ずっと愛してます4
羅衣 作
第52話　優花２


　徹は情熱的なディープキスに心を奪われていた。
　急速に膨らんでいく優花への思いが抑えられない。
　彼の妻も含めての女性達もキスは美味揃いなのだが、優花は徹の舌を絶妙な加減で吸ってくれるのだ。
　その淫靡さの破壊力は股間を直撃する。
　正対座位の姿勢で抱き合っているのだが、恥ずかしいほどに狂ったようにギンギンに勃起している。
　それを彼女の柔らかい手が手淫してくる。

　さすがの彼もタジタジだ。
　彼女は既に男の性的な壺を完全に理解しているのだ。
　彼の手には吸い付くような柔肌の肢体が触りたい放題だし、彼女からは完全に身を委ねられている状況で思うがままに出来るのだ。
　勢いで繋がってしまったら、あっという間に暴発しそうなほど興奮している自分が分かっているから焦る。
　鈴口を男のモノとは全く異質な柔らかい親指で、スリスリされてるともう暴発しそうになる。
　思わず声が出てしまう程だ。

　バブルバスの音にかき消されて目立たなかったが、けっこう恥ずかしい吐息混じりの嬌声だ。
　亜紀や里奈達のソープテクニックとは違う技に、翻弄されて徹は優花の肢体に溺れていった。
　徹は出会いの経緯から不本意ながら優花がなぜ「会」人材育成隊に目をつけられて、そして格別な評価を得ていていったかという調査ファイル見てしまったのだ。
　その内容が衝撃的であり、徹は強い口調でファイルの封印を要請したいわく付きのものだった。

　抜群の可憐な容姿、メリハリのついた芸術品のような美しい肢体、そして穏やかで従順な性格、全て最高の評価を受けた逸材だったのだ。
　唯一のマイナス評価が、ありふれた一般家庭の出身者である点だけだけだ。
　ここまでの評価なら年に１人や２人、数名はいるかもしれないが、「会」は彼女だけの非凡な異質性に気がついていたのだ。
　性的な快楽へ探究心、そして越えた先に発現する異常な貪欲性で、「魔性」を持つかもしれない存在とされていたのだ。

　徹は「魔性」を最も多く知る男であり、その恩恵にあずかる存在であったが、唯一「魔性」を持つことへ苦悩を最も理解する男だったのだ。
　決して「魔性」持つことは幸せでないし、男達への影響力が有り過ぎて周囲で争いや時には殺し合いが起きるのだ。
　郁美の思いを誰よりも知る男だからこそ、彼女の敬子や３人娘への想いを大切にしたいと考えるのだ。
　だから「会」からそういう目で見られている優花が不憫だったし、絶対守りたいと思ったのだ。

　不意にあの日の佳子の言葉が蘇る。

「あの子は　特別な子よ」
「このまま　彼らに預けておけない」
「徹が出会ったのは　偶然じゃないと思う」
「彼女が望んだの　あなたという存在を」
「私達が　唯一認める人　徹を引き寄せたの」
「あの子は　既に覚醒しているけど隠してる」

　徹はまだ調査ファイル見ていなかったし、佳子も見ていない段階だったから、佳子の言葉を徹は理解できなかったのだ。
　調査ファイルを見た時には、そんな佳子の言葉を忘れていたのだ。
　その言葉がこういう状況で蘇ったのだ。
　佳子は出会っただけで、既に彼女の隠された資質を見抜いていたのだった。
　だからこそ佳子は優花を半ば強引に綾小路家所属に抜擢したのだ。


　優花は自身の変貌ぶりに戸惑っていた。
　強引な性的な調教の果てに、自身の中で目覚めていくドス黒い貪欲なモノは際限が無いブラックホールのようなものだった。
　違う生き物になるような恐怖が襲ってくる。
　幼児教育を勉強する過程で学んだ初歩心理学で、「二重人格」にまつわる言及が怖いくらいに一致していく。
　必死で自身の中で成長するモノを抑制しつつ、耐え忍ぶ日々もゴールが見えてきたから安堵していた。
　幸い彼女の限界を超えるような男達はいなかった。

