ずっと愛してます３
羅衣 作
第21話　目覚めた天使


　徹は、秘密ＳＭ倶楽部マンションの８階にある個別プレイルームに案内された。
　入った部屋は隠し部屋の様になっていて、マジックミラー越しでプレイコーナーを一望に鑑賞できるようになった黒ずくめの小部屋だった。
　床は段々畑状に三段形式になっていて、それぞれの段に金色に塗られた椅子が５脚ずつ並べれていた。
　佐紀子に促されるように最前列に座った徹は、思わず不安げにキョロキョロした。

　プレイルームは赤を基調とした部屋で、まさにＡＶで見たままを再現した異様な空間で、天井からはチェーンフック、壁面にはＸ状の磔スペースなど、見慣れぬ異様なモノばかりであった。
　正直言って、このような空間があること自体が信じられない。
　異様に喉が渇き、今まで経験したことが異様な興奮が彼を包んでいた。
　佐紀子は、笑いながら彼にキンキンに冷えた倶楽部オリジナルのスペシャルティーペットボトルを勧めた。

佐紀子　「徹さん　これをどうぞ」
　　　　「めっちゃ冷えてますよ」
　　　　「いっぱいあるから　遠慮しないで」
徹　　　「ありがとう」
佐紀子　「それ　ここのオリジナルで」
　　　　「ここでしか飲めないんですよ」
徹　　　「うん？　なんか漢方ぽいというか」
　　　　「薬っぽいけど甘みがあるから飲みやすいね」
佐紀子　「うふふ　それ　マカ入りなの」
徹　　　「マカ？」
佐紀子　「健康維持や美容　老化予防　老化病や」
　　　　「生活習慣病などの病気の予防改善あるって」
　　　　「言われてるんだけど」
　　　　「一番は　精力剤かな　あはは」
徹　　　「それって」
佐紀子　「気にしない　そんなに強力じゃないし」
　　　　「たくさん飲んでも大丈夫よ」
徹　　　「だと良いけど　巨人倍増みたいに」
　　　　「何日も立ち放しはキツイから」
佐紀子　「あはっ　それは　ない　ない」
　　　　「オゲンコには　なり易くなるみたいだけど」
　　　　「お薬とは違うから」
徹　　　「それにしても　喉の渇きにはバッチリだね」
佐紀子　「それが人気の秘密なの」
徹　　　「なるほど」

　徹にとって朝から胸騒ぎがする１日は、佐紀子との情熱的なセックスだけで終わらない雲行きであった。
　１度肌を合わせてしまうと男と女の距離は近くなる。
　佐紀子の声も甘えたようなものに変わって、何気ないやり取りでも肌と肌の接触が煩雑になってしまう。
　お互い無意識だろうが、ペットボトルのやり取りだけでも手と手が自然と接触する。
　そんな些細なやり取りだけで、目敏い女性は２人の関係を見抜いてしまうものだ。

亜紀　　「お待たせぇ　あらん　徹　もう来てたの」
　　　　「早いのね」
徹　　　「それは　そのぉ」
郁美　　「うふふ　敬ちゃんが」
　　　　「そんなに心配なんだぁ　妬けるぅな」
佐紀子　「お待ちしてましたぁ」
　　　　「亜紀姉様　郁美姉様」
郁美　　「もう　佐紀ちゃんたら　様は止めようよ」
亜紀　　「郁美　諦めて」
　　　　「佐紀ちゃんなりの信念があるみたいだから」
郁美　　「もう」
　　　　「あっ あぁぁぁぁぁぁ」
　　　　「なに　その２人の距離ぃ」
亜紀　　「あらぁ！！」
徹　　　「どあっあぁぁぁ？？」
佐紀子　「えっ・・・・・・・・・・・」
亜紀　　「まあ　佐紀ちゃん　意外にやるわね」
郁美　　「まったく　徹　こらぁ！！」
　　　　「なにが敬ちゃん心配よ　ぷんぷん」
徹　　　「えっなんで　バレる？？」
亜紀　　「そんなの　わたし達に隠そうなんて」
　　　　「１００年早い！！」
徹　　　「うわぁっ　そうでした　ごめんなさいぃ」
郁美　　「あはぁはぁ　徹って　素直ね　よしよし」
佐紀子　「お２人は　やっぱり違いますね」
亜紀　　「もう　他人事みたいに　うふふ」
郁美　　「でっ　どうだった？」
佐紀子　「めっちゃ　感じちゃいました」
郁美　　「よし！！　さすが　わたしの徹！！」
徹　　　「はい！！　頑張りましたぁ！！」
亜紀　　「うん　佐紀ちゃん　その笑顔」
　　　　「とっても素敵よ」
佐紀子　「はぁん　今　ハッキリ分かりました」
　　　　「郁美姉様が　仰っていた感覚」
　　　　「ここで感じるんです」
郁美　　「やっぱり　そうでしょう　子宮よね」
徹　　　「そうなんだぁ」
郁美　　「またまた　徹　お勉強しちゃったね」
　　　　「ほんと　あなたはスクスク系よね」
徹　　　「はい　でも　まだまだです」
　　　　「ところで　その話」
　　　　「男も通じるかもしれないです」
亜紀　　「どういうこと？」
徹　　　「その子宮って話」
　　　　「亀頭でリンクして感じるんです」
郁美　　「あっ　その感覚　分かる　そうかもね」
佐紀子　「あのズンズンズンした時」
郁美　　「そう　それよ」
亜紀　　「なるほどね　うん　それはある」

