ずっと愛してます4
羅衣 作
第21話　夫婦交換２


　大輝は思わず彩佳をギュッと抱きしめていた。

「あぁん♡」

　男と女は、いつもボタンを掛け違う。

　一番冷静に場を見ていた彩佳すら強く抱きしめられて大輝に求愛されたと勘違いする。
　女の摩訶不思議なところは頭で考えていることより肢体的な刺激に敏感過ぎるというところだろう。

　大輝の身体は嫉妬の炎で悲鳴を上げていたのに、「やめろ」の一言が出ないという自己矛盾の塊だ。
　嫉妬の臨界点に達すると逃げ道を求めるのが男という生き物で、目の前の女体に縋り付くしか残されていなかっただけだ。

　もともと彩佳は大輝に興味津々で、実は憧れにも似た感情を持っていただけに１度火がつくと止まらない。
　ソファに座った夫以外の男に跨がり、正対してそのままダークグレー色のニットセーターを大胆に脱ぎ捨てて上半身下着姿になってしまう。
　ずっと美咲のことばかり見ていた大輝も、眼前で露わになった胸の谷間に目がいってしまう。

　祐司は妻の大胆行動を目撃して、一瞬怯む。
　自分は可愛い若妻に何をさせようとしているのだろうと急に自責の感情が膨らんでくる。
　眩しいまでの白いブラジャーが余計に扇情的で、あのバストは俺のだと嫉妬の感情に身を焦がす。
　その視界はもうセックスモードになった美咲にキスされて塞がれてしまう。
　
　大輝は再び美咲の状況を見ようとしたが、彩佳が抱きついてきて彼女の胸の谷間に顔を埋めるような形になってしまう。
　鼻腔に広がる発情した女の香りが広がる。
　数年ぶりに嗅ぐ妻以外の香りに男の本能が目覚める。
　彼女の胸元に思いっきり顔を埋める。
　すると息苦しいほどだった胸の痛みが嘘のようにスゥーと和らぐ感覚に驚喜する。
　手慣れた手つきでブラホックを外して、目の前の乳輪にむしゃぶりつく。

「あっあはぁん♪♪」

　妻の声に反応してしまう祐司。
　郁美健二夫妻の時とは全く違う感情のうねりに動揺する。
　こんな気持ちは初めての経験だ。
　ハッと妻がテレビを見ていた時の何気ない言葉思い出す。
　妻は俳優「斎○ 工」が呆れるほど好きだ。
　１度からかうつもりで、「斎○ 工」に離婚して俺と結婚してくれって言われたら、どうする？と言ってみたことがある。
　妻は即答した。
　その一言にかなり傷ついた祐司。

　ふと我に返る祐司。

「俺は嫉妬しているのか　こんな気持ち初めてだ」

　その目線の先で大輝がズボンのポケットからピンク色のものが入った袋を出していたのだった。

「あれは・・・・・・・・・・・」
「うぐぅっ」

　桃亀に強い快感を感じて目線を下げると、いつの間に下半身を剥かれて美咲がペロペロしている真っ最中だ。
　得体の知れない感情のうねりが肉棒に流れ込んでいているようで、キンキンに硬くそびえ立っている。
　美咲は夢中になって楽しんでいる。

「あっ！！　あぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

　急に響き渡る彩佳の声に祐司は驚く。
　ビーーーっと振動音が湿った音ともに響く。
　ハッと視線を彩佳達の方に向けると、大輝の右手が彩佳のパンティに侵入している。
　明らかにピンク色のローターを大事な部分に押し当てられている。
　戸惑いと経験したことが無い刺激に思わず声が漏れてしまう様だが、恥ずかしいのか彼の首筋に顔を埋めて声を抑えようとしているようだ。
　

　祐司は愛妻の初めて目にする痴態に大興奮だ。
　急に妻の身体にピクピク痙攣が走り、ローターの音がくぐもった感じで音が静かになる。
　大輝の右手がパンティから抜かれると、ローターの気配が消えている。

