ずっと愛してます３


ずっと愛してます３羅衣作
第4話　開幕４　会場の者達は、一様にステージ上で繰り広げられている若妻と黒人ＡＶ男優の情熱的なセックスに圧倒されていた。　黒人男性が持つ類い希なる運動神経は、セックスにおいて遺憾なく発揮される。　若妻の透き通る四肢が躍動する黒い体躯に絡みつく情景が淫靡で、見る者達の気持ちをガッシリと掴んで放さない。　男達は生唾を飲み込んで喉を鳴らさずにはおれないほど高揚していて、既にボリュームは控え気味とはいえ軽快なＢＧＭが無かったら周囲に音が聞こえて恥ずかしかったはずであった。　日本人男性では、なかなか出来ないだろうダイナミックなローリングピストンが激しく打ち込まれて、音楽に負けない肉体と肉体が奏でる音が生々しく響き渡っていた。　音楽で全ての音をかき消すような無粋なものはせず、マイクでしっかり情交の音は拾って、音楽と調和させた絶妙な演出だ。　太く逞しい黒棒が抜き差しされるたびに、粘質な体液が奏でる男と女が混じり合う音が刺激的であった。　無修正ＡＶでは決して味わえない、迫力満点のセックス情景が繰り広げられていた。　有名な黒人ＡＶ男優ダニエルの相手役は、いつもなら容姿端麗な熟女が務めるのがパターンであったが、今回はあっと驚くほど若い女性で、それも人妻だというから見る者達の興奮はヒートアップしてしまう。　セックスを楽しむことを心得た熟女達でも、ダニエルのパワフルなセックスとデカチンには為す術もなく蹂躙されて激しく逝ってしまうのが十八番になっていた。　見ている者達にとって女性の逝く姿は一番のご馳走であって、狂乱するほど喘ぐ様はショー最大の醍醐味でもあった。　大半の者達は、若妻が激しく登り詰めて潮を吹きながら逝く姿を見れると期待していた。　もっとも早くダニエルの様子に違和感を感じたのはゼウスであった。　みるみるダニエルが消耗して、次第に追い詰められてヒートアップしているのが見ている男達に伝わってくるほどであった。　それまでとは別人のように全身から汗を噴き出して、必死に射精欲求に耐えているのが明らかであった。　もう何度も軽い痙攣が走って、黒棒から恐ろしく多量のカウパー腺液を垂れ流しになっていた。　ショーのスペシャルゲストとして招かれているというセックスのプロとしてプライドは崩壊寸前であった。　いつもなら１時間は繰り広げるセックスは、まだ１０分間も経っていないというのに射精という終了ゴング寸前となった。　もう秘肉の締めつけと律動が、彼が経験した女性達とは別次元のものであって、もはや制御することは不可能であった。　ダニエルは咆哮しつつ、濃厚な精液を子宮に向けて放っていた。　腰がひくつかせながら、彼は自分が大失態を演じてしまったと自覚していた。「オウゥゥゥゥゥゥ　デチャタッヨ　ハァハァハァ」　大勢が遠巻きに鑑賞するショーでは中出しではなくて外出しで女性にかけるのが定番なのは常識であった。　ＡＶのようにドアップ映像など望めない状況で、中出ししても見ている者達には状況が掴めないからだ。　それが分かっていたにもかかわらず、それが許されないほどのキツイ締めつけで暴発してしまったのだ。　一瞬にして訪れる脱力感で彼女に覆い被さってしまう彼であったが、彼が抱いた女体は全く満足していないということを思い知らされることになるのだった。「スゴイィ　アソコデスゥ」「スイツクヨウデス　ヤミツキデス」「コンナニイイ　カラダハジメテデスゥ」「ダンナサン　ウラヤマシイデスゥ」　良質の選ばれた男達に愛情一杯に育まれた敬子は、もはや平凡な男達では満足させることすら叶わない、とっても欲張りなオンナに成長していた。　肢体の淫欲に対する欲望も、際限なく高みを求め続けていた。　いくらパワフルな黒人パワーを持ってしても、的確な女の壺を捉えて刺激しないと彼女は登り詰めてくれないのだ。　ダニエルは若い敬子を普通のＡＶ女優成りたての女の子程度と侮り、安易にダイナミックなローリングピストンで乗り切ろうとしたが、それを不満に感じた彼女の逆襲の前に粉砕されてしまったのだ。　彼女には新体操で極限に鍛えられた平滑筋があって、意識すれば膣道を強烈に締め上げることが出来て肉棒を膣痙攣並みの激痛すら与えることが可能であった。　その彼女にすれば、膣道を活性化し律動させて肉棒を掻くなど朝飯前であった。　