　佐紀子は、この会話で先ほど経験した不義のセックスを完全に咀嚼した。
　亜紀、郁美、徹の３人は、凄いとつくづく思う。
　頭の中が真っ白になってしまうほどの快楽の嵐に包まれた体験を、あとからこうも正確に反芻して分析理解してしまうのだ。
　だからこそ淫欲にまみれた不道徳の組織に若くして参加したのに、人生経験３倍以上の長老達にも負けない素養を発揮できるのだと思った。

　彼女は、心底から、この人達とずっと一緒にいたい、ついて行きたいと、願った。
この日が、やがて「東のマリア」と並び称されることになる「西の瑠菜」こと、全国的にその名轟く伝説のＳ嬢が目覚めた記念すべき日であった。
　彼女の場合には、オンナとしての目覚めがＳ嬢としての開花に必要だったのだ。



亜紀　　「さてと　わたし達も着替えなきゃね」
　　　　「郁美　行きましょ」
郁美　　「はい　そうね　へへへ　ワクワク」
　　　　「わたし初めて」
徹　　　「えっ？　なに？　なに？　なに着るの？」
亜紀　　「それは　見てのお楽しみ」
徹　　　「まさかぁ　えっえぇぇぇぇぇ　はぁ」
佐紀子　「目が血走ってる・・・・・・・」
郁美　　「オーダーメードしちゃった　うふっ」

　徹の胸騒ぎは、郁美達を見送りながら第２章に突入した。

　目の前には既にボンテージファッションの佐紀子がいて、妄想が妄想を広げる。
　そして今日この日、ここに招待された幸運を感謝していた。
　プレイルームの異様な風景も、彼の妄想を加速させていった。

「郁美。。。。。。亜紀さん。。。。。。」
「うはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

健二　　「おっとぉ　徹」
　　　　「もう佐紀子さんと仲良くやってるのか！！」
徹　　　「えっえぇぇぇ　違いますよぉ」
佐紀子　「うそぉ　違うのぉ？」
徹　　　「いや　その　あっ違わない　ごめんなさい」
佐紀子　「わたし　遊ばれたのねぇ」
徹　　　「違う　僕は　佐紀子さん」
　　　　「ずっと憧れていて」
　　　　「想いが叶ってうれしいです　ほんま」
佐紀子　「ほんまにぃ？」
徹　　　「まんまぁ」
健二　　「まったく　大したモテ男だな」
　　　　「それより　郁美は？　もう来てるはずだが」
佐紀子　「お着替えに行ってます　うふふ」
　　　　「楽しみでしょう♪♪」
健二　　「あっいや　まだ着たとこ見てないからなぁ」
　　　　「お楽しみって今日までお預け喰ったからな」
佐紀子　「あはぁっ　それは　それは」
徹　　　「めっちゃ　ドキドキしますぅ」
健二　　「実は　俺もだぁ　あはぁはぁ」
佐紀子　「うふっ」
　　　　「それも気になると思いますけど」
　　　　「敬子さんも見たら驚きますよ」
徹　　　「あっそう　そういえば」
　　　　「なんで敬子が美帆さんのお手伝いだなんて」
健二　　「それは　美帆のご指名だ」
徹　　　「えっえぇぇぇぇぇぇぇぇ本気ですか？」
佐紀子　「そのようですよ」
健二　　「まあな」

