ずっと愛してます３
羅衣 作
第45話　翔 vs 敬子


敬子　「まあぁぁぁ～　ほんと　夜景キレイねぇ」
　　　「六甲山からの夜景知ってるからぁ」
　　　「ホテルからの夜景　馬鹿にしていたぁ」
　　　「うわぁぁぁ」
　　　「海側からの夜景も　なかなかねぇ」
翔　　「でしょ　だから言ったじゃん」
敬子　「下心で言ってるって思ってた」
　　　「ごめんなさいぃ」
翔　　「まあ　多少それもあるか！！」
敬子　「うふっ」
翔　　「さてっと　飲み直し　乾杯！！」
敬子　「乾杯　でも　これって強いお酒じゃ」
翔　　「それは　苺を使った」
　　　「フルーツフローズンダイキリだよ」
敬子　「うわぁぁぁ　冷たくて美味しいぃぃぃ」
　　　「苺の甘みがイイねぇ」
翔　　「でしょう　このためにバーテンダーの人に」
　　　「わざわざ来て貰ったんだよ」
敬子　「えっ　ホテルの方ではないの？」
翔　　「ちがうよ　神戸で有名なバーの人だよ」
　　　「敬子のために来て貰ったんだよ」
敬子　「えっえぇぇぇ　それは　ごめんなさい」
バーテンダー　「いえいえ」
　　　　　　　「我々はお客様が」
　　　　　　　「いらっしゃるところに伺うのも」
　　　　　　　「仕事でございますから」
　　　　　　　「山田様に　お会いできて光栄です」
　　　　　　　「お見知りおきを」
敬子　「えっあっ」
　　　「こちらこそ　よろしくお願いしますぅ」
翔　　「あはぁっ　面白いなぁ」
敬子　「なによぉ　だってぇ」
　　　「わたし　最近　やっと」
　　　「お酒覚えたばかりなんだもん」
翔　　「そうなんだぁ　だったら」
　　　「ほんと来て貰って良かったな」
バーテンダー　「腕が鳴ります」
翔　　「まあ　そういっても　あと一杯かな」
　　　「さっき　ビールと水割り」
　　　「２、３杯ずつ飲んだしょ」
　　　「カクテルを楽しむコツは　飲み過ぎないこと」
敬子　「えっ　こんなに美味しいのにぃ」
　　　「もう飲んじゃったよ」
翔　　「だからだよ　まだ分かってない」
敬子　「もう１杯　同じもの下さい」
バーテンダー　「はい　では　お待ちの間」
　　　　　　　「こちらを飲んでクールダウン」
　　　　　　　「して下さいね」
敬子　「えっ　お水」
翔　　「今飲んだの　水割りダブルより」
　　　「かなり強いんだよ」
敬子　「うそぉ　そうなの？」
翔　　「スクリュードライバーって知ってるかな？」
敬子　「あっ　知ってる」
　　　「男の子が女の子酔わすのに飲ますヤツ」
翔　　「さっきの　それと同じか　むしろ強いかもね」
敬子　「えっ　そうなの」
　　　「サラサラして飲みやすかったよ」
　　　「でも　翔って　正直ね」
翔　　「当たり前じゃん」
　　　「酔わしてどうこうって俺の主義じゃ無いし」
　　　「あとで　女の子気分悪くて」
　　　「楽しい思い出にならないからね」
　　　「そんなの　勿体ないじゃん　素敵な夜なのに」
敬子　「うふふ」

　敬子は翔の心配をよそに、気に入ってしまったフルーツフローズンダイキリを調子に乗って３杯飲んでしまった。
　もう冷たくて、喉ごしスッキリで、美味しくて夢中になってしまったのだ。
　結果、スカイラウンジから引き上げる際には、１人で真っ直ぐ歩けないほど酔ってしまった。

「あはぁっあはぁあぁぁぁぁ♪♪」

翔　　「だから　言ったのにぃ　全く・・・・・」
敬子　「きゃはぁはぁはぁ　なんか揺れてるぅ」
　　　「きゃはぁ」
翔　　「・・・・・・・・・」

　翔は、途方に暮れていた。
　もともと酔わしてどうこうするつもりもなかったし、今までそのような必要性も無かったので、酔った女性の扱いが得意でもなかったからだ。
　それにしても仮に人妻である彼女が、無謀にも深酒するとは想定外であった。

