| ずっと愛してます３ 羅衣 作 |
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| 第33話 奈落２ 村西薫の挑発に、山田 徹は冷静であった。 そもそも女性からアプローチされるなど日常茶飯事だったからだ。 彼はご馳走と認めた女性にしか手を出さないようにしていた。 手を出した女性は全力で大事にする主義なので、おのずと対処出来るには限りがある。 彼には一夜限りで捨てるなど以ての外で、とことん責任を取る、愛するタイプなので、初めから対象外の女性は傷つけるだけなので受け流すように心がけていたのだった。 薫は一見堅物で、扱いにくい年上の女性であったが、キャリア志向の強く上昇志向の強い、魅力的な女性であった。 女優、芦○ 星に似たクールビューティな容姿であることから、普段から感情を表に出さないタイプなのであろう。 徹にとっては、新鮮で、そんな彼女を腕の中でアンアン言わしたいとロックオンしていたのだった。 クールビューティな大人の女性が淫欲に墜ちてしまえば、間違いなくベット上では別人になると確信していたのだ。 いろいろ話している過程で、彼女には女としての経験が不足している、女の悦びをまだ知らないと早々に見抜いていた。 同時に、郁美の意図を完全に理解したのだった。 「分かったよ 郁美」 「薫さんを オンナとして開花させたいんだね」 薫は、徹の反応がなくて、彼女のささやかな自尊心はぐらついていた。 彼女なりに女の武器で、彼を揺さぶりたかったのに、全く効果無かったのだ。 表面上は冷静さを装っていたが、内心は動揺しており余裕が無くなり注意力も散漫になっていた。 もはや生娘、少女同然であり、男性が仕掛けてくることに受身なってしまう。 根拠のない強気など虚勢に過ぎず、簡単に化けの皮が剥がれてしまう。 女性の様子を抜かりなく見ている徹に全て筒抜けであった。 徹は、素直に彼女を可愛いと思った。 クールビューティーな彼女の表情が明らかに揺らいでいる。 良い意味で純真無垢なのだ。 彼にとっては好都合で、年上の女性を自分好みの色に染め上げられる絶好のチャンスなんだと知った。 そうなるとデートなど無用で、すぐにベットに連れ込むに限る。 いきなり怒濤の如く、エッチしたいと直球で口説きまくり始めたのだ。 もうああ言えば、こういう感じで、とにかく彼女とセックスしたいとお願いしまくる。 本来であれば、彼女のキャラは、若い男の性欲など上手くかわして諌めるのであろうが、意気消沈している心の隙を突かれたので、全てが後手後手になって言葉で押し切られていく。 薫は、焦りまくっていた。 ダイレクトにエッチしたいとお願いされまくり、次第に追い詰められつつあったからだ。 このままではオッケーするしかない展開であり、そうなったら彼の逞しい胸に抱かれてしまう。 彼の横顔を見ているだけで惚れ惚れする美青年、白馬の王子様とは彼のことだなどと思いつつ期待する自分もいるのだから、ますます曖昧な言葉しか出ないし、君が欲しい、抱きたいとダイレクトな言葉のシャワーを浴びせられて、次第に心地よくなってしまう。 そもそも彼のようなイケメンに言い寄られて、悪い気するはずもなく、嬉しくなってしまうのが女心だ。 そして遂に「いいけど・・・」という一言を発してしまう。 彼女自身も後悔してアッと思ったことであろう。 もはや後の祭りであった。 徹がヤッターと歓喜の雄叫びをあげると、あっという間に車の進行方向が変わってしまう。 そして薫が意志を立て直す暇も無く、車はカーテンをくぐってしまい、ファッションホテルの駐車場に滑り込んでいた。 薫の顔が途端に真っ赤になった。 徹に、これからあんなことやそんなことされてしまうのだと思った途端、下半身が反応してしまう自分に狼狽えていた。 なにを隠そう、薫は５年ほどセックスはご無沙汰であった。 恥ずかしくなって下を向いてしまう彼女は、もはや少女と同じであった。 助手席のドアが開いて手を引かれて下りるように促される。 彼女が抗う最後のチャンスは徹の笑顔が粉砕した。 「わたし」と言葉を発して、彼の顔を見上げた途端、彼女の頑な心がキュンと溶け出してしまった。 彼女の理性が彼はそうやって星の数ほどの女達をたぶらかして口説いているんだと、最後の警告を発しているが、彼の笑顔は素敵すぎた。 