凌　　　「みんなぁ　おはよう」
一同　　「おはようごさいます！！」
凌　　　「おう　いよいよ今日か！！」
　　　　「健二君　俺は落ち着かないぞ」
健二　　「同感です」
徹　　　「ドキドキします」
健二　　「田原さん」
　　　　「こちらもなかなかの施設ですねぇ」
　　　　「麻布のアル○ァインとは」
　　　　「また違った味わいがあります」
凌　　　「なかなか関西は　いろいろと難しくてな」
　　　　「それで隠れ家的な形にしたんだが」
　　　　「お陰で隠れた需要にマッチして」
　　　　「驚くほど需要があるんだ」
健二　　「それでは　正直　佐紀子さん抜けたから」
　　　　「大変じゃないですか？」
佐紀子　「えっ　そんなんですか？」
凌　　　「当たり前だよ」
　　　　「売り上げの７割は　君だったんだから」
佐紀子　「うそぉ　知らなかった」
凌　　　「おいおい　週に５００万円くらい」
　　　　「稼いで　いただろう？」
佐紀子　「だって　全部　盗られたもん」
　　　　「まあ　三井さんのお陰で　払いすぎたって」
　　　　「９０００万円返ってきたけど」
徹　　　「きゅっ　９０００万円！！！！」
健二　　「君は天賦の才があるって　美帆が言ってた」
　　　　「今日は　よく見て　参考にして欲しいなぁ」
佐紀子　「えっ？　復帰しちゃう？　うふふ」
　　　　「まあ　趣味的には　嫌いじゃない」
　　　　「でも　智久さんが嫌がると思う」
健二　　「それは　どうかな？」
　　　　「どんなことするのか」
　　　　「想像しているだけだからな」
　　　　「それでは　具体的に分からないから」
　　　　「不安で嫌がるパターンだな」
徹　　　「その格好見たら　絶対ドキドキするはず」
佐紀子　「うぅぅぅぅぅん　そんなもの？」

　佐紀子は、自身に生じた心境の変化に戸惑っていた。
　昔は、やむなく身を包んだボンテージであり、昨年卒業した時は忌まわしい衣装をもう着なくて良いと嬉しかったのだ。
　それが今では無性に懐かしく、そして袖を通すと妙にテンションが上がっていた。

　肢体をしっかりとサポートして締め上げるような感覚が独特で、新たな自分が活性化していくのが分かる。
　すると以前は仕事、プレイ自体は、決して嫌いじゃなかったと気がつかされたのだ。

「そう　わたしは」
「かつて瑠菜様と呼ばれた女王様だったのよね」

里奈　　「はぁい　おはようございます」
彩佳　　「おはようございます」
祐司　　「おはよう！！」
悠希　　「おようございます♪♪」
葵　　　「おようございますぅ」
佳菜子　「皆様　おはようございます」
　　　　「お邪魔しまぁすぅ」
一同　　「おはようございます！！」
凌　　　「これは　これは」
　　　　「祐司さん豪華なメンバーで　羨ましい」
祐司　　「いやぁ　だだのアッシー君ですよ」
　　　　「がはぁはぁ」
徹　　　「あれれ　ご連絡頂けたら」
　　　　「お手伝いしましたのに」
祐司　　「いや　これは　これで楽しいもんだ」
健二　　「でしょうな　とっ」
　　　　「ところで亜紀さん達は更衣に行ってますよ」
里奈　　「そうそう　わたしは」
　　　　「今日は見学のみだから　遠慮なく」
悠希　　「うふふ　楽しみ　わたし初めて」
佳菜子　「わたしもですぅ」
葵　　　「ドキドキしますね」
彩佳　　「早く行きましょ　うふふ」
悠希　　「彩佳さんは　経験者？」
彩佳　　「うふっ　ちょっとね」
祐司　　「そうなのか！！」
彩佳　　「もう　あなたったら　目つき変よ」
　　　　「大人しく　待っていてね」
徹　　　「皆さん　ひょっとして」
　　　　「あれ・・・ひょっとして　ですか？」
健二　　「そうなんだ　がはぁはぁ」
　　　　「こんな豪華な講習会　俺も初めてだ」
祐司　　「みんな美人だから　似合うでしょうねぇ」
　　　　「いかん　反応してきたぁ」
凌　　　「俺は　佐紀ちゃん見た時から駄目だ」
徹　　　「僕は　もう大っきくなっちゃいました」
里奈　　「あらぁ　かわいい　どれ！！」
徹　　　「里奈さん　駄目です　触らないでヤバイ」
里奈　　「こんなになっちゃって」
　　　　「お姉さんに　ちゃんと見せなさい！！」
徹　　　「えっえぇぇぇぇぇ待ってぇ」
健二　　「相も変わらず　凄い肉食妊婦ぶりですね」
里奈　　「安定期に入ったら　妙に　うふふ」
祐司　　「うぅぅぅぅぅん　こんなことがもう」
佐紀子　「里奈姉様　そんなに興奮したら駄目ですよ」
　　　　「今日は　自重お願いします」
　　　　「亜紀姉様からも　強くお願いされてます」
里奈　　「だってぇ　まあ　そうよね　ごめんね」
　　　　「佐紀ちゃん　自重します」

