ずっと愛してます２
羅衣 作
第49話 真也


　三宅真也は慣れない儀式を無事終えたが、全身汗だくになり、予想もしてなかったほど神経をすり減らしていた。
　避けて通れないこととはいえ、紗弥が未だ帰国していない中で勢いよく訪問した迄は良かったが、いざ１人で「お嬢さんを下さい」と話を切り出すのは至難の業であった。
　決して紗弥の父親である祐司が反対姿勢を示していた訳でなく、むしろ歓迎し慶んでいてくれていたにもかかわらず、真也の気持ちは空回りしてしまった。
　先輩の愛妻、そして紗弥の従姉妹である郁美が同伴して、立ち会って背中を押してくれなかったら、あのまま飲酒して酔いつぶれて本題は話せずじまいだったかもしれないほどであった。
　紗弥の父、義父となる祐司は、長身の若さ溢れるナイスミドルであり、後妻に紗弥と同じ歳の女性、彩佳を迎えるのは当然とも思える魅力溢れる男性であった。
　他ならぬ真也自身も年齢を重ねたら彼と同じようなモチベーションと風貌を持ち得たいと願うほどであった。

　義母となる彩佳の美しさにも唖然とした。
　女優ではないかと思うような端正な顔立ちで、どこか芯の強い雰囲気を漂わせた美女であった。
　郁美と出会って紗弥とは違う妖艶さに胸騒ぎを覚えていたばかりだというのに、彩佳には正統派美女の香りに目移りしてしまう自身の心のさざ波に動揺していた。
　女性経験はもはや数え切れないほど豊富であったのだが、そんなものは数だけで本当のオンナを経験したことにならないのだと思い知った。
　先輩である岩永健二が、郁美を愛しながら彩佳に目移りするのは当然だと納得していた。
　義父、祐司は怒るどころか、それを利用して姪っ子である郁美との関係を楽しんでいるという話にも驚いていた。
　この２人の元に紗弥が間もなく帰国すれば、３人の美女が揃う生活環境はハーレムに等しいと感じていた。

　真也にとっては女性に心惹かれることなど全く縁のない人生を送っていて、肉欲の捌け口、仕事感覚のセックスしかないものであった。
　思えば初恋など経験する前に初体験があり、大人の女性達の濃厚なセックスに包まれた青春であった。
　彼は、教養も人一倍身に付けていて知識の範囲を広く女性の話題にもそつなく受け答えが出来て、思いやりも細やかに出来る魅力溢れる男であった。
　まさに彼は女達をたちまち魅了してしまう天性のモテ男でありながら、彼自身は女性を肉体だけを見てきたのかもしれない。
　愛を告げて言い寄ってくる女性達にはクールで冷たい態度が常であったが、それすらミステリアスに思われて誤解されていた。
　そんな真也にとって紗弥との出会いは衝撃であった。

　初めてたった１人の女性のハートを射止めようと躍起になった。
　彼女が他の男性と親しげに話す姿だけで嫉妬した。
　彼女の瞳に他の男性が映るだけで、嫉妬の炎が身を焦がした。
　その嫉妬の炎が彼の服飾におけるデザイン性を飛躍的に高めていったのだ。
　彼が師事していた有名デザイナーは、敏感に真也の成長を感じ取っていた。
　真也に欠けていた女性に対する愛情や思慕の感情が急激に豊かになっていくに従い、それまでは洗練されているがクール過ぎて暖かみが欠ける、女性の支持が得られないものばかりであったものが、急に輝きを見せ始めたのだ。