　やむなく自室で、彼女を休ますことにした。
　案の定、彼女は着の身着のままベットにダイブして転がり込むと、たちまち高いびきであった。

「トホホ　まいったなぁ」

　彼には酔いつぶれた女性をどうこうする趣味はなく、そのままベットサイドの椅子に腰掛け彼女の寝顔を見つめて物思いに耽った。
　自分はなんのために佳子様の要請で神戸まで来たのだろうか。

　「会」新興勢力とされる「美あんず」の実態調査だったのではないか。
　目の前には、その「美あんず」の中核人物である山田敬子という美女が無防備な状態で横たわっている。
　この２週間、女性を抱いておらず、これほど色事と縁遠い時間を過ごしたのは久しぶりであり、女体への渇望感は否定出来ない。

　道すがらのどうでも良い女性ならば、このまま抱いても問題無いだろうが、正直マグロ女を抱いても満たされるとは思えない。

「それにしても　美しい人だ」
「酔って　寝ている寝顔すら　美しい・・・・・」




　敬子は、突如ムクッと起き上がった。
　あれから２、３時間経ったらしく、暗いホテルの寝室で寝ていたようだ。
　そして徐々に昨夜の出来事を思い出しつつあった。
　翔が止めるのを無視して、美味しいフローズンジュースのようなお酒に夢中になり、飲み過ぎて酔ってハイになってしまったのだ。

　そこからは断片的にしか記憶が無いが、彼に優しくベットに寝かして貰った記憶だけあった。
　自らの酒量を掴めてない自分を恥じると共に、大人の楽しい夜を期待していただろう彼に申し訳ないことをしたと反省しきりであった。

　敬子の体育会系で鍛えた肢体は、まだ酔うのは早いのだが、それからの立ち直りの早さは常人離れしており、もう彼女は気分スッキリ、全開１００％であった。
　だから自分も楽しみにしていた翔とのアバンチュールを、自ら台無しにしてしまったことを悔いていた。

　周囲を伺っていた彼女は、ベットサイドの椅子で疲れて居眠りしている翔に気がついたのだ。
　申し訳ない気分で、声を掛けて彼を起こそうかと逡巡するが、彼女目線は彼の股間に釘付けになる。
　酔って寝ている間に、どんな嫌らしい夢を見たのかという位、自らの秘部が濡れているのを自覚していただけに、既に彼女は発情モードであった。

　彼の股間は明らかに大きくなっており、彼も肩すかしから嫌らしい夢を見て自らを慰めているに違いない。
　その瞬間、彼女の痴女気質にスイッチが入ってしまった。
　ピンク色で艶めかしい舌で口の周囲を舌なめずりする熟女も真っ青な表情を浮かべる。
　郁美を慕って絶倫な男達に囲まれて、充実した毎日を謳歌する彼女は、もうすっかり郁美に並ぶオンナに成長を遂げていたのだ。

　ベットから降りて暗闇に紛れて忍び寄る彼女は、まさに女豹だ。

「さてと　お酒も美味しかったし」
「今からデザートタイムね」

　椅子とペアを組んでいる足を伸ばして休ませる平椅子台を無音でたぐり寄せると、彼の両脚をそっと広げて間に入れてしまう。
　こういったことを思いつき実行してしまうのは、郁美譲りの天才面目躍如だ。
　手慣れた手口でスルスルと彼のベルトを外すと、迷うこと無くファスナーを下ろして肉棒ににじり寄る。

　戒めを緩められた野太く三角に膨れあがったマムシと呼ばれる特徴的な亀頭がトランクス上部から顔を覗かせていた。
　彼女の目がたちまち歓喜に包まれていく、まさに期待度ＭＡＸである。
　彼もそれなりに酔っており深く寝入っているようで、これでも起きないのも良いことに彼女は更に大胆になっていく。