　既に彼女は彼らレベルの男達では物足りない、どうと思わないほどキャパシティが増大しており、彼らが望むお人形を演じきっていたのだ。
　本能的に自分の本性を見せれば彼らを喜ばせるだけと分かっていたから、これ以上彼らの食い物にされては堪らないと猫を被ったのだ。

　それが中年男「杉山」との再会で全てが台無しになった。
　そもそも自身がこういう環境に堕ちたのは彼という存在がいたからだ。
　嫌悪と怒りが彼女を爆発させた。
　「杉山」に逆襲すると、もはや彼らの元に戻れないと知っているからその場から逃亡した。
　しかし警察も彼ら側であって頼る人も存在しないし、行き先も無く孤独だった。
　既に身も心もボロボロであり、そんな自分を理解して助けてくれる存在などいないという絶望で押しつぶされて意識を失った。

　絶望した彼女の目の前に現れたのが徹だった。
　恐らく優花を理解して助けてくれる唯一の存在といえる彼との出会いが彼女を救ったのだ。
　それは本能的なものだ。
　彼と佳子に出会い、直ぐに自分が頼るべき存在だと感じたのだ。
　そして徹という男性を知れば知るほど惹かれていったし、憧れていった。
　彼は自身が隠して苦しんでいるモノの正体を知っていて、更には満たしてくれるだけでなく彼女を守ってくれる男性なのだ。

　優花は彼との出会いを運命だと確信していた。
　そして彼と佳子の背景には「会」における天上人が見えたのだ。
　彼女を苦しめた者達も一瞬にして上回る女だけに許された成り上がるチャンスを見逃さなかった。
　打算的と言われれば、それは認めざるを得ないが、純粋に徹という男性に一目惚れしてしまったのも事実なのだ。
　だから彼との距離を１日でも縮めて、女としての居場所を欲しかったのだ。

　そんな彼は優花の経緯を理解して、身も心も傷ついた彼女を思いやって理性的な立ち位置を堅持していた。
　優花にすれば、彼によって忌まわしい肢体の記憶を上書きして出直したかったのだが、やっぱりそんな話をして抱いてとは言えないのが女心だ。
　そんな辛い思いを佳子に素直に告白すると、彼女は早々に彼の妻である敬子に根回してくれるのが唯一の救いだった。
　そして遂に絶好のお膳立てが整う。

　ただ海水浴で見せつけられた敬子のポテンシャルに圧倒されて、今更彼女には太刀打ちできないのだと思い知らされたが、それがかえって彼女のどこか後ろめたい思いを打ち消したのだ。
　だから徹が泊まろうかと発した言葉を見逃さなかったのだ。
　彼との一夜を実現するために一気に画策した。
　運転している彼にさりげなくボディタッチして、彼を煽る工夫は抜かりない。

　そんな彼女もラブホテルに着いてからの彼の気配りにますますメロメロになってしまう。
　飛びかかれば直ぐ彼女の肢体を自由に出来るのに、あくまでも彼女を癒やして事を進めようとする彼という存在に感動する。
　彼女を辱めた男達とは真逆な王子様なのだ。
　その彼には真の自分の姿で応えるべきだと気がついたのだ。
　そして彼には真の姿を見て欲しかったのだ。
　一緒にバスタブに身を委ねた瞬間、彼女は本能のままに彼を求めたのだ。

　優花は極上のキスで崩壊した。
　夢中で舌を絡めてしまう。
　肢体を撫でてくれる彼の手が優しく愛撫してくれる。
　そして気づく。
　手ほど相手の愛情を感じるものはないのだということを知る。
　腕の中のあまりの居心地の良さに、女に生まれて良かったと実感させられるひとときが極上だ。