敬子は、ダニエルの力量が大いに不満であった。　初めこそ逞しい黒い体躯に抱きしめられてドキドキして興奮したのだが、黒棒を受け入れてからは全てが期待していたもの以下であった為に、急に意地悪な気持ちになったのだ。　デカチンにしても、大きさは遜色ないモノを日常的に経験済みであったので、ますます敷居が高かったのだ。　もともと無修正ＡＶでのイメージ先行で期待が過大すぎたのだが、彼女が知っているダニエルは、これほど底の浅いセックスをする男ではないと確信していた。「もう　ダニエルったら　手抜きしすぎ」「でっかいの挿れて　パンパンすれば」「女が感じると思ったら　大間違いよ」「本気出さないなら」「フラフラになるまで　精を搾り取ってあげるわ」　ダニエルは脱力しながら、急速に萎えていく黒棒に襲いかかるイソギンチャクの猛威に驚いていた。　本能的に逃げようと腰を引こうとするのだが、白い四肢が身体に巻き付いていて逃げようがなかった。　大切な黒棒が喰われてしまうような錯覚に恐怖すら感じた。「オウゥオォォォォォォ」「コレワァ　エェェェ　マジデスカァ」「オチンコガ　タベラレテシマウ　アフッ」「ユルシテクダサイ　タッタスケテクダサイ」「アフロディアサン」「スゴイデスゥ　ワタシ　ヤスミタイデス」　徹は魅力溢れる女体に夢中になって、無心に腰を振って突き上げていた。　腕の中のとても小さな女体は、突けば突くほど妖艶さが増していく気がしていた。　恐ろしく小柄な彼女は幼児体型とは程遠いグラマラスなバランスのとれた肢体で、バストもヒップも見事なものであった。　なんといっても小顔で自分の半分くらいしかないのではないかと思うほどで、実際に身長147㎝ながら８頭身は楽にクリアするという均整のとれた体形であった。　まさに女子会メンバーに優るとも劣らない魅惑的な肢体であった。　そして徹は、次第に心まで持って行かれそうな深みに嵌まっていきそうな怖さを自覚していたのだが、手に入れた最上級のご馳走への欲望を抑えるなど若く貪欲な若者には不可能に近かった。　もう目の前の女体に溺れるしか残されていなかった。　恋は、これほどセックスが良いと思ったことなど初めてだったかもしれない。　夫、達也に高校生の頃に初めて抱かれた時は初体験であって快感とは程遠いものであったし、以来結婚するまでの性生活も好きな人に抱かれる悦びが主体で性感とは違った女の求めがちな幸せの充足感が大半であった。　普通の女性は、それで十分であって、子供を育てることで充実した人生を送るのだ。　恋は、達也にスワッピングを強要されるまで男性は夫である達也しか知らなかった、どちらかという奥手な常識的な貞操感を持った普通の女性であった。　その彼女が、意に染まぬスワッピングを通して、色んな男性に抱かれるにつれて、セックスでの感じ方や考え方に変化が生じるのは当たり前であった。　次第にアクメの深さが激しくなり、目覚めていた女の業がくすぶり始めていたのだ。　恋の肢体は貪欲に性の快楽を貪り始めるが、愛してもいない男性が相手では真に解放されてアクメを極めることは出来なかった。　女の本質は「愛」に集約されていて、肉体的には絶頂を極めて逝ったりしても心地よい幸せの充足感などとは別物であり、貪欲なオンナの欲張りな気持ちが強くなっていたのだ。　彼女は誰よりも愛している達也に、愛して欲しかったのだ。　そんな不満は徐々に肥大化して、神戸に来た頃には爆発寸前であった。　度重なるスワッピングによる乱交から彼女が精神的に壊れず乗り切ってこられたのは、愛している夫が望むことだから応えたいという一途な気持ちが揺らがなかったからに他ならない。　彼女は、自らの肢体の中に潜んでいた貪欲な獣の存在に気がついて怯えていた。　それが目覚めて表に出てしまったら、自分は自分でなくなってしまうかもしれないと感じていたのだ。　徹に出会って、彼女は運命を感じた。　女の本能であろう。　運命の人に出会った女性は脆い。　彼はいとも簡単に彼女の奥底に潜む淫獣を解放して、肉欲の渦に彼女引きずり込んでいた。　彼女は自分でも驚くほど淫猥に腰をくねらせて、彼を向かい入れていた。　肢体の奥が蕩けそうなほど気持ちよくて、彼女は性感に溺れていた。　少しでも深く肉棒を向かい入れたくて、そして放したくなくて、華奢で白い四肢を彼に巻き付けていた。　