ずっと愛してます３
羅衣 作
第29話　女子会「美あんず」発足


　宴の終盤、瑠璃子達の参加をきっかけにして、女子会に名を付けようという話になり、涼子が提案した「美あんず」が賛成多数で選ばれ決定したのだった。
　同時にギャル会も「美あんず」に統合することになったのだ。
　もちろん「会」への出入りは、１８歳を越えるまでは禁じられたのは言うまでもない。

　深夜１時過ぎまで盛り上がった宴であったが、妊娠組の紗弥と里奈が寝所に引き上げると同時にお開きとなり未成年組も一緒に引き上げとなった。
　悠希と彩佳は、既に向かえに来ていた夫達と帰宅していき、弥生、薫の２人も各自の部屋に引き上げた。

　若い美女の園にいながら全く煩悩を満たされない健二と凌はギラついた目をしていたが、郁美の意図を察した麻輝と美帆に連れられて寝所に消えたのだった。

　瑠璃子達は岩永邸に予定通り宿泊することになった。
　といっても１０部屋ある客間は、浴室とお手洗いも個別に備えた一流ホテルのスイートルームに匹敵する豪華設備であり、瑠璃子ですら大満足のお持てなし空間であった。

　そもそも瑠璃子を泊めようと言い出したのは健二であり、不埒な淡い期待を抱いていることを郁美はお見通しであった。
　郁美はそんな子供のような策謀を巡らす夫が可愛いと思ってしまうし、その願いを叶えてやりたいと思うが、女には段取りの順番があって今晩は期待に添うことは出来ない。

　「美あんず」と名称が決まって大いに盛り上がった女子会の宴の終盤に戻ってきた健二に、郁美は早々に「今日は待て」の目配せをした。
　その瞬間に健二の顔は駄駄っ子の少年のような表情を浮かべるものだから、彼女は吹き出して笑い出しそうになった。

　健二の精力は、毎晩、毎朝と激しく吸い尽くしている筈なのだが、すぐに回復して他の女性に色目を使うというタフさに感心してしまう。
　激しい夫婦生活は郁美のささやかな嫉妬心の産物なのだが、彼はそれでも意気揚々と日常的に麻輝、美帆だけでなく敬子、悠希らに触手を伸ばしているのだ。

　あのタフガイ凌ですら、出産後セックスに貪欲となった亜紀に毎晩激しく求められて、かなり大人しくなったというのに対照的な絶倫ぶりであった。
　郁美には、徹、祐司、克也だけでなく５大老までが殺到しており、もはやこれ以上の余力が無いのが実情であった。

　敬子も躍起になって徹と毎晩激しい夫婦生活を送り、彼のパワーを押さえようとしているようだが、元気真っ盛りの彼は「美あんず」大半のメンバーと楽しいセックスを満喫し続けていた。
　正直、健二と徹の二人の子弟コンビの精力は、女子会全員を圧倒しつつあったのだ。
　特に、徹はもはやモンスター化していて、こと精力に関しては彼に勝てる男はいないのではないかと、「美あんず」全員共通の認識であったほどだ。

　今回、徹を外したのは、彼が大学卒業間際で忙しかったというのもあるが、瑠璃子には劇薬になりかねないと危惧したからであった。
　徹の凄いのは、セックスばかりしていて学業を疎かにしているのではと心配する敬子と郁美を他所に、見事学年首席卒業を勝ち取ったことであった。
　そして設計センスを認められて、大学教授推薦で、大阪の有名建築事務所に就職が決まった。
　親のコネに頼らないで自分の足で立って生きるという彼の信念は、確実に前に進み始めたのだった。
　彼には女性のみならず人を信じさせてしまうカリスマ性があって、教授の学術発表の手伝いでずいぶん活躍したのだ。