　安堵から自然と涙が溢れ出る。
　優しく彼の指で涙で拭われるが、彼は余計な言葉無しでギュッて抱きしめてくれる。
　彼女の中で、キュンとなにかが弾けた。
　なにか分からないが、嬉しくなって自分もギュッと抱きつく。
　自然と唇を求め合う流れも最高の思い出になるのだ。

　もう我慢なんて出来ない。
　気になっていた彼の硬いモノに手を伸ばしてしまう。
　その硬さと逞しさにたじろぐ。
　人体の一部とは信じられない硬さがピクピクと脈打つ逞しさを倍増させているのだ。
　こんなに硬いものを受け入れたら自分はどうなってしまうのだろうとワクワクが止まらない。
　もう遠慮するような恥じらいなんて吹っ飛んでいるから、夢中で扱くし淫靡になで回す。

　彼が耐えかねて吐息を漏らすのを見逃さない。
　女は欲しい遺伝子を見つけると理性は無視してしまう生き物なのだ。
　全く避妊の対策も無しに、彼の硬いモノを蜜壺に誘導することに迷いなど無かった。
　バブルバスの勢いそのままに、自ら腰を浮かすとズゥゥゥンと腰を沈めていく。
　あまりの硬さで背筋が仰け反るほどの押し広げられる快感に溺れていく。


　徹にすれば心配していた優花が積極的にエロエロになったもんだから楽しくて仕方ない。
　抱き合ってキスしているとみるみる精気が増幅できることに驚く。
　彼女から「魔性」エキスが得られることに感動する。
　そうなるともう自制が効かない。
　夢中でお互いに求め合ってしまう。
　ただ彼女の暴走は彼の予想を超える。

　当たり前だが研修生である間は彼女は妊娠は御法度だし、避妊対策しているはずもないのだ。
　それなのに唐突に彼女が繋がろうとするのだ。
　分かっているのに男は肉欲に負けてしまう悲しい生き物だ。
　彼女の暴走行為を止めるどころが腰を突き上げてしまう。
　この女肉を押し広げ貫く感触が男に生まれて良かったと思う瞬間だから、夢中で感触を貪ってしまう。
　吸い付くような蜜壺に再び吐息が漏れてしまうが、既に挿入前から暴発寸前だから焦り出す。

　そんな狼狽える彼をよそに、肉欲に貪欲な彼女は止まらない。
　再び腰を浮かしてほぼ抜ける寸前まですると、また絶妙な加減で腰を沈めてくるのだ。
　さすがの徹も目が白黒してこみ上げる射精感に堪えるしか残されていない。
　溜まり堪ったものが爆発寸前だ。
　彼女の腰は止まらない。
　そこから数度責め立てられる。
　ギリギリの刹那、彼は彼女の腰が沈むのを阻止するのが精一杯であった。

徹　　「あぁぁぁ出るぅ　まあぁてぇ」
優花　「やぁん」

　ビチャバチァァァンバチャァンバチァァァァァン！！

優花　「えっあっあぁぁぁ　すごぉおおおおい♡」
徹　　「はあぁぁぁあふぅ」

　徹は堪らず射精した。
　勢いは凄まじくバブル水の中から噴き上がり、優花の胸から首筋までにベットリと飛び散ったのだ。
　その力強さに優花の淫欲に火がついた。
　狼狽える彼を無理矢理立たせて湯船の縁に座らせると遠慮無くお掃除フェラよろしくむしゃぶりついたのだ。
　あまりの気持ちよさに彼は大人しくなる。
　少し硬さが落ちていたオチンチンは、正直者だから直ぐに復活してギンギンになる。

徹　　「もう我慢できない　ベット行こう」
優花　「うふっ　うん」

　お互いバスタオルで拭きっこしつつ、そんな時間がじれったいのは２人共だ。
　そこそこにベットに２人でダイブする。
　そんな時でも徹は優花の肢体を完璧にガートしてフォローを忘れない。
　そんな一瞬の仕草でも女には伝わるから彼はますますモテるのだ。
　女からの絶対の信頼感を得ると言葉など不要で桃源郷を味わう権利を得るのだ。

