ずっと愛してます4
羅衣 作
第4話　調教着手


　瑠璃子は体内で生じた噴出に何が起きたか理解できないでいた。
　逝った瞬間、何が破裂したと感じたのだ。
　次第に身体の感覚が戻ってくると、子宮がなにか熱いものに満たされていることに気づく。
　その瞬間、その正体を理解した。
　ピクピクと未だ脈動する彼の逸物がまだ注いできていることに驚愕する。

　子宮が燃えるように熱いし、彼の脈動に反応して自らの肢体にも痙攣が走る。
　これまでも凄い男達を経験していたのだが、今回の感覚は凄すぎるとしか言いようがない。
　確実に普通の数回分を注がれていると感じるし、ピルを飲んでいるとはいえ妊娠してしまうのではないかと感じるほどだ。
　そのまま前に崩れように突っ伏してしまう。

　彼も背後から覆い被さってくる。
　そして背後からグッと再び抱きしめられてしまうと、理屈じゃなく本能的に彼に靡いてしまう気持ちが抑えられない。
　その時、未だ彼の肉棒を咥え込んだままであることに気づく
　彼も武史と同じく絶倫なのだと知った時に、これから自分に起きる展開に期待半分絶望半分だ。

　そのまま寝バックの体位にされてしまう。
　実は瑠璃子は経験の無い体位だから、正直戸惑う。
　もうされるがままになるしかないが、再びグイと奥を突かれると子宮が精液が一杯になっているからなんとも言えない圧迫感があるし、息苦しささえ感じる。

　右脚を高く上げられて広げられてしまうと、正直経験が無いだけに戸惑いしかないし、凄く恥ずかしい。
　唐突に彼が後ろ斜めから激しく突いてくる。
　経験したことの無い角度で、いつものと違うところを突かれる。

「なあっはぁっぅううぅぅぅん　あん♡　はぁうん」
　ブチャングチャパン！！グチュネゥパン！！
「あっあん　そこぉ　あん♡　あっあんあん　ひぃい」
　グチュネゥパン！！ブチャングチャパン！！
「なにぃこれっえぇ　あん♡　すごぉ　イッいぃぃぃ」
　ブチャングチャパン！！グチュネゥパン！！

　もう夢心地で快楽に溺れる瑠璃子。
　たっぷり突かれた後で、彼が体位を逆にしてくる。
　今度は左脚を上げられる。
　彼は満遍なく彼女の肢体を楽しむ気なのだ。
　ただ今度は逆なんだと漫然と思っていた彼女は油断していた。
　彼が突き始めると感じ方が激変していることに驚く。

　グチュドぅゥパン！！ブチャンドぅゥゥパン！！
「えっあぅぁん　すごぉ　すごぉぃぃあんそこぉ」
　ブチャンドぅゥゥパン！！グチュドぅゥパン！！
「いやぁこわぁい　いやぁ　あん♡　そこぉ　すごぉ」
　グチュドぅゥパン！！ブチャンドぅゥゥパン！！
「いちゃぅう　あっあん♡　あん♡　あふふっ」

　さすがに続けて逝かされてしまうとおかしくなりそうだから、必死で止まろうするのだが彼の腰の動きが巧みすぎて膣が溶けてしまいそうな気持ちよさだ。

「いっちゃう　やだぁ　まってぇもうあん　あん♡」
　ブチュプゥゥゥパァン！！ドチャプゥパァン！！
「ひいぃぃ　ぐふぅぅん　あん♡　ひぃ　ひぃあん」
　ドチャプゥパァン！！ブチュプゥゥゥパァン！！
「だめぇ　あん♡　あん♡　ひぃいぃぃぐぅ・・・・」

　瑠璃子は不意に意識が跳んでしまう。

　徹はひとりニヤついている。
　彼は着々と瑠璃子解体新書を作りつつあったからだ。
　女には感じる壺は人それぞれ違いがあるし、突くにもむ微妙な角度が非常に大事なのだ。
　もともと精力については絶対の自信があるから、そういった面では不安があるわけでは無いが、それでも無尽蔵であるわけでないので、闇雲な力技ではだけでは効率が悪いし気持ち良さにも差が生じるのだ。

