ずっと愛してます２
羅衣 作
第46話　若竹狩り-ドキュメント６


　敬子は、射精してグッタリした大塚君をやっとの思いでベットに運んで、一休みしたところであった。
　それにしても、良い男というものはまだまだいるんだと改めて気づかされた。
　この大塚君も、夫、徹に負けない良い男に成長するだろうと思った。
　そんな男の子の初めての相手になれたというのは、女としてなんとも言えない悦びの感情があった。
　ふと郁美の言葉が蘇ってきた。
「いくら良質な男の子でも　初体験次第で良くなったり　悪くなったり　するのよ」
「女の子より　初体験の善し悪し　影響強いかもしれない」
　思えば、自分自身も徹と出会っていなかったら、こんなに楽しいオンナの人生知らずに生きていたに違いないと実感があった。
「うん　今　お姉ちゃんの言葉の意味　分かった気がする」
「この子は　イケメンの卵なのね　うふふ」

　少年の肉棒を見ると、初めて見たときと同じ可愛い若竹に戻りちょこっと生えていた。
　思わず少年が動かないのを良いことに、若竹を弄ってしまう。
　持ち主はまだ動かないのに、面白いことに若竹は再びムクムクと大きくなっていく。
　興味津々の彼女は、扱くように仮性包茎の皮剥きをしてしまう。
　不意に先程味わった精液の味が蘇り、舌なめずりしてしまう。
「うぅぅぅん　ちょっと残念　まだ時間あるのに　もう１回くらい」
「卵ちゃん　頑張れ　うふふ」

　突如として弄っている若竹が、再び鋼鉄のように硬くなり肉棒として蘇った。
　唖然とする彼女を尻目に、大塚君が跳びかかってきた。
　無防備であった彼女は、少年に正常位で組み敷かれてしまう。
「えっえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ　卵ちゃん復活？！」

大塚　「えへへ　復活！！　お姉さん　エッチですね　勝手にチンポ弄るなんて」
敬子　「えっ　きゃあっあぁぁぁぁぁぁ」
大塚　「がおぉぉぉぉぉ　またしよ　しよ　ねぇしよ」
敬子　「あっ死んだふりしていたのね」
大塚　「恥ずかしいから　寝たふりしてたら　あんなことするんだもん」
　　　　「しよ　しよ　へへ　しよ」
敬子　「えっ待って　まだ準備が」

　彼女は、準備が整っていないので慌てたが、いとも簡単に肉棒がにゅるんと押し入ってきた。
　それで自分がオチンチン触りながら、濡れていた事実を知って絶句した。
「わたしって」
　頭より身体は素直であり、待ち焦がれた肉棒が挿入されたことで、一瞬にして彼女の身体に淫欲の炎が燃え上がった。

敬子　「にはぁっ　あん　そう　深く　そう　わたしを突いて」
大塚　「アフロ姉さん　好きです　ずっとこのまま」
敬子　「もっと激しくして　そう　あん　すごいぃぃぃ」
大塚　「オマ○コが気持ち良すぎて　スゴイです」
　　　　「チンポが　蕩けそうです」
敬子　「わたしも　あん　そう　奥をグリグリしてぇぇぇ」
　　　　「あん　あん　あん　そう　そう　そこを　あん」
　　　　「あん　突いてぇ　もっと突いて　突いてぇ」

　グチュルンプゥゥゥゥゥパップ♪♪グチュルンプゥゥゥゥゥパップ♪♪
　グチュルンプゥゥゥゥゥパップ♪♪グチュルンプゥゥゥゥゥパップ♪♪

　敬子は、時間が許す限り、彼の体力が許す限り、彼のセックスを全て受け入れようと覚悟を決めていた。
「この感覚　病みつきになっちゃうかも」




　郁美は、対面騎乗位で森内君の逞しい肉棒を堪能していた。
　既に数え切れないほど逝かされてしまったが、奥深くまで満たしてくれる肉棒が終わることを許さない。
　出会った頃の徹も凄かったが、森内君の精力はその数倍のパワーがあった。
　もう何回も熱い噴出を受けとめているのに、この子の肉棒は萎えることなく蜜壺を満たし続けていた。
　彼女の腰の動きに、彼は絶妙のタイミングで腰を下から突き上げてくる。
　２人の両手は指を絡めて繋がっていた。
　定期的に唇を求め合い、ディープキスして唾液を交換してしまう。
　２人は少しでも繋がって、ひとつの身体になりたいと求め合っていた。