　男と女の楽しい主導権争いが勃発する。
　徹はやっぱり男から前戯するのがベットマナーというのが当たり前というスタイルだ。
　優花は調教の後遺症ですっかり痴女モードありきだから真逆なのだ。
　徹は戸惑う。
　彼が唯一例外に責められて始まってしまうのは郁美しか知らないから当初彼女の意図が分からなかったのだ。
　激しく唇を求め合いながらお互いの体が上下目紛るしく入れ替わる。

　彼は女性に優しくてめっぽう弱いから結局譲ってしまう。
　これは彼の良さでもあるが、場面によっては悪さにもなってしまう特徴でもある。
　可憐な優花のエロエロな顔を見せられて、動揺が大きいから思わず彼女の行動が気になる。
　既にギンギンでいきり立つ肉棒を柔らかい手で握られて、それだけで気持ち良いのに乳首をペロペロ舐められて責められまくる。
　我慢汁が出まくっているから、それを手淫されて弄ばれると思わず情けない声が漏れる。


　優花にすれば淫欲に抑制が効かない自分に未だに違和感があるし、苦しみもあるのだ。
　でも男性がいないと渇望感が大きくて、精神的にも辛いのも本音だ。
　もうそこは自分の中に潜んでる淫獣と向き合って生きていくしかないが、当面は守ってくれる人が欲しいし重要なのだ。
　手を差しのばしてくれた徹に素直に縋ったし、本能的に彼しか自分を受け止め包んでくれる男性はいないと思ったのだ。

　実際、徹と佳子と交流する中で、徹の背景を知るにつれて彼の前では隠さす全てを見せても良いのだと知ったのだ。
　そういう存在に出会えるだけでも奇跡に近いのだ。
　徹は優花のケアを考えて極めて抑制的な対応をしてくれていて、初めの１ヶ月はじれったいと思っていたのが彼女の本音で、実は必死に自慰で堪えたのだ。
　だがその結果狂おしい淫欲が制御できるきっかけを掴むことになり、そのお陰で数ヶ月に渡って男断ちすることが出来たのだ。

　面談だけであったが、月に数度逢い来てくれる徹の存在があってこその克服だ。
　すると淫欲で魅力的な徹に惹かれていただけの肉欲モードから本気の恋するモードに変化するまでに大して時間はかからなかった。
　そうなるとプラトニックでも女を強くする。
　「乳母」研修で４-５歳年下の逸材揃いの少女達と切磋琢磨しながら、次第に頭角を現して成績上位に名を連ねるまでのし上がる原動力になったのだ。

　「乳母」研修では年齢差は優位差には関係ないし、むしろ生い立ち、受けてきた教育がそのままハンディになるから優花は後塵を拝する状況だったのだ。
　優花の同級生達は高校生の年代であるが、中学卒業段階で既に短大生卒業相当の学業過程を修了している子達ばかりだ。
　そして彼女達は高校相当の３年間で､保育士資格や看護師資格、語学検定などの多数のものを同時に習得するのだ。
　結果的に優花との年齢差は受けてきた教育課程が違いすぎて全く意味が無いし、むしろ語学など幼少から学んでいる彼女達の方が学力が高い形になる。

　本来であれば優花は彼女達に追いつくのは至難の業だし、彼女達は３年間の過程だが優花は４－５年の特別恩赦過程が認められた異例の特別研修生であった。
　そもそもだが優花が入ってきたのは高校１年生相当過程後期だから、そのままでは２年半しか無いのだ。
　それなのに優花は同級生に３ヶ月で追いついてみせたのだ。
　これには講師陣は驚愕した。
　結果、佳子のゴリ押しとされていた見解は一変することになった。

