| ずっと愛してます３ 羅衣 作 |
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| 第55話 女帝の目覚め２ 亜紀は繁華街に立つビルに導かれる。 エレベータで最上階にたどり着くと、１０畳ほどの銀色に統一されたエレベーターホールが広がっていた。 無数の監視カメラが赤いランプを点灯させていた。 真正面には、丸い金庫室の扉がある。 亜紀 「ここって」 祐司 「あっ 知ってるの？」 亜紀 「郁美が言ってた 大人の遊園地？」 祐司 「そうそう」 唐突に分厚い扉が開いて、黒いドレスを着た３０歳前半と思われる女性が現れた。 黒いドレスの女 「リョウ様、 いらっしゃいませ」 祐司 「今日は 空いてる？」 黒いドレスの女 「はい」 「今日は個室 ハートルームなど」 「全て 空いております」 「個室になさいますか？ それとも」 祐司 「彼女初めてだから」 「せっかくなんで 普通にラウンジで」 「それで良いよね」 亜紀 「はい」 黒いドレスの女 「お連れ様は？」 祐司 「どうする？ 俺のＩＤにする？」 亜紀 「うぅぅぅん ＩＤ？」 「そっかぁ 会員制なのね」 「今後もあるから 登録しようかな」 祐司 「なるほど では」 祐司が黒いドレスの女に耳打ちする。 黒いドレスの女 「これは大変失礼致しました」 「カイオウ様の奥様とは」 亜紀 「えっ カイオウ？」 祐司 「ああ 旦那さんの通り名だよ」 亜紀 「まあ こんなところで遊んでるのね」 祐司 「どうする？ 今日は止めとく？」 亜紀 「うふっ ありがとう連れてきて下さって」 「実は 来てみたかったの」 黒いドレスの女 「ありがとうございます」 「是非お楽しみ下さい」 「どうぞこちらへ」 「こちらで」 「身支度整えて下さいませ」 祐司 「さて 通り名 どうしようか？」 亜紀 「お任せしますわ」 祐司 「実は ひとつあるんだ」 「ユリア」 亜紀 「えっ そんなメジャーなの 空いてるの？」 祐司 「実は 郁美にお願いされて」 「キープしていたんだ」 亜紀 「まあ」 祐司 「どう？」 亜紀 「うふっ では 遠慮無く頂きますわ」 高級ホテルのラウンジのような雰囲気で、ダウンライト照明も 暗すぎず丁度良い空間だ。 靴を脱ぐスペースでは黒服を着た男達がサービスしてくれる。 差し出されたスリッパは柔らかく、彼女には可愛らしい赤いスリッパが用意された。 通路に足を踏み入れると床がこれまた高級な絨毯が敷き詰められていて、歩くたびに優しい踏み応えが心地よい。 純銀製お盆を持ったモノトーン衣装のバニーガールとすれ違い、軽く会釈してくれた 「なるほどぉ これが噂のハプニングバーってやつ」 更衣ロッカー室は高級ゴルフ倶楽部と似た作りで、照明は電球色でやや落とし気味に調光されており、調度品は黒塗りされた木製のもので整えられている。 室内は木製特有の香りと甘いアロマの香りが調和していて、不思議と淫靡な気持ちにさせられる空間である。 祐司 「シャワー浴びる？」 亜紀 「なるほど」 「せっかくだからさっと浴びようかな」 祐司 「だよね」 亜紀は促されまま脱がされてしまう。 ブラも簡単に外される。 手早くガウンを着せてくれるので恥ずかしさがない。 実にスムーズなサポートなので、感心してしまう。 お先にと案内されるので、奥のシャワー個室に入る。 シャワー個室は広く２畳程度の広さがあり、扉にはハンガーフックがあるのでガウンを脱いで掛ける。 ちゃんと髪を濡らしたくない女性用の使い捨てシャワーキャップがあるから、利用する。 シャワー高級ホテルでは流行している天井ノズル、手持ち出来る通常ノズル、サイドノズルと複数あるマルチノズルタイプだ。 シャワーキャップしても不安があるから、サイドノズルで身体を流す。 唐突に扉が開き、祐司が入ってくる。 亜紀はとっさに背中を向けてしまう。 すぐに背後から抱きしめられる。 亜紀 「もう せっかちなんだから」 祐司 「いやいや ここは１組１カ所利用なんだよ」 亜紀 「ほんとぉにぃ？」 「あん かたぁい」 祐司 「もう ギンギンなんだもん」 亜紀は腰のあたりに当たる巨大なものが気になってしかたがないが、彼の手が滑るように胸元に襲来する。 鋭敏になってる乳首を摘まれると強い刺激で崩れ落ちそうになる。 