ずっと愛してます4
羅衣 作
第31話　広がっていく波紋


　ベットの上で正対座位でずっと愛し合っている。
　薫は徹との一夜以来、この体位が大好きだ。
　行動派の彼女にとって自由になるのが好みだし、なにより男性との体格差でキスをするのが丁度良い距離感なのだ。
　徹が瑠璃子との関係を深めたことも複雑な感情を呼び覚ますことになっていた。

　彼女にすれば瑠璃子に徹を盗られてしまうのではないかというような不安もあったのは否定できないが、なにより瑠璃子が薫の望まない行動をするわけが無いという理解も同時にあって女心は揺れ動くのだ。
　そしてそれは懸念に過ぎず、こうして薫が癒やされる場を瑠璃子がちゃんと演出してくれたのだ。

　先程までの激しい交わりの残渣、肢体の芯に残る強い疲労感と共に未だ燻っている欲情が心地よい。
　彼と身体をまだ離したくないし、まだお代わりしたいのが本心だがら、しきりに彼をその気にさせようと甘えまくりだ。
　自分自身でも自分は変わってしまったと自覚が明確にあるし、ビックリするほど貪欲なオンナとなってしまったのだ。

　なにより夫、一人と結婚するにあたり、お互い仕事で疲れたからというキーワードで夫婦生活を断るのは禁止という約束していて、破ったら離婚という条件を決めることを薫が発言したことに現れている。
　一人にすれば想い慕っての結婚だし、商社マンとして夜の生活にはそれ相応の自信もあったから、安請け負いした流れだった。
　一人は結婚３日と経たないうちに、自分はとんでもない約束をしたのだと後悔することになる。

　薫は毎日求めてくるし、当たり前の様にお代わりを求めてくるのだ。
　幸いお互い出張も多いので毎日びっしりという訳ではないのが救いだが、一人の出張時に欠かさずあった夜遊びは仕事上の付き合い以外皆無になっていく。
　それほど薫の貪欲さは夫も驚くほどだったのだが、愛している妻がエロくてどんどん綺麗になっていくのだから文句など無くて、正直妻に夢中になっていたのだ。

　薫がベットで日に日にエロく進化した背後には、瑠璃子の意向を受けて指南する弥生の存在があったのだ。
　弥生は九条家代々執事を務める名家の出身であり、九条家乳母マスター認定者でもあるため、彼女の肢体と知識は九条家数百年に伝えられる夜伽のノウハウが全て刻まれている集大成なのだ。
　その結果、経験が浅い薫が、僅か数ヶ月ほどで「美あんず」主要メンバーもびっくり夜の天使に化けるのも驚くに値しないのだ。


　徹は薫の変貌ぶりに驚いていた。
　もうすっかりエロいお姉さんだし、激しく可愛がっても一緒に盛り上がってくれるし、限られた女性にしか開放しないリミッターを意識しなくても大丈夫だとの手応えがあるほどだ。
　郁美から女性を精神的に肉体的に壊さないように限界点を見極めるように教えて貰った結果、彼はどんなときでも相手の女性の状態に気を配っているし、たとえ射精寸前でも緊急停止して適切な対応が出来る精神力を身につけていたのだ。

　薫のあまりにエロいお姉さんぶりに、さすがの徹もセーブしていると圧倒されて逆に食べられそうな崖っぷちに立たされつつあったのだ。
　それでも徹は我慢する。
　そもそも女性相手に勝つだの負けるなどの考えなど無く、女性の信奉者としての精神的骨格が固まっていたのだ。
　徹には、妻の敬子と郁美への熱い想いがベースにあるから彼女達の意見も訊かずに自分は暴走していけないと自制心が揺らぐことがないのだ。

