ずっと愛してます２
羅衣 作
第55話 成美の初体験


　武史は、大事な婚約者である環が奪われかねない危機が訪れていることを知らずに、違う女の子の誘惑に負けてしまった。
　唐突に訪れたロストバージンの大役は魅力的であり、童貞でない若い男には我慢することは極めて困難であった。
　人並み以上の性経験がある彼にとっては、なんの不安もなかった。

　まずはガチガチに緊張している彼女の身体を解きほぐすのが先決であった。
　セックスに興味、期待する気持ちはあるだろうが、本能的に身体は危険を感じて守ろうとするのが女の子という生き物だ。

　舌を絡めせながら愛撫する彼の手の動きにビクビクと反応する彼女の状況が気になってしまう。
　処女の女の子はデリケートなので、正直難しいところであった。
　１度身体を離すと、彼女が萎縮して機会を喪失する恐れがあった。
　彼女の首筋に顔を埋めた瞬間に察した。

武史 「今から一緒にシャワー浴びようか？」
成美 「えっでもぉ」
武史 「良いのかな このままで」

　その一言で彼女は全て理解した。
　自分は昨日の朝にシャワーを浴びたっきり、丸１日お風呂に入っていないのだ。
　カァーと顔が火照り、恥ずかしくなった。
　汚れた身体の全てを見られて匂いを嗅がれると考えた途端、慌て始めた。

　彼女が答えないので、彼は容赦なく首筋を舐め始めていた。
　そんなことされことない彼女ですら、ビクビクする官能的な刺激に動揺が隠せない。
　もうシャワーを浴びたいという一心で、彼が言った「一緒に」という言葉を理解していなかった。

成美 「はぁう うん 浴びるぅ 浴びたいぃ」
武史 「そう 分かった}
　　　 「俺的には 匂い好きだけど」
成美 「いやだぁ あっはぁう」
武史 「では行こうか」
成美 「うん」

　武史は彼女を引き起こすと、目の前でポロシャツを脱ぎ去った。
　彼女が目のやり場に困っているのも構わず、ベルトを外してズボンも脱いでしまう。
　靴下は投げ捨てるように脱いでトランクス１枚になると、恥ずかしさで両手で顔を覆っている彼女を抱き寄せて両手の自由を奪い再び唇を奪いギュッと抱きしめた。

　今度のキスは、長めにディープキスした。
　次第に彼女がディープキスに慣れてきて、彼女の可愛い舌がチロチロ動くのが嬉しくなってくる。
　既に股間は硬くそそり立っていて、彼女にも当たるので意識しているはずである。
　電光石火の早さでガウンの紐を解くと、一気に肩口からガウンを床に落として脱がしてしまう。
　若い女の子に似合う上下お揃いのレモンイエロー色下着が初々しい、惚れ惚れする素晴らしい裸身が目の前に現れた。
　彼女の顔に驚きの表情が浮かぶ。

成美 「やあっ ひぃ やだぁ」
武史 「とっても綺麗だよ」
　　 　「今からシャワー浴びるんだから」
　　 　「下着も脱ごうね」
成美 「えっえっ うそぉ」

　あっと言う間にブラジャーのホックを外されて剥かれてしまったので、慌ててオッパイを隠す彼女が可愛い。
　恐らく裸身を男性に晒すのも初めてなのだろう。
　慌ててジタバタする彼女の腕を掴んで、狭いユニットバスに連れ込んだ。
　顔が恥ずかしさで真っ赤になって狼狽える様子が、ますます彼の興奮を煽ってしまう。
　一気にトランクスを脱いで、肉棒を彼女の眼前に晒した。
　悲鳴と共に彼女の表情がみるみる驚愕のものに変化していった。

　彼女にとって想像だにしない凶暴なものが出現した。
　眼前の肉棒は、１７㎝ほどの長さで、竿部分の太さで楽に４５㎜を越えており、亀頭は大きく張り出して横幅はMAX６０㎜に達する極太のデカマラで、その質量感は圧倒的であった。
　処女の女の子にとっては凶器に見えて当然であった。
　成美は本当に男性経験が皆無であって、勃起した肉棒を実際に見るのは初めてであった。

　一応興味本位でインターネットで無修正動画を見たことがあって肉棒がどんなものかは知識はあったのだが、眼前のものは別格であって、もの凄く太いということは理解出来たのだ。
　恐怖が彼女を包む。