「えっ？　マジか！！」
「ローター入れられてしまったのか？」

　妻が仰け反ると大輝が楽しそうに肢体を支えている。
　ピクピク痙攣する妻にディープキスする大輝。
　もう妻は無我夢中で応えている。
　大輝の左手には緑のローターが握られている。
　
「こいつ　いくつ持っているのだ！！」

　大輝はお構いなしに妻の乳首に新たなローターを当てていくと、妻が堪えきれずに絶叫する。

「いやぁぁぁだめぇぇぇぇぇあっあぁぁぁぁぁ！！」

「うふふふ」

　笑い声がするから視線を下げると、美咲が微笑んでいる。

美咲　「大輝って　ローターの達人なの」
　　　「彩佳　どこまで耐えられるかしら」

　祐司が言葉を発する間もなく、いつの間にか全裸になった美咲が真正面から跨がってきてベットに押し倒される。
　妻の様子を見たいが阻止される。
　ニュルッと桃亀が女肉に包まれて、超気持ち良い。
　
「面白い！！　俺たち夫婦は　そんなことでは」
「負けないぞ！！」
「美咲　俺は彩佳を愛してる」
「そして　君は俺の女だ」

　豊かな美咲の美乳を下から鷲掴みにすると、猛然と腰をグラインドする。

「ひぐぅ　あっあん♡　あん♡　はあっあん♡　あん♡」
「すごぉい　あん♡　あっあぁぁぁぁ。。。。♡♡」


　突然漏れ聞こえてくる美咲の喘ぎ声に大輝は動揺してベットの上を伺う。
　妻が腰を浮かした瞬間に衝撃を受ける。
　噂に聞いていた祐司の巨根が想像していたものより遙かにデカく太いのだと知った瞬間だ。

　彼自身も平均以上の肉棒と自負していたのだが、天と地ほど違うからハンマーで殴られたようなショックだ。
　妻はそのデカチンに夢中で、もう夫である自分には全く興味が無い様子が伝わってくるから敗北感が凄い。
　意気消沈して呆然自失の大輝だったが、彩佳の囁きに救われる。

「大輝　好きよ」

　彩佳がキツく抱きついてくれるから、ハッとなる。
　ローターの強い刺激を耐えながら発してくれた言葉に感動する。
　ここ数ヶ月、仕事で行動を共にした際に示してくれた数々の好意は、自分を揶揄ってしていたのではないと今頃知ったのだ。
　いろいろ感じた違和感の謎が全て解けて、辻褄が合うのだ。
　不意に自分の鈍感さを恥じた。
　彼女とコミュニケーションしたいから、パンティに手を入れる。

　もう大洪水の秘部に苦笑いだが、ローターを抜き取りつつキスをする。
　彼女が強い刺激から解放されて大きく息を吐く。
　シャツを脱ごうとボタン外し始めると彼女が手伝ってくれる。
　彼女のスカートのホックとファスナーを下ろすと、彼女はベルトを緩めてくれる。
　もうお互い抱き合って確かめ合いたい。
　２人で一緒に立ち上がりスカートとズボンを脱ぐと、いきなり大輝はトランクスを脱がされてしまう。
　肉棒を晒されて気恥ずかしい。
　一瞬の戸惑いで唖然としていると、パクッと肉棒に食い付かれてしまう。

　不意なことで蹌踉めいて再びソファに腰を下ろしてしまうと、ベットでは愛妻が違う男のデカマラを楽しんでいる姿を目の当たりにする。
　妻の豊満なお尻が隠微にもくねり上下する情景を直接見る日がくると、妄想とは全く違う衝撃がある。
　背筋に経験したことが無い熱いモノが駆け抜ける。
　急激に膨れ上がる得体の知れない感情が、心をキリキリと締め上げていく。
　自分自身が如何に妻を愛しているのだと今更ながら思い知る。

