ずっと愛してます３
羅衣 作
第58話　転進２


　村西薫は、次第に積極的になってしまう。
　工藤一人(かずと)は余裕なのか、意図的に焦らしているのか、分からないが実にゆっくりなのだ。
　彼のキスは情感たっぷりで、すっかり彼女は準備オーケーなのに一向に服を脱がしてこないのだ。
　神戸での経験が無ければ彼女はそれはそれで満足しただろうが、もう女の花びらは開いているからそこで踏みとどまれない。
　はしたないと自ら思う意識もありながら、もっとして欲しい気持ちが優る。

　一人は戸惑う。
　プロポーズしたばかりだし、４年間のブランクもあるし、焦ってガツガツして彼女を傷つけたくなかった。
　やっと自身の気持ちが彼女に通じたのだ。
　一時の肉欲だけで全てを台無しにしたくない気持ちがあるし、肉欲で自分を見失うほどもう若くない。
　彼は彼女を真剣に人生のパートナーにしたいと思っているからこその自制だ。
　もちろん夢にまで見た肢体が腕の中にある。
　彼自身もキスで肉欲は限界まで高まってる。

　薫は彼の優しい瞳で全て察した。
　薫とて大人の女だ。
　自分を愛してくれている男性が、どれほど自分を気遣ってくれているかを察する洞察力は身につけている。
　彼がどういう気持ちで４年前に自分を送り出してくれたのかを改めて知った。
　彼はあの頃から自分をこれほど愛してくれていたのだと知った瞬間だ。
　ふと成田空港で、彼が自分を見送ってくれたあの日の状況が走馬燈のように蘇る。
　もし自分が逆の立場だったら、どうだったろう。
　間違いなく引き止めてしまい抱き締めていただろう。
　その時の彼の切ない想いを思うと、不意に涙が溢れ出す。

一人　「む？　薫どうした？」
薫　　「一人さん　ありがとう　ごめんなさい」
一人　「なに？」
薫　　「４年前　成田空港に　来てくれたでしょ」
一人　「ああ　あの時は　今だから言うと辛かった」
薫　　「ごめんね　わたし自分のことで一杯一杯で」
一人　「いや　あの時は　俺の選択だよ」
薫　　「ごめんね」
　　　「ただいまぁ」
一人　「お帰りなさい」

　彼の心配そうな表情から一転少年のような笑顔が戻ってきた瞬間、薫は弾けた。

薫　　「いいの　お願い　抱いてぇ」

　その瞬間、一人の愛情は破裂した。
　薫の首筋にキスする。
　そして手慣れた手つきで彼女の服を脱がしていく。
　負けずに彼女も彼の服を脱がしていく。
　こういう時は自身が身につけている服がじれったい。
　ワンピースを選択しなかった自分に後悔する。
　でも２人はキスを止められないし、一瞬でも離れたくない。
　２人の初めての共同作業がお互い服の脱がしあいだ。

　お互いに溢れ出す肉欲に、もうなにが起こっても止まれない。
　ブラがスルッと床に落ちた瞬間に、彼女は女豹と化した。
　彼をベットに押し倒した。
　ストッキングを履いてこなかった自身の選択に満足しながら、もう自身の体液でグショグショになったパンティ脱ぎ去った。
　こればかりは恥ずかしくて知られたくなかった。

　彼女の奇襲に狼狽える彼にかまわず彼のトランクスを無理矢理脱がす。
　彼女の眼前に決して巨根ではないが、なかなかの逸物がそそり立つ。
　ある意味安堵共に、彼女は迷うことなくパクついた。
　正直彼女は巨根が苦手だ。
　あの吐き気を伴う突き上げは、好きになれない。
　銜えた逸物の先端から独特の粘液が溢れ出す。
　たっぷり４年間のお礼の気持ちを込めてフェラチオする。

　一人は歓喜に包まれる。
　愛する女性に分身をフェラチオされる幸福感は彼を飲み込んでいく。
　丁寧に亀頭を舐め上げられると、思わず吐息が漏れてしまう。
　射精感もこみ上げてくるが、あまりの気持ちよさに身を任せてしまう。
　大好きな彼女の唇に分身は飲み込まれ、可愛い舌がいやらしく巻き付き這いずり回る。
　夢に見たような情景だ。
　もう我慢できない。
　彼女を逆体位で跨がるように促す。