　社会人になって数ヶ月経つが、学生時代から経済人である凌をはじめとする大人と濃厚に関わってきた甲斐もあって、既に頭ひとつ抜きんでいた活躍をして評価を得ていた。
　同期に５名入社したのだが、もうリーダー的役割を担っているし、一番皆が入りたい設計部の配属も早々に決まっているほどだ。
　今までは学生に過ぎないことがコンプレックスであったが、社会人となったことが彼のモヤモヤしたものを解消したのだ。
　それは精神的にますます余裕を生む結果となる。


　さすがに連発３発は辛いが、もう薫は我慢ならない様子だから苦笑いだ。
　なんとか彼女を促してコンドーム交換は済ますが、あっという間に押し倒されて騎乗位に跨がられてしまう。
　女性の進化に男の方がついていけないな、などと冷静に考えながら、彼女の絶妙な腰使いにあっという間にセックス一色に引きずり込まれていく。

「うほぉ　うほぉぉぉ上手すぎぃ　ヤバい」

　グチュプフッパジュュュュパフッ♪♪
　ジュルプゥグチュプフッパジュュュュパフッ♪♪
　グチュプフッパジュュュュパフッ♪♪

　このままでは一方的に抜かれそうなので、反撃とばかりに手を伸ばして両バストを欲しいままに揉みしだく。
　巧みに中指と人差し指の間に、バイトトップを捕捉して適度に挟み上げる。
　彼女自身の腰の動きが途端に鈍くなる。
　チャンスとばかり両手の中指だけにして、絶妙なチカラ加減で美しいウエストラインを撫で下ろす。
　返す勢いでピンポイントにバストトップに両手の親指を押し当てると、ツルツルと転がしまくる。

　その瞬間、未だ深く咥え込まれている我が分身が強く締め上げられる。
　分身への締め付けが緩んだ瞬間にはすかさず腰を突き上げる。
　これを複数回繰り返すと、薫が力尽きてしな垂れ掛かってくるから、一気に押し倒すと体位を入れ替えて正常位に組み敷いてしまう。
　徹は女性が動物的に肉欲に溺れて身を委ねてくるこの瞬間が堪らなく好きだ。

「薫さん　僕たちの協奏曲は奏で始めたばかりだよ」




　環は怒濤の数ヶ月を過ごして、結婚したばかりの武史が週末不在がちなのが凄く不満だった。

　普通、結婚するだけでも多忙なのだが、今回は武史が九条という父親方の性に変わるというだけでなく、環も東京に引っ越すことが必要で、なおかつ短期大学に進学するというタイトな内容だ。
　進学は以前からの希望通り保育者に成りたくて東京家○大学短期大学部児童学科に進んだのだ。
　多数の専属スタッフがいて、いろいろと助かったが、もともと裕福な家の子女だし郁美達との交流でハイソな生活にも違和感がなかったのだが、それでも環境の激変は驚きでしかない。

　九条環の新生活は規格外だ。
　有名タワーマンションの最上階が新居だし、常に専属スタッフ達が数十人いる生活だ。
　短大への通学も環専属の車列が基本的であり、なにより車がロールスロイスファントムという女王様扱いの待遇だ。
　初めは恥ずかしくて仕方がないのだが、スタッフはみんな真剣だし、一緒にいて気の毒なほどプレッシャーをかけられている姿を見て、今では彼らのことを考えて行動を自重するほどになったほどだ。

　まだ一般人の視点がある環にすれば、起きることの全てに違和感が凄い。
　短期大学入学の際にも、大学総長をはじめ多くの方々に出迎えられて挨拶されたのだ。
　目上の大人達もやたら低姿勢だし、欲しいものは言えば１時間もしないうちに手元に届く生活だ。
　あまりのギャップに、次第に欲しいものも無くなり物欲を失ってしまった。
　残ったのは学業と夫である武史との生活だけだった。