　彼をズルズルとズリ下げて仰向けに寝かしながら、あっという間にズボンとトランクスを脱がし彼の下半身を鑑賞して楽しむ。
　彼女の眼前に、「我が儘なマムシ」と呼ばれる、大きく右曲がりに反り返った竿に、その竿より三回りほど野太く三角に膨らんだ亀頭があるという特徴的な肉棒が全貌を晒していた。
　まさに蛇、マムシの頭部のように見え、その最大径は楽に５０ミリ近くあるだろう。

　その凶器を「し」の字状に極端に右に曲がった竿が本当に鎌首もたげたマムシそのものの異様を際立てさせている。
　こんな凶器で女芯を掻き混ぜられたら、経験豊かな熟女達でもたちまちメロメロに成ってしまうのは納得である。
　この噂を知っていたから、彼女は初めから翔を狙っていたのだ。
　期待通りの凶器に、彼女の高揚感は一気にヒートアップした。

「うふっ　まずは　濃いの頂きますぅ」

　ウキウキるんるんで、「我が儘なマムシ」にパクつく彼女は只者ではない。

　巨根自慢の凌、祐司、健二だけでなく、黒人ＡＶ男優ダニエルですらたいらげて平らげて翻弄するディープスロートの女王だ。
　凶暴なマムシですら、いとも簡単に嚥下していく。
　巧みな舌さばきで、咥え込んだ肉棒を楽しんでいく。

「これ　わたし　大好きぃ！！」



　翔は、不意に股間から突き上げる快感に悶絶する。

「うわぁ　なんだぁぁぁぁぁぁ」

　あのまま居眠りしてしまったらしく、椅子に居たのだが視線の先は豪華な照明が施されている寝室の天井だ。

　アタフタする彼を翻弄するかのように、淫靡で粘質な音共に彼の自慢の肉棒は暖かくネットリしたものに飲み込まれていった。

「ぐあぁぁぁぁぁぁ　なんだぁなんだぁ」
「なにが起こったのだ　やばい　気持ち良すぎるぅ」

　慌てて視線を自らの股間に投げるが、完全に仰向けに引きづり落とされていて、椅子のクッションにより逆エビぞりになっている体位に阻まれて自由にならない。
　僅かに女性の後頭部が妖しく蠢いている影が見えただけだ。
　身体を起こそうにも、次々襲いかかる強い快感に圧倒されて身悶えるしか無い。

「俺は　ふっフェラチオされている」
「えっ　なんでぇ　うわぁ　逝かされる」
「マズイぃ　あっあっ　駄目あぁぁぁ」

　敢えなく２週間貯めに貯めた濃厚な精液の全てを吐きだしてしまったのだ。
　射精の快感に、彼は目を細め吐息をもらしながら腰を痙攣させていた。
　これほど気持ち良く射精したのは、いつ以来だろうかと呑気に思考が迷走していた。
　放った精液を丸ごと嚥下する女の喉が小刻みに振動して肉棒を更に責めてたててくる。

「うぅぅぅ　搾り取られるようだ」
「こんなことって　はぁっ」

　彼はやっと解放されると思い込んで油断しきっていたが、「天使のフェラチオ」は未だ始まったばかりであった。
　萎えかかった肉棒は、持ち主の意志に反して再び怒張して与えられる快楽を貪欲に貪り続ける。

「ひぃ　このままでは　俺は」
「根こそぎ　喰われてしまう　うわぁぁぁぁぁ」

　有り得ない快感の津波に飲み込まれた彼の意識は、虚しく飛散していった。

　凄まじい「天使のフェラチオ」を満喫した翔は、続けて精を放ち脱力感いっぱいで放心状態であった。
　それでも敬子に引き起こされて、浴室に誘われてしまう。
　そこで佳子とは正反対に位置する女体の美しさを堪能することになった。

　新体操で鍛え上げられている肢体は、ややもすれば筋肉質になりがちの体育会系女子とは一線を画す芸術品であった。
　滑らかでつるつるの白い肌、長身に裏打ちされた伸びやかな肢体、圧巻のツンと突き出た豊かなバストからキュッと引き締まったウエストライン、その全てが芸術級だ。

