ずっと愛してます３
羅衣 作
第11話　ご褒美


　亜紀は、大満足で徹の逞しい胸に顔を埋めていた。
　これほど男性とのセックスが気持ち良いと純粋に思ったことは生まれて初めてであった。
　子供を出産したことで不感症になったり、感じ方が変わってしまうのではと不安があったのだが、その懸念は杞憂であった。
　むしろ肢体に潜む性感が活性化して、より深く、そしてダイレクトで強烈に感じることに驚いていた。

　思い出すのも恥ずかしいくらい、先ほどのセックスでは乱れに乱れて喘ぎ声を漏らしてしまい何度も絶叫してしまった。
　もちろん徹の心技体が抜群であるのは認めるところであるが、自身の肢体の変化に動揺していた。
　不意に里奈の言葉を思い出していた。

「亜紀　出産という命をかけた女だけに許された」
「ご褒美ってあるのよ」

　出産した時も女に生まれた幸せを噛みしめた筈なのだが、さっきのセックスの素晴らしさは凄いの一言で女だけが味わえる官能の世界を垣間見た気がしていた。
　肢体に残る激しいセックスの余韻が心地よかった。
　徹は怖いくらい女の性というものを知っているのか、それとも本能なのか、後儀も丁寧で女を幸せな気分にさせる達人であった。
　半身を委ねた亜紀の頭部を優しく撫でてくれて、極限に高まった官能の余韻がなだらかに静まっていく過程を楽しませてくれる。

　亜紀は思う。

「徹は　まさに天才」
「そして女にとっては絶対勝てない存在」
「麻薬のような子」
「この子は　女が望む全てを持っている　王子様」

　徹と結婚した敬子が日に日に、眩しいくらいに美しく成長するのは当然だと納得したのだ。
　とはいえ亜紀もいろいろと経験した女であり、夫婦としての愛、肢体の快楽とは区別して考えられる分別を持っていたので、可愛い妹分の夫とどうこうしたいなんて夢を抱くような子供でなかった。

　一時的な欲望が満たされると、愚直なまでに自分を愛してくれる夫、凌が恋しくなる。
　凌は亜紀にとって一番大切な人で、彼女の我が儘もなにもかも包んで愛してくれる存在であり、彼の腕の中が彼女の安住の地だと理解していたのだ。
　だからこそ、出産後の初エッチ相手を徹にしてしまったことに罪悪感を今更感じていたのだ。

「凌　ごめんね　わたし　悪い妻ね」

　こうして男の胸で違う男のことを考える生き方は、以前では、ちょっと理解出来ないと郁美に諭していた行動そのものであった。

　凌、健二、徹の３人に出会って、彼女自身が変わってしまったのを自覚していた。
　徹に抱かれると、凌が恋しくなる。
　凌に抱かれると、健二が恋しくなる。
　健二に抱かれると、徹が恋しくなる。
　もはや罪作りな生き方が病みつきであった。
　亜紀は、自分自身が欲張りなオンナそのものになっていることを実感しつつ、そのことに満足していたのだ。

「うふふ　だってぇ　しょうがないじゃない」
「これも　きっと　ご褒美よ」



　優衣は、焦点が定まらない中で天井のシャンデリアを呆然と見つめていた。
　いつベットのある部屋に連れて来られたのか、トイレで逝った後の記憶が全くなかった。
　期待していた以上、いや想像してたものを遙かに凌ぐ衝撃的なセックスであったと思うのだが、記憶が跳んでいるだけになにが起こったのか分からない状態だ。

　彼女はオナニーする時に妄想する状況設定に、このシュチュエーションがそっくりであることに気がついて動揺していた。
　トイレの個室に押し込まれて、デカマラ男に犯される妄想がお気に入りであった。
　抗議するつもりで目線を合わせた瞬間、祐司が悪戯でプレイを仕掛けてきたのだと察した時から、彼女の中でなにかが動いたのだ。

　次第に妄想と現実が混濁して、なにがなんだか分からないままに犯されていった。
　噂に聞いていた桃亀が完全に迫ってきて、フェラチオを強要された。
　桃の形に先割れした巨大な亀頭を頂きに持つ、まさに超弩級の天然デカマラで、デカチン好きの優衣ですらフェラチオするには悶絶した。
　間近で見れば見るほど、圧倒的な迫力で息を呑んでしまう。

　彼女がライバル視している郁美が、叔父と姪の関係でありながら祐司との近親相姦を止められない理由が分かった気がした。
　義理の娘になった敬子も、祐司に心惹かれている理由を思い知った。
　経験豊富と自負していた優衣ですら、桃亀は翻弄していた。