「大っきすぎる うそぉ 入らない 裂けちゃう」

　尻込みして顔面蒼白になった彼女は、ショックで声も出ない。
　パンティを引き下げられたことも気がつかないほどであった。
　そんな彼女にはお構いなしに、彼は鼻歌交じりでシャワーの湯加減を調整していた。

　年上の女性でも腰が引けてしまう極太デカマラであることは彼は百も承知なので、わざと何事もないように振る舞う。
　こういう時は狭いユニットバスは最高で、否応なく身体が密着してしまう。
　彼女の汚れを知らない美しい手をとって、肉棒を握らせた。
　もう鋼鉄のように固くなっているので、柔らかい女の子の手が心地よい。
　成美は初めていきり立つ肉棒を見たのに、それを握らさせられるという事態にフリーズしていた。

「えっえぇぇぇ うそぉぉぉ なんて固いの」
「こんなのが わたしのアソコに入るなんて」
「ありえない」
「マジ 無理 大っきすぎる」
「でも どうしよ どうしよ」
「森川君好きなの それには」
「なんで 森川君 大っきいの」
「わたし 初めてなのに あん どうしよ」

　彼女の手の中で、熱くて太い肉棒がピクピクと息づいていた。
　唖然とその逞しさに圧倒されてしまう。
　怖いのに男性器への好奇心が優って、思わず撫で続けてしまう。
　インターネットで見た女達が肉棒に狂ってしまう理由が正直理解出来なかったのだが、実際自分が握ってしまうと次第におかしくなっている自分に気がついて慌てていた。
　どんどんエッチな気持ちになり、興奮していたのだ。
　男性の全裸を間近で見るのも初めてであるが、自らの裸身を男性に見せるのも初めであった。

　彼女は、自ら意識的に性的なことから距離をおいて生きてきた部分があった。
　なにより心惹かれる男性はいなかったし、インターネットで見た女達の浅ましさに幻滅して、自分が女であることを封じていたのかもしれない。

　武史と出会って２０年貫いてきた封印を紐解いてしまった彼女は、たちまち、ありふれた恋する女の子になってしまった。
　話している武史、みんなを纏めて先頭に立つ武史、ミーティングで発言する武史、常に彼女の目は彼に注がれていた。
　どちらかといえば、お高くとまっている冷たいイメージの女の子の代表格であったのが、いつの間にか普通の女の子らしくなり、武史のそばでよく笑い、はしゃぐ姿見せるようになっていたのだ。

　武史は、意図的にエロエロモード全開にして、彼女の裸身に手を伸ばした。
　ボディソープの手洗いというお題目で、女体を思うがまま触りまくる。
　彼女は、若さに驕らずに自らの肢体を大切にしてケアにも十分に手間暇をかけているというのが手に取るように分かった。
　１７歳の環に全く引けをとらない美しい肢体であり、それを我がものにするチャンスに恵まれたのだ。

　改めてミス東大に選ばれて雑誌モデルも出来る女の子なんだと、納得していた。
　緊張が次第に解けてきたようで、彼女から笑顔が溢れようになってきたのが嬉しかった。
　２人は童心に返って、キャッキャッと嬌声を上げながら一緒のシャワーを楽しんでいた。

　初めは恥ずかしくてどうしようもなかった彼女であるが、彼があまりに堂々としているので次第に恥ずかしさが薄れていった。
　そして彼が照れもせず、手を出してきて触りまくってくるので、それどころでなくなったのだ。
　ボディソープが潤滑油のようにヌルヌルして、他人に裸体を触られたことがないことも手伝って、くすぐったい刺激がやがてゾクゾクする官能的な刺激に変わってきて動揺を隠せなかった。

　そもそも憧れであった武史と全裸で抱き合い、一緒にシャワーを浴びていること自体が信じられない。
　彼女のプライベート空間であるマンションに、男性を招き入れたこと自体が初めてであって、もう間違いなく男と女の関係になるのは既定路線であって、奥手の彼女はもうなにがなんだか分からなくなりつつあった。
　そうこうするうちに自慢のオッパイも思うがまま触られてしまうが、抗おうにもお尻に当たる固い凶器が気になってどうしようもなかった。

　暖かいシャワーに包まれなから、逞しい腕で抱きしめられて交わすディープキスに心を奪われていった。
　成美が生まれて初めて、女の子に生まれてきて良かったと実感した瞬間だったかもしれない。
　暖かいシャワーと優しい抱擁が、身体の緊張も溶かしていった。