　だらだらと力技で攻めて逝かせてもそれは自己満足でしかないし、効率よく女をアクメに導く男こそ真の勝利者になる資格を得るのだとの健二の教えが彼には息づいている。
　それには相手となった女性の全てを知らねば始まらないのだ。
　それは性感帯や壺といった身体的なものだけで無く、味の好み、お酒の好み、衣服の好み、など趣味嗜好全般に渡る理解なのだ。

　さすがにぐったりしている様子の彼女に、彼は再び癒しモードに切り替える。
　ひょいと軽々と彼女を貫いたままで抱き上げる。
　こういう時に鍛え上げた若い肢体は強靱だ。
　鼻歌交じりで、再び専用の露天風呂に移動する。
　そして器用にも風呂に入るとゆっくりと腰を下ろしていく。
　丁度正対座位の姿勢で身体を休める。
　疲労した身体に有馬の湯はしんしんと滲みる。


　不意に温かい湯に包まれて、瑠璃子は現実に引き戻される。
　目の前に端正な彼の顔がある。
　優しく抱かれてとっても居心地が良い。
　思わずもっとと彼に抱きついてしまう。
　先程までの激しいセックスの余韻がまだ肢体の中では残っているし、女芯には彼の男根の存在を感じている。
　湯のポコポコという音が至福の時間を包んでいる。

　彼が横に置いてあったミネラルウォーターで給水すると、彼女も急に乾きを意識する。
　でも脱力感が凄すぎて欲しいとの言葉も出ないし、自分の分を用意してくれているから自力でペットボトルを手に取ることすらキツイ状況だ。
　彼が急に唇を重ねてくる。

　すると彼女の口内に冷たい水が流れ込んでくる。
　彼が口移しで飲ましてくれているのだ。
　瑠璃子は歓喜してそれを受け入れていった。
　３回ほど繰り返すと、瑠璃子はみるみる元気を取り戻していった。
　口移しなど初めての経験だが、瑠璃子はすっかり徹に心酔していたからあっさり受け入れていた。
　彼女はすぐ気がつく。

　彼女は自分のペットボトルに手を伸ばすと、今度は逆に彼に口移しでお返しをする。
　彼は先程は一滴も飲んでいないのだ。
　彼が美味しそうに喉を鳴らして飲んでくることが嬉しくて堪らない。
　自然と舌と舌を絡め合ってしまう。
　そんな間もずっと優しく背中からお尻までを愛撫されてしまうと、湯のリラックス効果と相まってうっとりしてしまう。

　そんな至福の時間が小一時間ほど過ぎると、唐突に徹が話し出す。

徹　　　「瑠璃子　アナル経験あるの？」
瑠璃子　「えっ・・・・お尻・・・」
徹　　　「そうかぁ　経験が無いんだね」
瑠璃子　「お尻　いるの」
徹　　　「うぅん　知らないと駄目だと思う」
　　　　「特に瑠璃子が進む道には避けられないよ」
瑠璃子　「そう　避けてきたんだけど」
　　　　「怖いの　ケモノぽくって」
徹　　　「大丈夫　僕に任せて」
瑠璃子　「えっ　もう今日なの」
徹　　　「へへ　準備しているから」
瑠璃子　「えっ？　・・・・・・」
　　　　「あっはぁん♡」

　唐突に彼が身体を離して、室内に走って行く。
　肉棒がズルンと抜けてしまうと、もう体内にあるのが当たり前になっている感覚だから無いと寂しくなってしまう。
　もうモジモジと露天風呂に浸かりながら彼をひたすら待ってしまう。
　彼が室内に行った理由などに思考が巡る余裕すら無いのだ。
　人一倍勝ち気で聡明で察しの良い瑠璃子ですら、あっという間に肉欲に溺れた女にしてしまう徹の技量は恐るべしだ。

　どこから持ってきたのかというスポーツバックと洗面器を手に彼が戻ってくると、呆然と見つめる彼女。
　バスタオルを複数枚敷き詰めると、瑠璃子が風呂から引き上げられる。
　スポーツバックから赤い拘束着を取り出す徹。
　さすがの瑠璃子もそれらの意味を知っているから、慌てるがあっという間に着せられてしまう。

