若妻・預かります
ひら 作
◆第１８章

　優美は未だに続いているオルガスムの中で慟哭していた。
　身体中を何度も何度も凌辱され、大切な唇の記憶さえ踏みにじられたにも関わらず、その暴漢者たちの愛撫によってイッてしまった自分自身の肉体に、深い絶望感がこみ上げてくる。

“憎むべき男たちの卑劣な行為にさえ感じてしまう‥‥いやらしくて‥‥汚らわしい身体‥‥”

　これが私の本性なのかもしれない‥‥という疑念が心の中をじわじわと蝕んでいく。
　そして、やっぱり私は‥‥晃さんの傍にいる資格なんて無い、最低の女なんだという確信がどんどんと膨らんでいく。

“晃さん、ごめん‥‥なさい‥‥。あの男たちの言うとおり、私は卑しい牝豚なのかもしれません‥‥。けれど、あなたを愛しているという気持ちだけはけっして変わりません‥‥。けっして‥‥”

　優美は大切な想いをたぐり寄せることで、絶望と諦めの淵に沈み込もうとする自分自身の心と必死に戦っていた。
　しかし、そんな想いも虚しく、優美は自らに襲い掛かってくる新たな脅威によって、悲惨な現実に引き戻される。
　彼女がそこに見たものは、がっしりとした体格の男が、自分の大切な秘所に巨大な剛棒をズブズブと押し込んでいくという衝撃的な光景だった。

「いやっ、いやあああっ！ やめてっ！ やめてえっ！ そ、それだけは堪忍してえええっっ！」
「ふっふっ、これでフィニッシュだ！」

　優美の懇願などお構いなしに、愛液でテラテラと濡れそぼった肉壺の中に剛直したペニスがグイグイと押し込まれていく。

「ああっ！ ぐうっ！ あぐうっ！ いやっ、いやあっ、いやあああああっっ！」

　猛り狂った巨大な剛棒が、膣内の肉ヒダを強引に掻き分けながら、彼女の肉体の奥深くまで侵入していく。

「だめっ！ だめえええっっ！ ひぐっ！ ひぎぁああああっっ！」
「くくっ、どうやら男のモノを受け入れた経験は余り無いようだな？ まるで生娘のオマ○コのようにギチギチに締まっているぜ！」
「いやっ、いやっ、いやああああっっ！ お願いっ！ 許してっ、許してええええっっ！」

　男は逃れようともがく真っ白な太腿を両手でしっかり固定すると、泣き叫ぶ女の狭苦しい膣内で激しいピストン運動を開始した。

「ぐうっ！ ぐぐっ！ ぐふうっ！ いやあっ！ やめてっ！ いやあああああっっ！」

　男は腰を使った力強い挿入で股間を激しく打ち鳴らしながら、膣奥の子宮口へ向けて何度も何度もペニスを突き入れていく。
　両脚を大きく左右に開かれて、その剥き出しになったヴァギナを巨棒で貫かれる度に、形の良い乳房をぶるんぶるんと振り乱す女の様は、まさしく“堕ち逝く聖女”という言葉がぴったりの状景だった。
　未だかつて経験したことの無いような凄まじい挿入の連続に、優美の下半身の感覚がだんだんと麻痺していく。
　彼女は一切の抵抗を止めて瞳を閉じると、愛するヒトの面影を思い浮かべながら、必死に祈りを込める。

“私の身体は‥‥もう取り返しがつかないほどに汚れてしまいました‥‥。けれど、心だけはけっして折れたりしません‥‥。憎むべき男たちのモノで絶対に感じたりしません‥‥。だから許して‥‥、こんな私を許してください‥‥”

　男はそんな優美の様子を眺めつつ、更に激しい注送運動を繰り返して行ったが、数分後、突然腰の動きを止めると不審そうな表情で呟いた。

「な、何故なんだ？ こいつのヴァギナは何も感じていない‥‥。先ほどの絶頂で感じ易くなっているはずなのに‥‥」
「お、おいっ、それは一体どういうことだ？」
「この女の膣は、俺のペニスに全く反応していない‥‥。まるで、ダッチワイフとヤッているような感じなんだ」
「という事は‥‥この女が不感症だとでも！？ ‥‥さ、先ほどの激しいイキっぷりからは、とても信じられない話だが‥‥」
「おいおい！ ここまで盛り上げておいて、それはないぜっ！」
「ああ、参ったな‥‥。俺たちは、見栄えがするだけの“マグロ女”を引き当てちまったということか‥‥」