淫獣に身を任せても、徹に抱かれていると不思議と不安など微塵も感じていなかった。　抱き上げられて正対座位で愛されてしまうと、このまま彼の女にされても構わないと思ったほどに気持ちよかった。　その時に初めて、この直径５メートルはあるのではないかと思うほどの広大な丸ベットの反対側にも、別のカップルが正対座位で愛し合ってることに気がついた。　不意に相手の女性と目が合ってしまった。　肢体に荒れ狂う快感の嵐に翻弄されながら、彼女は相手が良く知っている女性であったので驚愕していた。「えっ？　うそぉ　どうして？」「郁美？　郁美なの？」「まさか　岩永支配人って」「あん　あん　徹さん待って　あん♡」　郁美は浴室でタップリと健二に癒されて、完全にいつもの自分を取り戻していた。　他の男達は決して気がつかないであろうが、健二との入浴はどんなに素晴らしいセックスでも敵わないオンナの楽園でそのものであった。　これは麻輝、美帆だけでなく、亜紀ですら実感していて、いつもは凛とした彼女ですら健二の前ではオンナの顔になってしまう。　徹も成長著しくて技術だけなら、もう健二にも負けない天才ぶりを発揮していたが、女性関係は経験の差が最後はもの言う部分があって健二に一日の長があった。　この差は、経験でしか埋めようがないものであって、まだ徹が金の卵である理由でもあった。　健二は、髪の毛先から足の爪先の全てを愛し尽くしてくれるので、その上でのセックスは成層圏を突き抜けてしまう宇宙に到達する素晴らしいものであった。　だからこそオンナ達は健二の元から離れようとしないのだ。　　郁美は、いつものようにベットの横に座った健二の上に巻き付いて挿入をおねだりしてしまう。　２人はあうんの呼吸で肉棒と膣口を摺り合わせると、彼女が腰を沈めていく。　彼女は、いつも通り、それだけで軽く逝ってしまうので、ズンと一気に腰を落とすので深く挿入してしまう。　それは彼女のロケットブースターに点火する瞬間であり、経験豊富な健二ですら乗りこなすことが未だ叶わない果てしなく貪欲な雌の業が噴出する瞬間であった。　彼女を妻にしてからも健二は彼女を一度も乗りこなしたことはなかったし、いつも余裕など全く無かった。　男の精を吸い尽くす「魔性の女」だと思ったからこそ彼女に出会った頃の若かった健二は逃亡したのだ。　卑怯者に落ちぶれた健二を待っていたのは、「最高の女」を自ら捨ててしまったという自覚と後悔の念であった。　彼は幸運にも、これ以上ないタイミングで彼女に再会して許して貰えたのだ。　もう迷いはなかった。「俺の全てが　郁美　君なんだ」　ゼウスは郁美の本質に気がついていたのか謎だが、彼女が「魔性の女」であることには察していて、プライドをかなぐり捨てて弟子から妻を奪おうとする暴挙に出たのだと健二は感じていた。　郁美は、そういう男を狂わしてしまうフェロモンが強すぎるのが欠点でもあり、最大の魅力でもあった。　彼女を知った男達は、皆が彼女が望む方向に動くし、彼女に尽くしていく。　ワンマンで、どちらかというと扱いが難しい凌も、彼女の存在がものをいっていると実感があった。　それに加えて郁美が亜紀を姉のように慕っていて、２人の肉体関係が周囲を巻き込んで、なにごとにも揺るがない岩盤のような人間関係を築き上げていた。　亜紀は、郁美とはある意味対照的な存在であって「カリスマの女」といって評して良い女性であった。　彼女の男勝りの気の強さは目チカラに現れているが、彼女には女性達を惹きつける魅力があって常に周囲には美女を伴っていた。　それだけでなく知力の高さが際立っていて、感情に流されがちな女性陣を纏めて引っ張っていく存在である。　それを端的に証明したのだが、妊娠中に受験した司法試験予備試験に合格したことに現れていた。　高卒であった彼女が大卒の者達でも難関である司法試験予備試験を一発でクリアしたことは、彼女が法科大学院課程修了者と同等の学力と知識、知力を備えていることの証明であった。　新しく始まった「司法試験予備試験制度」は、金銭的理由で法律家としての夢を断念せざるを得なかった才女に再チャレンジすることを可能としたのだ。　そして出産を終えて彼女は司法試験に望もうという時期でありながら、子育てと家事を両立しながら独学で法律を勉強し、「会」の立場も見事にこなして、田原氏の妻としての役割も完璧にこなしていたのだ。　