　祐司は目下のところ、メキメキと大人の色香を漂わせ始めた環の美しさにご執心で、郁美達のお許しを得ようと躍起になっていた。
　徹を囲むギャル会の女子高生達は、亜紀と郁美が頑として高校生であるうちは絶対解禁しないと断言し、背けば女子会からお仕置きが宣言されていたので、それは恐怖であった。
　今は望めば誰かしら抱ける恵まれた環境であり、それがもししばらく禁止されたら発狂するほど悶々とするだろう。
　だから、そんなリスクを冒すわけにはいかなかった。

　しかしギャル会の子達は若くキラキラして美味しそうで気になって仕方なかった。
　そして健二と同じく、環という存在に注目したのだ。
　とはいえ、環に手を出すのは慎重にする必要があるのは言うまでもない。
　バレるのは少なくとも事後でなければいけない。
　ギャル会でも環は徹の実妹であり微妙に立場が違い、むしろ便宜上そちらの女の子とされているだけだ。
　いざとなれば徹の女ではないから例外だと言い張る作戦が有効だと確信していた。

　そんな欲望に包まれた視線で、不意に魅惑の女性の存在に目を奪われることになる。
　環の母親、優衣だ。
　彼女は、美魔女であって、大人の色香で言えば女子会の女性陣でも太刀打ちできないだろう。
　祐司の脳裏に「親子丼」という嫌らしい言葉が浮かんだ時は、この時であった。
　彼は愛娘との近親相姦で親子丼経験があるわけだが、亡くなった妻と愛娘の蜜壺の類似点で我を失った記憶が新しいだけに、親子丼は魅力的であった。
　まさにそんな時に、絶好の機会が訪れたのだ。

「まずは　母親から頂くことにするか！！」
「彼女からアプローチされるなんて」
「なんと　俺はついているんだ」
「蜜壺比べ　ここにあり！！」

　優衣は、されるがままにパンティを下げられてしまった。
　祐司は彼女の抗う動きを全て先回りして封じる。
　経験豊富な男性とはこういうものなのかしらと呑気に考えているうちに、腰を掴まれてお尻を突き出してしまう。
　ズゥゥゥンと響く衝撃と共に、桃亀を膣に打ち込まれた。
　なにもかも彼のやりたい放題であり、彼女の歯車は完全に狂いだしてしまった。
　初めて経験する超弩級のデカマラを立ちバックで受け入れる恐怖は、彼女ほどの女性でもあったのだ。
　デカマラに慣れ親しんだはずの膣が、キリキリと悲鳴を上げて押し開かれていった。

　「規格外」という言葉が脳裏をかすめるが、蜜壺は歓喜の涎を溢れさせていた。
　後ろから抱き寄せられて、桃亀が膣口の貞操を守ろうとするささやかな抵抗を粉砕して、有り得ないほど押し広げて膣内に押し入っていった。
　まさにズシリとした圧倒的な質感を有した塊が優衣の中心を蹂躙していった。
　桃亀が織りなすバイブレーションにより感覚が研ぎ澄まされていくようで、彼女にかつてない快感が襲いかかった。

「すごいぃぃぃぃぃぃぃ」
「こんなにすごいなんてぇぇぇぇぇ」
「まだ　だめぇ！！　そんなに無理に」
「やんあっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

　もはや腰が抜けたように自力で立っていられない状態に陥るが、肢体は貪欲に肉棒を貪り喰らい尽くそうとしていた。
　膣の咀嚼にもビクともしない強靱な肉棒は、容赦なく膣の襞を打ち負かしながら、彼女の一番大切な部分を征服するべく進んでいった。
　この勢いで突き上げられたら、壊されると彼女に恐怖が走る。

　そして遂に到達して、ズゥゥゥンという衝撃と共に、優衣の中でポルチオ性感帯が弾け跳んだ。
　打撃による痛みを覚悟していた彼女を想定外の官能の快楽が襲いかかった。
　桃亀は適度な弾力を有したボクサーのグローブの様な効果を発揮する魔具であって、これが祐司がデカマラでありながら容赦なくピストン攻撃可能せしめている秘密であった。
　そして魔具は、優衣の射程を遂に把握したのだった。

　祐司は、ニヤリと笑みを浮かべると、捕獲した女体を料理に掛かったのだ。
　わざとセックス覚えたての少年のように、無心に腰を前後に振りピストン攻撃で圧倒しようと図ったのだ。
　正直なところ、このプレイは相手を選ぶものであり、誰でもやって良いものではなかった。
　まず第１に、祐司のサイズ、デカマラに慣れている女性であること、第２に、ポルチオ性感に目覚めている女性であること、第３に、祐司が惚れている女性であること、これらが大前提であった。