　リーダー格の男は失望を隠せない声でそう呟くと、膣内にペニスを挿入したままの体勢で、女の乳首に貼り付けられていたローターを乱暴に引き剥がしつつ、指先で激しい愛撫を加えていく。
　女はすぐに苦悶の声を上げ始めるが、肝心のヴァギナの方には何の変化も見られなかった。
　男は険しい表情を顔に浮かべると、乳首をつまんでいた指先に力を込めて、その勃起した蕾を捻りつぶすようにして思いきり引っ張り上げる。
　優美の悲痛な叫びが響き渡る中で、淡いピンク色の乳首が千切れてしまそうなほどに伸び切っていき、それに引っ張られるようにして、２つの白いかたまりがロケット状に尖っていく。
　男はその嗜虐的な光景をしばらくの間凝視していたが、ふと不審な表情を浮かべると、限界まで伸び切った乳首に顔を寄せてジッと観察を始める。
　そして数瞬の後、その意味するところを理解すると、激しい興奮に上ずった声で叫んでいた。

「おいっ！ 誰かこいつのアヌスを徹底的に犯してやれ！ この女にはそちらの方がお似合いだぜっ！」

　男はそう叫ぶと、優美の腰を抱えたままで後方に倒れ込み、瞬時のうちに男の上に女が跨るという騎乗位の体勢に変わっていた。
　猫背の男が、その恥ずかしい姿勢から逃れようとする女の身体を後方から押さえ付けながら、横たわっているリーダー格の男に問い質す。

「本当にいいのかよ？ いきなり突っ込んじまったら、こいつの可愛らしい肛門が裂けてしまうかもしれないぜ？」
「ああ、構わないから思いっきり貫いちまってくれ！ それで、この女の本性がはっきりするはずだ」
「くっくっ、わかったぜ。それじゃ遠慮なくお尻の処女を頂いちまうとするか！」

　その絶望的なやり取りを聞いた優美が、身体を振り回しながら必死に抵抗する。

「や、やめてえっ！ 何でもしますから、それだけは許してえっ！ お願いっ！ お願いいいっ！」

　激しく暴れまわる女の尻を強引に押さえ付けながら、猫背の男がギンギンに剛直したペニスの先端を小さくすぼまったアヌスの入り口にあてがっていく。

「ぎゃあああっっ！ いやっ、いやあっ！ やめてっ！ やめてえっ！ いやああああああっっ！」

　優美の絶叫が響き渡る中で、どす黒い亀頭の先が可愛らしいアヌスの中にグリグリとねじ込まれていく。
　大きくエラの張った巨大な異物の侵入に、穴の周りの括約筋が張り裂けそうなほどに引きつるが、それでも少しずつ亀頭の先が飲み込まれていく。
　そして数分も経つと巨大な亀頭部全体が、アヌスの中に完全に潜り込んでいた。

「ぐふふ。この女、アナルセックスの経験があるんじゃねえのか？ 激しく抵抗している割には、やたらとスムーズに入っていくぜ」
「ふふ、やっぱりな‥‥」
「ん？ それはどういう意味だ？」
「この女は、既に調教を施された身体ということさ‥‥。その証拠に、こいつの乳首には、ぶっといピアスをハメた痕跡が残っていた」
「へっへっ、なるほどな。何者かによってすでに調教を受けたＭ女ということか‥‥。どおりで身体中が刺激に敏感なはずだぜ」
「だから遠慮はいらん。思う存分にこいつのアヌスを可愛がってやれ！」
「ぐへへ、そうとわかれば容赦はしないぜ！ 清純そうなこの女の身体を、俺の肉棒でヒイヒイ言わせてやる！」

　猫背の男は腰にありったけの力を込めると、剛直したペニスを優美の尻穴の奥深くまで一気に貫いていった。

「ぎゃああっ！ い、痛いいいっ！ ぎゃぶっ！ ぐぎゃあああああああああっっっ！！」

　アヌスを貫かれた瞬間、優美の脳裏に激しい閃光が走り、過去の忌まわしい記憶が鮮明に蘇ってきた。
　そうだ‥‥。かつて私はこのようにしてアヌスを凌辱され、そして‥‥何度も何度も絶頂を味わっていたんだ‥‥。
　叔父である男の禍々しいペニスを恐れ‥‥憎みながらも‥‥、いつしかその激しい愛撫と調教を待ち望むようになっていった‥‥。

“あふぁああああっっ！ き、気持ちいい‥‥。全てのことが‥‥どうでも良くなっていく‥‥”