　今、郁美ですら眩しく感じるほど輝いている彼は、間違いなく瑠璃子には天使に見えてしまうと心配した故の配慮であった。

瑠璃子　「皆さん　お話にずいぶん」
　　　　「敬子さんの旦那様　出てきますね」
　　　　「なんかお会いしたかったわ」
郁美　　「うふふ　好きになっちゃいますよ」
亜紀　　「はい　彼は　究極の女殺しですからね」
敬子　　「てへへ」
亜紀　　「なにせ　涼子ちゃん　麻里ちゃんも」
　　　　「徹の彼女ですからね」
瑠璃子　「まあ　ホントなの　浮気者」
　　　　「というより贅沢者！！」
　　　　「敬子さん　大丈夫なの？」
敬子　　「うぅぅぅん　信じてますから」
　　　　「なにより郁美姉が　私にはいますから」
郁美　　「まあ　敬ちゃんたら」
敬子　　「今　わたし　とっても幸せなんです」
　　　　「自由だし　みんな守ってくれるし」
　　　　「旦那さんは　超がつくモテ男子」
　　　　「オンナにとって　これ以上」
　　　　「素敵な環境あるかなって思うんです」
亜紀　　「確かに　欲しい物は」
　　　　「凌が なんでも買ってくれるしね」
敬子　　「いつも　すいません」
　　　　「気をつけているのですが・・・」
亜紀　　「ならば　もっとおねだりしなさい」
敬子　　「えっ？？　でも」
郁美　　「そうよ　足りない分使う」
　　　　「わたしと亜紀のこと　考えて！！」
瑠璃子　「あはぁはぁ　どこも一緒ね」
　　　　「買え　使え　って言われても」
　　　　「欲しくないものは欲しくないよね」
敬子　　「そうなんです」
郁美　　「おっと　敬ちゃんに理解者現る」
瑠璃子　「ただ自覚して　ＴＰＯ考えてね」
　　　　「これが　アドバイスかな」
　　　　「でも我慢させ過ぎると」
　　　　「かえって反応が過激になって難しいの」
　　　　「わたし　一番懲りたのが」
　　　　「祖父の前で　迂闊なこと言わないことかな」
　　　　「ちょっとした一言で」
　　　　「数日後には」
　　　　「わたしが話していた企業を潰させたって」
　　　　「言われた時は退いたわ」
　　　　「それとか」
　　　　「ぬいぐるみ可愛いって言った一言で」
　　　　「作ってた会社買っちゃったとか」
敬子　　「それ怖い」
亜紀　　「凌も　そのタイプよ」
敬子　　「えっえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
郁美　　「凌って　ああ見えて繊細で」
　　　　「敬ちゃんのことも大切に思ってるから」
　　　　「彼には愛情の示し方が　お買い物なのよ」
亜紀　　「まあ　「美あんず」の特典みたいなもの」
敬子　　「そんな　貰う会費って　逆ですよね」
郁美　　「あはは　確かに」
　　　　「涼子ちゃんなんて」
　　　　「お気に入りブランド一揃え」
　　　　「買って貰っているんだから」
瑠璃子　「田原さんも」
　　　　「皆様から愛されているんですね」
亜紀　　「お陰様で　そうそう　さっき瑠璃子さん」
　　　　「あんまりに美人なんで見とれてましたよ」
敬子　　「そこにもいた　贅沢者！！」
瑠璃子　「あはぁ　それにしても　ここには」
　　　　「よくある女の嫉妬抗争って無縁なんですね」
郁美　　「言葉悪いけど」
　　　　「お互いの身体隅々まで知ってるし」
　　　　「お互いの夫も知り尽くしてますからね」
敬子　　「うふふ　でも　わたし達の還る場は」
　　　　「それぞれの旦那の腕の中」
亜紀　　「実は　みんなで　家族なんです」
瑠璃子　「そうなのかもしれないわね」
　　　　「「会」の人達とは　全く違うわね」
　　　　「うふふ　そうか　それを狙ってる訳ね」
亜紀　　「あれれ　バレちゃいましたか」
瑠璃子　「うふっ　いいわ　わたしも協力するわ」
敬子　　「ところで」
　　　　「今からみんなで一緒に」
　　　　「お風呂入りませんか？」
瑠璃子　「えっ　本気？　恥ずかしいわ」
　　　　「あん　ちょっと　敬子さん　あっ　もう」
亜紀　　「ナイスアイディア！！　ご一緒しましょう」
郁美　　「一緒に汗を流した仲に」
　　　　「なりましょう　瑠璃子さん」
瑠璃子　「まさか　みんな　あん」
　　　　「ちょっちょっ　わたし　ノンケなのに」
亜紀　　「それは　良い人に巡り会えなかっただけ」
　　　　「そもそも」
　　　　「ノンケなんて言葉知ってるだけでも」
　　　　「おかしいわよ」
瑠璃子　「えっ・・・・・ひっあん　そこ駄目」