　特に、第３の条件は、祐司にとって譲れないものであって、愛情のないセックスが出来ない男だったのだ。
　もともと、そういう傾向があったのだが、郁美と結ばれてから、その傾向は顕著であった。
　祐司にとって、姪の郁美は永遠の恋人であり、天使であった。
　その反動として、博愛主義ともいえるほど、女子会のオンナ達を崇拝し大切にする様になっていた。

「うん　さすがは環ちゃんのママだ」
「実に素晴らしい身体してる　蜜壺具合も凄い」
「凄すぎる　３人も生んでるのに」
「若い奴だったら　三擦りも出来んだろう　よかたい」
「絡みつくようで　うぉぉぉ負けん　俺は負けん」
「ほれぇほれぇ　よかやろ」
「これは　なにかのご褒美かもしれんたい」
「がはぁはぁ！！」





　敬子は、亜紀、郁美の姿を求めて会場に戻ったが、悠希がゼウスに為す術もなく犯されている姿に唖然としていた。
　悠希ほど男性あしらいの上手い人はいないと思っていたのだが、その彼女でも数倍の人生経験を持つ老人の前では子供扱いされてしまうのだと知った。
　郁美から小田原での体験談は詳しく情報共有している女子会であったが、やはり５大老は強敵なのだ。

　そんなことに意識がいって思案している無防備な彼女の背後に密かに忍び寄る男がいたのだ。
　敬子は、自身が演じたオープニングショーで獣と化した男達がウヨウヨしている会場に、迂闊にもバスローブ姿で現れてボー立ちしていたのだ。
　男達が際だった若さと美貌を誇る彼女を見逃す筈はない。
　しかし真っ先に動いた男性の姿を認めた瞬間、全員一様に諦めにも似た感情を抱き、全員敬子のことは諦めたのだ。
　敬子の背後を確保した男は唐突に彼女を抱きしめた。

敬子　「きゃっ！！」
克也　「アフロディア」
　　　「こんなところでなにしてるのかなぁ」
敬子　「うん　もう　お義父様　脅かさないで下さい」
　　　「えっえぇぇぇ」
克也　「うん　おっぱい　プルンプルンだね」
敬子　「お義父様　駄目です」
克也　「なにを言う　徹をほっておいて」
　　　「黒人と好きなだけ楽しんだ癖に」
敬子　「それは　　あっあっあん」
克也　「お口直しに　俺が相手してあげるから」
敬子　「えっそれは　いやん　あっあっあっ」
克也　「悪い嫁は　父親が正すのが務め」
敬子　「駄目ですぅ　あん　駄目　駄目　駄目」
克也　「可愛い」
敬子　「いけない　駄目ですぅ　徹さんに怒られるぅ」
克也　「そう言いながら　乳首は立ってるよ」
　　　「そしてアソコも」
敬子　「いや　言わないで　それは違う」
　　　「違う　お義父様止めてぇ」
克也　「そうは　いかないよ」
　　　「ずっと　こういう機会を待っていたんだ」
敬子　「えっ　あん　あん　あん　うぅぅぅあん」
克也　「山田の家に入ったときから」
　　　「君は　敬子ちゃんは俺のものなんだ」
　　　「息子は　まだ　学生　社会人ではない」
　　　「つまり半人前だ」
　　　「だから　まだ徹のものは」
　　　「俺の管理下にあるんだ」
敬子　「そんなぁ　イヤッ　ダメぇよぉぉぉ」
克也　「それなのに結婚を認めたのは」
　　　「なぜだと思う？」
敬子　「あん　あん　もう　あん」
　　　「わたし　おかしくなっちゃう　あん」
克也　「良い子だ　もう大洪水だよ」
敬子　「あん　はぁはぁはぁはぁはぁはぁ　あん」
克也　「初めて会ったときから　抱きたかったんだ」
敬子　「ひぃぃぃぃあん　あん　あん」
　　　「あん　お義父様ぁ　わたしぃぃぃあん」
克也　「もう諦めなさい　身体はもう欲しがってるよ」
　　　「素直にならないと　こうしちゃうよ」
敬子　「あひぃ　あんもうだめぇ　もう　もう　あん」
克也　「嫁らしく　欲しいと言いなさい」
敬子　「あん　うぅぅぅん　あん　ほっ　ほっ　あん」
克也　「これで　どうだ」
敬子　「あん　お義父様ぁ　意地悪ぅ　あん　あん」
克也　「素直な敬子が　可愛いよ」
敬子　「あん　欲しい　それがぁ　欲しいデスゥ」
克也　「よしよし　可愛い嫁だ」
　　　「それでは　ご褒美をあげよう♪♪」