急激な淫欲の高まりに狼狽える亜紀だった。 祐司 「おとと 可愛いなぁ」 亜紀 「あん わたしなんか変」 祐司 「さてと 行きますかぁ」 亜紀 「うん」 再びガウンを着ると、いよいよラウンジにエスコートされる。 左手の奥のＵ状シート席に案内された。 早々にバニーガールが現れる。 バニーガール 「お飲み物など ご入り用ですか？」 祐司 「そうだな ピンクグレープフルーツの」 「あの美味しいやつ ２つ頼む」 「グレープフルーツ 大丈夫だよね？」 亜紀 「はい オススメなのね」 バニーガール 「はい １００％ フルーツで作る」 「フィズ でございます」 亜紀 「美味しそう」 バニーガール 「かしこまりました」 祐司 「ここは バーテンダーが腕利きがいる」 亜紀 「そうなんだぁ」 亜紀は物珍しさで店内見渡す。 自分たちがいるＵ状シート席は８人掛けくらいの広さがあり、同じような席が４隅にある。 他は６人掛けの普通のテーブル席が７つ、あとはカウンター席が８人分ある感じであった。 一番特徴的なのは、やはりミラーボールが吊されたステージがあり、中央には丸いステージが張り出して回転ベットよろしくエアクッションマットがセッティングされていていることだった。 「あそこで みんなに見せるのかしら」 他に客は５０代風体カップルが２組と３０代風体カップル１組だ。 亜紀が最年少であり、彼らの視線を自身が集めているのを感じる。 独特な雰囲気で、さすがの彼女も祐司に身を寄せてしまう。 気がつけば、机の下で手を繋いで指を絡めてしまう。 不意に気配を感じて彼の方に顔を向けると唇を奪われてしまう。 「あん 上手ね」 長いキスで自然と舌が絡み合う。 自然と自ら積極的になって、彼の舌を追いかけてしまう。 彼の手が優しく脇から背中にかけて滑っていく。 決して強引なところが無くて、気持ちの高まりのペースでゆったりとした時間が心地よい。 ふとソープ嬢時代のことが蘇る。 彼のような男が客として現れたら、絶対キスを許してはいけないタイプだと思った。 風俗嬢の封印してる「女」を引きずり出して食らい尽くす最も危険なタイプの男だ。 もう既に自制が全く効かなくなってる自身を楽しんでいた。 ガウン越しなのに絶妙な加減で、背中を指数本でツーと撫でられる。 敬子がキスだけで逝かされてしまったと興奮気味に報告してくれたのがよく分かる。 他ならぬ亜紀もギリギリの状態だ。 吐息が熱っぽくなり、顔が上気しているのが分かる。 シャワー浴びたばかりだというのに、もう秘部の状態は出来上がっている。 ガウンに自身の体液が染みこんでいく感触に戸惑う。 バニーガールが飲み物を持ってきても、キスを止めたくない。 彼は手招きだけでバニーガールに指示する。 これが昔の自分なら、身の危険を感じて焦って逃げ出しただろう。 それを今の自分なら楽しめることにオンナの悦びが弾ける。 祐司はお始めの挨拶代わりの軽いキスのつもりであったが、一瞬にして彼自身ものめり込んでしまった。 彼女の唇の感触と舌が可愛くて堪らなくなった。 舌がもはや性器と変わりない状態であり、お互いの舌が絡み合いもつれ合う。 愛おしさがヒートアップして、彼女の肢体を楽しむ。 彼女の吐息が甘く熱くなる。 ふと目を開けるとほんのりと桜色に染まった彼女の顔が嬉しい。 いつもならやや近寄りがたいオーラを放つ彼女が、今自分の腕の中で素の女を見せていることに感動する。 十数分間にも渡るキスも名残惜しいが一度中断しどきだと察した。 このままでは彼女は逝ってしまう。 以前やり過ぎて敬子を逝かしてしまった後悔を忘れていない。 祐司 「ふうぅぅぅ ちょっとクールダウンしようか」 亜紀 「はぁぅぅぅん」 彼女の舌が不満そうにチロチロと追いかけてくるのが可愛すぎるが、わざと振り切る。 彼は知り尽くしている。 女の性感は本気で高めたら簡単に下がらないのだ。 むしろピーク寸前でちょっと下げてから、再び追い込むと極限を超えやすいことを見切っていたのだ。 男は射精してドカーンと終わるが、女は違う。 この加減が男と女の性感をリンクさせるコツと彼は理解していたのだろう。 亜紀はもう少しで逝きそうだったのに、不意にキスを中断されて不満だった。 それでも止まらない燃えさかる肢体の火照りに困惑する。 キスだけでここまで追い詰められたのは初体験で、彼のキスに心酔してしまう。 