思わず従って車から降りてしまう。 ドアを閉めた途端、抱きしめられて唇を奪われてしまう。 力が強くて背筋がキリキリと痛むほどの熱い抱擁に、なぜか肢体に安堵が広がっていく。 次第に舌と舌が絡み合い、息が止まりそうなディープキスに彼女は酔いしれてしまう。 端正な顔が間近にあって、吸い込まれそうな瞳に見つめられて、薫はウットリしてしまう。 その瞳の輝きの中に、薫自身の顔が映り込みユラユラと揺れていた。 彼は自分だけを見つめて、抱きしめてくれる。 そう今、自分は彼を独り占めしているんだと思うと、嬉しくて仕方がなかった。 再び彼がキスを求めてくると、今度は彼女の方から積極的に応じていた。 背中から優しく撫でられて、お尻のあたりまで愛撫されるが、すぐにまた強く抱きしめられる。 そして彼にホテルに入ろうと促されて、笑顔を浮かべて応じてしまう。 徹 「さてさて どんな部屋が 薫 好きかな？」 薫 「えっ 普通でいいんじゃない」 急に呼び捨てにされて、薫はドキッとしてしまう。 徹はグイと彼女を引っ張り、彼女の右手を掴んで放さないし、巧みに抱き寄せて距離感を保ち続ける。 ほのかに香る熟成された女の薫りが鼻腔を擽る。 男と女の距離感を詰めた以上、彼は薫を手放したりしない。 そして軽快なトークで、恋人気分を盛り上げていく。 徹 「普通って なに？」 薫 「・・・・・・・・」 徹 「でしょ ここは大人の遊園地だよ」 薫 「えっ 遊園地なの？」 徹 「だって ここは 恋人達の場所だよ」 「楽しい仕掛けもあるし」 薫 「あっはぁ 確かに そうなんだ うふふ」 徹 「今日は ジェットバスある部屋が良いな」 薫 「お風呂？」 徹 「そう 有った 開いてた ここにするね」 薫 「良いけど なぜ そこ？」 徹 「だって アワアワだから」 「一緒に入っても恥ずかしくないでしょ」 薫 「えっ・・・えっえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 薫は狼狽えながら部屋に連れ込まれて行った。 なにを隠そう彼女は男性と入浴した経験が無かった。 そもそも一緒に入るという発想が無かっただけに、恥ずかしがりまくりで尻込みしてしまうが、徹にどんどん進められて逆らえない。 意識がそっちに行っている間に、ベットサイドに誘い込まれて押し倒されてしまう。 油断大敵、不意打ちであり、「あん」と声を漏らすだけが精一杯であった。 そして駐車場どころでない情熱的なキスが薫を完全に溶かしてしまうのに、さほどの時間を必要としなかったのだ。 もう彼女は徹に夢中であった。 亀梨弥生は経験したことのない情熱的で、憎たらしいほどの女壺を掴んだクリニングスに何度も追い込まれて息絶え絶えであった。 超恥ずかしい体位、Ｍ字開脚でんぐり返しにされて、恥ずかしい部分をなにもかも見られて、舐め尽くされていた。 何度逝ったか分からない状態だが、彼は彼女の全てを吸い尽くそうとしているようであった。 ご無沙汰人妻には、やや過激すぎて耐えきれない。 もう身体中が鋭敏になりすぎて、おかしくなりそうであった。 必死で心の扉を閉じて快楽を受け流そうとしたが、もはや手遅れで肢体は歓喜の声をあげていて、もっと快感を貪り尽くそうと身悶える。 逝った先に彼女が未だ経験したことのないモノの存在を感じて、本能的に恐怖を感じる。 「このままでは 人でなくなってしまう」 「怖い もう止めてぇ」 そもそも昨晩入浴したきりであって、身体が汚れているという意識があったのに、全て舐めて吸われてしまった。 夫すら知らない匂いと味を知られてしまったのだ。 なのに弥生の大切な部分は底無しに蜜を流し続けていて、彼を喜ばし続けていたのだ。 敏感になった乳首を摘まれ転がされるだけで、軽く逝ってしまう。 彼女の股間では武史が絶え間なく舌を振るっていた。 こんな凄いクリニングスは初体験であった。 ご無沙汰とはいえ女として意識は高くて、日頃から肢体の手入れは丹念にしてきただけに、二児の母親なのだが肢体の美しさは見事であった。 無駄毛ひとつ手抜きもなくて、つるつるの美脚を武史に捧げてしまう。 彼女は夫のために努力してきたのに、それは報われない数年を無為に過ごしてきたのだ。 彼女の大切にしてきたものは、情熱的な若者に全て喰らい尽くされていった。 