６．


　腹が減って眠れない。と、いうよりまだ午後９時だ。眠れるわけがない。
「飯があるかなぁ…。」
　痛む体を無理やり動かしキッチンまで行くと、ユミさんも親父もいなかった。電子ジャーを覗くと飯はたくさんある。
「ラッキー！！」
　キッチンからリビングを覗くとテーブルの上には料理が残されている。
「いただきま〜〜す。」
　うまい。腹が減っているときは何を食べてもうまい！！特にこのエビフライ。最高だぁ！！
「はっあぁぁぁ…。」
　えっ？なに？女性の悲鳴？
「うっ。あん。はぁぁぁぁ…。」
　これって…。飯を食べていると、奥の親父専用の寝室から、女性の悩ましい声がする。あの部屋は普段は鍵が掛かっていて俺も入ったことがない。
「いい、いい。あぁ、パパ、もっと。もっとお願い。はっあぁぁぁ。」
　ユ、ユミさん？この悩ましい声はユミさんの声？。そう言えば、ユミさんが部屋を出て行くとき…、「妾としての夜のお努め」って…。くそっ！！　俺としたことが聞き逃した。
「飯なんか食ってる場合じゃない…、けど、もう一杯だけ…。」
　俺はユミさんの悩ましい声に心を躍らせながら、飯２杯とエビフライと鳥のから揚げを平らげた。そして、使った食器を自分で洗うと、俺の体はユミさんの悩ましい声に引き寄せられた。
「はぁっ。うっ、ひぃぃぃぃ。パパ、もっと。もっと叩いて。」
　部屋に近くなるにつれて、ユミさんの声は大きく廊下に響いている。角を曲がると部屋のドアが開いていて部屋の照明が暗い廊下を明るくしている。
「ま、まじかよぉ！！」
　身を低くしてドアから頭を出して覗くと、なんとユミさんは赤いロープで後ろ手に縛られている。そして、天井からのフックが背中のロープに引っ掛かっている。
「あぁぁ。パパ叩いて。もっと、もっと叩いて。」
「まったく、お前は。こんな鞭で叩かれて感じおって…。」
　親父は鞭でユミさんの背中やオッパイ、太腿やお尻を容赦なく叩いている。
「ひぃぃぃぃ。ハア、ハア、ハア…。はっあぁぁぁぁ…。」
　ユミさんは叩かれるたびに体を仰け反らせながら悲鳴のような悩ましい声を出している。な、なんかすごく興奮する…。
「ユミはいい声で鳴くのぉ…。」
「あぁぁ…。いいのぉ…。叩かれると気持ちいいのぉ…。はっあぁぁぁぁ…。」
「体も、いい色に染まっておる…。」
「あっ、ひっぃぃ。はっあぁぁぁぁ…。」
「ユミ、マ○コもこんなに濡らしておって。下を見てみろ。」
「あっ。い、いや。」
　なんだ、この部屋…。ユミさんの足元が鏡になっている。良く見ると天井も壁のいたるところも鏡になっている…。ここからは良く見えないけど、ユミさんのアソコが床の鏡に映ってるのか？
「いやか…。なら、嫌でも見えるようにしてやる。」
　親父のやつユミさんの両足に足かせをつけてどうするんだ？
「パパ、許して…。これ以上、恥ずかしい格好にさせないで…。」
　すげ〜〜。親父がスイッチを押したと思ったら、足かせが電動で動いてユミさんの足を少しずつ広げていく。俺もユミさんの後ろ側に行きたい…。しかし、親父のやつ、なって部屋を作るんだ…。
「止めて、パパ。もう、止めて…。」
「ユミ、お前のマ○コはどうなってる？言わないと、ユミの足が裂けても止めてやらないぞ。」
「あぁぁ…。ぬ、濡れてる。濡れてます…。」
　ユミさんの両足が１ｍ位広がったところで泊まった。でも、ここからじゃ見えないよ。見たい、見たい！！
「このマ○コ、わし以外に触らせてないだろうな。」
　あっ、親父のやつユミさんの乳首を乱暴に引っ張って。止めろよ。千切れるよ！！
「あっ。はぁぁ…、う、浮気なんか…。パパしかいないの…。」
　あれ？ユミさん痛くないの？
「よし、よし。浮気しないように、たっぷりユミのマ○コを可愛がるとしよう…。」
「嬉しい…。パパ…。」
「待ってなさい。今、ユミの大好きな極太バイブでイかせてやるからな。」
　おお、すげ〜。初めて見た。あれが、バイブかぁ…。あれがユミさんの中に入るのか？見てぇ〜〜。早くやれよ、親父！！
「キャッ。」
「ん？どうしたユミ？ん？扉が空いとるじゃないか。」
「な、なんでもないわ。それより、早くぅ〜。」
　やばい！！。ユミさんと目が合っちゃったよ。なんで、急に横なんか見るんだよぉ…。どうしよう。やばいよ、絶対にやばい！！
「今、扉を閉めてくるから待ってなさい。」
「あっ、パパ。ど、ドアなんかいいから、早く、早くバイブで苛めてちょうだい。」
「まったく。淫乱な女じゃ…。」