　日常的に郁美と敬子と過ごしていた時間が、いかに自分にとって大切な時間だったのかと思い知る。
　もちろんテレビ電話などで毎日何度もやり取りしているが、やっぱり女同士直接話す時間には遠く及ばない。
　あれほど愛してやまない武史と結婚したのに、敬愛する先輩女子との絆の方がむしろ大きいのだと思い知ったのだ。
　頼りにしていた瑠璃子がオーストリアから数年ほど帰ってこないことも計算違いで痛手であった。
　佳子とは年齢が近く、お互いまだ競争意識が抜けず、今少ししっくり関係が上手くいってないのが現実だ。

　平日は学校があるから問題ないのだが、やはり週末となると時間を持て余す。
　初めは家の掃除などしていたのだが、してしまうと掃除スタッフが九条家本家から叱責される事態が発生して驚いて、各担当スタッフがいる分野には手を出さないようにするしかなかったのだ。
　武史は学業が忙しくて、週末でも頻繁に不在が多いので若い環にすれば不満だし、彼のそばには同級生の愛人である橋本成美が居るのが気に食わない。
　次第に殺意に近い感情が芽生えてくるが、郁美から考えがあるからと諭されて我慢している状態だ。

　もうタワーマンション付属ジムしか発散の場所がないのだが、ただでさえ新体操で鍛え上げたボディがますます磨きがかかるから、漂う色香は爆発寸前だ。
　もちろん容姿端麗の美女が１人でジムにいれば、目立たないわけがない。
　イケイケのＩＴ系社長などが近寄ってくるが、厳つい彼女専属のジムスタッフがどこからか現れて威嚇する。
　だからつまらない毎日だ。
　満たされない若い欲望はどす黒く膨れ上がり、次第に自分を放置するとどうなるか驚かしてやれという対抗意識が芽生える。
　ただ浮気相手が九条家から抹殺されかねないから自重しているに過ぎない。

　もちろん彼が帰宅していれば毎日夫婦生活は充実しており、そういう不満では無いのだ。
　週末フリーな時間に一緒に過ごす時間が少ないのが不満なのだ。
　女が幸福を感じるのはセックスだけではないし、そんなのはごく一部に過ぎないのだ。
　他愛のない話をしたり、一緒に笑ったり感動する時間が大切なのだ。
　女達が気心の知れた同士集まって時間を過ごすのは、夫とのそういった時間が足りないから、その代償行為としてそうしているに過ぎない。

　「美あんず」の重要な役割として、実はそういう要素があるのだが、夫達は論外だがメンバーの女性達もそういった自覚がないのが実態だ。
　なぜならそれが「美あんず」という場であり、当たり前のようにあって、行けば誰かが必ず共感して癒やしてくれるからだ。
　しかし環のようにたった１人離れてしまうと、途端にその場が無いことがストレスであり、その重要性を思い知るのだった。

　時間が経過すると自分の九条家内の立ち位置が分かってくる。
　実はとんでもない上位者になっていて、自身に指図してこれる人間は片手で数えるしかいないと知ったのだ。
　その上、事実上No.1は亜紀であり、その彼女は最大の味方でもあるのだ。
　そう思うと同時に亜紀からの期待に応えたいから迷惑はかけられないと自重する認識はあるが、女としての不満表明に亜紀の理解は得られると自信があった。
　
　ということで以前から興味津々だった歌舞伎町にあるホストクラブに遊びに出かけたのだ。
　ホストにすれば、まだ若いソフトドリンクしか飲めない彼女に接する態度は様子伺いだったのは避けられないが、容姿端麗な彼女に興味津々だったのも現実だ。
　そこで環は社会勉強費として用意した１０００万円をドーンとテーブルに出して、今日私を本気で楽しませてくれたらこれ全部今日使うわよと宣言して見せた。