　克也は、満を持してバックからデカマラを息子の嫁に打ち込んだ。
　若い嫁の膣具合は、想像以上の極上蜜壺であった。
　自慢のデカマラを潤沢に潤った蜜壺は、いとも簡単に咥え込んで、凄まじい締まりで反撃してくるのだ。
　あの百戦錬磨の黒人ＡＶ男優が骨抜きになるのは、当たり前だと思った。
　なにを隠そう克也自身も、早々に撃沈されそうであった。
　辛うじて耐えたが、高まった興奮を静めなければ崖っぷちに立たされているのは変わりない。

「うおぉぉぉぉぉ　これは名器！！　ヤバイ」
「なにが　ご褒美あげるだ」
「俺が　ご褒美貰ったようなものだ」
「息子　徹　お前は俺を越える男になる　間違いない」
「悔しいが　郁美　敬子　お前の女達は凄すぎる」
「親父として　ご褒美　楽しむことにするさ」




　悠希は、今日ほど自分が女なんだと思い知らされたことがなかった。
　祖父ほど年が離れたゼウスに抱かれて、自分がこれほど女としての悦びを感じる肢体を持っているなんて初めて知ったのだ。
　ゼウスは悠希が知っている全ての男達とは別次元の存在であって、女の身体を知り尽くしている感じがした。

　彼女が気がついていなかった性感帯もたちまち見つけられて、あっという間に活性化されてしまった。
　亜紀に教えられていたが、どこか理解出来ていなかった自身の本性がどういうものなのか、真正面から向き合ったのだ。
　狂乱の快楽の中で、亜紀が手を伸ばしてくれた。
　その手を握りかえした時、悠希は意識を取り戻した。

「亜紀　ありがとう　わたし　今気がついた」
「わたしは　オンナなの」
「うふっ」

　ゼウスは、思うがままに陵辱して楽しんでいた美女に突然生じた変化に、意表を突かれて怯んでしまった。
　もう数時間を腕の中でよがり狂っている女が、そこから反撃に出るなど経験したことはたった１度しかなかったからだ。
　その１度は郁美を襲って抱いた時だけであった。
　だからこそ彼は、郁美に一目置くことになったのは言うまでもない。

　ゼウスは、悠希の美貌と物腰の美しさが５大老の全会一致で最高評価していたので、とっておきの通り名「ビーナス」を与えた張本人であったが、それは「会」の次世代の広告塔として期待してのことであった。
　つまり彼女には、際だったセックスを期待していた訳ではなかった。
　彼女には、その美しさだけで、なに物にも代えがたい価値があったのだ。

　年甲斐もなく奮戦した結果、老齢の身体には若い女の想定外の逆襲を封じることなど出来なかった。
　あっという間に、悠希に馬乗りになられてしまったゼウスは、もはや身を任せて快楽の深淵に墜ちていくしかなかった。

「なんということじゃ　ビーナスも特別の女なんじゃ」
「うはぁ　萎えていた我がマラが　蘇っていく」
「アテナだけだと　思っていたのは大間違いじゃった」
「健二の女達は　魔性　男を喰らう女達だったのじゃ」
「だからアフロディアは」
「ダニエルを食い尽くしたのじゃ」
「わしらは　このままでは」
「なんということじゃ　なんということじゃ」
「ああ　これほど　心地よいのはなぜじゃ」
「ビーナス　そなたは　まさに　美の天使」
「残る余生　楽しくなりそうじゃ」
「わしにも　ご褒美があるとは」
「ご褒美　そう　ご褒美じゃ」

　悠希にとって亜紀との出会いは、全てのターニングポイントであった。
　女同士の世界も教えられたし、男達との距離感の保ち方も参考にさせて貰ったし、なにより初めての大親友という存在に出会えたのだ。
　そして「三井 剛」を誰よりも理解してくれて愛することも託してくれたのだ。
　亜紀を通して、郁美、敬子、里奈、彩佳達と親友になれたのだ。
　彼女達と、亜紀女子会の一員になれたことが最大の財産であった。

　特に、年下であったが郁美からは女として多くのものを教えて貰ったと思っていた。
　女子会は、選び抜かれた男達を集めて、女の特権として欲張りなオンナ達の集まりとして欲しいままにする桃源郷実現が目標でもあった。
　その大義に目覚めた悠希の前では、ゼウスもただの選ばれた男の１人に過ぎなかった。

　悠希は、郁美から聞かせて貰っていた小田原での１週間の体験談を思い出していた。

　そして郁美が最後に語った５大老のお爺ちゃん達への感想に、今頃になって強く共感を覚えていた。
　話を聞いた時は、郁美の優しさから出た言葉と思っていた。
　でも実際に追体験した悠希自身も、全く同様な感想を持ったのだ。

「お爺ちゃん達　淋しい人達」

「素敵な女性に出会えなかったのね」

「うん　凄い年上だけど　なんか可愛いお爺ちゃん」

「母性本能擽られちゃう」


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
羅衣さんの作品集→羅衣さんの他作品
2020年3月29日掲載
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