　もう無意識に極太の凶器を握って扱いてしまう。
　女の本能が肉棒を求めてしまう突き動かすのかもしれない。
つられるように彼の手が彼女秘部に滑り込んで、恥ずかしい部分の状態を確かめるように妖しく動いた。
　初めて秘部を異性に触られたのだから嫌々するように腰引くが、唐突に大事な部分から全身を貫く電撃に身を焦がした。

　成美はクリトリスが極端に敏感であった。
　自ら触っても敏感すぎて怖くなるほどであって、男性に触られるなど考えた事もなかった。
　彼に優しく撫でられただけで崩れ落ちそうになった。
　そもそも下着と擦れただけでも感じてしまうので、おりものシートなどを工夫しているほどであった。

　もはや成美は無抵抗で武史の思うがままに肢体を弄ばれるだけであった。
　彼女は軽く意識が跳んだようになってしまい、いつお風呂から上がって身体を拭かれたのか覚えていない。
　気づいたらベットに横たわっていた。

　自分が男性と裸で絡み合っているという状況が信じられなかった。
　さながらビデオ見ているのではないかと思うのだが、身体に走る刺激がリアルすぎて、これが現実なのだと思い知らされていた。
　恥ずかしさなどは彼に抱きしめられているだけで、すっかり消し飛んでしまった。

　筋肉質な肉体に抱かれているだけで、身体の芯から痺れてしまって身を任せてしまう。
　彼の手に触れるだけで、そこが熱く火照って鋭敏な官能の炎に包まれていった。
　猛烈なキスの嵐が注がれて、首筋から次第にバストに向かって彼が下がっていくが、口からは自分が発しているとは信じられない喘ぎ声が漏れていた。
　彼の指がバストの頂点を捉えると、くすぐったさに身をよじってしまうが、敏感な乳首が彼に吸いつかれた瞬間に信じられない官能的な快感が背筋を駆け抜けた。

　身体に痙攣がはしって彼女の理性は崩壊寸前であり、両乳首を手淫と舌先の翻弄を続けざまに施されると、もう気が遠くなってしまう。
　彼の手が再び秘部に潜り込んで手淫を始めた時には、淫靡な湿った音が出始めていた。
　そこで初めて、秘部が経験したことないほどドロドロに濡れていると意識する。
　再びクリトリスを撫でられた瞬間、意識が跳んでしまう。

　すぐにクリトリスにもっと凄い甘美な刺激を与えられて、叩き起こされた彼女は為す術もなく快楽の津波に呑みこまれた。
　彼の顔が股間にあって、彼女の大事な部分を舐めていたのだ。
　彼女を経験したことのない快感の嵐が吹き荒れる。
　なにか生き物のような舌が自在に秘部を這い回っていた。

　下半身を持ち上げられてマングリ返しの体勢にされてしまい、上半身は窮屈に押しつぶされそうに押さえ込まれてしまう。
　秘密の花園は、その全てを彼に晒してしまい、見て、舐めて、匂いを嗅がれる体勢であった。
　まだ男を知らない膣口も舌の侵入を許して、中まで舐められて吸われてしまう。

　どちらかというと「おりもの」が多い体質である成美は、その匂いを知られないかと気が気でない。
　自分自身もウワッと怯むほどの臭いが強い時があるので、スルメのような臭いがする「おりもの」は彼女自身が凄く気にしている恥ずかしい秘密であった。
　快感の荒波の中で、そんなことだけが頭の中でぐるぐる回っている状態であった。

　武史は、処女に施すクリニングスを楽しでいたが、秘貝から染み出してくるスルメのような匂いを伴った体液に大興奮であった。
　彼の性癖は舐め犬体質であって、女性の「おりもの」は大好物であった。
　そういう意味では、成美は最高のセックスパートナーに出会えたのだ。

　一般男性は、こういう体質の女性は大抵苦手であり、女性が傷つくにも関わらず残酷な言葉を発してしまうことが多いのだ。
「アソコ」が臭いと言われた心の傷は、トラウマに成りかねない深刻なものであった。
　残念ながら武史のような性癖男性は少数派であって、実際はかなり多くの女性が心の傷を負ったまま過ごしているのが現実なのだ。
　当然、初体験同士で不幸な出会いをすると、男の子もクリニングスが苦手になってしまうのだ。

　成美はキスした時に、彼の口元から自身の臭いを感じたのだが、彼が美味しそうに舐めてくれる姿に安堵と愛されているという悦びに包まれることになる。
　このことが彼女をイイオンナに成長させるきっかけになるのだが、この時の２人は知るよしもなかった。