　五大老達が彼女に「アフロディア」という通称を与えたのは、当然だったと言える。
　女優石○さとみ似のルックスと情熱的に分厚い唇とハッキリした目鼻立ちが、男の劣情を掻き立てるのだ。
　彼女がどれだけの男達から愛されて経験を積んでいるかは、浴室内の所作を見ているだけで分かる。

「やばい　俺　確実に　鷲掴みされている」


　人妻とはいえ年下の女性に主導権を握られたままの翔であったが、不思議とこの状況を楽しんでいた。
　そしてここ数年、自分の行動は、なにか焦ってガツガツしたものだったのではないかと自問自答していた。

　ポセイドンの孫として自身が一族で置かれた立場、周囲からの期待、半ば憧れに近い佳子への思い、それらの全てが彼にとって行動の制約でもあった。
　そもそも家柄的には、佳子に唯一釣り合うであろう自分を選んでくれない状況に苛立ちもあったのは否定出来ない。
　「王妃の三銃士」の筆頭などと言われても勘違いしていた部分もあって、次々現れる恋のライバル。
　正直、迷走していたのだろう。
　改めて自分自身が女性という生き物を理解していないんだということを思いされていた。
　不意に「井の中の蛙」言葉に行き当たる。

「そう　俺は　俺たちは　関東という」
「祖父達が作り上げた世界で」
「浮かれていたに過ぎない」
「俺は　女という生き物を」
「実は　なにも分かっていないかもしれない」

　主導権は握られていたが、決して一方的にされているわけではない。
　吸いつくように滑らかな柔肌に手を滑らせて愛撫すると、驚くほど敏感で情感的な反応が返ってくる。
　だが、だからこそ客観的に考えることが出来たともいえる。
　お陰で、まず自分は純粋にセックスを楽しんでいなかったのだと気がついたのだ。

　この差は歴然としている。
　彼は、いつも打算と野心に基づいてセックスをしてきたゆえに、動物的にセックスを楽しんでいる敬子の動きに対応出来ないのだ。
　今まで知っている女達は常識的な現実主義者であり、乱れながらも狂気に繋がる快楽へのリミッターは人間として押さえているものだ。
　それに対して敬子の所作は全くそのような抑制は感じられず、より動物的だ。
　それが彼の潜んでいた男の業を、引きだして燃え上がらさせていく危険な刺激となっているのだ。

　唐突に港区東○布にあるＳＭホテル「アル○ァイン」で見た、性奴隷と呼ばれている病的な淫乱雌犬を思い出す。
　正直、佳子と同じ女性とは思えない狂乱ぶりと退廃であった。
　彼女達は明らかに精神的に破綻していて、常軌を逸していると思ったのが本心であった。
　そして女達を自らの欲望で破壊する男達を軽蔑した。
　しかしその世界を真逆にひっくり返す女が現れた。

　今では絶対女王と崇められるマリアこと浅山美帆だ。
　それまでも職業女王や気性の荒い女王はたくさん居たが、本質的に男達を破壊するような存在はいなかったのだ。
　「アル○ァイン」は彼女の登場で、男達の咆哮が轟く場に豹変してしまったのだ。

　翔にとって同じ年の女性が起こした革命に驚いたのは言うまでもない。
　そして彼女は、祖父ポセイドンを魅了してしまう。
　彼女の背後には岩永健二というゼウスの弟子がいて、いつしか再びゼウス派閥が全盛を謳歌する様相となっていたのだ。
　三宅真也をライバル視していた翔の予測は大きく外れたのだ。

　以来、彼はＳＭ絡みの悪ふざけともいえるプレイを忌避し、セックス自体にのめり込むのを避けるようになった理由のひとつであった。
　翔ほどのイケメン男子で、家柄も、性格も優しくて誠実なタイプであったのに、女達に追いかけ回されない原因がここにあったのだ。
　卓越したテクニックと若さでベットは一流と言って良いレベルで、女達は大満足であったが、彼女達の感想は愛されているとは思えないというものであった。
　同時に彼がのめり込むような女性に出会えなかったとも言える。