　両脚とも曲げたままで固定され、両手が両足首に繋がれてしまう。
　そしてバスタオルの上で前傾姿勢で転がされる。
　不意に「会」で見た調教されている女の情景が思い浮かぶ。
　急な徹の変貌に焦る瑠璃子。
　抗議の言葉を発しようとした彼女の目に絶望的な状況が映った。
　徹がぶっとい注射器に洗面器から白い液体を目一杯吸い上げていたのだ。

徹　　　「さて　ではお尻は中を綺麗しなくてはね」
瑠璃子　「いや　それだけは　いや」
徹　　　「瑠璃子は　もう避けられないよ」
　　　　「それに　絶対後悔させないから」
瑠璃子　「いや　絶対いや　ああ　そんなの」
徹　　　「では１本目いくよ　いざ」
瑠璃子　「えっ　いやぁぁぁぁぁ！！」

　プチャプッ・・・・・ズジュルゥゥゥゥゥ。。。。。
「ぬぁぁあぁぁぁぁっ　くう」

徹　　　「ふむ　２本目いこうか」
瑠璃子　「もうやめてぇ　いやぁぁぁぁぁ」
徹　　　「瑠璃子は僕のものになるんだよ」
　　　　「それ！！」

　プッグュルゥゥゥゥ。。。。。。。。。。
「あっはぁぐぅぅぅぅいやぁぁぁ」

　信じていた徹による突然の裏切りに瑠璃子は絶望していたのに、彼がむしろ好きになっていく自分の感情に動揺する。
　
徹　　　「３本目　いきます！！」
瑠璃子　「もう無理　お腹が　うっうぅぅ」

　ズジュルゥゥゥゥゥ。。。。。
「うぐぅあぁぁぁぁくるしいぃぃ」

瑠璃子　「あっあぁぁぁトイレに行かせてぇ」
　　　　「出ちゃう」
徹　　　「駄目だよ　１０分は我慢」
瑠璃子　「無理　もう出る　あぁぁぁん」
　　　　「これ外してぇ」
　　　　「ここではしたくないぃ　お願い」
徹　　　「駄目だよ　ここでしたら恥ずかしいよ」
　　　　「じゃあ　もう１本いこうか」
瑠璃子　「ひいいぃぃぃぃ鬼　ひどい　無理だって」
徹　　　「４本目　いきます！！」
瑠璃子　「きゃあぁぁぁぁ　うそぉ」

　プチャプッ・・・・・ズジュルゥゥゥゥゥ。。。。。
「くうって・・・・・・・くるしいぃ　いやぁ」

徹　　　「最悪　この洗面器かな」
瑠璃子　「もう駄目　お腹パンパン　でるぅぅぅ」
　　　　「お願い」
徹　　　「あと６分だよ」
瑠璃子　「無理ぃ　許してぇ　出る」
徹　　　「では　アナル調教受け入れるって」
　　　　「約束したら　あと１分で許してあげる」
瑠璃子　「えっ・・・・・もう　あっくるしいの」
　　　　「うん　だからトイレにねぇ」
徹　　　「そう　良いんだね　やった」
　　　　「では　行こうか」

　徹の行動に絶望する瑠璃子。
　そのまま瑠璃子を後ろから幼児のオシッコスタイルで抱えあげられてしまったからだ。
　なんとか我慢してトイレには着いたが、案の定そのまますることを強要される。
　もうお嬢様としての威厳もプライドも失い、メスとして排泄の姿を男に晒し臭いも音も知られるしかない現実に目の前真っ暗だ。

瑠璃子　「いやぁぁぁぁぁぁでるぅぅぅぅ！！」

　ブヒィブゥゥゥブフッ！！ブリブリブリッ！！

　もう瑠璃子には地獄の数分間だ。
　何度も押し寄せる排泄の便意が恐ろしい。
　もうお腹の中のなにもかもが出てしまう勢いで、ぐったりしてしまう。
　そのまま再び露天風呂に戻ると、かけ湯で身を清められる。
　暖かい温泉が心地よいから、ホッとする。
　その状態で再びバスタオル上に転がされると彼が立ち去ってしまう。
　その数分間が１時間近く感じてしまう。