もう彼と繋がりたいという欲望が爆発寸前だった。 なのに飲み物を勧める彼の行動に不満だった。 しかし適度な酸味と冷たい喉ごしに魅了される。 そして直ぐに彼に招き寄せられて、正対座位の体勢で彼に跨がらせられてしまう。 一瞬のことで彼女は飲み物の喉ごしでホッとした刹那の出来事であった。 彼女の腰が机に当たったりしないように、いつの間にか背後にはクッションが入っている見事さだ。 気がつけば股間に巨大なものが当たる状況だ。 不意に両肩からガウンが滑り落ちる感覚にたじろぐ。 ダウンライトの室内に白い裸身が浮かび上がる。 他の客達の視線が一気に注がれる。 彼の手がウエストのあたりから滑るような背中にかけて滑っていく。 美の化身のような肢体に、他の客から羨望の溜息が漏れる。 再び点火された性感に亜紀は飲み込まれていった。 絶妙な小休止で、性感を制御されてしまい彼女は完全に主導権を失ってしまった。 一瞬他者から見られている羞恥心が芽生えたが、彼の愛撫でそれさえもスパイスとして燃えさかる。 不意に右のバストトップを吸われた瞬間、彼女は軽く逝ってしまう。 「あん すごいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 祐司は予定通りの行動に出る。 コースアウトしそうな彼女の快感をいったん引き戻して、彼が制御できる範囲に押し止める。 決して焦らす意図は無い。 もっと深淵に彼女を導くための準備に過ぎない。 ピーク門前の中断で間違いなく不満だろうが、余韻で彼女はまだ上気して放心状態だ。 彼女の視点が落ち着きを取り戻そうとする瞬間に、自身の膝の上に彼女を引き寄せる。 予想通り彼女はなすがままだ。 「頂きますぅぅぅぅぅ」 手早く彼女のガウンを剥いて裸身を晒す。 惚れ惚れするような肢体で思わず撫で上げる。 目の前にはプリンと実ったおっぱいがある。 我慢しきれずに吸い付くと、彼女の肢体が痙攣した。 口内には不意にほのかな甘味を感じる。 「おっおぉぉぉぉぉぉぉぉお乳か！！」 不意に思い出す。 彼女はまだ乳飲み子がいたはずだから、母乳が出るんだ。 感動がこみ上げる。 母乳なんて亡き妻亜弥子が紗弥が生まれて授乳している頃、無理矢理横から吸って以来だ。 夢中で吸ってしまう。 亜紀 「いやぁぁぁ だめぇ そんなぁ」 亜紀は焦りまくる。 凌や徹に吸われてもこんなに感じることないのに、背筋に電気が走るような性感が駆け抜ける。 「なにが 私の身体に起きてるの？」 「あん あん だめぇ なんかこれ」 「怖い 感じる過ぎる あたし 今日変」 「あひぃ あん」 不意に身体が持ち上げられると、秘部におっきい堅いものが圧迫してくる。 身体を自ら支え切れないので、自らの体重がもろに掛かっていく。 ぐっと花唇が口を開くとメリメリと体内に鳴り、膣内を押し広げながら熱い桃亀が押し入ってくる。 想像以上の圧迫感であり、内臓が逃げ場を求めて突き上げてくるので、一気に息苦しくなる。 自身が女なのだと思い知らされる瞬間だ。 男に体内に侵入されると女は自分が自分で無くなる。 生物学上の「メス」になってしまう。 必死で身体がドスンと落ちないように彼の身体に縋り付く。 あまりの大っきさに狼狽える。 しかし大洪水となっている膣は潤滑快調で、本人の意思に反して桃亀を飲み込んでいく。 ぷるんと桃亀が飲みこむと、そこからは一気に挿入されてしまう。 ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥンという体内を突き上げる衝撃に、子宮が歓喜の声を上げ強い性感が襲ってくる」 思わず声が漏れて、エビぞりに身もだえてしまう。 「あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」 そこに再びバストトップ吸われるので、もはや一方的に炎上させられていく。 容赦なく背筋と脇を絶妙なタッチで愛撫される。 気が狂いそうな性感の嵐が吹き荒れる。 思わず逃げたくなるが、正対座位で貫かれ背中はクッションで支えられているから掴めるものは彼の身体しかない。 縋りつくとますます桃亀が深く押し入ってくる。 逃げ場は無く、彼の腕の中で喘ぎまくるしか残されていない。 まだピストン攻撃もされていないのに、もはや絶体絶命崖っぷちだ。 