　森内君は、理想の女性に出会えたと確信していた。
　初体験を経て、野球部マネージャーの彼女とセックスを考えていたのだが、もうどうでも良いことに思えていた。
　自分自身でも、こんなに射精して肉棒が萎えないことに驚いていたが、彼女とキスすると新たな活力が湧いてくるのだ。
　彼女とのキスは、なんとも言えない甘い味がして、初めはリップの味かと思っていたが、彼女の唾液が甘く美味しいということに気がついた。
　だから萎えそうになると、キスを求めてしまうのだ。
　彼女も間違いなく自分に心惹かれているという確信があった。
　既に身体は強く求め合っていて、性器はもう何時間も繋がったままだし、両手も指を絡め合いずっと繋がっていた。
　お互い言葉を交わしたわけでもないのに、腰をぶつけ合う時の気持ちが「ひとつになりたい」と共通の思いになっていた。
　腰の動きも、キスも、体位を変える時も、言葉はいらない。
　もう心はひとつであり、愛し合っていると感じていた。

　グジョウプゥゥゥゥゥゥゥパン♪♪グジョウプゥゥゥゥゥゥゥパン♪♪

森内　「はぁ　アテナさん　はぁ」
郁美　「あん　いや　郁美って呼んで　わたし　郁美」
森内　「えっ　郁美さん　　郁美　郁美！！」
郁美　「森内くぅん　とっても素敵よ　あん　あん」
森内　「郁美　愛してる　ずっとずっと僕の」
郁美　「あん　わたしも　愛してる　あん」
森内　「僕と一緒に東京帰ろう　愛してる」
郁美　「うぅぅぅん　あん　あん」

　グジョウプゥゥゥゥゥゥゥパン♪♪グジョウプゥゥゥゥゥゥゥパン♪♪
　グジョウプゥゥゥゥゥゥゥパン♪♪グジョウプゥゥゥゥゥゥゥパン♪♪

郁美　「わたしも　行きたいけど　人妻なの」
森内　「僕　頑張る　だから」
郁美　「あん　あん　もう　すごいぃぃぃ　溶けちゃう」
　　　　「あっあぁぁぁ　逝っちゃう　あひぃ　あっひぃっ・・・・・・」

　郁美は崩れ落ちたが、森内君に優しく抱きしめられていた。
　そんな彼女を現実に引き戻すのも、硬い肉棒であった。
　激しく下から突き上げられると、意識すら巻き込むような快感の竜巻が巻き起こる。
　彼女が乗馬しているように見えるほど激しく性器をぶつけ合う２人は、呼吸もピッタリ合って一心同体となっていた。
　森内君は、郁美にとって最高の若馬であった。
　郁美は、森内君にとって最高の女性騎手であった。
　欲張りな郁美は、もう暴走していた。
「あぁぁぁん　この子　お家に欲しいわ　もう病みつきよ」




　彩佳が心底一つの肉棒に心底溺れたのは初めてかもしれない。
　夫、祐司の桃亀にも魅せられていたが、それだけでない彼の社会的地位、包容力、優しさ、そしてなにより彼女が自由に生きていくことを許してくれた大切な人であった。
　彼女にとっては、祐司の存在が自分を輝かしてくれるバックボーンであった。
　それは打算と他人に言われると覚悟していたが、自分の存在が彼を蘇らせたのは事実であり、その自負が彼女に彼の人生のパートナーとして一緒に生きていく覚悟させたのも本当のことであった。
　そんな彩佳ですら、少年の熱情には圧倒されて心が揺れてしまう。

　郁美の言葉が脳裏に蘇る。
「若い男の子は　金の卵のような子がいるの　そんな子に出会ったら　女は無力になってしまうのよ　本当よ」
　その時の彼女は半信半疑であったが、「山田 徹」と関係を持って心が揺らいだのは事実であった。
　そして今、心が転覆しつつあった。
「わたし　この子に溺れている　あん　あん　こんなことって」

　太くて圧迫感のある肉棒に慣れた彼女にとって長マラは一見物足りないように見えたが、実は身体の負担が少なく快感だけを与えてくれる素晴らしい肉棒であった。
　そしてなにより、それを休み無く駆使できる彼の超がつくほどの絶倫ぶりがあってこそ生きるのだ。
　女体を知ったばかりの少年は、彼女が快感に溺れて無抵抗なのを良いことに、女体を触りまくり、視姦しまり、舐めまくった。
　身体の芯を突き抜けるような快感が、女の理性を狂わしていく。
　彩佳は、女は挿入されて感じてしまったら、坂を転げ落ちるように墜ちていく業の深い存在なんだと改めて思った。
「あっあぁぁぁん　溶けちゃいそう　郁美 敬子ちゃん　どうだったのかな」
「２人にも　この子知って欲しい」