　この頃の武史は、ロストバージン、挿入のタイミングをどうするかという一点に集中していて、目をぎらつかせていたのだ。
　彼が環との初めてに拘ったように、処女を頂くということに執着心があったのだ。
　自身が処女を奪った女の子への執着心も人一倍で、環への盲目的な愛情も無縁でなかった。
　これは本人が自覚していない本質的な性癖であるが、だからこそ彼は成美に強く惹きつけられていくことになるとは当の本人も想像していなかったのだ。

　武史は、既に環とロストバージンという共同作業を経験済みであり、余裕があったので自信満々で彼女をリードし続けた。
　それでも初めての成美には、武史の極太肉棒は負担が大きいものであった。

　大事な秘部に凄まじい圧迫感がのし掛かり、固く口を閉ざした秘貝を無理矢理こじ開けられてしまう。
　１度口を開き始めた膣口は、肉棒を飲み込もうと際限なく広がっていく。

　ピリピリとした裂傷のような痛みと共に、無理矢理押し広げられる感覚に目を白黒させてしまう。
　不意にズンと内臓を突き上げられるような圧迫感を感じると同時に、バリバリと裂けるような鈍い音が身体の中でしたと思った途端に、信じられない激痛が襲いかかった。
　正直、アソコが裂けてしまったと思ったほどで、自分は死んでしまうのでは焦っていた。

成美 「いきぁやあぁぁぁぁぁぁぁ」
　　　 「いたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
　　　 「ひぃいぃぃぃいたぃぃ」
　　　 「死んじゃうぅ いたい いたいよぉぐっふぅ」
武史 「大丈夫！！」
　　　 「今 一番太いところ 亀頭が入ったよ」
　　　 「これからは 楽だよ」

　彼女には大丈夫も糞もない。
　とにかく裂かれる痛みで緊急事態である。

成美 「いたいぃぃぃうごかさないでぇ」
　　　 「あん だめ！！」
武史 「ゆっくりいくからね 我慢してね」
成美 「ふぅぅぅぅはぁはぁはぁはぁ」
　　　 「こんなに いたいなんて あひぃ」

　武史は決して焦らない。
　１時間でも２時間でも繋がって抱きしめ続けるつもりであった。


　成美は激痛と向かい合って苦しんだが、余裕を持って頼り甲斐のある武史にギュッと抱かれながら乗り切ったのだ。
　彼の熱い抱擁によって、不思議と痛みが和らいでいくような気がしていた。
　愛されているという悦びが肢体を満たした時、熱い肉棒を咥え込んでいるという女だけしか分からない感覚に感動していた。

　他人の身体の一部が身体の中に入っているという感覚は、女だけしか味わえない不思議なものであり、それが紡ぎ出す快感は１度味わったら忘れらない究極の官能であった。
　強い痛みが落ち着くまでじっと動かないで、肉棒が彼女の中を押し広げて居座り続けたお陰で、秘貝はゆっくり時間かけて極太の肉棒に馴染んでいった。

　成美は、落ち着いてくると避妊対策も無しでナマセックスしているという事実に焦ってしまう。
　もうしっかり根元まで極太のデカチンを咥え込んでいる状況で、彼女は避妊のお願いをしてしまうが、初めてはナマでするという彼に押し切られてしまう。

　そこで女は挿られたら終わりで、男は挿たら止まれないんだと思い知った。
　仮にも医学を志す２人が避妊失敗なんて洒落にならないが、身体の中で肉棒がピクピク脈打ったりするから気が気でない。
　その反面、妊娠したら彼を婚約者から奪えるという打算が芽生え始めたのは否定出来ない。
　ただピストン攻撃が生み出す破壊的な快感のジェットコースターに彼女の思い、打算など完全に吹き飛んでしまい、彼女はすっかりセックスの良さに夢中になってしまった。

　武史は「避妊」という言葉発した癖に別人のようにナマセックスに夢中になって激しく求める彼女に焦りながら、なんとか派手に外出しを決めて任務完了を遂げて安堵していた。

　しかし彼の恐れていた懸念は現実ものとなり、すっかり女モードになった彼女は彼に夢中になってへばり付くようになってしまったのだ。
　周囲からも２人は付き合っている、恋人同士であると思われるようになってしまう。

　大学では、すぐに進路コースが別になったので、ラブラブ地獄から解放されるが、どんどんセックスが良くなる彼女の誘惑に負けて、暇さえあれば彼女のマンションに通ってしまう有様であった。

　若い武史に、男は女の誘惑には抗しきれない生き物であるという現実を思い知った経験となった。



つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2019年11月17日掲載
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