　この数年間、妻は母親としての顔で生きてきたが、決して夫の前では女であることを疎かにしない意識の高い女性だ。
　それは子供が２人居る中でも、お盛んな夫婦生活が証明している。
　それは大輝が知る周囲にいた夫婦達とは違うのだ。
　妻は２児の母親でありながら怖いくらい男性にモテる女であり、正直心配で仕方がないのが本音だ。
　それなのに矛盾する自身の感情が膨らんでくる。
　美人でモテる妻を周囲の男達に晒し自慢したいのだ。

　妻は仕事に出るようになってから眩しいまでに輝きだして、幼児である子供達ですら「ママ綺麗」と言い出すほどだ。
　自身の劣情から妻が働くことをむしろ背中押した立場であったが、妻を送り出した環境は想定外にリスキーなものであった。
　まさか寝盗られモノＡＶの様な、本当にデカチン男が現れるとは思っていなかったのが本音だ。
　再び憐れに妻を寝取られて落ちていく恐怖が膨らんできて、ゾクゾクする得体の知れない感情が広がる。

　唐突に妻と視線が合い大輝は固まってしまう。
　不意に妻の顔に一瞬笑みが浮かぶと視線を外されてしまう。
　感情が落ち着かないうちに、ソファの上で引きずり下ろされて両足を持ち上げられてチンぐり返しの姿勢にされてしまう。
　唐突な出来事なので焦るが、両足をあっという間に持ち上げられて押されてしまい抗うことが出来ない。
　次の瞬間、想像もしてなかったことが大輝を襲うのだった。


　彩佳は高校半ばまで、いわゆる不良グループのメンバーであった。
　玲奈との運命的邂逅を経て人生を見つめ直した故に、同年代の男達からのウンザリするほど大人のオモチャで翻弄された性的な悪戯の経験者であった。
　だからローターなどの刺激には人一倍耐性を持っていたし、当時男達に逆襲してアナルバイブで圧倒する実はスケバンであった裏の顔を隠していたのだ。
　今でこそ会社員を経て起業家の後妻に大人しく納まっているが、猫を被っているだけだ。
　ローターの懐かしい強い刺激は、いとも簡単に彼女の本性を引き出してしまった。

　彩佳の手には、いつの間にか大輝から奪い取ったローターがあった。
　周囲の者達は彼女の顔に浮かぶ笑顔に気づいたらゾッとしただろう。
　迷うことなくローターを大輝の菊門に押しつける。
　びっくりして足をバタつかせる彼の隙を見逃さず、グイと力込めて一気にローターを挿入してしまう。
　絶句して固まる彼を尻目にグイッと中指の第二関節ぐらいまで押し込んでいく。
　次の瞬間、迷うことなくローターのスイッチを入れてしまう。

「ぐっぷっはぁうはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

　大輝は何か起こったのが理解できないまま絶叫した。
　経験したことの無い体内振動刺激に翻弄される。
　両足を下ろされて解放されるが、ソファに座っているからローターを抜くことが出来ないし、全裸になった彩佳が真正面から抱きついてくる。
　もう半ばパニック状態だが、自分の肉棒が異常にいきり立っていることに気がつくと、その肉棒が女肉に包まれている感触に心奪われていく。
　強い快感が彼の脳神経を狂わしていった。

　彩佳は男は体内から発生している刺激には憐れなほど脆いということを知っているし、それはどこかを研究済みであった。
　それは前立腺だ。
　アナルからロータを最適な深さに挿入し正対座位で彼が逃れないように拘束してみせたのだ。
　この刺激で勃起しない男はほぼ存在しない。
　あとは彼女がじっくり彼を楽しむだけだった。
　実はこの状態は彩佳の方も超気持ちが良いのだ。