　師匠たる有名デザイナーの目から見てもモテまくりの若い日本青年が、日本から服飾プロデューサー修業に来ている若い日本人女性に振り回されている姿に興味深く注視していた。
　女性関係では天狗とも思える弟子の鼻っ柱を無残にもへし折る彼女の存在に驚きが隠せなかった。
　有名デザイナーは、彼女の飲み込みの早さ、物事の確信を洞察する力の確かさを高く評価していたので、部外者で修行中の彼女を自身のファッションショーのサブプロデューサーに抜擢するほどであった。
　彼女の仕事ぶりは素晴らしく、プロデューサーを任せても不安がないほどのものであった。
　語学力も来た頃は英語しか話せなかった彼女であったが、僅か１年で今ではフランス語でスタッフと激論をこなすレベルで、もう何年フランスで修行している真也ですら凌ぐほどであった。
　そんな彼女に真也が心惹かれるのは当然のことだし、彼の人生にとっても望ましいことだと思っていた。

　有名デザイナーから見て、なにか大切なものが欠けている真也が彼女に夢中になっていく姿に、２人の出会いは運命的なものを感じていた。
　彼女との関係に一喜一憂する真也に、まさにそこが真也のデザインに足りない部分なのだろうとアドバイスした。
　目の前の青年はアドバイスが理解出来ていないようであったが、描くデザイン画に変化が現れていった。
　ありふれた男性の女性に対する恋愛感情であるが、創造と発想力が問われる世界であるデザインには非常に大切なことであった。
　真也と距離を保つ彼女にも魅力を感じていたので、彼女を招いて真也との１プラス１の効果を期待した。
　結ばれないながらも彼女と仕事をする真也の目の輝きが違っていて、次々と創造的で女性を美しく見せるデザインを生み出していく。
　そのうちの１つのデザインを有名デザイナーは、成功を夢見る若手デザイナーが受賞を目指すコンテストに推挙したのだ。

　真也のデザインは見事大賞を獲得して、晴れて一躍注目の若手服飾デザイナーとして認められたのだった。
　有名デザイナーからも独立を晴れて認められて、フランスに来て１２年目に遂に掴んだ成功であった。
　真也が一番欲しかったのは紗弥から贈られる賞賛であり、受賞祝いの会場で彼女からその言葉を贈られた時に彼の彼女への想いはピークになっていた。
　紗弥は、絶妙なタイミングで真也との距離感を縮めていった。
　徹と凌との関係を通して自身の肢体の魅力を認識していた彼女は、その女の武器を効果的に使っただけであった。
　たちまち真也は紗弥の虜になり、ほどなくプロポーズしてしまう。

　紗弥にとっては初めは打算から真也との関係を深めたのだが、情熱的でエネルギッシュなセックスに飲み込まれていった。
　自ら封じていたオンナの悦びが次第に抑えられなくなっていた。
　貪欲な顔を持つ「紗弥様」すら圧倒する真也のテクニックに、今度は紗弥が真也に溺れていった。
　２人の身体の相性はピッタリであり、心臓の鼓動すら共鳴する素晴らしい快感を２人にもたらし、時間が許せば貪るようにお互いを求め合った。
　そんな２人にしばしの別れの時が迫っていた。

　真也は自身のデザイン事務所を日本で開くことを決意した。
　紗弥を妻にして彼女をプロデューサーに迎えて、二人三脚で夢を追うことにしたのだ。
　真也のプロポーズを受け入れた紗弥であったが、彼女の才能を評価する有名デザイナーの推薦を受けて、著名な業界誌が主催するファッションイベントでのプロデューサーの１人として抜擢されたのだ。
　それは日本人としては快挙であり、その地位を担う最年少記録を更新する大抜擢であった。
　まだ２４歳にすぎない若い日本人女性がその任を担うことには賛否あったが、有名デザイナーの絶大な評価を覆す者はいなかった。
　まさに夢のようなチャンスを与えられた紗弥は、真也と話し合って話を受けることにしたのだ。
　真也としては苦渋の決断であったが、紗弥の才能を誰より認めていたので、背中を押すしか選択肢は残されていなかった。

