ずっと愛してます３
羅衣 作
第30話　お膳立て


「おはようございまぁす♪♪」
「・・・・・・・・・・・・？？」
「うふふ　もう９時ですよぉ　瑠璃子さん」

瑠璃子　「あっ　えっ」
　　　　「おはようございます　郁美さん」
郁美　　「おはようございます」
　　　　「どうされますか？」
　　　　「お食事先にされますか？」
瑠璃子　「ごめんなさい　寝坊しちゃったわ」
　　　　「先にシャワー浴びたいわ」
郁美　　「どうぞ　お待ちしております」
　　　　「薫さん達は　もう いらっしゃってます」
瑠璃子　「あん　謝っておいて　ごめんなさい」
郁美　　「お気になさらずに」
　　　　「昨夜は楽しみすぎましたわ　うふふ」
瑠璃子　「あはぁっ　うふふ」


　瑠璃子は、恥ずかしかった。
　久しぶり取った休日の目覚めは、今までにない新鮮な感覚に彩られたものであった。
　たった一夜の出来事なのに、彼女の人生観を根本から変えてしまうほどの刺激的なものであった。
　「会」の活動で女同士の世界観があることは知っていたし、いろいろと見聞きしていたのだが、今までは興味自体が全くなかった。

　亜紀の語ったとおりパートナーとの出会いが全てを変えてしまうことを思い知った。
　自身が女として、まだまだ未熟なんだと、これほど感じたことは無かった。
　昨日会ったばかりだというのに、郁美、亜紀、敬子が姉妹だと思えるほど身近に感じていた。
　そして今まで行動を共にしてきた弥生と薫への自身の気持ちが、実はオンナとしての愛なのだと気がつかされたのだ。

　だからこそ、もっと彼女たちのことを知りたいという欲求は雪だるまのように肥大化しつつあった。
　祖父ゼウスが毎日のように話して夢中になっている郁美の魅力を実感して、神戸に来るまでに感じていた嫉妬のような感情は消失してしまっていた。

　そもそも彼女自身も、郁美という女性の魅力に感服していたのだ。
　彼女が初めて女として負けたと感じた出会いであり、更に亜紀と敬子という存在にも圧倒されていた。
　岩永健二が彼女たちに惚れ込んで、神戸に移り住んで関西支部で旗揚げした意図を察していた。

　改めて思う。
　自分はなにがしたくて今まで仕事に打ち込んできたのだろう。
　お金は生まれたときから使い切れないほど与えられていたし、社会的ステイタスも同様であった。
　自分自身のチカラで認められたいと頑張って、その結果、祖父の後継者などと噂されるだけではなかったかとすら思う。
　そもそも仕事を頑張ったといっても、二十代半ばで既に一流商社で部長職なぞ特別扱いの果てであり、成功も彼女の生い立ちの副産物に過ぎないであろう。

　瑠璃子は中学生時代にロンドンから両親と共に帰国した典型的な帰国子女であり、極めつけのお姫様、お嬢様育ちであり、周囲の大人達は全て彼女の下僕に過ぎなかった。
　そんな我が儘三昧の少女の前に１人の男性が現れた。

　彼は彼女にただ１人膝を折らず、生意気な彼女を子供扱いして見向きもしなかったのだ。
　そんな彼に少女は夢中になり、そして恋心を抱くようになった。
　初めは我が儘な欲しがる感情であったろうが、彼が絵に描いたようなイケメンであることが少女の王子様願望と重なったのだ。


　自分を年相応の少女として扱ってくれる初めての大人が新鮮であった。
　いつしか彼にイイ女だと認めて欲しい気持ちが芽生えていた。
　初恋は瑠璃子を生まれ変わらせるきっかけになった。

　我が儘な言動、行動が無くなり、等身大の女の子としての生き方を強く意識するようになった。
　幼少の頃からそばに居てくれている亀梨弥生の存在も大きかった。
　丁度１０歳年上の彼女が身近にいてくれたことが、浮世絵離れしていた瑠璃子を変えたのだ。

