ずっと愛してます３
羅衣 作
第14話　禁断３


　実兄妹の前儀は人々が息をするのも忘れるほどに濃厚なもので、誰もが本当の兄妹のものであるとは信じがたい情景が繰り広げられていた。
　２人の口と口を糸を引いた唾液が繋がりあって、照明に照らし出されてキラキラと光っていた。
　それは文字通り、魂で惹かれあっている男と女の情交そのものであった。

　２人の詳しいプロフィールを知らない大半の者達ですら、なにかの理由で引き裂かれた恋人が長い年月を経て再会して結ばれたのだと思ったほどであった。
　引き裂いた理由は語るまでもなく２人実の兄妹であったからだが、あまりに美男美女の組み合わせであったので、近親相姦の背徳感が皆無だったことも観客を惹きつけてしまう理由であった。
　とはいえ２人をよく知る人々には、衝撃的な光景であった。


　恋は郁美を愛していたし誰よりも信頼していたけれども、達也への女として愛は誰にも負けない自信があった筈なのに揺らいでいた。
　郁美には男を惹きつけるカリスマ性があって、それは実兄である達也さえ惹きつけているのだと感じていた。
　昔から漠然と感じていた懸念が、まさに現実化したのだと考えていた。
　今回、「ありさ」を同行しなかったのは正解だったと安堵していた。
　身重で、「ありさ」は人一倍達也の愛に依存度が高い女性であって、この情景を見たら取り乱さずにいれたとは思えなかった。

　恋ですら、先ほどまでの濃厚な郁美との相互理解がなかったら耐えられなかったかもしれない。
　恋は郁美が実兄への愛を異性への愛と同化した上で、恋と「ありさ」への彼女なりの共感と懺悔の念を持っていて、このような企てを催したのだと確信していた。

「郁美は　わたしに言った」
「わたし達の兄妹」
「禁断の愛に巻き込んでしまってゴメンね」
「でも　それも近いうちに終わりがくると思う」
「その時は　お願い」
「達也を支えてあげて欲しいのって」
「わたし　郁美を信じる」
「だって　ずっと　ずっと　愛していた人だもの」
「ずっと愛してます　わたしの郁美」


　健二は憮然とした表情でステージ上を見つめていた。

　彼がこれほど嫉妬したのは、生まれて初めての経験かもしれなかった。
　そんな姿を初めて見た麻輝と美帆は、改めて健二が郁美を愛しているのだと思い知ったのだ。
　麻輝と美帆が知っている健二は、常に女性達に思われ愛されて追われる姿だけであった。
　いつも自信満々で「会」では有数のモテ男であるのだが、こと郁美のことになると立場は逆転していると知ったのだ。
　同性の２人ですら、郁美の魅力は認めざるを得ないものがあった。

　その魅力は五大老をも席巻し、「会」の歴史さえ変えてしまう勢いがあった。
　その郁美を妻にしながら、健二は未だに彼女に恋し追いかけているのだ。
　確かに郁美は交流した男女を問わず虜にしてしまうカリスマ性があった。
　健二には、もはや郁美の事に関しては見栄も虚勢も無く、彼女失わないことが最大の関心時であった。

「郁美　君は俺の妻だ」
「絶対　帰ってきて欲しい　愛している」
「誰よりも　愛している」


　亜紀は、郁美の企てに呆れていた。

　兄妹愛のあり方は他にもあるだろうにと思っていたのだが、自身の内にも潜む弟である武史への愛情が紙一重であった自戒の念があっただけに、彼女の行動に理解を示していた。
　女側には感情論以前に、身籠もる性であるがゆえに踏みとどまる理由は大きいのだ。
　もし妊娠したらと思ったら、リスクの全ては女側が代償を払うことになるのだ。

　それは避妊対策しても、意識から皆無にすることは出来ない本能的なものであった。
　女は結局、現実的な生き物であった。
　しかし男は妄想家であり、ともすれば欲望が全てに優先してしまう。
　相手が誰であれ妊娠させるのが本懐であって、理性より欲望に身を焦がす生き物であった。