　彼女は秘部は大洪水で体液が太ももまで伝っている感覚を自覚したが、もはや自身の味と匂いを彼に知って欲しくなっていた。
　なので迷うこと無く彼の顔に跨がって全てを晒した。

「これがあたし　見て　舐めて　匂って」

　プゥゥゥゥンとエッチな匂いが一人の鼻腔に広がる。
　目の前には綺麗な桜色の花びらが濡れ濡れになって広がっている。
　エッチな彼女だが、それほど遊んでないと思うと不思議な安堵感がある。
　夢に見た蜜壺だ。
　夢中でむしゃぶりつく。

　分かっていてもクリニングスされると背筋に電気が流れるように感じてしまう。
　もともとセックス経験は豊富とはいえない脆さが露呈してしまう。
　自身の性感に飲まれてフェラチオが疎かになり、遂に倒れ込んでしまう。

　直ぐに彼に見抜かれる。
　彼は歓喜して体位を変えてくる。
　一方的にクリニングス出来るように彼女を仰向けに倒し、無防備な両脚の間に陣取る。
　ひとしきりじっくりと彼女の味を楽しむ。
　だが彼女の肢体がすっかり出来上がっていることに気づく。

　もう既に彼自身も繋がりたくて仕方なかったし、すっかり上気してほんのり桜色に染まった彼女の顔が艶めかしい。
　おっぱいをまだ楽しんでいないのが心残りではあったが、とりあえず繋がることにした。
　正常位でのし掛かり分身を蜜壺にあてがうとヌルヌルして超気持ちよい。
　クイと腰を落とすと、蜜壺は開いて分身を飲み込んでいく。
　一番男が楽しみにしている感触を楽しむ。
　夢に見た白い肢体を貫く感触に酔いしれる。
　入れると同時に彼女の表情と漏れる声に、愛している女をやっと抱いているんだと実感する。




　瑠璃子は夜７時半頃に「星の○東京 」に戻った。
　もう１人の気かがりだった亀梨弥生が、既にお茶の間ラウンジで待っていた。
　彼女は幼少の頃からいつも身近にいてくれた存在で、ある意味母親であり姉の様な大切な人だ。
　祖父ゼウスに無断で神戸訪問を強行したことで、結果的に彼女を危険に晒してしまったことを悔いていた。
　瑠璃子は人目も憚らず彼女に駆け寄って抱き締める。

瑠璃子　「弥生さん　大丈夫ぅ？」
弥生　　「お嬢様　申し訳ありません」
　　　　「わたくし　わたくし」
瑠璃子　「ごめんなさい　私のミス」
　「まさか　祖父まで」
　　　　「あなたに手をかけると予想しなかった」
弥生　　「いえ　お嬢様は悪くはございません」
瑠璃子　「あなたは　いつもそう」
　　　　「いつもいつも　そうやって私のことばかり」
弥生　　「お嬢様・・・・・・」
瑠璃子　「ちょっと　お腹すいちゃったから」
　　　　「おそば　食べようか」
弥生　　「はい」

　弥生は瑠璃子の自然体が嬉しかった。
　もう仕えて２６年になる尊敬する主人だ。
　弥生は執事エリート一族出身であったのだが、わずか１０歳の時に生まれたばかりの瑠璃子の乳母として任命された。
　家系専門が違う異例な指名であり、更に前例がない若年で乳母資格をまだ得ていない段階での強引な任命であったが、乳母の知識も学びながら懸命に役目に邁進してきた。
　そのため一緒に成長してきた分身でもあった。

　だからこそこのような事態になっても、多くの言葉は必要としない。
　身体から染み出る淫欲の色香を気づかれて、ゼウスに犯されてしまった自分に後悔がある。
　瑠璃子はその気持ちすら、そばにいるだけで全てを分かってくれる。
　右のほほを伝う涙を彼女の暖かい手で拭われながら、改めて自分は幸せなのだと実感する。