　なにより一番に、瑠璃子の変化に動揺したのは自らきっかけとなった健二自身であった。
　出会った頃は尊敬する師匠の孫娘であり、我が儘で手を焼く少女にすぎなかったのだ。
　それが会う度に変化していって、高校生となった頃には意識せざるを得ない女の色香を身に付けていた。

　女性の成長は早くて、おませさんであるという一般論はもちろん承知していたが、実際に目の当たりにしてみると驚きは小さいものでは無かった。
　なにかきっかけがあったのだろうが、それは健二の想像だにしない理由であったのだ。

　彼にとっては手の届かない、出してはいけない存在でもある少女は、我慢ならない我が儘ぶりが消え失せると際だった美少女であった。
　抜群の容姿に加えて、天性の自身を美しく見せる資質が抜きんでいる。
　それが周囲の男達を強烈に惹きつける。

　当然それらは同性である女達の嫉妬をかき立てるが、彼女の場合は圧倒的な家柄がライバル心を打ち砕いてしまう。
　更に側近である弥生が伝える処世術が彼女をお嬢様クイーンとして、完璧に補完して見事に輝かせることに成功していた。
　もはや男女問わず、彼女の放つオーラを眩しく感じていたことであろう。

　彼女の凄さは、お飾りのお嬢様ではなく、勉学だけでなくリーダーシップを発揮した学生生活を送ったことにあった。
　大半を学級委員長、生徒会長として過ごして、学校一番の有名人であった。
　汚れ仕事も率先して取り組む姿勢が、周囲の者達を従わせてしまうカリスマ性に繋がっていった。
　ネイティブレベルの英会話能力もあって、学年首席の成績と共に、女子大創立以来の天才と称されるまで、常に学年の中心人物であり続けたのだ。
　理学部情報科学科に進学した理系女子でありながら、唐突ともいえる商社営業畑への転身で再び周囲を驚かせつつ、現在に至る駆け足の青春を過ごしたのだ。

　そんなトップエリート瑠璃子が、今頃になって、自身が目指ししていたもの、成りたかったものを自覚したのだった。
　それを体現したのが郁美であった。
　少女時代にボンヤリと抱いていた願望は、ありふれたお嫁さん願望であったのだ。
　もちろん彼女は自身の立場、身分は自覚していて、だからこそ、そんなありふれた女の子の願望は封印して、違う形で青春を駆け足で走ってきたのだ。

　それを実現した郁美を羨ましく思うが、不思議と嫉妬の感情は無く、むしろ彼女への共感が強かった。
　違う形で健二への愛を秘めている麻輝と美帆の２人とも、見事に協調関係を築いている郁美は正に彼の妻に相応しいとすら感嘆していたほどだ。
　祖父が彼女に横恋慕するのは当然だと納得してしまった。

　自らありふれた少女の願望を封じた時から叶えたいと頑張ってきた目標、それは岩永健二に、「イイ女になったな」と言わせたい一心で走ってきたのだということを今更ながら気がついたのだ。
　いろいろダッチロールし寄り道をしてしまったが、結局原動力はそれであった。
　無計画、無自覚に走ってきたからこそ、余計に時間が無駄に掛かってしまったが、彼女には後悔の念は無かった。
　なにを隠そう、彼女自身も郁美という女性が大好きになってしまったのだ。

　お互い言葉では表さなかったが、瑠璃子の秘めた想いは郁美に伝わっていたし、その事を瑠璃子も意識していた。
　昨夜の経験は刺激的で、今まで経験したことのない快感に彩られたものであり、女として生まれたことをこれほど嬉しく感じたことはなかった。
　不思議と昨日までの世界と全てが違うと感じていた。
　もはや郁美、亜紀、敬子とは、他人と思えない繋がりを実感していた。
　慌てて浴びるシャワーの温水が肌に染みこむ感覚が心地よく、彼女が長らく背負っていた仮面を溶かして洗い流していった。