　真也は、紗弥から神戸での旗揚げと従姉妹の郁美と会うように勧められたのだ。
　郁美なら半年間の真也の寂しさを満たしてくれるはずだし、ビジネス的な部分もサポートしてくれるはずと自信たっぷりに聞かされたのだった。
　初めは半信半疑であったが郁美の写真を見せられた時に、彼の血潮がたぎった。
　紗弥と姉妹とも思える雰囲気がありながら全く違うタイプの美女であり、星の数ほどの経験がある彼ですらクラクラしそうな妖艶な雰囲気が印象的であった。
　既に既婚者とは聞かされていたが、「関東本部」で有力な色事師であった彼には「寂しさを満たしてくれる」との言葉が特別な意味があったのだ。

　紗弥自身がその言葉を発した意味は、真也が肉欲から知らないレベルの低い女と関係するのが嫌で、従姉妹であり愛している郁美に彼を預けて面倒見て欲しいという純粋な気持ちから出たものであった。
　郁美なら真也を満足させてくれるはずだし、彼女は一番愛しているあの人と結ばれているので、最もライバルにならない存在であったからだ。
　それに郁美に真也の素晴らしさを知って欲しかったのだ。
　もちろん紗弥も、そり代わり打算として「あの人」に興味があったのだ。
　それには真也は郁美との関係を深めて貰わなくては、その思いを遂げるのは難しくなるという計算もあったのだ。
　結局、真也はオンナ達に踊らされる人生に墜ちていくほかなかったのだった。

　真也は、神戸メリケンパークオリエンタルホテルのスイートルームでくつろいでいた。
　祐司との面談で精神的に疲労していたのだが、郁美が夕食に付き合ってくれたお陰で癒されて本来の彼のモチベーションが戻ってきた。
　ホテルの１室に郁美と二人っきりであり、先輩の妻とはいえ彼にとってはそんなことはお構いなしであった。

　彼女をベットに誘おうとするが、男がつけ込もうとするチャンスを知り尽くしている彼女は微妙な間で外してくる。
　かえって彼の空回りが彼女に余裕を与えてしまっているようで、一瞬年上の女性にからかわれているような錯覚に陥った。
　不意に紗弥と出会った頃を思い出す。
　間違いなく彼女は紗弥が信頼する従姉妹で、紗弥以上に男性を知っている女性なのだと思い知る。
「参ったな さすが岩永先輩の奥さん ５歳も年下の女性に こうも俺が子供扱いされるなんて」

　そうこうするうちに、郁美にシャワーを浴びることを勧められた真也は素直に従った。
　彼は、シャワーを浴びながら冷静さを取り戻した。
「なに 俺は 焦っているんだろう」
「紗弥と３ヶ月逢えないだけで 俺は飢えているのか」
「こんなに紗弥が恋しいなんて これがマジ惚れってヤツなのか」
「こんなに苦しいなんて あと数ヶ月なんて 気が変になりそうだ」
「郁美さんに見透かされてる」
「うぅぅぅん 俺 いつの間にか お子様になってるのか」
「これが恋なんだ 参ったな」

郁美 「真也さんお出かけしましょう 待ってますわ」
真也 「えっ 分かりました ちょっと待って下さい」
郁美 「うふふ」
　　　 「素敵な身体されているのね うふふ」

　真也は全裸姿を郁美に見られてしまった。
　彼女は堂々と浴室を覗き込んで視姦していた。
　その雰囲気は長く付き合った彼女のような自然体であるので、違和感なく彼は受け答えしていたが、彼女とは今日初対面なのだ。
　浴室からタオル１枚で戻った彼を誘導サポートして、実に自然に着衣を整えてくれる。
　それだけで彼女を妻にしている先輩に嫉妬した。
　決してお節介でなく、なおかつ嫌味もなく、実に自然に面倒見て貰えている感が男の自尊心を擽ってくるものであった。
「会」で生きる男達にとって、これほど完璧な妻を持てるなど夢のまた夢であるし、そんな妻を持っている男を真也は知らなかった。
　それを岩永が手に入れたのだと知った。
　正直、悔しかった。
　そう、それは自分が求めていた女性像そのものだと初めて自覚した瞬間であった。