　亜紀は、恐らく郁美が達也の暴走原因は自分自身が兄の愛を無視したことにあると考えたのだろうと洞察していた。
　亜紀も、それは同感であったゆえに、彼女らしい解決法なんだと理解したのだ。
　少なくとも恋を救うには効果的な手段だと思った。
　それでも郁美の選択は凄いことだと思う反面、呆れてしまう部分もあったのは否定出来ない。
　だからこそ亜紀自身が今まで以上に行動的でないと駄目なんだと気を引き締めていたのだった。

「郁美は大丈夫　わたしの郁美だもん」
「それより　凌」
「今　わたしに大切なのは　凌と徹を支えること」
「健二は　麻輝と美帆がいるから大丈夫」

　亜紀が両脇にいる２人に視線を投げかけると、半泣きの２人の顔に吹き出しそうになった。
　凌は亜紀が寄り添って満面の笑みを見せてあげるだけで、なんとかなると思っていたが、徹が深刻であった。

　せっかく敬子の一件から立ち直ったばかりだというのに、再び落ち込まれたら困ると考えていた。
　敬子がそろそろ戻ってきて良いはずなのに、姿が見えないのも気になっていた。
　そんな絶妙なタイミングで、悠希がゼウスの元から解放されて戻ってきたのだ。

悠希　「ただいまぁ」
亜紀　「お疲れ様ぁ　ずいぶん　激しかったみたいね」
悠希　「猛烈お爺ちゃんね　郁美の話通り」
　　　「初めはヤバかったけど　反撃成功したみたい」
亜紀　「あらら　確かに　ゼウスさん放心状態？」
悠希　「うふっ　今晩は悪さできないほど」
　　　「吸い尽くしてあげたみたいな」
亜紀　「うふふ　遠い目してるね」
徹　　「悠希　いや　ビーナスさん　お疲れ様です」
悠希　「あれれ　徹さん　どうしたの？」
亜紀　「あれよ」
悠希　「なるほど　あれか　分かった」
　　　「徹　可愛いな」
徹　　「えっなになに　うわぁ　どうしたんですか？」
　　　「いつになく　積極的　ひぃ」
悠希　「若いエキス補充させてぇ」
徹　　「えっえぇぇぇぇぇうわぁっあっえっまじあっ」
亜紀　「良かったね　徹」
徹　　「でっでもぉぉぉはあっわあぁ」
凌　　「恵まれた奴だ」
亜紀　「凌ぉぉぉ　ゴメンねぇ」
凌　　「おっうおぉぉぉ　亜紀ぃいいのか？」
　　　「はあっうおぉっ」

　彷徨える子羊状態の２人の男は、極楽浄土の誘惑に負けて現実逃避していった。


　徹は悠希に関しては完全に出遅れてしまい、ずっと手を出せずにいた。
　もともと飲酒が得意でないということ、学生の身分で倶楽部は敷居が高かった、など理由はあったが、彼女があまりに大人の世界の女性であったことも否定出来なかった。
　妻である敬子が特に仲が良くて、徹のことに関して筒抜けのようで、徹の手口を彼女が知っているということも難しくした理由であった。
　男という生き物は手に入らないとますます固執して、気になってしまう傾向が強かった。
　徹ほど恵まれた女性環境は無いというのに、男という業は救いようがないほど貪欲なのだ。




　達也は、実の妹である郁美との夢までに見たキスに蕩けそうになっていた。
　改めて思う。

「なぜ　妹として出会ったのだろう」

　彼が妹を異性として意識したのは、彼女が幼稚園に入園した頃であった。
　それほど郁美の幼少時代は魅力的であった。
　同じ園に入園した従姉妹である紗弥と２人で、美しい幼女として注目の的であった。
　「おませさん」と一括りにされていて大人達の大半は見過ごしていたが、既に２人の妖艶な資質は開花し始めていたのだ。
　達也の憧れの女性は、ずっと郁美そのものであった。