　瑠璃子は、手早くシャワーを浴びると郁美が準備してくれた白のカッターシャツ１枚とパンティだけというリラックススタイルでリビングに登場した。
　これに薫と弥生が驚いたのは言うまでもない。
　健二は唖然と涎垂らさんばかりに視姦し続けていた。
　慌てる薫と弥生をよそに、瑠璃子はキッチンに立つ郁美の元に向かい絡み合う。

瑠璃子　「おまたせしましたぁ　うふふ」
郁美　　「うふっ　それじゃ珈琲にされますか」
　　　　「それとも紅茶にされますか」
瑠璃子　「珈琲でお願い」
郁美　　「かしこまりました」
　　　　「それではお座りになってお待ち下さい」
瑠璃子　「るんるんるん　うふふ」
弥生　　「瑠璃子様　その格好は　どうされたのです」
薫　　　「健二様が　困られていらっしゃいますよ」
弥生　　「下着姿　ブラされておられないなんて」
瑠璃子　「うふっ　健二さんは困っていないわ」
　　　　「目がギラついているだけ」
弥生　　「失礼です　一体　どうなさったのですか？」
健二　　「いや　あはぁはぁあああ」
　　　　「困ってはいませんよ」
　　　　「目の保養になってます」
弥生　　「すぐ羽織るもの　お持ちします」
瑠璃子　「イイの　弥生さんお気遣いありがとう」
弥生　　「しかし」
瑠璃子　「健二さん　わたし　どうですか？」

　瑠璃子は健二の眼前で挑発するように回ってみせた。
　当然のようにカッターシャツの裾からは、薄ピンク色のパンティがチラチラ見えてしまう。
　なにより健二の目線を釘付けにしたのが、第３ボタンからしか留めていない胸元が大胆に覗いている隙間であった。
　ノーブラが一目瞭然で、鮮やかな桜色をした大きめの乳輪が健二を誘惑していた。

健二　　「いやはや　立派に成られたようで」
　　　　「参っちゃったなぁ」
　　　　「出会った頃は」
　　　　「美少女だとは感服してはいましたが」
　　　　「もう立派なレディに成られた様で」
瑠璃子　「ふぅぅぅん　おべんちゃらでなく」
　　　　「健二さんの本音が訊きたいの」
健二　　「参ったな　イイ女になりましたね」
　　　　「抱きたいです」
　　　　「あはぁはぁあああ　言っちゃった」
弥生　　「健二さん　なんてこと仰るの？」
　　　　「いくらなんでも」
　　　　「お嬢様に対して　無礼は許しません」
瑠璃子　「弥生さん止めて」
　　　　「わたし　その言葉が聞きたかったの」
　　　　「やった　うふふ」
弥生　　「お嬢様・・・・・」
郁美　　「うふっ　もう瑠璃子さんたら」
　　　　「自分で確かめたかったのね」
瑠璃子　「ごめんなさい　郁美さん　えへっ」
郁美　　「いえいえ　良いんです」
健二　　「はあぁ？　えっ？」
郁美　　「まあ　皆さん」
　　　　「珈琲でも召し上がって下さいな」

　郁美が用意してくれた珈琲は、昨晩の余韻が残っている瑠璃子の肢体に滲みた。
　それが彼女を饒舌にさせた。
　彼女が少女自体から秘めていた健二への思いの丈を皆に告白してしまったのだ。
　弥生は、瑠璃子の鎧が全て脱げ落ちてしまっていることを知り驚きを隠せなかった。
薫は、自身でも分からない、言いようのないに嫉妬に駆られていた。

　なにより一番驚いていたのは、健二であった。
　瑠璃子が健二に対して、そのような思慕の情を抱いているとは考えた事もなかったのだ。
　そんな健二をよそに、郁美までが既知の事実と受けとめていて、一緒になって察しの悪い彼を責めるような雰囲気を醸し出していることに焦った。