　里奈は、そう言いながらも彼女の一番のお気に入りである徹の股間からは手を放さなかった。
　夫、西川義則には申し訳ないとは思うが、彼が不妊因子キャリアである以上、西川家の跡取り息子である雅人は徹無しでは生まれなかったのだ。
　西川家を騙しているという罪悪感はあったが、財産を継承する孫を望まれていることへの究極の決断を下したに過ぎない。
　もちろん夫への愛情はあるし、風俗嬢に身を堕としても迎えに来てくれて愛情を示してくれたことも感謝していた。

　裏切りかもしれないが西川家そして自身の不妊を知らない夫を傷つけたくないという気持ちも本心であって、自分が悪者になることを選んだ結果であった。
　とはいえ、西川家の豊かな財産は、我が子に継承させたいという女特有のエゴもあったのは事実であった。
　そして２人目の子も、義則と同じ血液型である、そして一番可愛がっている徹の子であり、したたかな女の人生を歩む里奈であった。

　佐紀子は、鼻息の荒い凌と祐司に挟まれて、２人から言葉巧みに触られて防戦に必死であった。
　間もなく講習が始まるというのに、襲われたら困ってしまう。
　健二に助けを求めたいところだが、彼はマジックミラー向こう側の扉がいつ開くのか気になっているようで、それどころでないようであった。

「早く　みんな来て　今は　もう違う人は駄目」
「わたし　今日はもう智久さんに抱いて欲しいの」

智久　　「おはようございます」
　　　　「おお　セーフ間に合ったみたいですね」
一同　　「おはようございます」
佐紀子　「智ちゃん　遅いよぉ」
智久　　「うわぁっ　その格好　はぁはぁマジ」
　　　　「凄いなぁ」
　　　　「でも　決まってる　似合ってるよ」
　　　　「胸元の赤いベルト　格好いいね」
佐紀子　「うふっ　昔に戻ったみたい」
智久　　「初めて見た　ドキドキするよ」
　　　　「そうなんだね」
　　　　「佐紀ちゃん　ホントの女王様なんだ」
健二　　「いいでしょう！！　引退なんて勿体ない」
智久　　「えっえっえぇぇぇ？！」
　　　　「それって・・・・・・・」
健二　　「駄目ですか？　彼女はＳ専門で」
　　　　「誰にも抱かれたりしませんよ」
智久　　「そっそれは」
佐紀子　「ごめんなさい　わたし」
智久　　「うぅぅぅん」
　　　　「頭では分かってるつもりなんだけど」
健二　　「まあ　それは今日タップリ見て貰って」
　　　　「それから　ゆっくり話しましょう」
　　　　「よろしくお願いします」
智久　　「はい」
健二　　「じゃあ　佐紀子さん　そろそろ向こうに」
　　　　「おっと来たぞぉぉぉぉぉ」
　　　　「おぉぉぉぉぉぉぉ！！」
　　　　「郁美　ビューティフル！！」
凌　　　「おおおおおおおおお！！　亜紀ぃ」
祐司　　「うひぃっ！！　彩佳！！」
徹　　　「敬子！！　スゲェ！！」
健二　　「悠希さん　葵　　佳菜子ちゃん」
　　　　「みんな美しすぎるだけにキテルねぇぇぇぇ」
一同　　「同感！！」

