| 調教師集団 七 ＳＭ嬢に堕ちたＩＴコンサルタントの女 『ＳａｄｏのＳＭ小説姦女真紅』鬼蔵（Ｓａｄｏ） 作 |
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「まあ。大丈夫だ」 答にやや間があったがきっぱりとした答である。 男の紹介した場所は今回の開発に通っていた本宿スカイタウンの一号棟であった。あの綺麗な街に在るならとやや安心する。 だが出て来た男は大柄で厳つい。 その男は宇佐美伝吉という。事情は簡単に理解した。 「その金額では無修正のハードＳＭ系ＡＶしかない。問題はあんたの躰だ。それ次第だな」 「八千万を貸してもらえるのですか」 「躰を見てからだが。内容で調節しかない。どうにかはするよ」 「いま脱ぐのですか」 松尾円香の声は震えている。 宇佐美はただ首を縦に振る。嫌なら帰れという態度である。 松尾円香は娘を護ってこれから安泰した生活を確保する為。これしかないと自分に言い聞かせる。 断腸の思いでタンクトップを頭から脱ぎ捨てる。ブラも外す。 やや垂れ気味だが弾力のある乳房に真っ赤な乳首が露になる。実に艶かしい胸である。 宇佐美は首を縦に振っている。 「下も取ってくれ」 ショーツを脱いで正面に立つ。 「机にお尻付いて開いて」 女の部分も見せろと言っている。 机にお尻を載せて股を開く。 「開いてピンクの部分を見せてくれ。そこが大事だ」 何とこれで値段が決まるのか。恐ろしい業界である。そしてそういうものの全てを受け入れなければ成らない。 松尾円香は震える手で女の部分のびらびらを広げる。 宇佐美はその色と形状を暫らく確認する。 実に絶品である。真っ暗な部屋でしかＳＥＸをしないインテリ女にこんな素晴らしい躰が隠れていようとは。これは売れると踏んだ。 「いいよ。ハードＳＭ系ＡＶ八本とお座敷が十四回だ」 「はい」 「ＡＶが一本九百万。お座敷が一回四十万だ」 「何故御座敷を」 「ＡＶは一気には撮れない。当面のあんたの生活費も必要だ。無利息の約定だが長引く分はそっちである程度稼いで貰う。」 「判りました」 「館山と言う弁護士とはこっちで話を付ける。金と引き換えに一切終了と言う事にして貰う。そしてあんたはこの街の寮に入って貰う」 「寮に」 「そうだ。金を貸して逃げられては適わない。ＡＶ八本とお座敷十四回終わるまでは此処からモノレールで十分の伊佐沼に寮を提供する」 「はい」 松尾円香にはむしろ助かる。マンションの家賃すらない。 「終わった後は別途に相談だ。ＡＶに出てそこらのアパートや賃貸マンションには住めない。追加で何本かやって此処に部屋を買うが良い」 「此処なら問題ないと」 「そういう女優がたくさん居る」 「ああ」 松尾円香はこれからの自分の境遇を深く納得する。 「次に此処のお座敷で有った事は一切他言無用。それが守れないとこの街を護る組織が動く。そうなったら俺にはどうにも出来ない」 宇佐美は動画を見せる。 何処か海外の映像。古いフイルムだが遠くない近年である。 丸い鉄格子の鳥篭を天井の高い小屋にした大きさ。中では女が椅子の上に載せられている。 腹の部分をベルトで留められていてその両手、両足とも切断されている。全裸である。自分で動く事はまったく出来ない。 アップになるとそれなりに美形で日本人の様に見える。乳房の形もよい。 太腿の途中で切断された足を自分で閉じる事が出来ないのか女の恥ずかしい部分は丸出しである。ドテの黒い固まりは剃られて無い。 檻の外からは観光客らしきが集って見ている。 スイッチボックスが設えてあり観光客がスイッチを押すと水が飛びだす。その晒し者の女に掛かる仕組みである。 「この状態で毎日観光客の見世物にされている。自殺する事も自分で体を動かす事さえ出来ない。毎日点滴で栄養補給している。小水も垂れ流しだ」 松尾円香は憤りながら瞬時に口が利けない。 これ以上の処刑があるだろうか。殺されるより酷い。 「いいか。ここまでは俺に関係ない。既に別の組織が動くのだ。そうなったのがこのビデオだ」 女が全裸で逆さ吊るしにされている。 『埼玉県警生活安全課出水麻里巡査部長』と字幕が出る。 全身に鞭の痕が奔って無残な状態である。至るところ血が流れたり滲んだり傷も有る。 弾丸が太腿に命中する。 「うわわあーーーーーーーーーーーーーーん。ぐああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 痛みに空中で吊るされた躰を丸めて暴れる。一度丸めた胸を逆に仰け反らせ動く限り暴れまくる。 壮絶だが弾丸が命中した割には軽微に見える。それは弾丸でも蝋燭で作った弾丸だから軽微なのである。 「ちくしょうーー。ころせーーーーーーーーーー」 出水麻里巡査部長は断末魔の叫びを上げる。 出水麻里巡査部長の眼下は破砕処理機である。 二台の高所作業車が上昇してゆく。 その両方から高枝斬りバサミを伸ばして片脚ずつ縄を切る。 吊るしが一本脚になる。 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 出水麻里巡査部長は堕ちる恐怖に叫ぶ。 最期の縄を切り落す。 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 出水麻里巡査部長の躰は悲鳴と共に破砕処理機に飲み込まれる。 その後に大量の動植物性残渣が投入される。 出水麻里巡査部長は何もしていない。 宇佐美の事務所から仕事に出ていたハードコンパニオン水野真由美が電話で事情を打ち明けて相談しただけである。 それだけでこの街を見張っている裏の組織が動いた。 裏の組織は依頼業務で派遣業務ではない。此処で調教師集団から直接の指示は一切受けない。 一括して交わした依頼条項に基づいて彼らの頭目が判断して動く。 処理を行った場所は産業廃棄物処理場である。乾式メタン醗酵と言う処理方法を用いている。 処理後はガスと乾燥残渣になる。ガスは発電に使われる。乾燥残渣は家畜の餌と成る。水分は何回かの醗酵で消滅する。 そのあと何度も動植物性残渣が処理機に投入される。酸性の洗浄液で洗われる。警察の捜査の対象に成ることも無い。さらに証拠も出ない。 「もう一度言う。一切宴会で有った事は他言無用。その時は別の組織が動く。そう成ってから詫びられても俺にもどうすることも出来ない」 宇佐美の威圧だけでも充分である。 「それと付け加える。この街のオーナーの代理人でも何も出来ん。その存在が何処にあるかも知らない。俺の所に行き成りこれが送られて来る」 松尾円香に恐怖が刻みこまれる。 「何故そこまでしてお座敷の秘密を」 松尾円香はそんな重要な意味がわからない。 「此処には政治家や財界の大物が来る。その全ての秘密を護らなければならない。あんたの見ている表社会とはまったく違う」 松尾円香には憤りの限りだが今は何も言えない。むしろその裏社会に頼る以外手段がない。 |
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| ＳａｄｏのＳＭ小説姦女真紅 |
| 2020年8月24日掲載 |
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