　そして自分が紗弥に夢中になった本当の意味を認識した瞬間であった。
　セックスの相性、そんなつまらないもので恋してしまったのではないと知った。
　紗弥は郁美と同じ資質を持った女性で、自分は無意識で惹きつけられて必死で彼女を追い求めたのだと再認識した。
　パリで紗弥と過ごした日々が克明に脳裏に蘇る。
　彼女と出会うまでは、自分は１人で家事も仕事もなんでもこなせる男であった筈なのに、いつの間にか彼女の心地よいサポートに包まれていたのだ。
　唐突に彼に悦びの感情が湧き起こった。
「岩永先輩 負けませんよ 俺も郁美さんに負けない女性 紗弥を手に入れたんです」
「勝負は これからです」


　真也は、郁美に案内されて北野坂の高級倶楽部に案内された。
　彼はてっきり田原夫妻と面談かと予想していたので、内心意外であった。
「うぅぅぅん 俺もまだまだだな 郁美さんの考えていることが予想できない」
　そうこうするうちに、ビックリするほど美形のホステスに出迎えられた。

悠希 　 「いらっしゃいませ 三宅様 お待ちしておりました」
郁美 　 「ごめんなさい ちょっと遅くなっちゃった」
悠希 　 「大丈夫です 皆さん 今さっき揃ったばかりですから」
　　　 　 「さっ奥に 三宅様 どうぞ こちらへ」
　　　 　 「加奈ちゃん お願いね」
佳菜子 「はい 三宅様 どうぞこちらへ 足元ご注意下さいませ」
真也 　 「あっはい なんか凄く歓迎されてる？」
佳菜子 「はい 皆様 凄く楽しみにされていますよ」
真也 　 「みんな？」
佳菜子 「うふふ」

　真也が案内された一番奥のＶＩＰコーナーには、化粧で彩っているホステス達とは明らかに異なる女性達が集まっていた。
　質素な化粧程度しかしていないにも関わらず、全員美しく魅力的な女性ばかりで真也ですら腰が引けてしまう状況であった。
　彼は、その中に年下なのに義母となる彩佳がいたことで、瞬時にその女性達の正体を察した。
「これが関西支部を牛耳っている女子会」
「ということは あの真ん中にいる美しい人が 身重である事から考えて これから主となる亜紀さんか」