　当たり前の話だが、店内の様子が一変する。
　彼女に気に入って貰うべくホスト達が次々訪れる。
　環としては容姿が重要だから、まずそこで厳しく選別していくが、日頃接している男性は名だたる経済人でもあるし、父親もあの克也だし兄は徹なのだ。
　彼女の男性に対する敷居が異常に高いから、海千山千のホスト達もかなり苦戦する。
　そもそも異性関係の経験値も規格外に高いし、郁美から色恋の駈け引きのノウハウもたっぷり受け継いでいるから、男のちょっとした目の動きや仕草で意図を読み取ってしまう。
　次第に彼女を楽しませてくれるホストに出会えず不機嫌になっていく。
　人生初めての経験であったが、結局、不満たらたらでその日はがっかりして帰宅を余儀なくされる。

　そんなある日、環の元に武田麻里から連絡が入る。
　麻里も東京に同じく引っ越してきて、東○外国語大学に入学した現役女子大生となっていたのだ。
　環の結婚式以来であり、お互い忙しくて連絡を全く取れていなかったのだが、絶妙なタイミングで麻里が連絡してきたのだ。
　当たり前のように環は彼女と会いたがる。
　麻里も環に会わせたい人がいるからという話なので、早速待ち合わせすることになる。


　麻里から見て環は特別な存在だ。
　高校時代の同級生であり、恋い慕う徹の実妹だし、既に武史という夫を持つ女として一歩リードされてしまった存在でもあるのだ。
　それも日本トップの名家である九条家跡取り子息の妻なのだ。
　もともと裕福な家庭育ちだったのに、もう今では雲の上のHIGH SOCIETYの住人になってしまった。
　麻里も国立大学教授の娘ではあったが、父子家庭だった為にどちらかというと庶民感覚であったが、今では亜紀凌夫妻の手厚い支援と保護もあり、かなり裕福な学生生活を始めていたので、それほど卑屈になったり劣等感を抱いたりしていた訳でない。

　実際、麻里の環境は一般的お金持ちの子女よりもかなり恵まれた状況だし、大学内でも自然発生した裕福な学生の集まりの代表的な１人になっていた程だ。
　麻里は入学してから知ったのだが、在学生の女王様があの佳子だったのだ。
　佳子自身は他者と群れることを嫌い孤高の存在であったようだが、その存在感と裕福さは別格であった。
　図らずも麻里は佳子の後輩になってしまった形だ。
　そんな中で麻里が１人気心が合い仲良しになった同級生に出会った。

　その同級生の名は、鷹司伽耶（かや）という。
　２人は、当初は大学の仲の良い同級生として授業も昼食も一緒に行動していたのだが、たちまち意気投合してプライベートも一緒という仲よしになった。
　２人共、入学当初から容姿端麗の美女で目立つ状態であったから、お互い一緒に行動する方がいろいろ都合が良かった部分もあっただろう。
　なにより伽耶は、なにかと大人の事情で佳子と同じような対応が広がっていたので、周囲の者達には近寄りがたい雰囲気もあったから、フランクに接してくれる麻里の存在を大切にしていた部分もあったのだ。

　伽耶は、鷹司家本家の次女、あの鷹司翔の実妹で、女優松○茉優似の美女で、実は佳子にも勝るとも劣らない名門の子女であり、九条家の姫２人が嫁いだ今現在では政財界結婚したい女性断トツNo.1の存在だったのだ。
　当然のことながら彼女にも佳子と同様に専属スタッフが数十人常に付き従っている究極のお嬢様なのだ。
　正直、中学・高校生時代には、そのような特別扱いの環境であるから、友人らしい存在はいなかったのだ。
　まして周囲の者達と違うんだという選民意識のような教育を受けて育ったのだが、彼女自身は自分の処遇への違和感を胸にしまい込んできたのだった。

　彼女には、九条家の瑠璃子、佳子のように年齢の近い同性の存在もいないし、年の離れた兄姉がいるだけだから、同世代の女の子同士の会話に飢えていたところもあっただろう。
　そんな伽耶の前に現れた麻里は、今まで出会ったことない同級生であった。
　実に自然に傍にいてくれて、同世代の女の子同士の想いを共有してくれる。
　そしてなにより日頃なにかと口うるさい専属スタッフ達が彼女と行動を共にしてもなにも言ってこないのだ。
　だからますます心許していってしまったのだ。