　弥生と薫は、瑠璃子の腹心だから当然であるが、彼の味方である筈の妻、郁美が瑠璃子と同調する事態は想像だにしなかった。
　たった一夜の宴が女達のわだかまりを溶かしてしまうなど考えた事もなかった。
　むしろ真逆の修羅場を多く見てきたし、巻き込まれて対処に苦労した経験は１度や２度ではない。

　経験上、自身が発する言葉が場の雰囲気の行方左右してしまうと理解していたので、無口になってしまう。
　そんな健二のそばに、郁美が珈琲のおかわりを注ぐ体裁を整えながら歩み寄り、不意に背後から抱きついてきて甘えてくる。

郁美　　「あなた　勿体ないことしちゃったね」
　　　　「うふふっ」
健二　　「あはぁはぁはぁ　参ったなぁ」

　健二は、ホッとする。
　妻は、やはり彼にとって誰にも代えられない同志なのだと思い知った。
　女の業、嫉妬と独占欲という、厄介な感情の渦から適度にガス抜きしつつ、夫、健二を守ってみせたのだ。
　水と油の様に、お互い反目して対立していた麻輝と美帆を見事に中和して、女達の争いという煩わしいことから健二を解放しているのが郁美なのだと今更ながら理解したのだった。

「郁美　君は　見事すぎる」
「同時に　君は　今一度　瑠璃子に」
「自分は俺の妻なのだと認めさせるんだな」

瑠璃子　「ご馳走様」
　　　　「どうやら　健二さんは満腹そうよ」
郁美　　「いえいえ　主人は欲張りさんですから」
　　　　「うふふ」
健二　　「がはぁはぁ　馬鹿を言うな　俺はな」
郁美　　「嘘は駄目よ　その目線は　なに？」
健二　　「えっ　あっこれは・・・・・・・・・・・」
郁美　　「ご馳走がっ！！　って素直なここが！！」
　　　　「まあ　ギンギン！！」
健二　　「どわぁっ！！」
　　　　「これはだな　朝の生理現象だ」
瑠璃子　「きゃーーーーーーーー！！」
弥生　　「マジっ？」
薫　　　「わたしには　ちょっとハード過ぎます」
健二　　「これは失礼」
　　　　「これこれ　からかい過ぎだぞぉ」
瑠璃子　「なんか嬉しい」
　　　　「健二さんが　わたしを見て　立つなんて」
健二　　「だからぁ　これは」
郁美　　「素直になってね」
健二　　「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
　　　　「ごめん」
弥生　　「お嬢様　その　あの」
　　　　「立つだなんて　仰っては」
瑠璃子　「ごめんね　弥生さん　今日は許してね」
　　　　「今日だけは　ハッキリしたいの」
弥生　　「それほどまでに　健二さんのことを」
健二　　「へえっ？　えっ？」
郁美　　「この　鈍さはなんなの？」
健二　　「ホントなのか？」
郁美　　「これは　犯罪レベルね」
　　　　「女性を口説くのは　天下一品なのに」
　　　　「自分がどんなに　モテてるかが」
　　　　「分かっていないなんて」
健二　　「はあぁ？」
弥生　　「それは　昔からですわ」
郁美　　「あら　まさか」
弥生　　「はい　わたしも口説かれたクチなんです」
瑠璃子　「えっえぇぇぇぇぇぇぇぇ知らなかった」
健二　　「おい　待った　それは」
郁美　　「わたしも聞いていないわ」
健二　　「あわぁわぁわぁ」
瑠璃子　「あっあぁぁぁぁぁぁぁ」
　　　　「弥生が旦那さんと結婚する前に」
　　　　「忘れられない人がいるって言っていたの」
　　　　「まさか」
弥生　　「はい　健二さん　なんです」
郁美　　「あらま　そういうことですか！！」
薫　　　「そんなことって」
健二　　「うおぉぉぉぉぉぉぉ」
　　　　「皆様　若かりし頃のヤンチャです」
瑠璃子　「弥生さん　ズルい！！」
弥生　　「だってぇ　あんなに気持ち良かったの」
　　　　「初めてだったんだもん」
瑠璃子　「・・・・・・・・・・・・・」
薫　　　「わたし　めまいがしてきました」
　　　　「話が刺激的過ぎます」
郁美　　「まあ 想定外の武勲が出てきたのね」
健二　　「ごめんなさい」
郁美　　「怒ってません　ちょっと驚いただけ」
　　　　「それより」
　　　　「瑠璃子さんの気持ちを考えて欲しいわ」
健二　　「俺だって」
　　　　「昔から　瑠璃子が憧れだったんだよ」
　　　　「でも　手出しなんて　出来なかったし」
　　　　「許されなかったのは理解して欲しいよ」
瑠璃子　「うふふ　ありがとうございます」
　　　　「嬉しいです」
健二　　「はへぇ？」
瑠璃子　「健二さんの本心　聞けて良かった」
　　　　「ありがとう　郁美さん」
　　　　「なんか　心晴れました」
郁美　　「どう致しまして　それより　明後日には」
　　　　「お帰りですから」
　　　　「今日は健二さんとゆっくり過ごされたら」
瑠璃子　「えっ　そんなこと宜しいのかしら」
郁美　　「はい」
　　　　「もう　美あんず　の」
　　　　「大切なメンバーなんですから」
　　　　「今晩は」
　　　　「十数年の気持ちをぶつけてあげて下さい」
瑠璃子　「・・・・・・ありがとう　わたし　ずっと」
健二　　「マジか　是非　是非　デートしたい」
　　　　「がはぁはぁ　さすが我が妻！！」
郁美　　「まあ　急に元気になって」
　　　　「弥生さん　薫さん」
　　　　「今日は」
　　　　「わたくしに付き合って下さるかしら」
薫　　　「瑠璃子さんが　それで宜しければ」
弥生　　「なんなの　この気持ち」
郁美　　「それが　女ってモノです」
　　　　「今日は　わたしに」
　　　　「健二さんがどんな手で弥生さんを」
　　　　「誘惑したか　教えて下さい」
弥生　　「・・・・・はい　分かりました」
　　　　「それにしても」
　　　　「お若いのに　達観されてますね」
　　　　「ひとまわりも違うのに」
瑠璃子　「うふふ　だからこそ健二さんが選んだのよ」
　　　　「それより　ねぇねぇ」
　　　　「健二さん　わたし異人館見たい」
健二　　「おっ・・・・・おう！！」