　若さ溢れる真新しいニキビが幾つも出来てる少年の顔が迫ってきて、大きくはないが美乳と男達から人気のオッパイを舐め回されてしまう。
　野球しているタコが出来ているゴツゴツした少年の手が、ウエストラインからバストトップに向けて何度も滑って揉み上げてくる。
　両乳首を指で摘んで乱暴に弄られただけで、甘い声を思わず漏らしてしまう。
　片方の乳首を口で吸われ、もう片方は摘まれて引っ張られてしまう。
　強い刺激に腰が浮いてしまう彼女は再び腰が落ちると同時に、自ら女芯の奥を長マラにぶつけてしまい逝ってしまう。
「あっあぁぁぁん　なんなのこれ　あん　だめっ」

　彩佳は、不意に中学生時代、高校生時代の荒んだ生活を思い出していた。
　ヤンキーとしてヤンチャばかりしていた頃は、今思えば未熟な男達に身体を許して自分を大切にしていなかった。
　乱暴に扱われたことも１度や２度ではなかった。
　そんな奈落の底に落ちる寸前の彼女が生き方を考え直すきっかけを与えてくれた出会いがあった。
　彼女が仲間達とコンビニ前で地べたに座ってたむろする無為の時を過ごしていた高校２年生の夏のある日であった。
　地元の玄関口であるＪＲ駅前にあるコンビニ前で、いつものように地べたに座って仲間とたわいのない会話をしていた。
　その前をテレビで見るような凛としたスーツ姿で、モデルなのではと思うほど美しい長身の女性を見かけたのだ。
　彼女は、５人ほどスーツ姿の男達を従えて、彼らに指示を与えながら颯爽と歩いていた。
　男達は彼女より年上ばかりであったが、彼女に対して恐ろしく低姿勢であった。
　彼女は彼らに「先生」と呼ばれていたのだ。

　いつもなら茶化したりする仲間達も唖然と女性の姿を目で追っていた。
　彼女は忙しいのか、歩きながらサンドイッチを頬張り書類に目を通して、休み無く男達に指示をしていた。
　彩佳は、やり手のキャリアウーマンなのだろうと彼女を見ていたが、彼女の物腰や肢体からは同性の彩佳すらドキドキしてしまう色香が溢れていたのだ。
　仕事も出来るのだろうが、その色香で男達を従順に従えているのは間違いない。
　彩佳は、女性もここまで仕事が出来て美しければ、こんなにも格好良くなれるんだと知って衝撃を受けたのだ。
　彼女に憧れを抱く気持ちに気づいた彩佳であったが、今自分の生活と行動は天と地ほど違って情けなく感じていた。
「わたし　なにしているんだろう」
「わたし　あんな風になりたい　でも」

　不意に「先生」と呼ばれる彼女が彩佳の視線に気がついたのか、彩佳に視線を投げかけて立ち止まった。
　普通の人なら絶対しない行動であるし、決して近寄ってくることない。
　ところが彼女は彩佳のところに向かって歩み寄ってきたのだ。
　周りの男達は彼女に止めるように話しかけているようであったが、意に介さない。
　普段なら直ぐけんか腰になる仲間達が唖然と彼女の行動を見守った。
　本物の、大人の女の迫力と色香が少年少女達を圧倒していた。
　目の前に惚れ惚れするくらいの美脚の女性が立っていた。

玲奈　「わたし　三好玲奈　と言います　あなた　お名前は？」
彩佳　「えっ。。。。。」
玲奈　「ごめんなさい　驚いた？」
彩佳　「いっいえ　彩佳　鈴木彩佳　と言います」
玲奈　「そう　彩佳さん　失礼ですけど　高校生ですか？」
彩佳　「えっ。。。。。そうです」
玲奈　「あらら　今日は脱走ですか？　それとも自由行動？」
彩佳　「じっ　自由行動です」
玲奈　「うふふ　そう　そうなんだ」
彩佳　「なにか　わたしに」
玲奈　「うぅぅぅん　なんか　あなた　彩佳さんと話したくなって　それで」
　　　　「ごめんなさいね　自由行動中に」
彩佳　「いえ　退屈していたところですから」
玲奈　「そう　まあホドホドにね」
男達　「あのう　先生　急ぎませんと　社長がお待ちです」
玲奈　「はい　すいません　今行きます」
　　　　「彩佳さん　明日良かったら連絡して欲しいな　はいこれ」
　　　　「では　皆さん　ごめんなさいね」
　　　　「青春満喫してね」