　瑠璃子は敬子の柔らかい美脚に巻き付かれ、右半身を郁美に、左半身を亜紀に、襲われてソファーに崩れ落ちていった。
　相手は女性だけに、衣服、下着の扱いは、当たり前のようにあっという間に剥ぎ取られてしまう。
　狼狽えて動けば動くほど、その動きを読まれて、深みに嵌まっていってしまった。
　不意に唇を奪われてしまうが、経験したことがない甘いキスに蕩けていってしまう。

「健二さん　わたし　わたし　溶けちゃう」



　健二は郁美達のことが気がかりで、美帆との激戦を制して意気揚々と忍び足でリビングに戻ってきたところであった。
　いつも以上に美帆が情熱的に求めてきたので、さすがの彼も苦戦必死であったが、見事に踏みとどまり彼女の壺を攻めたてて撃破したのだ。

「俺様を食べ尽くそうとは十年早い」
「まだまだ美帆も甘い　ガハハ」
「さてさて　我が妻は」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！　マジかよ」

　彼は、興味本位で覗いたリビングドアの小窓からの情景に唖然とした。
　彼が愛したオンナ達が睦み合っているのだ。

　その瞬間、郁美が今日は駄目ッとリアクションした真意を知ったのだった。

「しまった」
「そういうことだったのか・・・・・やられた」
「亜紀と先手を　まあ　それも有りか」
「そもそも　瑠璃ちゃんは」
「俺レベルでは手が届かない女の子だったからな」
「確かに　郁美達ルートの方が安全だし　確実だ」
「ゼウス様も　怒りにくいだろうな」
「いや　確かに」
「これは美味しい展開なのかもしれない」
「郁美は　俺が損するような方法は絶対取らない」
「いつも俺が有利な様にしてくれる」
「うん　郁美に任せる限る」
「しかし　なんという芸術的な光景だろうか」


　美帆は、覗きに夢中で背中が油断しきった健二を子供を見るような目線で見つめていた。

「もう健二ったら」
「郁美が予想した通りの行動とるのね」
「子供なんだから」
「郁美と結婚してから　あなた　変わったわ」
「昔は　もっと周囲に気を配っていたのに」
「そんな後ろ姿　見せるなんて」
「郁美が言うとおり」
「わたし達が守ってあげないと　危なっかしいわ」
「瑠璃子様は　まさに禁断の果実」
「郁美と亜紀は　彼を愛しているのね」
「わたしも　負けていられないわ」


　不意に背中に寄り添ってきた美帆に健二は驚いたが、そんな彼女の仕草を可愛く思った。
　健二は、自身が探し求めいた女性像が郁美だと気がついてからというもの、随分乱暴な行動を繰り返していたと今では反省しきりであった。
　その頃に、彼に文句も言わず付き従ってくれた女が美帆であった。
　麻輝は、その頃には「会」でも名の知れた存在となっていて、評価も高くて、それなり忙しくなっていて彼の側から離れる時間が増え出した時期でもあった。

　自身で捨てておきながら、いざ欲しいと探し求めた時に郁美の行方を掴めないという苛立ちが、そのまま彼の焦りとなった。
　一般的にはコアすぎて忌避されるイベントにも積極的に参加して、美帆を伴った。
　彼女は意志が強くて、あらゆるプレイを平然とこなした。
　彼女の目には、健二しか映っていないことを良いことに利用したのだった。