　徹はトイレの後始末に戻っただけだが、既に床周囲に使い捨ての吸水マットを敷き詰めていたので丸めて捨てるだけで、後は便器の拭き掃除で簡単に済んでしまう。
　もう手慣れたものだ。
　愛妻敬子も高校生彼女達も餌食になった儀式だが、今では美容に良いと彼女達自身で腸内洗浄している実態がある状況だった。
　女はどんな逆境でも屈辱でも慣れるとあっさり前向きに受け入れることができる生き物なのだ。

　瑠璃子は徹が戻ってきただけで歓喜する。
　もう彼がいないと不安で仕方がない。
　
徹　　　「さて　ではこれを使って慣らそうか」
瑠璃子　「・・・・・・・・・・・」
　　　　「うっくぅえっ。。。。」

　徹は黒いアナルプラグをスポーツバックから取り出すと、露わになって愛液が既にあふれ出ている秘部でまぶして湿らすと、迷うことなくアナルに宛がうとグッと挿入する。
　既に観念している瑠璃子もお尻に力を込めないようにして素直に受け入れる。
　瑠璃子もアナル調教の意味と目的は教育されて知っているだけに、それが自身に施されている現実を受け入れたのだった。

　もう瑠璃子には徹に隠したいものは無くなってしまっていた。
　もうそんなことより彼に抱いて欲しくて、貫いて欲しくて堪らない。
　そんな気持ちが伝わったのか不意に拘束金具を外されて自由になると、直ぐ抱き寄せられる。
　瑠璃子の方から唇を求めてしまう。
　狂ったように舌を絡ませ合う２人。
　座っている徹に跨がるように抱きつくと、肉棒を蜜壺に自ら導き入れる瑠璃子。

　肉棒が分け入る感触に思わず歓喜の声が出てしまう。
　アナルの異物と膣の肉棒が干渉し合って、経験したことがない快感が怖い。
　男達が望む肉壺に墜ちていくとはこういうことなんだと思うが、五摂家の女に生まれた以上いつか通らなければならない道なのだと悟った。
　ならば愛して信頼している徹に委ねたい。
　間違った相手に委ねたら間違いなく肉便器にされてしまう危険な瞬間なのだ。

　ハッと気づく。
　徹が強引にアナル調教を始めたのは、成長を急いでいる瑠璃子を守りたくて始めてくれたのだ。
　その理解に彼女はキュンとしてしまう。
　今日初めて会ったのに、彼は本気の愛情を言葉通り示してくれているのだ。
　恥ずかしい音も臭いも晒してしまったが、女として自分は十分尽くしていないという自責の念が芽生える。

「今　わたしが出来る全てのこと　捧げるわ」
「徹　あなたは間違いなく　王子様よ」
「２度と忘れられない夜にしてみせる」
「わたしの全て　食べ尽くして　徹」

　徹は急に積極的に攻めてくる瑠璃子に驚く。
　正対座位なのに彼女の腰の動きに心奪われる。
　肉棒を絶妙なチカラ加減で締め付けられて掻かれる。
　眼前ではマシュマロのような美乳が躍動していて、もう芸術のような光景だ。
　彼女の背中を優しく愛撫すると外気で冷えている。
　鍛え上げた筋力で強引に彼女を抱えたまま立ち上がると、そのまま再び露天風呂に入る。

　心地よい湯が瑠璃子を身体の芯から温めてくれる。
　彼の配慮に惚れ直してしまう。
　浣腸とかされて乱れた彼女の髪はいつの間にか綺麗に整え直されて、またヘアクリップで纏められている。
　ここまで女のことを考えてセックスする男がいるということが驚きでしかない。
　彼の手が脇腹から腋の下にかけて愛撫してくる。
　もうそれだけで逝かされそうになる。

　ズゥゥゥンと子宮口を突かれただけで、軽く逝ってしまう。
　もうこのまま永遠に彼と抱き合い繋がっていたい。
　女が調教されて墜ちていく理由が今までは今ひとつ理解できなかったのだが、今ははっきり理由が分かる。
　もし徹に悪意があれば調教されて、瑠璃子は彼の奴隷に墜ちてしまうことに抗えないと感じていたのだ。
　それほどアナルプラグの存在感は、瑠璃子の築き上げてきた自尊心も自信も打ち負かし、雌なのだ思い知らされてしまう。

　更に温泉の暖かさがゴム製のアナルプラグに伝わり、異様にアナル内が熱くなってきて変な感覚に囚われていく。
　そこに肉壁越しに肉棒が当たってくるから経験したことがない興奮に包まれる。
　背徳感と肉奴隷として墜ちていく感覚が凄い。