ここまで完璧に男性に性的に支配された経験は無いかもしれない。 いや女性にも無いかもしれない。 ソフトタッチとスローペースで、完全に女性の性感バイオリズムをトレースしているかのような恐ろしいほどのテクニックだ。 凶暴な桃亀はまだ息を潜めているのが不気味だ。 その対比が余計に彼女を狂わしていく。 祐司は神戸に来た頃はここまでのテクニックを持っていたわけで無い。 愛する姪っ子郁美、敬子、悠希、そしてなにより愛する彩佳との充実した性生活で、その資質を開花させたのだ。 もともと女性に対する尊敬念と愛情が誰よりも強く、彼女たちが悦べば悦ぶほど幸福を感じるタイプだから、常日頃彼女たちの反応を注意深く学んでいたのだ。 そして自然と女性の性感リズムをトレースする技量を身につけたのだ。 ある意味、至高の色事師となっていたのだ。 彼はオーガズムを超えてアクメを極めるように、慎重に彼女の肢体を慈しむ。 定期的に痛いほど肉棒を締め付けてくる。 彼女の肢体が燃えさかっていく様が楽しくて仕方が無い。 ピストンしたい男の欲望がこみ上げるが、桜色に染め上がった見事な裸身は究極の美の化身であり、それを残さず食べ尽くす時が来るのを待つ。 巧みに腰の動きにひねりを加えて、彼女の中をかき混ぜる。 もうそろそろ肢体のあらゆる部分が活性化し鋭敏化しているはずだ。 裸身は桜色に染め上がり、全身から発汗していく。 血液が熱くなり急激に体温がヒートアップしていく。 唐突に彼女の肢体に連続した痙攣が襲う。 「きたぁ！！」 一気に彼女の肢体を巧みな腰使いで突き上げる。 パゥプップパァァァン♪♪パゥプップパァァァン♪♪ パゥプップパァァァン♪♪パゥプップパァァァン♪♪ 「ぬぁっあぁぁぁん いひふっ あんあん」 「いや いくぅ いひぁん あん」 パゥプップパァァァン♪♪パゥプップパァァァン♪♪ パゥプップパァァァン♪♪パゥプップパァァァン♪♪ パゥプップパァァァン♪♪パゥプップパァァァン♪♪ パゥプップパァァァン♪♪パゥプップパァァァン♪♪ 「ひっぃ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」 亜紀は意識が跳んでしまった。 なのに肢体はオーガズムを食らいつくし、さらなる高見を求めていく。 祐司は亜紀の後頭部を優しくフォローすることを忘れない。 クッションをこの時のために用意していたのだが、激しく痙攣して後ろに仰け反る肢体はどのようになるかは予測不可能なところがあるからだ。 彼女を傷つけるような事態になったら、盟友である田原氏に会わせる顔が無い。 ベットではなく、このような場でアクメを極めさせる以上、男にはそれに見合った責任と技量を要求する。 周囲のカップル達は繰り広げられる情景に圧倒され釘付けであった。 彼らはリョウ（祐司）がここの常連で、凄い有名人であると知っていた。 毎回とんでもない美女を連れてきて、見たら二度と忘れられないような情景を繰り広げるものだから、彼が現れてからはそちらが気になって仕方がなかった。 男達は覗き見感覚で興奮してるだけであったが、女達はリョウ（祐司）の所作が理想的なものだと本能的に感じて強く惹かれていたのだ。 そしてパートナーの男性とこうも違うのかと、やや失望に近い感情を抱きながら秘部を濡らしていた。 興奮が限界に達しつつある男達はパートナーの女性達に縋り付く。 理想とは程遠いが、自身の性的高まりで彼女たちの現実的な妥協が生じる。 店の女性スタッフ達もリョウ（祐司）が気になって仕方がないが、一応顧客との店内の情交は禁止されているだけに繰り広げられる情景はもはや拷問に等しかった。 しかし女は駄目と言われると余計燃えてしまう生き物なので、秘部はみな濡れ濡れである。 もちろんこういう店であるから、スタッフと言っても女である以上は興奮することはあるから、下着には吸水性抜群のおりものシートは用意済みである。 それでもリョウ（祐司）が来店したときは、スタッフ専用化粧室に通ってしまう彼女たちであった。 神戸の夜は大洪水であった。 つづく |
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| 2021年1月31日掲載 |
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