　郁美と再会して妻に出来た今、自分自身が麻輝と特に美帆に対して、どれだけ非情な扱いをしてきたのかと思う。

　郁美は彼には直接批難めいた事は言わないが、彼女達を彼以上に大切にして、意思疎通を円満にしてくれていた。
　本来は家庭的なことが大好きな麻輝には、自らの独占領域である筈の妻としての役目を見事に半分にして協力体制を構築してしまった。
　快楽享受主義者である美帆には、「会」での健二の妻として役割を半分にして、こちらも見事に協力体制を構築してしまった。
　郁美は、元々１人の女性では重荷になる役目を見事に３等分にして、分業体制を確立してしまった。

　結果、麻輝と美帆は、彼女達が一番望んでいただろう健二の側で確固たる居場所が与えられたのだ。
　健二が重ねてきた罪は、妻である郁美にすっかり浄化されてしまったのだ。
　健二は、背中に感じる美帆のぬくもりに安らぎを感じていた。
　自宅とはいえ背後にこれほど簡単に近づかれるほど自分は衰えたのだと自覚していた。
　これは年齢的な問題だけで無く、郁美達への甘えがあって、今までのような一匹狼でなくなったことの証明であった。

　そもそも今回の瑠璃子訪問も、驚きながら受け入れたのは郁美達がなんとかしてくれると期待していたからではなかったかと思う。
　瑠璃子はまさに危険な果実であり、一歩間違えばゼウスの逆鱗に触れかねかねない存在であった。
　だからこそ健二は、理想の女性像であった彼女に手出しできなかったのだ。

　ここに至って未だに瑠璃子が昔から自身に恋心を抱いていたという事実に気がついていない健二であった。
　そして郁美、亜紀に加えて最強女子である瑠璃子が参加した女子会の今後に野望を更に膨らましていた。



　瑠璃子は、今でこそバリバリのキャリアガールであったが、学生時代の頃から容姿端麗でありながらフレンドリーで近寄りやすいタイプだったので、男性遍歴は人並み以上の華やかな経験者でもあった。
　ただ残念ながら男達の器量、度量が彼女の持つバックボーンに押しつぶされてしまうケースがほとんどで、大半は彼女の生い立ちを知った途端にひるんでしまい続かなかった。

　生粋のお嬢様として育った彼女であったが、健二が言い放ったある言葉をきっかけに、自ら普通の女の子であることを課して意識して生きてきたのだ。
　大学の学費だけは実家の援助であったが、それ以外はバイトをして暮らしてみせるほどあった。
　某ハンバーガーショップでのアイドルとして、彼女は平凡な学生時代を送り普通の女の子として感性を身に付けたのだった。

　結果、お嬢様、普通の女の子として視点を両方有したことが、彼女を最強のビジネスガールとなるバックボーンとなった。
　１本１万円する化粧水を高いと思う感覚、数百万円もするブランドバックを簡単に衝動買いしてしまう感覚の両方を持ち合わせた彼女は、希有な存在であり、商社が何十人何百人も人材を投じて動かしてきたビジネスを仕切ってしまったのだ。

　元々はお嬢様の道楽レベルの商社デビューであると見られて、穿った見方しかされていなかったのだが、男達先輩諸氏が数年間かけて苦労していた商業施設を彼女があっという間に軌道に乗せたことで周囲は彼女才能に気づかされたのだった。
　確かに入社２年目の新人商社レディにビックビジネスが任されるはずは普通は無いが、彼女のバックボーンが巨大すぎて、それが与えられることになったのだ。
　孫娘の不満を聞いたゼウスの干渉に、商社の経営陣は抗うことは許されなかった。