　健二は、ただ、ただ感動していた。
　郁美が、妻が、儚い夢だと思っていた瑠璃子とのひとときをお膳立てしてくれたのだ。
　彼自身が十数年掛かっても果たせなかったことを、たった１日で実現してしまうとは想定外であった。
　気がかりは、うっかり弥生との事を伝え漏れていたことであったが、恐らくベットで代償を支払う羽目になるだろうと覚悟を決めていた。
　それにしても、たった一晩で彼女達との距離を縮めたものはナニなのか、未だに掴めかねていた。




　その頃、ゼウスは部下からの報告に驚愕していた。
　目にも入れても痛くない可愛い孫娘である瑠璃子が彼に連絡も無しに帰国して、郁美に会いに行ったと知らされたからだ。
　さすがの彼も動揺が隠せなかった。
　孫娘が嫉妬心に駆られて行動したのは疑いようがなかった。
　部下達に瑠璃子を止めることなど出来やしないことは承知していたが、事前に報告が無かった事実が彼女の電撃的な行動を意味していた。
　そして途方に暮れた。

　ゼウスが唯一頭が上がらない存在である瑠璃子が、今や彼にとって女神である郁美と対立したらどうしたら良いのかと天を仰いだ。
　老獪な彼ですら女の肢体は知り尽くしていても、女という生き物が考えることが未だに理解出来ないということを意味していた。
　そもそも孫娘の行動力を甘く見ていたことが、この事態をまねいたのだ。
　救いが弥生と薫の２人も同行しているという報告だけであった。

　更に彼には、まだ瑠璃子には会わせたくない人物が神戸に居ることが彼の動揺を大きくしていたのだった。


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2020年8月8日掲載
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