　いわゆるバイブやローターなどの直接的な刺激が強すぎて、煩雑に経験すると通常のセックスに支障が生じるほど不感症ぽくなる副作用があるのだ。
　だから彩佳はそのような玩具とは適度な距離感を保って楽しめる境地見切った女であった。
　そのひとつがローターは男のアナルから前立腺に使うという逆転発想の方法で、実は微かに男の肉棒にも微振動が伝わって、これが実に絶妙な具合なのだ。
　これを1度知ったら止められないほどの絶妙な刺激なのだ。


　大輝はパニック状態だが、彩佳が抱きついてきて繋がっているから為す術がない。
　女性に好き放題ローターで弄んできただけに、自ら味あうと非情な振動刺激に閉口する。
　必死で声を出さないように我慢するが、恐ろしい振動は五臓六腑を揺さぶってくるのだ。
　次第に自らの身体に起きている異変に気がつく。
　恐ろしいほど肉棒が猛狂っているという現実だ。
　もし彩佳の柔肉に包まれ込まれていなかったら、膨張して破裂してしまうのではないかと思うほどだ。
　
　もう彼には余裕は微塵も残されていないが、辛うじて見苦しく声を出さないのは腕の中に縋る女体があったからだ。
　正直、アナルローター前立腺責めに耐えられる男は同性愛者指向の男性に幾らばかりか存在するだけであろうし、「会」の名だたる男達でも耐えられないプレイであった。
　そんな裏プレイを知る女は、遂に手に入れた好みの男を骨の髄まで食べ尽くす気満々であった。


　祐司は美咲の悪戯を粉砕してがっつり彼女を組み敷いて、種付けプレスの体勢に持ち込み蹂躙中だ。
　しっかり避妊具も整え万全の体制だ。
　不意に投げた視線に愛妻が違う男に跨がり、一心不乱に腰を振っている姿を目の当たりにする。
　その瞬間、経験したことがない得体の知れない感情がカーっと熱くこみ上げてくる。
　自分自身も他人妻と繋がっている真っ最中でありながら、狂おしい感情が全身に駆け巡ってくる。

　彼女達はそのまま祐司達が居るベットの反対側に縺れ合うように倒れ込んできて祐司は驚く。
　情熱的に唇を求め合う姿を見せつけられて、動揺が隠せない。
　自分で愛妻の痴態を見たいと、この会を催したのに身勝手な嫉妬の感情に打ち震える。
　愛妻は迷うこと無く違う男に見たこと無いような表情を見せて彼に跨がっている。
　愛妻はスロースターターだが１度火が入ると驚くほどエロい女だ。


　彩佳はローターのお陰で変なテンションだ。
　たかがオモチャと侮っていたが、不良時代の記憶を瞬時に蘇らせてしまうとんでもない破壊力だった。
　当時の彼氏に電マで弄ばれた記憶があるだけに、嫌って遠ざかっていたから油断していたのだ。
　お陰で大洪水だから、もう欲しくて堪らない。
　やや強引に再び彼に跨がった。
　肉棒を捕捉すると、蜜壺に誘導し躊躇無く腰を押し下げる。
　清楚な容姿ながら男前な性格でギャップが魅力の彼女だが、１度火がつくと手がつけられないほどに淫乱な女に化けてしまう。

　祐司との夫婦生活、「美あんず」の夫達との逢瀬を通じて、彼女はベットでは本性むき出しの妖艶な女に化けていたのだった。
　もう今では「美あんず」の代表的なメンバーの１人に挙げられるほどであり、「関西支部」では大注目されている若妻なのだ。
　ただ夫である祐司が凄すぎて、彼女に対して気後れしてしまう男達が多いから無風状態なだけだ。
　大輝は大好きな男優「斎○工」激似なだけに、もう彼女にすれば男優としていると疑似体験真っ最中だ。