　ゼウスとのことはそれ程ダメージはない。
　九条家に仕える女であれば、大なり小なり起こりえることで承知していることでもあるからだ。
　むしろその原因になったことに苦しんでいる。
　教育を受け押さえ込むように訓練した淫欲が抑えられなくなっている自分が怖い。
　完全に頭と心、身体が分裂している状態に陥ってしまった。

　つけ麺タイプの冷たい肉蕎麦しかない大人の隠れ家風の立ち食いそば屋に、閉店間際の駆け込みで間に合う。
　こういう時だからこそ、傍に寄り添って居てくれる瑠璃子の存在が嬉しい。
　４年前にヨーロッパに赴任する際に、瑠璃子に同行しなかったことを今も悔やんでいる。

　家族を作った彼女を気遣って日本に留まるように勧められた時、葛藤したが２人目の子を宿していたので、その言葉に甘えてしまった。
　ラー油入りの付け汁がピリリッと滲みる。
　今回のことも、その時の甘えが招いた失態だと認識がある。

　あの神戸で出会った森川武史という若者に、彼女は完全に屈服してしまい彼の女になってしまっていた。
　頭では駄目と思っても肢体と心がもはや陥落してしまっていて、もはや彼とのセックスが忘れられない。
　呼び出されると無意識で彼の元に行って抱かれてしまう。

　乳母という教育を受けた女は男に性的に屈しないプロでもあるし、まして弥生は最優秀と評価された乳母だ。
　いざとなれば自らを性の生け贄として犠牲にして、性的暴力から保護対象を守れるプロでもあるのだ。
　だからこそ容姿端麗な女が必須条件なのだ。

　にもかかわらずあの若者は、そんな弥生を易々と食らい尽くした。
　本質的に女は入れられる性だけに、肢体に侵入される時点で不利な立場だ。
　挿入された時点で身体だけでなく、精神的にも侵食されやすい。

　だからこそ乳母も風俗嬢と同じく、いざとなると心を凍結して全ての感情の流れを遮断することで防衛する。
　性的な快楽を分離してやり過ごすことで、男に精神的に犯されないようにするのだ。
　これを突破されることは希だし、仮に突破されても時間で回復するための訓練もしている。

　武史は弥生が防衛することも一切許さず、肢体も心も食べ尽くしてしまったのだ。
　こんな技が可能な男は、限られた男達しか存在しないはずなのだ。
　若かりし健二ですら弥生の心も奪えなかったのだ。
　ただ今回の破壊力は伝説とされている「淫魔導師」の域に達しつつある証拠だと思う。

　瑠璃子は自らの判断ミスが招いた事態を放置しておけない。
　あの亜紀の弟、武史の正体を知っていれば、先日の行動はやってはならないものだった。
　弥生には落ち度は全くない。
　今思えば瑠璃子の行動は軽率でしかない。
　郁美の秘蔵っ子という程度の認識しかなかったが、それだけ亜紀と郁美の存在感が大きすぎたこともある。
　それ以前に彼女自身が健二に意識が行き過ぎて、大局が見えていなかったことも原因として大きい。

　本来であれは郁美と亜紀に助力をお願いすべき事態だと思うが、郁美は妊娠中で迷惑かけられないし、亜紀はゼウスとの面談を控えて現在は新人弁護士研修会参加中で難しい時期だ。
　といっても弥生の状況は一刻を争う。
　このままでは彼女のプライベートは破綻する。
　抱かれれば抱かれるほど彼女はもっと重度に侵食されていくだろう。
　やっと精神的に落ち着き無邪気にそばを頬張る弥生を見つめながら、瑠璃子はある覚悟を決めつつあった。

「ごめんなさい　お爺様」
「わたし　彼に会う」
「わたしの宝物　弥生はわたしが守らなくてどうする」



　

　武史は京王井の頭線「下北沢駅」南口前にいた。
　いつもここで亀梨弥生と待ち合わせして、日に日に膨れあがる肉欲を満たしていた。
　だんだん頻度が増えて、今では週に３、４回という濃厚さだ。
　無理に強要はしておらず、誘えば来てくれるからつい甘えてしまう。
　もはや環が嫁として来てくれるまでの半年は、弥生の存在無しでは身体が持たない状態だ。