　その最愛の妹と全裸にガウンだけという姿で抱き合っているという状況が信じられなかった。
　達也は、幼少の頃から妹に避けられているという想いがあった。
　表面上は仲が良い兄妹であったが、肝心な所になると妹は２人の距離間を決して縮めようとしなかった。
　母親は一族の血が濃い郁美を嫌う傾向があったので、間に入って彼女を守ってきたのは自分であるとの自負もあったのだ。
　いつしか妹は自分のものという思いが生まれても不思議ではない環境であった。
　満たされることがない愛が達也を突き動かしていた。

　郁美に認められる男でありたいという思いがエネルギーとなり、学業も仕事も邁進する原動力になった。
　気がつけば、若くして一族の頂点の富豪に登り詰めて父親をも凌ぐ勢いとなった。
　九州経済圏を席巻する企業グループの専務という立場であったが、既に実権は彼の手中にあり、全ての成功は彼に寄るものであることは明らかであった。
　そんな彼が唯一手にできなかったのが、郁美の愛だった。

　夢に見た妹の唇は、極上のプルプルした質感で彼を圧倒していた。
　絡みついてくる舌は、別の生き物のように妖艶で激しかった。
　口内に流れ込んでくる妹の唾液は、美味しかった。
　胸板に押しつけられる妹のマシュマロのようなバストが心地よかった。
　鼻腔に広がる懐かしい妹の体臭が、心地よい香水の薫りに入り交じって心地よかった。
　妹の細い両腕が巻き付いてくる感触に酔いしれた。
　もはや遠慮する必要は無い。

「郁美とひとつになりたい」
「俺の自慢のチンポを嵌めて妹をあんあん言わしたい」
「俺は鬼畜と呼ばれても構わない」
「俺は男として郁美を抱きたいんだ！！」

　達也は、流れるような手つきで彼女のガウンの戒めを解くと、卵の皮剥きのようにツルンと脱がして床に落とした。
　眩しい肢体が会場の全ての男達の心を一瞬にして掴んだ。
　小柄でスリムなモデル体型とは明らかに違う別次元の女体がスポットライトで映し出されていた。

　「大和撫子の化身だ」とゼウスが絶賛する、ぽっちゃりとは異質なふくよかなボディラインを引き立てるＥカップバストと豊かなヒップが見るものを魅了した。
　数多くの美女を見てきた目が肥えた彼らですら感激していた。
　５大老が絶賛し抜擢してＳ級の称号を与えたアテナ（郁美）は、どれほどの女なんだという猜疑心は一瞬で粉砕されてしまった。

　そもそも彼女の妹分であるアフロディア（敬子）の美しさに唖然とした段階で、もはや男達の心はオンナ達の手の内に落ちていたのだった。
　５大老だけでなく、「会」の名だたる男達は、まさにこの時に奈落の底に落ちた瞬間でもあったのだ。

　男達が、長い年月をかけて築き上げてきた名声、社会的地位、人生の全てをオンナ達は一瞬に我がものにしてしまう存在でもあったのだ。
　会場の男達は一様に、あまりに美しい実の妹に魅了されている達也への同情が共感に変わっていることに気がついていなかった。

　達也にすれば、もとより人生の全てが郁美を得るためであったので、他の男達がどうなろうが興味なかった。
　それより妻の恋が、バイセクシャルで実は郁美を愛していて、その愛を成就させて運命共同体として協調しているという事態が想像すら出来なかったであろう。

　その恋が冷静な表情で笑顔すら浮かべて、実の兄妹の情交を見つめているなど、達也は全く気がついていなかった。
　恋は自分は達也の妻であり、郁美は健二の妻であり、お互い女としての立場は確定しており、その変更をお互い望んでいないとの理解があった。
　それより郁美との関係が大切であって、後は自分達の生活を豊かに彩る男達を誘導して充実した人生を成立させるかが最大の関心事であった。
　郁美との相互理解が恋を一瞬にして、したたかなオンナに変貌させていたのだ。
　恋は、この狂乱のような肉欲の果てに達也を襲うだろう失意の感情を予測しており、それを癒すのは自分の役割であり、それによって自分の立場が強化されると考えていた。