武史は容赦なく彼女の肢体だけでなく、心まで犯していく。 弥生はもはや意識朦朧としていて知るよしもなかったが、彼女の背後には１８㎝近くに成長を遂げた、竿部分の太さ楽に４５㎜オーバー、亀頭の張り出して横幅６０㎜に達する超弩級極太デカマラが鎌首をもたげていていたのだ。 超弩級極太デカマラの質量感は圧倒的であり、環だけでなく、郁美ですら味わったら夢中になってしまう魔棒であった。 元々熟女ハンターであった彼に、郁美が性調教師として女性目線で教育し尽くした究極の色事師が思う存分振るうのだから無敵であった。 そのデカマラも我慢汁が溢れ出ていて、柔肉をそろそろ味わいたいと自己主張し始めていた。 デカマラゆえに前儀は徹底的に行うのは忘れないが、郁美にすっかり舐め犬男にされてしまった部分もあったのだ。 結果「美あんず」では、武史のクリニングスを楽しみにしているメンバーも多かった。 徹は全く知らなかったが、敬子も夢中になっていたのだった。 持ち主すらも、もはや超弩級極太デカマラの欲望に逆らえなくなり、不意にＭ字開脚でんぐり返し体位を解き正常位の体勢に持ち込む。 当然であるが、彼女の蜜壺がデカマラの眼前に差し出された形になる。 未だ潤沢に溢れ出している蜜液と我慢汁のカクテルを作るように、デカマラが彼女の秘境を蹂躙するように躍動する。 白濁したカクテルがデカマラに絡みついて、最高の潤滑剤となっていった。 そのカクテルを巻き込みながら、膣口を捉えて実にスムーズに挿入されていった。 硬くそそり立つデカマラは腰が据わっていて、手を添えることなく、女の中心をいともたやすく押し広げて侵入していく。 弥生は経験したこともない極太のものを受け入れて悶絶した。 凄まじい圧迫感と拡張感に肢体が悲鳴を上げるが、経産婦の彼女はいとも簡単に、その全てを飲み込んでいった。 ズウゥゥゥゥゥゥゥンという超弩級の挿入感に、彼女の意識は跳び声も出すことも出来ずに逝ってしまう。 肢体はただ痙攣するだけであったが、膣は本能だけでデカマラを極上の柔肉で締め上げる。 さすがの武史も吐息を漏らす。 武史 「はぁぁぁ 堪らない めっちゃ締まるぅ」 「やややぁ 逝っちゃったのか？」 「たく可愛いなあ まだ始まったばかりなのに」 「今日は 一晩中可愛がってあげるからね」 「それ 起きなさい」 弥生 「はぁう ふっ」 武史はデカマラを絶妙な角度で突き上げ彼女を引き戻す。 もう弥生は侵入してきたデカマラしか分からなくなっていた。 夢中でしがみつき打ち込まれた快感の津波に身を委ねて、女の悦びをむさぼり食っていた。 彼女が十数年もずっと押さえて忘れようとしていた、健二に教えられた女の貪欲な淫欲が制御を失って溢れ出てきて、一気に彼女を奈落の底に引きずり込んでいく。 もう彼女は引き返すことはできず、セックスに夢中であった。 九条瑠璃子は少女のような笑顔で健二をますます魅了していた。 キラキラ輝いて眩しいほどで、周囲いる男達の視線を一身に集めていた。 大胆なミニスカートから覗く細い美脚が芸術的で見とれてしまう。 キャリアウーマンとして経済界で話題になっている美女とは思えない、ラブリーモードの彼女に健二はすっかりデレデレになっていた。 その彼女がお構いなし腕に絡みついてくるのだから、男冥利に尽きるであろう。 周囲から羨望の眼差しが注がれ、勝ち組だけに許された優越感に自尊心を満たされる。 「美あんず」の女性も粒ぞろいであったし、妻郁美も人目を集める存在であった。 それでも瑠璃子は際立っていた。 瑠璃子はオンとオフをハッキリと使い分けられるタイプであって、オフはしばしば脱線が過ぎる時があった。 いつもお目付役で常識人である薫と弥生が諌めてくれるのだが、今日は２人とも不在であった。 「会」で健二がどのような地位にあって、どのような評価を得ているかなど彼女はよく知っていた。 もし抱かれたら、ひとたまりもなく肢体を自由にされてしまうだろうことは理解していたし覚悟していた。 瑠璃子の様な、極めてノーマルな経験したことしかない若い女性が彼の前では無力であることは知っていた。 だから簡単にベットに連れ込まれない様に注意して、それまでにどれだけ彼を渇望させるかが、彼女の彼へのささやかな復讐であった。 自分ほどのイイ女をソデにしておいて、違う女と結婚したことが許せなかったのだ。 