　調教されなくても優しく抱いてくれるだけで、急速に彼に惹かれていく気持ちが抑えられない。
　湯の音が妙に耳につき、催眠術のように引き込まれていく。
　何度も絶妙のチカラ加減で突き上げられて、不意に意識が途切れてしまう。


　ハッと気がつくと目の前に彼の顔が迫っているのに驚くが、いつの間にか布団に移動して抱かれていた。
　綺麗に全身拭かれていて、彼の気配りに感心していると唇を奪われる。
　彼はずっと戻ってくることを待っていたのだ。
　正常位で彼を受け入れた瞬間、経験したことが無い強烈な挿入感に身悶える。

　存在を忘れていたアナルプラグが肉壁越しにポルチオ性感帯とＧスポットを圧迫して、危険ほどの快感を紡ぎ出していく。
　気が狂いそうな性感にもう絶叫するしか残されていなかった。

「ぎゃあっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ！！」
「あっあ♡　だめぇっあっ♡　こわいぃ　ひいっいい」
「だぐぅあぁぁぁぁぁあたってるぅ　あっあぁぁぁ」
「ひぃしんじゃう　いやあぁぁぁひぃあん♡」
「どぅぁぁぁんうぐぅあん♡　ひいぃ」

「はあぁぁぁ♡はあぁぁぁはあぁぁぁはあぁぁぁ」

　唐突に腰の動きを止める彼に違和感がある。
　そのまま突いて逝かして欲しいのにしてくれないことに不満を感じる。
　深層意識から快楽に貪欲な「瑠璃子姫」が顔を出す。
　その刹那、瑠璃子姫は彼に捕捉されてしまう。
　誘い出されたと焦った瞬間は手遅れであった。
　そのまま猛然と奥を突かれて、敢えなく「瑠璃子姫」は逝かされてしまう。

　もはや「魔性」すら魅了する天然スケコマシは、余裕の表情で瑠璃子を食べ尽くしていった。
もう色んな体位で、色んな角度で突かれて、アナルプラグとの複合効果で気持ちよさ数百倍で、もう彼とのセックスの虜になっていく。
　肉体的な依存度が高まるにつれて、彼がする調教に従順になってく瑠璃子。
　もともと支配層の最上位にいた彼女が他者に従うなど前例が無く、彼女を知る者達なら目を疑うだろう。

　翌朝も早くから愛し合う２人。
　再び行われる浣腸調教、アナル開発、そして再び深夜まで続く極上の交わり。
　このたった２日の情交は、瑠璃子に劇的な変化をもたらしていく。
　驚くことだが、これによって彼女は「魔性」の意味も存在意義も理解して、チカラを発揮していくことになるのだった。


　徹は楽しくて堪らない。
　瑠璃子が予想以上の輝きを放ち出したからだ。
　彼女が孵化する瞬間に立ち会えたことは男冥利に尽きるし、その相手が出来たことがなにより嬉しいのだ。
　結果的に彼は彼女の心の片隅に一生行き続ける資格を得たのだ。

　徹なりに「会」の性調教師とはなにかを、健二の元で学びながら追い求めていたが、佳子と瑠璃子に出会って答えを見つけた気がしていたのだ。
　全ての男達が追い求める極上の女達に、１人でも多く心の片隅に寄生できるかが全てなのだ。

　そう理解すると自分が多くの美女達に可愛がられている理由を自分自身で納得できるのだ。
　それが郁美が自分を多くの美女達と引き合わせてくれる理由で、そして彼女達全員の守護者たれと、期待を寄せてくれていると理解した。

　そんな自分を支えてくれているのは敬子だ。
　おそらく彼女はそんな郁美の意図に初めから気がついていて、ずっとそばにいて見守ってくれたのだと今更気がついたのだった。
　もう十分すぎるほど「魔性のエキス」は吸収し尽くしたし、新たな補給源の確保は出来たのだ。　
　そうなると改めて気づく大切な存在に、急に恋しくなる。

「敬子　愛しているよ」
「はやく　抱きしめたい」


つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
羅衣さんの作品集→羅衣さんの他作品
2021年4月4日掲載
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