佳菜子 「三宅様 その特等席に どうぞ」
真也 　 「いやはや はい お邪魔します」
郁美 　 「皆様 紗弥の大切な人になる 真也さん お連れしましたわ」
亜紀 　 「うふっ 初めまして 亜紀です お見知りおきを」
真也 　 「あっこれは 失礼しました 関東から赴任しました 三宅真也です」
　　　 　 「女子会の皆さんですね 未熟者ですが これから よろしくお願いします」
亜紀 　 「そんな硬くならなくても」
彩佳 　 「うふふ 祐司さんも褒めていましたよ」
真也 　 「彩佳さん からかわないで下さい」
郁美 　 「儀式も無事終えたし あとは紗弥が帰ってくれば」
敬子 　 「女子会 本格始動って感じですね うふふ」
　　　 　 「あっ 真也さん わたくし 山田敬子です 徹さんの妻です」
真也 　 「おお お噂はお聞きしてます それにしてもお美しい」
敬子 　 「まあお口上手過ぎ どんな噂か 想像しちゃう」
里奈 　 「うふふ 可愛い子現るって感じでしょう」
　　　 　 「真也さん 初めまして わたくし 西川里奈といいます」
真也 　 「こちらこそ 初めまして 参ったな 目のやり場に困ります」
里奈 　 「うふふ 授乳中ですから」
郁美 　 「まさにご馳走」
真也 　 「はあ ご馳走様です」
敬子 　 「噂通りの女好きな人ね」
真也 　 「はい 否定できません」
亜紀 　 「あはぁ 敬ちゃん 苛めちゃ駄目よ」
敬子 　 「ごめんなさい」
真也 　 「いや 正直 吸いたいと思ったのはホントです」
里奈 　 「まあ正直な人」
麻輝 　 「初めまして 真也先輩 わたくし 健二のレイナこと 藤井麻輝です」
　　　 　 「よろしくお願いします」
真也　　「おおお 貴女が レイナさんでしたか お会いできて嬉しいです」
美帆 　 「わたくしも 真也先輩 わたくし 健二のマリアこと 浅山美帆です」
真也 　 「なんと マリアさんまで こちらに」
　　　 　 「初めまして よろしくお願いします」
美帆 　 「あら わたくし 会ったことございましたかしら」
真也 　 「いや 関東で マリアさんファンの方に いろいろと」
麻輝 　 「それ 女王伝説でしょ」
真也 　 「あっいや 参ったな その通りです」
敬子 　 「女王伝説？」
郁美 　 「敬ちゃんには 未だ早いかな」
敬子 　 「えっ？」
里奈 　 「焦らない 焦らない あとで教えてあげるからね」
敬子 　 「うん」
亜紀 　 「悠希 忙しいそうだけど もうすぐ来ると思うから」
　　　　　「加奈ちゃん 悠希に待っているって伝えてね」
佳菜子 「かしこまりました すぐお飲み物ご用意致します」
亜紀 　 「というわけで 悠希さんを加えて これが噂の女子会ですわ 真也さん」
真也 　 「はい よろしくお願いします」
　　　　　「今日は さしずめ 私の品定め会って事ですか？」
里奈　　「そんな感じね」
　　　　　「そして紗弥も大切なメンバーなの」
真也 　 「なるほど そういうことでしたか」
亜紀 　 「あとは こちらには来られなかったけど 佐紀子ちゃん 玲奈さん」
真也 　 「玲奈さん？」
亜紀 　 「アルテミスさんよ ご存じの筈」
真也 　 「うはぁっ 岩永先輩 彼女も遂に見つけたんだ」
亜紀 　 「まあ これも運命の出逢いかも」
真也 　 「麻輝さんの称号 レイナ の原点となる女性ですから」
麻輝 　 「あっそうなんですか 玲奈さん なんですね」
　　　　　「健二さん 恥ずかしがって教えてくれないです」
真也 　 「あわわ 余計なこと言ってしまったかな」
　　　　　「皆さん 今のは聞かなかったことにして下さい」
悠希 　 「皆さん お待たせしました」
　 　　　 「真也さん お酒の席のお話は 泡沫の夢よ 心配なさらないで」
亜紀 　 「そうそう 悠希もしっかり聞いたみたいね」
悠希 　 「はい 聞きました 健二の秘密」
郁美 　 「ムカつく 浮気者め」
亜紀 　 「わたし 今日 ウーロン茶だから 忘れられるかな」
麻輝 　 「あはぁはぁはぁはぁ」
美帆 　 「わたしも ムカついてきました」
里奈 　 「真也さん 彼女達へのフォローは頑張ってね」
真也 　 「そう来ますか 参ったな」
亜紀 　 「うふふ 早く紗弥帰ってくると良いわね 待ち遠しいわ」

　それから真也は彼女達から質問漬けにされて、紗弥とのなり染めなど洗いざらい白状させられてしまう。
　周囲を美女に取り囲まれて、身体あらゆる部分をボディタッチされて平静を保つことなど出来なかった。
　いつしか自分の生い立ち、初体験まで、話している自分に狼狽えた。
　そして紗弥がいてくれないと自分は実に危険な状況に陥っていると気がついた。
　彼女達には、男は隠し事など不可能に近い。
　もしここが公衆場でなかったら、なにが起こったか想像は容易であった。
「間違いなく 俺は試食される」
「あの岩永先輩が 郁美さんに全く頭が上がらないのは当然だ」
「あれは 俺の明日の姿なんだ」
「紗弥 紗弥 早く逢いたい 俺は 君に夢中なんだ」
「もうどうしょうもない 愛しているんだ」

つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2019年10月5日掲載
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