再会した途端、自分の肢体に涎を垂らさんばかりに目尻を下げている彼が羨ましくもあった。 若妻がそばにいるにも関わらず、堂々と浮気したいと行動出来るのだ。 ある意味、瑠璃子と真逆な女である彼の妻、郁美が凄すぎるのだ。 一目会っただけで、色恋では彼女に勝てる女など存在しないと理解した。 男達を意のままに操る天性の才が彼女にはある。 そして彼女に紹介された亜紀に驚かされた。 彼女の存在が郁美の立場を盤石のものにしていると見抜いたのだ。 彼女達と健二のことで争うのは無意味であった。 昨晩、郁美から健二に数年間も放置されて苦しんだという話を聞かされて、彼女も身勝手な健二の被害者なんだと知った。 もちろん今は、悔い改めて彼女を大切にしているのは理解したが、それも寛容な彼女の気持ちにつけ込んだ結果ではないかと感じたのだ。 そして亜紀も、敬子も、健二と日常的に関係していると聞かされて、とんでもない贅沢者であると思った。 だから彼には、せいぜい苦労させて、勿体つけて肢体を許すのが、一番の復讐だとアドバイスしてくれた。 なんなら最後は許さず、お預け君にしても構わないとの話だった。 昨夜は、そこで会話は途切れた。 亜紀達におもいっきり犯されてしまった瑠璃子は、そこから何度も失神して、記憶も途切れ途切れだった。 今でも思い出して、身体の芯が熱くなってしまう。 彼女の艶っぽい表情が、事態を理解していない健二をそそっていると気がついていたので、わざと昨夜の余韻を反芻して肢体を高めてしまう。 吸い寄せられるように身を寄せてくる健二を、彼女はわざとかわして焦らしに焦らす。 「罰よ 健二さん」 「そう簡単に わたしは捕まらないわよ」 「あなたは 何時間も そうやって 焦らされるのよ」 健二は、次第に焦り始めていた。 ラブリーな中に、定期的に憂いを含んだエロスを嗅がされて、おかしくなりそうであった。 彼女は間違いなく肢体を許す覚悟あると見ていたにも関わらず、ここぞという時には逃げてしまうのだ。 もう半日以上経ってしまい、まだ手すら握れていないのだ。 今日を逃したら、永遠に彼女を抱けるチャンスは失われる可能性すらある。 若いが生粋のお嬢様として、星の数に匹敵する男達から求愛される日々を過ごしてきた彼女ほど男性との駆け引きに長けた存在は無いのかもしれない。 事実、数多くの女達を口説き落としてきた達人の健二が翻弄されていた。 一見隙だらけで、つけ込むチャンスは一杯あるように見えるのだが、掴んだと思った途端にスルリと逃げてしまうのだ。 次第にからかわれていると感じつつあったが、彼にも色事師としての意地がある。 ゼウスの孫娘でHigh Societyの象徴的な存在であったが、所詮はまだ堅気の女に過ぎないのだ。 一度捕まえてしまえば、まだ女だけに許された真のアクメを知らない彼女などひとたまりもないのだ。 今頃になって出掛ける際に妻が笑っていた理由を悟った。 明らかに瑠璃子は妻達からなにかしらのアドバイスを得ているのだ。 もちろん媚薬などを使えば、簡単に彼女は手に入るだろう。 しかし、そんな下衆な手を使っても、彼女の肢体は手に入っても彼女の全ては手に入らない。 なんのために今まで高嶺の華だった彼女に手を出せずに、我慢したのだろう。 そして妻、郁美の計らいで、恐らく１０年は早くチャンスを与えられたのだ。 不意に妻の言葉が脳裏に蘇る。 「女は男の焦りには敏感な生き物なの」 「余裕の無い男を かわすのは簡単なのよ」 健二の顔に笑みが浮かぶ。 結局、俺の一番の味方は郁美なのだ。 「その通りだ 俺らしくない」 「なにを焦りまくっているんだ」 「目の前に 瑠璃子がいるじゃないか！！」 「いつも通り 自然体で待てば良いんだ」 「彼女も女だ ミスもするし 油断もする」 「俺は ワンチャンスを」 「モノにすれば良いだけじゃないか！！」 瑠璃子は、健二の態度が急に変わったことに焦った。 「えっ 怒っちゃったの？」 その動揺が最大の隙を生むことに、彼女は気がついていなかった。 瑠璃子は奈落の淵に立たされていた。 つづく |
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| 2020年8月31日掲載 |
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