　健二は、郁美から祐司彩佳夫妻の動向を聞いてしかめっ面を浮かべていた。

健二　「ちょっと」
　　　「達木さんは 美咲さんに深入りし過ぎだな」
郁美　「うふっ　まあねぇ」
健二　「おい　良いのか　彼盗られて」
郁美　「あっはぁっ　私は良い機会だと思ってるの」
健二　「はぁ？」
郁美　「叔父様と姪の関係　正さないとね」
　　　「いろいろあって」
　　　「叔父様には立ち直って欲しかったから」
　　　「でも　もう大丈夫　彩佳が守ってくれる」
健二　「ほう」
郁美　「なに？　不思議そうな顔」
健二　「いや　なに　なんか意外」
　　　「君から　そんな言葉聞くとは思わなかった」
郁美　「ふふ　健ちゃん　女は変わるのよ」
　　　「この子が　私のところに来てくれて」
　　　「女は母親になった時」
　　　「もう世界観一変するの」
健二　「・・・・・・・・・・・・・・」
郁美　「健ちゃんだけに　特別に教えてあげるね」
健二　「えっ？」
郁美　「妊娠中の女を侮ったら駄目よ」
　　　「自由に動けないけど　その数倍」
　　　「色んなこと見えるし　気づけちゃうのよ」
健二　「えっ・・・・・・・・・・」

　優しく微笑む妻に動揺が隠せない健二であった。
　数え切れないほどの女性を見てきた彼ですら、想像すら出来ない謎かけでもある。

　泳いだ視線が郁美の後ろにいた麻輝と合うが、彼女もつれない態度だ。
　麻里と直子という次世代の女の子達も、すっかり郁美に感化されて同調していて、困惑する男にはお構いなしにキャッキャッとはしゃいでいる。

　ふと若い女の子達が実は末恐ろしい存在なのだと改めて感じたのだ。

　彼女達は郁美達の保護下にいて徹のファンクラブのような存在でありながら、郁美達から隠し隔てなくオンナとして知識を吸収し続けて温室育ちしているのだ。
　まだ現役女子高生でありながら、もう健二から見ても立派なオンナぷりが際立っている。
　一般女性の３０代と同等に渡り合うだけの強かさも身につけているし、ベットの器量に至ってはもはや圧倒するだろう。
　なにより徹に愛されていると感じているから、仕草ひとつとっても自信に満ちあふれているのだ。

　郁美は徹を唆した結果の失敗で彼女達を犠牲にしてしまったと後悔を口にしていたが、果たしてそれはどうなのかと考えつつあった。
　確かに普通に結婚する人生が幸せとする概念で見ればそうかもしれないが、「美あんず」の夫婦達の人生は全く異質で真逆に近い状況だ。
　そして現在の彼女達は、同世代の女の子達が抱く不安や迷い、憧れは一切感じられず、もうオンナそのもので女としての現在を満喫しているのだ。

　ほとんど一般家庭の女子達だが、亜紀の寵愛もあって田原氏の社会的保護下で経済的にも特別扱いの対象なのだ。
　それは億万長者の子女を凌ぐ待遇であって、進学ひとつとっても金銭的制約は皆無なのだ。
　郁美が孤立気味だと心配していた直子も今では見違えるほど社交的になり、みるみる美しなって実は健二ですら気になってしまう美少女なのだ。
　普段は物静かな麻里も実は一番行動力があってなんといっても天才と言って良い程学業が飛び抜けていて、東大すら現役１発合格間違いなしと評判なのだ。

　弟子である徹が、その彼女達を独り占めしているという現実が改めて驚きであるが、それは愛妻である郁美が企んだ状況なのではという疑念が膨らみつつあった。

　そう推察する理由が彼女達の「美あんず」への浸透状況だ。
　涼子は亜紀の完全な妹状態だし、同様に麻里は敬子、直子は郁美にベッタリなのだ。
　ここに徹の実の妹、環が郁美の妹状態で健二も驚くほど成長が著しいのだ。
　その彼女が、なんと九条家嫡流だった武史と結婚するのだ。

　愛妻ながら郁美の影響力は気がつけば絶大過ぎるし、それは盤石の体勢で強化されていく一方なのだ。

「これは　ちょっと」
「とんでもないことになるかもしれない・・・」


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2021年8月29日掲載
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