　橋本成美は研修や授業が混んできて、月に数度しか会えない。
　毎週末は環が来てくれるので大満足なのだが、平日が我慢できない。
　毎日たっぷりしないと、授業に集中できないのだ。
　だから弥生と会えない日の翌日が危険な状態に陥る。
　弥生の負担にもなるから、もう１人捜そうかと真剣に悩んでいたが、そうそう彼が認める女性はいない。

　いつも遅刻しない弥生が来ないから、そわそわしてしまう。
　しばらくすると凄い美女がこちらに歩いてくる。
　思わず目で追ってしまい、目が離せなくなる。
　下北沢では普段から綺麗な女性を見かけるなとは思っていたが、彼女は別格だ。
　唐突に目線が合う。
　彼女は目線を外さないから、こっちが動揺して目線外してしまう。

「えっ！！　なに！！　なんで！！」
「えぇぇぇぇぇぇこっちにくる」
「俺なにかした？　まじ？」

瑠璃子　「こんにちは　森川さんですか？」
武史　　「へっ？　はい　そうです　こんにちは」
　　　　「って　どなたですか？」
瑠璃子　「九条瑠璃子と申します　初めまして♪」
武史　　「おお　あなたが！！　なるほど」
　　　　「これはご無礼　失礼しました」
　　　　「森川武史　と申します」
瑠璃子　「亀梨弥生の代理で　参りました」
武史　　「えっ？」
　　　　「彼女に　なにかあったのですか？」
瑠璃子　「はい　でも事件事故でないからご心配なく」
武史　　「はて？　それでは」
瑠璃子　「ここでは　お話ししにくいから」
　　　　「いつものとこに　連れって下さる？」
武史　　「えっ？　良いのですか？　ホテルですよ」
瑠璃子　「ええ　お気になさらないで」
武史　　「そう　分かりました」

「むふふ　なんだろう　まじかぁ」
「すげぇ　良い匂い　なんか郁美姉さんみたいな」
「まさか　弥生さんの代わりに　むふふ」
「美味しそう」

　３分ほど歩くと駅近のホテル「アンドレ下○沢」に着く。
　武史は迷うことなく彼女の手を取ると、さっさと連れ込んでしまう。
　正直、昨日弥生と会えず爆発寸前なのだ。
　もう遠慮なく彼女を頂く気満々だ。

　彼は瑠璃子の名前は知っても、そもそも詳しい事情や人間関係は全く知らない。
　姉の亜紀も、郁美も、そういったことはなにも教えてくれない。
　せいぜい環から毎週断片的に話を聞く程度で、女の勢力図など全く興味ない。
　郁美が遊びに来てくれる情報以外記憶に残らない。
　学業優先ということで配慮されているのだろうが、あまりに遠隔地にいるから致し方ない側面がある。
　
　しかしその状況の中、彼の資質「淫魔導師」に覚醒しつつあり、無意識に女を引きつけるオーラをだだ漏れにしつつあった。
　コントロールしてくれる筈の郁美は身重になり、彼は放置状態になり、純粋に本能のまま肉欲だけ肥大化して女達にとっては最も危険な存在になりつつあった。


　瑠璃子は彼に会った途端、ちょっと腰が引けた。
　しかし動揺を見せないように、足を踏ん張る。

「さすがだわ　尋常じゃない」
「やはり彼は　淫魔導師に覚醒し始めてる」
「女を食らい尽くす凄いエネルギー感じる」
「怖いけど　避けてて通れない」
「このままでは　弥生さん失っちゃう」
「亜紀さんと郁美さんは　今は頼れない」
「私が彼を受け止めて　制御するしかない」
「お爺様　私を守って」
「そして本当の私になるには　彼しかいない」

　白い革製クッション状の装飾され、ど真ん中にドーンとベットが設えられた部屋だ。
　彼に「いつも通りで良いよね」と言われて、安易に返事してしまう彼女はしまったと焦るが手遅れだった。
　背後からあっという間に押し倒される。
　制止しようとするが、あっという間に唇を奪われる。
　弥生に注意点聞いていたのに、大失敗だ。