「やばかったなぁ〜〜。」
　きしむ体に鞭打って、なんとか部屋のベッドまで逃げ帰った。
「ユミさんがフォローしてくれなかったら、親父にも見つかるところだったよ。」
　やばいよなぁ〜。ユミさんに覗いていたのがばれた上に、助けてもらって…。この借りは何倍になって返ってくるんだろう…。
「でも、親父とユミさんが、あんなことするなんて…。」
　チンポがまだ収まんないよ！！
「ユミさんのアソコ、どれだけ濡れてたんだろう…。」
　目を閉じると、手が自然とチンポに伸びていく…。
「ユミさんが、あんなＨな格好して…、あんなＨな声だして…。」
　さっきの光景が頭の中でプレイバックされる。手の動きも自然と早くなってくる。
「あぁ〜、俺もユミさんのアソコにバイブを入れてぇ〜〜。」
　ユミさんがバイブで感じている姿を勝手に想像してしまう…。
「あぁ〜、ユミさんのバイブ姿が見てぇ〜〜。あぁぁぁ…、出そう…。」
　手馴れた動作で、枕元からティッシュを数枚引き抜くと、そこに発射した。
「今日の最後は、自分の手かぁ…。なんだかなぁ…。」
　丸めたティッシュをゴミ箱に放り投げ、ベッドに大の字になると少し眠くなってきた。
「こんなに体中が痛くて、学校へ行けるのかなぁ…。」
「夏休みのキャバクラのバイトって大変なのかなぁ…。」

「俊、俊！！。起きなさい！！。」
「ん？」
「俊、起きなさい！！」
「えっ？」
　目を開けるとユミさんの顔が…。
「俊、起きた？」
「はぁ？」
　意識がはっきりしない。
「な、なに！！」
　瞬間的に体を起こし、壁際にへばりついた。
「い、痛てっ！！」
　瞬間的な動きで体中に痛みが走る。一気に目が覚めた。どうやら、いつの間にか寝ていた所をユミさんに起こされたようだ。
「ユ、ユミさん…。」
　部屋の電気がついていて眩しい。けど、確かにガウンを羽織ったユミさんがベッドの横に立っている。
「オチンチン丸出しで寝てるんじゃないの！！」
「えっ？」
　慌てて、Ｔシャツの裾を引っ張って隠した。完全に頭が活動しだした。縛られているユミさんをおかずにして、オナニーしたあと、そのまま寝ちゃったんだ…。
「す、すいません！！」
　さすがに、おかずの本人を目を前にして、この格好は恥ずかしい。
「そのままでいなさい！！」
　足元にくるまっているパンツに手を伸ばそうとしたら止められた。
「ちょっと話し合う必要があると思って…。」
　目つきが酔っ払っている。片手にグラス、もう片方にバーボンのビン…。
「ここに正座して！！」
　足で床を指している。言われたとおりユミさんの足元に正座した。フローリングの板が痛い…。ユミさんも勉強机の椅子に座って大胆に足を組んだ。ガウンがはだけて太腿まで見える…。
「オチンチンなんか出して何やってたの？」
　答えられるわけがない…。沈黙が続く。
「このオチンチンで何してたか聞いてるの。答えなさい、俊。」
「うっ。」
　ガウンがいっそうはだけ、そこから白い足が俺の股間まで伸びると指でチンチンを摘まれた。
「ちょっとぉ、なに大きくしてるの？」
　俺を苛めて嬉しそうだ。だいたい、ユミさんの魅惑的な太腿を目にして、足で刺激されたら誰だって大きくなっちゃう…。
「オ、オナニー…。」
「なに？聞こえない。」
「オナニー、オナニーしてました。」
　ふ、踏まないで…。オチンチンを足の裏で踏んでくる。すごく楽しそうに…。
「何を想像して、してたの？」
　これこそ、答えられない。
「ねぇ…。言ってごらんなさい…。」
　あぁ…、足が気持ちいい…。
「ゆ、ユミさんが縛られているところ…。」
　そ、そんなに強く…、ふ、踏まないでぇ〜〜。
「そう。私なんだぁ…。嬉しいなぁ、俊のおかずになれて…。でも、なんで私が縛られてるところなんて想像するのかなぁ？」
「そ、それは…。う、うわ！！い、痛い！！」
　や、止めて〜〜！！。足…、それ以上、力を入れないでぇ〜〜。
「なんでか言いなさい！！」
「すいません。部屋を覗きました。もう、しません。絶対にしません。」
　慌てて、床に頭をつけて土下座した。
「わかってるの？私がかばわなかったら、パパにまで見つかって、それこそ、大変なことになってたのよ！！」
　今度は、俺の後頭部を本気で踏んでくる。
「は、はい。感謝しています。ユミさんには感謝しています。」
「本当に感謝してるのかなぁ？それに、二度と覗かないって信じていいのかなぁ？」
「お、俺は、絶対に嘘だけは言いません。」
「それが、嘘じゃないの。だいたい今日だって学校に行ってないじゃないの。明日は、朝から保護者の代理として学校に呼び出されてるのよ！！」
「ほ、本当ですか？」
　俺は、驚いて顔を上げた。
「嘘言ってどうするの。」
「は、はい。」
「口で言って分からない子は、叩くしかないのよねぇ。ついてらっしゃい。」
　叩くって…、叩くってなんですか？
「ど、どこへですか？」
「パパの部屋よ。」
「パパの部屋って？だって、親父は？」
「さっき、携帯電話が鳴って、急用が出来たと言ってタクシー呼んで帰ったわよ。携帯から漏れて聞こえた声は女だったけどね。」
　ユミさんの顔が鬼の形相になってる。しかもさっきからバーボンをグイグイ飲んでヤバイ目をしてる。
「どこの女か知らないけど、まったく、頭にくるわね！！」
　グラスに半分あったバーボンが、またユミさんの口の中に一気に消えた…。どうなるんだぁ、俺。親父、あんたやりすぎだよぉ〜〜。

（続く）