それに加えてベットの上の彼女は男を蕩けさせてしまう妖艶な天使であって、健二ですら惚れぬいてしまう存在であり、郁美が姉のように慕うのは当然だと納得していたのだ。　その姿を目の当たりにした健二には、「カリスマ」という言葉しか思い当たらなかったのだ。　健二は女性として天と地を経験した超新星とも言うべき法律家の誕生を確信していて、法曹界に衝撃をもたらすと確信していた。　彼女との出会いは、健二にとっても大きい出来事であった。　「関西支部」がこれほど短期で開設できたのは、彼女の存在が果たした役割は小さいものではなかった。　女子会を中心にした女性陣の結束力は、もはや健二が口出し出来るようなものではなくなっていた。　あのゼウスすら亜紀と面談した時に、産後間もない彼女に配慮したほどであった。　ゼウスは短時間に対話しただけで相手の力量を測る才能に長けた老人であって、長く師匠として従ってきた彼だけに分かる微妙な変化であった。　多少回りくどい質問も察しの良いの彼女は、見事な受け答えでゼウスを唸らせたのだ。　産後直後でなかったら、間違いなく飛び掛かっていたに違いない。　ゼウスは頭の良い女が大好きであり、彼女は恐らく彼が出会った女性の中でダントツの存在であったに違いない。　健二が徹という若者の才能が秀でていると思うのは、こうした場面に発揮される。　健二が郁美の考えてることを察して後背位の体勢で突き始めた時に、予め打ち合わせもしてないし、彼は後ろを向いていて、こちらを一度も見てもいないのに彼は郁美の望みを察して応えてみせた。　彼はセックスの快感の真っ直中にありながら、もっとも愛している女性のために行動出来る男であった。　これは驚異的なことであり、彼がまさに天才である証拠でもあった。　彼の肉棒に芯を貫かれた女は無力であり、彼の意のまま誘導されてしまう。　健二ですら惚れ惚れとする女の扱いで、決して乱暴な訳でなく、女体の扱いの達人と言って良いレベルであった。　恋にすれば高校時代の同級生であり、今では義理の妹となる郁美夫妻の目の前で、初対面の若い男性に抱かれている状況は有り得ない痴態を晒してるという自覚があった。　恥ずかしいのだが女芯を貫いている肉棒の素晴らしさに酔いしている肢体を抑えることなど不可能であった。　もう意味不明な言葉を発して、自己弁護するしか残されていなかった。「郁美違うの　これは　はぁん　あん♡　あん　あん」「わたし　こんなぁ　女じゃ」「はぁふっ　はぁう　あん　あん」「とけちゃう　あん　だめっ　あん　あん♡」　そんな恋に郁美が絡みついて唇を重ねてしまう。　健二は妻はセックスの女神だとつくづく思う。　対峙して後背位で恋を突いている徹も、目の前で繰り広げられている女同士の痴態に刺激されて、一気にヒートアップしてしまう。　健二も徹も、必死に射精感に耐えるしかない。　もし射精したら間違いなく、その場の乱交参加資格を失って退場を余儀なくされると分かっていたからだ。　郁美の狙いは恋を自分のものにすることであり、それにはもう健二と徹は必要としていないということが明らかであった。　それが分かっても男達にもプライドがあり、肉棒で女を悦ばす男の業を貫き通すしかない。　とはいえ２人の女性の蜜壺は絶品であり、男達のささやかな頑張りも四散するのは時間の問題であった。　徹は郁美が後ろから突かれている痴態を見ただけで、もう爆発寸前であった。　恋の肢体の見事さだけでなく、蜜壺の具合も絶品で、既に一発放っていただけに脆くなってしまうのは避けられなかった。　健二は郁美がゼウスの陵辱される姿に、禁断の興奮を覚えていただけに、その肢体を取り戻した悦びに既に暴発寸前であった。　まさにそんな時の試練である。　男に生まれた悦びを一番感じる瞬間が、終了のゴングとなる非情な局面に直面した時に男達に究極的射精の快感をもたらしたのは皮肉な出来事であった。　男達の歓喜の雄叫びと共に、男達のささやかなプライドは砕け散ったのだった。つづく
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2020年2月9日掲載
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