　商社サイドにすれば、仮に彼女が失敗してもゼウスが付いているなら損失は絶対補填されると打算もあっただろう。
　彼らの予想は根底から覆され、彼女は何年も苦労していた事業をたった半年で立て直し、あっという間に黒字にしてしまった。
　その結果から彼女は世間知らずのお嬢様ではなく、彼らにとって最強の天使であると気がついたのだ。
　新規事業起こすには資金の確保、つまり銀行やファンドの駆け引き、そして事業に賛同する名だたる企業、ブランドの賛同を集める必要があるが、瑠璃子はその全てに有力なコネがあるのだ。
　経済界の重鎮達から孫娘のように思われている彼女は最強の存在であった。

　この頃から彼女がゼウスの後継者になるではないかと噂が流れ始めたのだ。
　二十代半ばで、既に日本の超有名巨大一流商社の特別プロジェクトチームの責任者であり、数十人の直属部下を持つ存在であった。
　しかし彼女は才女として面を見せながら、身近な周囲の者達にとってはフレンドリーな若いＯＬのような実像であった。
　彼らにとっては彼女は上司ではなく、一緒に頑張る仲間であった。
　一緒に夜遅くまで駆けずり回ったり残業もこなし、飲んだ帰りに一緒に屋台ラーメンを食べる存在であった。
　品行方正で、なにより公平で真摯な態度、行動が彼女をカリスマたり得たバックボーンとなったのだった。

　彼女が一番周囲からの評価を高めたのが、村西薫の抜擢であった。
　上昇志向の強い薫は、それまでの男性中心主義が色濃い商社社会では異端であって才能は認めるが、正直扱いが困る存在でもあったのだ。
　もちろん男女雇用均等法などがあり、彼女のような存在は貴重であったが、実体はお寒い扱いしか出来ない有り様であった。

　若い新人女性であれば最も煙たい存在となる出来る先輩であろう彼女を、瑠璃子は彼女のチームリーダーに据えたのだ。
　薫は複数の部署を渡り歩いた経歴を持ち、多くの部署の仕事を熟知していた希有な存在でもあった。
　その知識は、あらゆる面で発揮されて、彼女達の社内地位向上に大いに役立ったのは言うまでもない。
　今では瑠璃子と薫が率いるチームは、社内でも有数のエリートチームであって、社長直轄のプロジェクトチームとなっていた。
　知識豊富な薫を、瑠璃子は実の姉のように慕い尊敬していたので、周囲から姉妹チームとあだ名される２人であった。



　瑠璃子の幼少時代は我が儘放題で、そして周囲は奴隷のような大人達ばかりで皆が頭を下げる状態の究極のお姫様であった。
　それを、たった１人の男性と出会ったことが彼女を変えた。
　当時、彼女は中学生で少女であったが、身に付ける物は全てお気に入りブランドであり、お買い物もブランドのスタッフが彼女の予定に合わせて自宅に出向いてくるようなお姫様暮らしを送っている最中であった。

　彼女が欲しいと言えばなんでも手に入り、とある同級生が嫌いといえば、その同級生は遠隔地に転校させられる有り様であった。
　そんな瑠璃子が一目惚れして年上の男性を恋い慕うのだが、彼に彼女の生き様を諭されたのだ。
　それは彼女にとって初めて願っても叶えられない経験であり、失恋であった。

　その男とは、岩永健二であった。
　１０数年前、当時は健二はまだまだ野心に燃える２０代の青年で、駆け出しの性調教師に過ぎなかった。
　本来であれば瑠璃子と出会うなど有り得ない存在であったのだが、気配りと何事もそつなくこなす彼は重宝されてゼウスが連れて同行する機会が多かったのだ。
　周囲の友人達も、同級生も、瑠璃子にとっては格下の者達ばかりであって、学校の教師達も彼女に対する態度は卑屈であり特別な環境であった。

　幼少時代からそのような環境で育ったゆえに、恋愛、恋など全く知らなかった瑠璃子であった。
　表面上は大人びた振る舞いを身に付けていた彼女であったが、恋愛については純真無垢で、若く野心に燃えたイケメンを絵に描いたような容姿の健二にたちまち心奪われてしまった。
　燃え上がるような感情が恋だと理解出来なかった瑠璃子であったが、気がつけば健二を慕い付いて回っていくことになるのだった。


つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2020年8月2日掲載
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