　戸惑う彩佳の手に、１枚の名刺が残されたのだ。
　その名刺には「ファイナンシャル・プランナー」「情報セキュリティスペシャリスト」「パソコンインストラクター」などという肩書きが並んでいた。
　当時の彩佳には、カタカナの肩書きは住む世界が違う存在に思えたのだ。
　その世界の住人である彼女が、彩佳になんで興味を持ったのか不思議であったが、実は声をかけた玲奈自身も理由が分からないのであった。
　誘われるように翌日連絡を取った彩佳の人生は、その日から一変したのだった。
　玲奈は、その日から電話だけであったが、なにかと彩佳の相談相手になってくれたのだ。
　お陰で地元の女子短期大学に進学できて、それなりの企業に就職できて、人並みの女性として恥ずかしくない社会人となれたのだ。
　今でも玲奈とは連絡を取り合っていて、彼女に憧れが強い彩佳は玲奈が再婚して移り住んだ神戸にやって来たのだ。
　それにも関わらず２人はあの日から再会は果たされず、なぜか電話とメールだけの不思議な師弟関係のようなものが続いていた。
　そして今回の筆下ろし企画が２人の再会のきっかけになるとは、彩佳は夢にも思っていなかった。




　少年の精力は、敬子の想定を遙かに上回っていた。
　最後に１回戦くらいの気持ちだったのに、取り憑かれて３回戦も楽しんでしまったのだ。
　時計を見ると約束の時間を３時間も超過していて、丸々２４時間の丸１日、ラブホテルで過ごしてセックスし続けていることになる。
　もう追加３回もしたのに、少年は敬子の女芯をバックから思い切り貫いたまま離れようとしないのだ。
　再び腰を動かす気配に、さすがの敬子も焦ってきた。
　このままでは無限地獄になりかねないと思って、とにかく終わらせることを考えた。

敬子　「あん駄目！！　ねぇ　お願い　大塚君　ちょっと待った」
大塚　「はぁはぁはぁはぁ　もう１回」
敬子　「もう時間オーバー　遅刻よ　わたし　怒られちゃう」

　さすがに大塚君も諦めて敬子のヒップから手を放した。
　敬子は、彼の考えが変わらないうちにと、慌てて体位を入れ替えて向き合う形にした。
　少年に肢体を淫欲の炎、その限界の淵まで狂わされて動揺を隠せない。
　彼女は、意志とは関係無く高ぶっている肢体を落ち着かせるために、大きく深呼吸を繰り返した。

敬子　「ふ〜〜〜　はぁ〜〜。。。はああぁ〜〜」
　　　　「大塚君　今回が　本当に初めてなの？」
大塚　「はい！！　アフロディアさんのオマ○コが　気持ち良すぎて止まらなくなったんです」
敬子　「あはっ　うれしいような、怖いような・・・・」
　　　　「分かりました　もう時間だし　イベントは終了しましょう」
大塚　「え〜〜　もう終わりですか！！」
敬子　「もう何回したか　分かってるの？」
　　　　「それに時間　あんなにオーバーしてるのよ　みんな待ってるわよ」
大塚　「・・・・・・・・・・」
敬子　「わたしも　これ以上は無理だから　今日は許してね」
　
　彼は分かってはいたのでしょうが、欲望が抑えきれないようです。　
　残念そうにしながら、なんとか大人しくなります。
　うな垂れ気味の様子に、ちょっとキュンとして可哀想になって、そのまま抱きしめます。
　すると、またおっぱいを触ろうとします。

敬子　「あん　駄目　いじっては駄目よ！」

　大塚君は不服そうですが、また始まりかねません。

敬子　「今日はお疲れ様、ありがとうね」
大塚　「もう帰るんですか　もうちょっと一緒にいたいです」
敬子　「もうって　みんなのと約束した時間３時間以上オーバーしてるのよ」
　　　　「それに　ここに入ってから　もう丸々１日経っているのよ」
大塚　「僕は　まだ時間　大丈夫ですよ」
敬子　「あはぁはぁ。。。。。これでも　わたしは主婦だから　そろそろ帰らないと」
大塚　「また会ってくれますか？」
敬子　「それはね　約束できないわ　だって基本的に一度だけのお約束だから」
大塚　「会いたいです！！　アフロディアさんが好きです」
敬子　「ありがとう」
　　　　「わたしのことは青春の思い出にして欲しいの」
大塚　「僕みたいな子供　嫌いなんですね」
敬子　「違うわよ　もう　困らさせないで　分かっているでしょう」
　　　　「わたしみたいな　オバサン　大塚君には　もっと素敵な子が」
大塚　「そんなことないです」
　　　　「責めてホントの名前教えてくれませんか？」
敬子　「えっ。。。。。」
大塚　「だってぇ　初めての人の名　知らないなんて悲しすぎる」
敬子　「うっ　確かに　そしたら　教えたら　納得してくれるの？」
大塚　「はい！！」