　翔には、敬愛する女性は佳子ただ１人であった。
　ただ肉体関係はあったが、彼女は天女過ぎて濃厚にセックスに溺れることは出来なかった。
　その彼の前に、突如舞い降りたのが敬子だ。
　彼女は、まさに天使であった。
　あっという間に、トラウマとも言うべきセックスへの翔が抱えていた違和感を粉砕してしまった。

　燃え上がるような純粋な熱情が「王妃の三銃士」筆頭の真の姿を引き出しつつあったのだ。

「抱きたい　この女を征服したい　俺のものにしたい」
「それには　俺は　狼になるしかないのだ」
「そう獣だ　女の柔肉を喰らう」
「俺は　ずっと　誤解していた　」
「これが男のあるべき姿なんだ！！」


　翔に起こった変化を敬子はいち早く察知した。
　そして自らの悪戯心が、女の天敵を蘇らせてしまったことに気がついたのだ。

「あん　やばぁい」
「ちょっと遊びすぎたかしらぁあひぃ」
「マムシちゃんに　やられちゃうの　わたし」

　郁美譲りの脳天気ぶりで、舌を出す敬子。
　彼女達にすれば、イイ男は１人でも多い方が楽しいという救いがたいビッチ精神が病められない。

　もう溢れんばかりに蜜でヌレヌレになった女芯を期待で揺らす淫乱女と化した敬子であった。

「マムシちゃん♪♪」
「早く　来て　マムシちゃん♪♪」
「わたしを食べてぇ　食い尽くしてぇ」


　敬子の期待通り狼と化した翔が体位を覆して、彼女を組み敷くまであっという間の出来事だった。
　いつになく痛いほどに猛狂う「我が儘なマムシ」にすっかり支配されている翔は、荒い息づかいのまま目の前の女体に飛び掛かった。

　マムシは蜜が溢れている膣口に食らいつく。
　野太いマムシは、見事な流星形を活かしていとも簡単に女芯への侵入を果たしていく。
　こうなると女にはマムシから逃れる術は無い。

「はぁはぁはぁはぁ　うおお」
「めっちゃ　きもちいぃいぃぃぃぃぃ！！」


　敬子は、想像より簡単に侵入してくるマムシの後から襲いかかってくる圧迫感に悶絶した。
　今まで経験したことない、恐ろしく自然なのに、圧倒的存在感が病みつきになりそうな挿入感だ。
　巨根に馴染んでいるはずの膣がキリキリとしなって、女だけしか味わえない快感に突き上げられていく。

　そして気がつく。
　マムシ鎌首が体現する段差と右曲がりした恐ろしく芯が通った硬い竿の組み合わせが持つ破壊力が、とんでもないことを。

　信じられない角度で膣がへし曲げられて、奥を経験したこと無い方向から突かれる衝撃だ。
　あまりの凄さに、喘ぎ声すら漏れないほどだ。
　そのままでグイと引き起こされて、正対座位に持ち込まれて容赦なく奥の院を突破されてしまう。
　その瞬間、敬子の中でパン！！となにか弾けた気がした。
　自重していたウテルスセックスを発動してしまう。

　神戸ではハイエンドな高級ホテル、スイートルーム寝室で、唐突に本気となった狼と女豹がぶつかり合う肉弾戦が勃発した。

　初めて経験するウテルスセックスに当初怯んだマムシも、獣の本能が押し切る。
　かえってマムシの自由度を高めただけであり、未だ出産形経験の無い敬子の子宮を我が物顔で喰らい始めたのだ。

　あまりの気持ち良さに、敬子は前後不覚になるほどに絶叫して果ててしまう。
　それでも貪欲な女の肢体は、更なる快楽を求めてマムシをもっと深く咥え込もうとする。
　束の間の勝ちどきを満喫していた翔は、その女体の逆襲に足元をすくわれて暴発してしまう。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

　東西決戦・神戸の陣、第１戦線は見事に引き分けであった。

　第１戦線は引き続き激しい肉弾戦となり、第２回戦、第３回戦と、延長戦で果てること無く繰り返されて摩天楼に男女の咆哮が響き渡ることになったの言うまでもない。


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2020年11月20日掲載
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