　男達、夫達は、妻達の新たな一面に興奮していた。
　彼女達は、全員、思い思いのボンテージファッションに身を包んで、マジックミラーの向こうに現れたのだ。
　男達は、あまりの感動に言葉がもうそれ以上出なかった。

　郁美は、胸元までしかない光沢本革製の黒基調で赤い縦ラインをあしらったコルセットと、ガターベルト付きの黒い光沢本革製ショーツ、Ｃｕｔｅなリボン柄の黒いレースが可愛らしいガーターストッキング、更にレースアップスタイルのフィンガーグローブという超攻撃的なスタイルであった。

　亜紀は、母親になった自覚なのか、背中が大胆に露出した黒い光沢本革製のレースアップドレスで、超ミニスカートに眩しいほど美しい生足だ。
　シンプルながら大人の色香が匂い立ちそうであった。

　彩佳は、バストサイドとヒップを大胆に露出した、フロントに鮮やかなピンクラインをアクセントにしたフロントのレースアップとサイドからバックのシースルーネットがセクシーなデザインが圧巻なプレイスーツで、シンプルな薄い黒のストッキングが美脚を際立たせる。

　葵は、黒い光沢本革製ベースのボーン入りでシャープなシルエットで、裾のシアーネットスカートとフロントのレースアップがキュート＆ワイルドなデザインドレスであった。
　背面もレースアップ（編上げ）なので、大人の女性ながら可愛さが引き立つ印象であった。

　悠希は、黒い光沢本革製ベースのテディプレイスーツで、大胆にヘソ下まで切れ込んだＶカットから覗く谷間に目を奪われるが、背面はライクラ生地のＴバックスタイルという更に攻撃的なもので、大き目の編み目の艶めかしいガーターストッキングが圧巻であった。

　佳菜子は、黒い光沢本革製ベースで各所に真白いフリルをあしらったアンダーワイヤー入りフレンチメイド風ドレスで、上半身の露出は控えめだが、ミニスカートから伸びる生足が美しい。

　敬子は、胸元の赤いレース飾りが魅力的な光沢本革製の黒基調でレースアップバック＆ボーン入りコルセットと、恐ろしく小さいデルタがドキドキするガターベルト付きＴバック、スパイダーウェブ（蜘蛛の巣）をモチーフにしたレースが妖しい色気を醸し出すガーターストッキングであった。
　これに郁美とお揃いのレースアップスタイルのフィンガーグローブだ。

　美帆は、彼女定番、フロントはオーソドックスな印象ながら、バックスタイルはバックルだけという超セクシーな黒い光沢本革製ストラップレスドレスだ。

里奈　　「うぅぅぅぅぅぅん　みんな凄い似合ってる」
　　　　「悔しい　わたしも着たかった」
佐紀子　「あはっ」
　　　　「里奈姉様のオーダーメードも」
　　　　「上がってますよ」
　　　　「今から　見に行きますか？」
里奈　　「今は着れないけど　うん　見たい！！」
　　　　「うふふ」
凌　　　「はぁっ」
　　　　「里奈のボンテージファッション」
　　　　「見たかったな」
健二　　「はい　残念です」
徹　　　「はい　そう思います」
里奈　　「うふっ　今度ね　それじゃ　男性陣」
　　　　「ここで楽しんでいてね」
佐紀子　「こちらです」

　もはや男達はうわの空で、マジックミラーの向こう側の女性陣に目移りして、キョロキョロするばかり。
　全員が美女ばかりなので、こんな豪華な光景はそうそうあるものではない。
そして、これから幕を開けるＳＭプレイが彼女達に潜む才能を開花していくことになるのだ。

　煩悩の塊、男達の不埒な神戸山の手の隠れ家でのお昼時は、刺激的な展開を迎えようとしていた。


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
羅衣さんの作品集→羅衣さんの他作品
2020年6月6日掲載
Copyright (c) 2020 羅衣 All rights reserved.
▲