　仲良くしていくと当たり前だが、麻里の人となりも知っていくことになる。
　そして驚くことになる。
　あの九条家の話題になっている当主代行になった亜紀が可愛がる女の子の１人だと知ったのだ。
　そしてそれが伽耶にとって絶妙の距離感となるのだ。
　五摂家に極めて近い存在でありながら、五摂家の子女じゃないからかえってライバル関係になり得ない存在なのだ。

　話していけば麻里も伽耶の背景に驚くが、既に亜紀や郁美から他言無用と五摂家の背景は教えて貰っているから違和感なく伽耶との関係を構築していくのだった。
　普通では他言無用な世界観を共有しながら、そのまま楽しい学生生活を一緒に過ごせる友人関係が成立したのだ。
　伽耶にすれば初めて出来た親友だったかもしれない。
　そして麻里と出会って、自分が受けてきた選民思想に激しい違和感を強くしていた。
　麻里は学年トップで入学してきた秀才だし、一緒に過ごすと楽しいし、一緒に勉強していて伽耶の成績まで引き上げてくれる存在なのだ。

　そして麻里は九条環とも親友だと知るのだ。
　伽耶も五摂家の子女だから「会」のことも知っているから、男たちの退廃ぶりに多少なりとも違和感があったのだ。
　これからの時代は、九条家の亜紀のように女が仕切る時代がきているのだという思いを秘めている１人だったから、彼女は九条家次期当主の妻と懇意にする絶好のチャンスだと野心的に行動した。
　だから意図を麻里に明かして、環との間を取り持ってくれるようにお願いしたのだった。
　率直な伽耶の要望に、麻里は亜紀と相談した上で迅速に動いた。
　なにを隠そう麻里も亜紀と郁美の考えをしっかり共有しているのだ。


　そんな事情だから環と伽耶が打ち解けるのが非常に早かったし、環にしても渇望していた環境が手に入ったのだ。
　伽耶は一応容姿に関しては自信があったのだが、環に会ってその自信は粉砕されてしまった。
　モデルと全く大差ないスタイルと容姿を持ち、高身長の彼女に圧倒されぱなしだ。
　まして九条家次期当主の妻という肩書きは、五摂家の姫が望む最高ステータスだ。
　しかしその座を五摂家出身でない彼女が占めているのが現実で、直接会ってみて自分が多くのことで後塵を拝していると感じ負けてしまうのは当然なことだと考えたのだ。

　ますます幼少から教育された選民意識が誤りであり、だからこそ自分を含めて五摂家の姫達は環や麻里のような優秀で努力家の子達に後れを取ってしまったのだと理解したのだ。
　そもそもだが環が五摂家の姫達ような育ち方をしていないだけに、等身大でフレンドリーなスタイルで変なライバル意識を抱かせない存在感が魅力的であった。
　伽耶は柔軟であり、彼女達から良い点を吸収して自ら成長していこうというマインドに持っていったのだ。
　その結果、環と伽耶は直ぐに意気投合して、頻繁に３人で女子会を楽しむようになっていく。


　伽耶の交友関係は鷹司家で波紋を広げる形になるが、咎めたりできる者はおらず、既に九条家が亜紀治世に統制されている事情もあって黙認されていくのだった。
　しかしこの３人が後々「会」関東本部へ亜紀に代表されるオンナの支配力を体現する存在になるとは、鷹司家のみならず五摂家の男達は考えもしなかったのだ。

　咲き乱れる桜の季節に関東に芽吹いた「美あんず」の種子に誰も気がついていなかったのだ。

　ほくそ笑んでいたのは亜紀と郁美の２人だけだったかもしれない。
　２人のオンナが目指すネットワークは着々と関東を侵蝕していくのだった。


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2021年12月25日掲載
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