「ぐっほおおおっ！ すっげえ締め付けだぜっ！」
「ぐふううっ！ マ、マ○コの方にも強烈な脈動が！」

　優美の２つの穴を上下から同時に貫いていた男たちの形相が驚きから歓喜へと変わり、獣のようにただひたすらに注送運動のピッチを上げていく。

「ぐっはー、た、たまらねえええっ！ 一気に昇りつめてしまいそうだぜっ！」
「うおおっ！ うねうねと締め付けてくるヒダの動きにペニスが蕩けてしまいそうだ！」

　優美の心の奥底に秘められていた激しい官能の渦が、堰を切ったように全身を駆け巡っていく。
　２本の剛棒に肉体を貫かれる度に凄まじい快感がせり上がってきて、全身の震えが止まらなくなっていく。

“虐められれば虐められるほどに‥‥最高の快楽を感じてしまう‥‥卑しくて淫らな身体‥‥”

　厳格な家庭の中で育った少女時代‥‥。そうした環境の中で抑圧された私の精神は、叔父とのセックスによってのみ解放された。
　体中の穴という穴を何度も犯され、そして性感帯という性感帯を開発され、終いには様々な性具によるサデスティックな痛みさえも極限の快感へと変えていく身体になっていた。
　全てを忘れて、ただひたすらにセックスという行為を貪り続けた日々‥‥。それは私にとって一番幸せな時間だった。
　肉体に感じる痛みと快感の連鎖によって、自分が生きているという実感が得られたから‥‥。
　
　だから‥‥叔父との関係を母に知られてしまい、遠い場所へと引き離されてしまった時には、気が狂いそうになるほどの激しい渇望感を味わった‥‥。
　こんな私のことを心配し、ずっと励ましてくれたルームメイトの存在が無かったならば、耐えきることができなかったと思う。
　そうして私は‥‥自分自身の心と身体を封印し‥‥全てのことを忘れてしまおうとした。
　そうしなければ‥‥自分の持つ狂気と異常性の前に、心が壊れてしまうと思ったから‥‥。

“あふぁあああんっ！ 気持ちいい‥‥。もっと突いて‥‥もっと激しく突きまくってえええっっ！”

　肉体の最深部を２本のペニスで貫かれるという究極のセックスによって、私の全身から凄まじい快感がせり上がってくる。
　下劣な男たちのペニスによって掻き回された私の下半身が随喜の悲鳴を上げる。

“いいのっ、とってもいいのおおっ！ 私のいやらしい身体をもっと虐めてっ！ はああんっ！ 獣のように犯しまくってえええっっ！”

　長い間封印されていた身体が解放された今、優美の心の中にはどん欲に快感を貪ろうとする気持ちしか存在していなかった。

「あふぁぁっ！ あふっ、あふんっ、あふぁあああぁぁっ！ あふうううううううっっ！」

　そのいやらしい喘ぎ声に、白い裸体を上下から責め立てていた男たちの欲情がピークに達する。
　フィニッシュに向けて、凄まじい速度で腰を振りまわしながら、暴発寸前の肉棒をヴァギナとアヌスの両方に突き刺していく。

「ふうううっっ！ いいのっ、いいのおおっっ！ イクうっ、イクうううっ！ イッちゃううううううっっ！」

　その激しい優美の嬌声を引き金にするようにして、絶頂感に震える彼女の最深部に大量の精液が放出される。

「うおおおおおっ！ た、たまらねええええっっ！」
「ぐおおおおおっ！ す、すごい締め付けだぜえええっ！」
「あふぁああああっっ！ 赤ちゃんっ！ 赤ちゃんができちゃううううっっ！ ふわああああああっっ！」
「ぐふううううっ！せ、精液が搾り取られていくううううううっっ！」
「おほおおおっ！ すげえっ！ こ、こいつのオ○ンコは最高だぜええええっっ！」


　時刻は夜中の1時を回っていた。
　細く冷たい雨が肌を突き刺す中で、俺は海岸線に点在する倉庫という倉庫をしらみつぶしに探って行く。
　すでに２０箇所以上の倉庫群を確認しただろうか‥‥。しかし、依然として手がかりらしいものは、何一つとして発見できずにいた。
　俺の判断は間違っていたのかもしれない‥‥。そんな不安がどんどんと心の中を侵食していく。
　このままでは‥‥この世の誰よりも愛している‥‥たった一人の女性を失ってしまう‥‥。春香の時と同じようにして‥‥。
　この２週間近くの間の思い出が、走馬灯のように次から次へと浮かんで来る。

「優美‥‥、俺はどうしたらいいんだ？ 君を失わないためには何をしたらいいんだ？ 教えてくれ‥‥、どうか俺に教えてくれ‥‥」
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2010年8月7日掲載
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