。
　目を真ん丸くして、何ともいやらしい顔だ。

　優香は何かの物音に気づく。
（───！）
　そこにはビデオカメラを回す原田がいた。
「原田さん！　何してるんですかっ！」
　原田は眉一つ動かさず自分の作業をしている。
「優香ちゃん、原田は今夜の社員教育のスタッフだ。それっ」
　社長はズンと奥まで突き込んだ。
「はぅぅ」
「おじさんはなかなかイカないよ」


第３話に続く