　郁美は達也の情熱的なキスを受けとめながら、自分が如何に兄に愛されていたのかを改めて思い知っていた。
　自ら覚悟しての行動であったが、今まで味わったことのないキスの味に狼狽えていた。
　叔父である祐司と日常的に近親相姦している延長で考えていた自身の考えの甘さに、今頃になって後悔していた。
　血の濃さは、お互いの波動が極めて近いことを意味しており、吐息も、肌の質感も、鼓動のリズムも、たちまちリンクして共鳴するのだと知ったのだ。
　普通は、これが嫌悪感に繋がるのだろうが、その壁を越えてしまった時が禁断の深部への転落の始まりなのだろう。

　今頃になって、紗弥が何度もしみじみと語っていた人として踏み込んではならない領域の魔というものなのだと気がついたのだ。
　土壇場で引き返そうと思った時には、兄は健二達に優るとも劣らない色事師ぶりを発揮して、あっという間に郁美の肢体に火をつけて狂わされてしまった。
　業の深い、淫欲に貪欲な自らの肢体を恨めしく思いながら、実兄の肉棒を掻いてしまう自分の淫乱さを抑えることが出来なかった。

　心のタガが外れてしまうと、達也が極上の男であることに気づかされる。
　郁美は、そもそも兄を兄としてしか見ていなかった、いや、そうするように無意識にしてきたので、彼の男性的魅力に目を向けることはなかった。
　手中にある肉棒は、実に見事な逸物であって、跪いてフェラチオを施すことに迷いがなかった。
　大きく反り返った形状が印象的でカリも太く存在感があり、小柄な郁美の口内は一杯になり、目を白黒させてしまう。

「おっきぃぃぃぃぃ」
「なんて勢いがあるオチンチンなの！！」
「すごいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「こんなので突かれたら　わたし」

　それでも情熱的な奉仕を疎かにしたりしない。


　達也は、あまりの快感に崩れるようにベットサイドに腰を下ろしてしまった。
　夢まで見た妹の極上フェラチオに圧倒されていた。
　それは男として生まれて悦びを一番感じる至福の時であった。
　自然と両脚を開いて、彼女がフェラチオし易いように招き入れてしまう。
　背筋をこれまで経験したことがない、ゾクゾクするなにやら危険な香りのする快楽が走り抜ける。
　虚ろになった目線を奉仕してくれる女体に向けると、そこには最愛の妹の姿があったのだ。
　不意に、あの健二は、これを欲しいままにしているのだと思うと猛烈な嫉妬心が膨れあがった。

「郁美　おまえはいつも」
「こんな風に　彼に奉仕ししているのか？」
「俺は　ずっと　ずっと　愛していたのに」
「それを　見守ることしか出来なかった」
「何故　俺たちは兄妹なんだ　と何度も思ったよ」
「俺は　怖かったんだ」
「俺の気持ちを言ったら」
「嫌われてしまうのではないかと」
「まさか　こんな機会が訪れるなんて」

　彼の意識の中でも、常識的な感情が渦巻く。
　今、自分自身は、実の妹とセックスしようとしているという禁断の行為に踏み出している自覚があった。
　彼女はあまりに美しく、そして誰よりも淫乱で情熱的であった。
　亀頭では柔らかい舌先がペロペロと這いずり回り、竿の根元から亀頭にかけてベローペローと美味しそうに舐めあげてくるし、玉袋は天使のような柔らかい指に先で揉みほぐされていった。
　妹は、あの健二によって、こうも魅力的な女に育て上げられてしまったのだ。
　定期的に絶妙な吸い加減でバキュームファラをされると、もう凄まじい射精感が津波にように押し寄せてくるのだ。
　それに耐えるのは並大抵のことではない。
　もはや座っていられずに、上半身を後ろに倒してベットに身を預けるしかなかった。
　必然的に肉棒の方向が引き上げられて、そのままフェラチオしづらい形になってしまう。