　優花は保育士有資格者であり、それに加えて幾つかの関連資格も取得していたことも大きいが、なんといっても英会話が趣味で既にそこそこマスターしていたことが有利に働いた。
　結果、取得済みの基礎過程講座は全てパスして、代わりに語学講座など遅れている分野を綾小路家派遣特別講師で対処したことが効果を発揮した結果だ。
　そしてなにより幼児教育への熱い想いが皆を圧倒するレベルだったのが決定打であった。
　異例の異端児ではあったが、本物の実力は皆を認めさせる。

　そんな怒濤の人生を送る優花にとって、徹は希望の星であった。
　辛い記憶と自分への嫌悪感も、肢体の疼きも、色んなプレッシャーも、全て彼の存在があったからこそ前に進めたのだ。
　佳子を通して彼の妻敬子とも出会ったし、彼の彼女達とも深く交流した。
　その結果、徹は自分だけでなく多くの女性達のアイドルであり、恋人であり、そして最強の味方なのだと知ったのだ。
　一番大きかったのが敬子が優花を快く迎えてくれたことだ。
　これで優花は自由になった。

　乗り越えたとはいっても、女には目覚めているし年齢相応に恋する気持ちは日に日に膨らんでいる。
　忌まわしい記憶も徹との思い出で上書きすることで、そういう部分も前に進めると期待する気持ちも大きくなっていたのだ。
　そして彼を唆してラブホテルに駆け込んだのだが、彼の思いやりと優しい心に惚れ直してしまう。
　彼のような男性がいることが信じられない。
　もう夢中で彼に縋り付く。
　教え込まれたフェラチオテクニックも、彼には愛を込めて尽くしたいから進化していく。


　徹は極楽浄土を満喫していた。
　優花が美乳を揺らして絶妙な腰使いで騎乗位で交わってくれる姿に心奪われていた。
　定期的に交わすキスが与えてくれる活力に歓喜する。
　紛れもなく「魔性」のエキスだ。
　郁美の懐妊などあって、徹は佳子からしか定期的に得ることが出来ない状況が続いていて飢えていたところもあったのだが、優花の存在は大きいし独り占め出来ると期待していたのだ。
　５大老達高齢者を若々しく絶倫に化けさせる「魔性」のエキスは、徹のような若い男性にも絶大な効用があるのは自明の理だ。
　ある意味、麻薬に等しい中毒性がある。

　もう何回射精したか記憶が曖昧だが、肉棒は猛々しくいきり立ち続けているし、もう腰が止まらない。
　体が上になったり下になったり、激しく後ろから夢中で突いたり、もう獣のように肉欲を貪り合う。
　一息と身体を離すと、彼女からもっとと求められると歓喜して抱きついてしまう。
　正直、自分はセックス依存症だと自覚がある程だが、彼の場合はパートナーが多く渋滞気味だから困らないどころが追いつかないという状況なのだ。
　そのまま夜通し愛し合いまくった挙げ句に、二人はいつしか抱き合ったまま寝落ちしてしまう。

　早朝目覚めると再び始めてしまう二人。
　二人を止めるのは優花の授業開始時間しかなかった。
　どうにか間に合う時間に身支度を整えたのだが、徹は生まれて初めて黄色い視界の朝を迎えてしまう。
　都市伝説のように男は射精しすぎると視界が黄色くなると云われているが、まさか体験するとは想っていなかった。
　そんな状況では一泊した休息効果は無いに等しいし、むしろ真逆だ。

　なんとか優花を研修所に送り届けると、彼女は徹とは真逆に笑顔弾けんばかりハイテンションで「またね」とキャピキャピして駆けていく。
　その後ろ姿を見つめながら、徹は思う。
　「魔性」の女性はエキス与えてくれるのは、実は彼女達の領域まで男を引き上げて彼女達自身が満たされる為なのではと思ったのだ
　そう思い知らされた桃源郷の一夜であった。

　徹は、そのまま研修所駐車場でホッとして寝込んでしまうのだった。

「これはあかん　こんなに黄色いの初めてや」


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2022年11月6日掲載
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