　敬子は、観念して名前を教えてしまった。
　大塚君は、最後の最後まで粘って彼女にキスを迫ってきたのだ。
　形はどうあれ男と女として丸々１日身体が繋がっていただけに、彼女は情熱なキスをされると心中穏やかではなかった。
　つくづく女という生き物は抱かれると脆いものだと思ってしまう。
　キスを終えて身体を離した瞬間、意志とは関係無く彼を引き止めようとする身体に驚いてしまう。
「ごめんなさい　あなた　徹さん　わたしは駄目な妻です」




　ホテルを出ると、やや呆れ顔の健二さんが車で待っていた。

敬子　「遅くなって　ごめんなさい」
健二　「お疲れ様」
郁美　「ご帰還ね　お疲れ様」
彩佳　「うふふ　大塚君だっけ？　頑張ったみたいね」
大塚　「はい　でも　もっとしたかったです」
健二　「がはぁはぁ　さすがに若い　丸々１日でも足りないとは」
大塚　「あれれ　２人は？」
健二　「なに言ってるの　もう帰ったよ」
大塚　「そうですか！！　なら　もうちょっと」
敬子　「えっえぇぇぇぇぇ　嘘でしょう」
郁美　「それじゃ　わたしが」
健二　「駄目！！　駄目！！」
郁美　「あらら　焼き餅妬いてる」
彩佳　「まあ」
健二　「こら茶化すな　ご両親に怒られるぞ」
郁美　「はぁぁぁい！！」
大塚　「駄目ですか。。。。。分かりました」
郁美　「また　おいで」
大塚　「はい！！」
健二　「全く。。。。。それ急いで乗って」
　　　　「今からじゃ　東京着くの　１０時回りそうだぞ」
大塚　「大丈夫です」

　どうにかこうにか新神戸駅改札まで、大塚君を一同でお見送りして任務終了であった。
　ホームに向かうエスカレーターを登っていく大塚君の背中が大きく見えてしまう敬子であった。

敬子　「はぁ疲れちゃった　若いってスゴイよね」
郁美　「はい　同じく」
彩佳　「あらら　お２人とも　実はわたしもです」
健二　「お３人さん　お疲れ様でした」
　　　　「関西支部は　皆さんのお陰で順調な滑り出しです」
郁美　「うふふ」
健二　「あっお迎え来ましたよ」
郁美　「えっ？？」
徹 　　「敬子ぉ　迎えに来たぞ　帰るぞ」
祐司　「彩ちゃん　お疲れ様　帰ろ」
敬子　「徹　うわぁぁぁん！！」
彩佳　「祐ちん　ただいまぁ」
徹　 　「では　皆さん　お疲れ様でした　帰ります」
郁美　「早！！　お疲れ様」
一同　「お疲れ様」
祐司　「わたし達も　お疲れ様でした」
一同　「お疲れ様でした」
郁美　「みんな　早！！」
　　　　「えっ！！」

　健二に、郁美は不意にグイッと引っ張られて唇を奪われてしまった。

郁美　「やぁん　みんな見てるよ」
健二　「夫婦がキスして　なぜ悪い」
郁美　「はぁん」

　ぎゅぅぅぅぅぅと抱きしめられ長いキスをされただけで、郁美の心は健二の元に還ってきた。
　郁美は一瞬にして、健二が郁美の心が揺れたことに気がついているのだと知った。
　でも健二は一切言葉にせず、実に３０分間もの長い時間、新神戸駅改札前という公衆の場で郁美をただひたすら力強く抱きしめ続けた。
　少年の底なし性欲を受けとめて疲れ果てた身体に、愛のこもった抱擁は下手な言葉より滲みたのだった。
「あん　あなた　ごめんなさい　ここがわたしの還る場所なのね」
「わたしって　風船みたいな女で　ごめんなさい」
「徹と祐司さん　　健二さんが呼んだのね」
「敬ちゃんも　彩佳も　今頃　うふふ　素敵な旦那様達　わたし達って幸せ者」

つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2015年5月2日掲載
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