　肉棒の全容が一望に出来る状況になった瞬間に、彼女の欲望が加速した。
　迷うことなく彼の肢体をよじ登ると、騎乗位の体勢に持ち込んで、極上の肉棒を咥え込もうと画策した。
　逞しい亀頭が膣口に宛がっただけで、ゾクゾクする期待感を煽った。
　腰を落として咥え込もうとしたのだが、潤沢に濡れて準備万端な状況でありながら、太すぎてツルンと滑って入らない。
　何度も試みるのだが、思うようにいかず、そのたびにクリトリスを亀頭で擦られて、あまりの気持ち良さに彼女は遂に崩れ落ちた。

「はぁうぅぅぅ　おっきいぃ」
「あん　きもちよすぎるぅぅぅぅぅ」
「欲しいのにぃぃぃ　だめぇ」
「あひぃん　あん」
「この異常な高まりはなんなの　なんか怖いくらい」


　郁美に、一方的に圧倒されかかっていた状況に転機が訪れた。
　もうちょっとで大発射目前まで追い詰められて、あのまま咥え込まれていたら、間違いなく暴発しただろう。
　達也は、結果的に自慢の肉棒に救われた形になったのだ。
　経験豊富の彼女ですら、いきなりは咥え込めなかったのは、つるつる滑るテカテカに光る極太の亀頭に秘密があった。
　まさに鏡面研磨されたような滑らかな表面を持っており、ゴム球のような弾力を有した特徴的な亀頭は女を本気で狂わす逸物であった。
　これを１度味わった女達は決して忘れられない魔具であり、恋やありさが達也にどんな仕打ちをされても耐える大きな理由になっていたのだ。

　達也は、ハリケーンのように席巻していた射精感を辛うじて持ちこたえることが出来て、一気に立ち直った。
　脱力した郁美を押し返して押し倒すと、一気に組み伏せて正常位に持ち込んだ。

「そうそう　初エッチは　こうでないと」
「遂に夢にまで見た妹と初エッチ　郁美　いくよ！！」
「それにしても　なんと綺麗な桜色しているんだ」
「ボボも　そして　お乳首も」
「素晴らしい　女だよ　君は」
「ボボの味　味わいたいが　今は我慢出来ない」
「君とひとつになりたいんだ！！」

　亀頭で陰裂をなぞるようにして陰唇を掻き分けて広げると、目が覚めるような鮮やかな桜色の女芯が露わになった。
　かつてない興奮と共に、感動が広がる。
　物心ついた頃から、ずっと欲しかった女芯が遂に手に入ったのだ。
　どれほどこれが貫きたかったことか、それは誰にも分からない飢餓感であった。

　満を持して自慢の亀頭で焦らすようにクリトリスを嬲りながら、実妹の反応を伺うように顔を覗き込む。
　巧みな腰使いで挿入しないようにして、亀頭にタップリと溢れ出ている蜜をまぶしながら、その潤滑を活かして陰唇を掻き分ける。
　実妹の表情は、もはや肉棒の渇望感に狂い、魔具が奏でるギリギリの刺激に悶え苦しんでいる雌そのものの切ない表情であった。
　その表情を見た途端、達也の興奮も一気にヒートアップしてしまう。

　ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪
　ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪
　ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪
　ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪
　ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪
　ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪ジゥルゥプゥゥゥゥゥ♪♪

郁美　「はぁん　欲しいのぉ　お兄ちゃん」
　　　「挿れてぇん」

　湿った淫靡な音楽だけの静まりかえった会場に、その声は響き渡った。

　その一言で弾けたのは達也だけでなかった。


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2020年4月18日掲載
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