「えっえぇぇぇ　まだなにも話してない」
「なんでぇぇぇ　手早っ　あっ　そんな」
「嘘でしょ　あっあぁぁぁぁぁん」

　半ばレイプ状態なのに、キスが絶妙で愛撫が上手い。
　既に淫欲に目覚めている肢体が燃え始めていた。
　人ごとのように思う。
　彼は息をするように女を食い尽くす淫魔導師なのに、自分はのこのこと歩いてきていとも簡単に捕らえられてしまったのだ。
　抗おうと動こうが全て彼が先回りして、ますますがんじがらめに捕らえられていく。
　そして流れるように衣服をはぎ取られていく。

　下腹部に当たる巨大なものが気になって、もはや無抵抗になってしまう。
　健二と全く違うタイプだが、愛撫と蕩けるようなキスが絶妙で、今までにない期待と興奮に包まれていく。
　不意に視線を感じて目を開けると、彼が少年のような笑顔で彼女の瞳をのぞき込んでいた。
　キューーーｩンとした途端、彼女も微笑んでしまう。

　瑠璃子が生まれて初めて男性に、無防備に心の扉を開けてしまった瞬間であった。
　その隙を彼は見逃さない。
　背筋と脇腹が痛いほどキュッと抱き締められて、濃厚なディープキスで彼女を攻略した。

「いただきまぁぁぁぁぁぁぁぁぁす！！」


　武史は嬉しくて堪らない。
　間違いなく郁美と同質の女性で、同じ匂いがする。
　キスすると同じように活力が沸き立つ。
　ご馳走にむしゃぶりつかずにいられない。
　瞳が妖しくゆらゆら揺れていて、もう彼女に殺されても後悔しないと思ってしまうほどだ。
　夢中でブラジャーを脱がしていく。
　眼前でぷるぅんと豊かなおっぱいが弾け出す。
　感動しむしゃぶりつく。
　決して遠慮しない。
　彼女は僕のものにすると決意した。

　瑠璃子は為す術もなく一方的に犯されていく。
　おっぱいを好き放題に吸われたかと思うと、ソフトタッチでおっぱいを揉みしだかれ、ウエストから腋の下まで舐め回される。
　不意にパンティに手が侵入してきて、遠慮無しに花園をまさぐられていく。
　絶妙な按配で彼の脚が入ってきて、両脚を割られてしまい、その隙に蜜壺を探り当てられてしまう。
　お豆ちゃんを軽く擦られるだけでで、腰が浮いてしまう。
　
　もう蜜壺からは恥ずかしいほど蜜が溢れ出して、もう大洪水だ。
　手淫だけで逝ってしまいそうになる。
　指が蜜壺に浅く侵入してきて、彼女をからかうように辱める。
　隠微な湿った音が部屋に響く。
　彼女は男にこのように辱められた経験がないので、狼狽えるが気持ち良さに飲み込まれていく。
　そもそもオナニー経験無いのだ。

　強い性感の波が荒れ狂い意識が朦朧としてくる。
　無意識に喘ぎ声が漏れてしまう。
　屈辱感が広がるが、次第に彼の指の動きに期待してしまう自分に気がつき戸惑う。
　ハッと気づくと、いつの間にか彼もパンツ一枚になっており、逞しい腕に抱き締められていた。
　為す術もなく弄ばれる。
　不意に指が深く蜜壺を犯してくる。
　絶妙の振動と共に無防備なＧスポットを犯される。

「あッ！！ああァ・・・あはァぁぁ♡あああん！」
「そんなぁ　イっイクッ・・・イッちゃうっ！！」
「イっちゃうのぉおお！！」
「あっ・・・・・・・・・・・」

　肢体が小刻みに痙攣し腰が浮いて逝ってしまう。
　女神の手淫による初逝きを、目覚めつつある淫魔導師は吸収していく。

　無意識に漏れる彼の笑みが部屋を支配していく。

　
つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2021年2月20日掲載
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