ずっと愛してます4
羅衣 作
第59話　妻の女としての思い


　真也は組んずほぐれつの果てに、大発射２連発して大満足してベットに大の字になってしまっていた。
　さすがに短時間に不覚にも連射した代償はデカイ。
　絶倫で鳴らす達也氏の妻、面目躍如だ。
　乱れた呼吸が整う暇もなく、つい先程まで激しく逝きまくっていた恋が再び抱きついてきておねだりしてくることに動揺が隠せない。

　オタオタしているとパクッと肉棒を捕食される。
　玉袋から舐め上げられると、飼い主の意向を無視しがちな愛棒が勝手に意気揚々となる。
　彼女は歓喜の声をあげて、騎乗位で跨がってくる。
　小柄な彼女の蜜壺はキツキツで破壊力満点の締め付けで「俵締め」ではないかともっぱらの噂であったが、これは間違いないであろう。

　あの健二が珍しくわざわざ真也にまで自慢話よろしく恋との体験談報告してきた理由が今頃分かったのだ。
　受け身で委ねていると、たちまち射精感が押し寄せてくるのだ。
　蜜壺も最高だが、妖艶で巧みな腰使いが凄くて思わず心を奪われてしまう。
　つい先程、後背位で激しく逝ったばかりの彼女が、直ぐに反転攻勢してくるとは想定外だった。
　そして唐突に健二が漏らした言葉を思い出す。

　達也はセックスバーサーカーだが、その妻である恋は彼からあらゆるものを吸収して急成長しているから侮れないという言葉だ。
　たった今も馬乗りになって激しく快楽を貪り続ける女豹は、「魔性」の女たちも真っ青の貪欲ぶりを発揮していたのだ。
　それなのに少女のように小柄で可憐な容姿で、男の心を鷲掴みにする美女なのだ。
　思わず美しい柔肌に両手を伸ばして感触を満喫すると急に爆発への傾斜が加速してしまう。

「うはぁぁぁぁぁ　やべぇっ　でっでるっうはあっ」
「はあっ！！　はあっ！！　はぁへぇ」

　どっと経験したことの無い疲労感が襲ってくる。
　僅か半時間に３発も抜かれると、１０代の少年の頃はともかく２９歳ともなると賢者タイムはある。
　不意に郁美と初めて出会い、とことん抜かれて精を吸い尽くされた思い出が蘇る。
　身体的に持久力がある女性はある意味タフで、際限ない貪欲ぶりを発揮されると実は男は辛い。

　だから男たちは１人の女を調教する際には、複数人数で臨むことが多いのが現実だ。
　男たちは輪姦だと身勝手に嘯いているが、実は性的なタフさに単独では凌駕することが出来ないと本能的に自覚しているに他ならない。
　普通の女性は恥じらい、自制の念、満足感など色んなしがらみで遠慮しているし、それら打ち消して性の快楽に振り切るなんてことが出来る存在は稀なのだ。

　あの郁美は完全無欠に、いや今では自制していて夫たちに配慮しているのだと思う。
　彼女が本気で貪欲さを開放されたら、ほとんどの男たちは腹上死するだろう。
　彼女の登場で、「会」の勢力図は一変したのだ。
　男たちは一喜一憂したが、彼女の周囲では感化されて覚醒する女性が現れていることに気がついている者は未だ少ないのが現実だ。
　そしてなにより絶対的女神である亜紀が彼女を伴って降臨したという現実が重い意味を暗示しているのだ。

　真也は「美あんず」にとっては外様代表格の夫であったが、紗弥の夫であるということ、そして郁美の寵愛があって異例の優遇を得て楽しく過ごせているという状況だった。
　今回の流れも妻たちのネットワークから考えても当然の成り行きだったと納得している。
　福岡という遠隔地なので、郁美の義姉となる恋という存在が視野に入っていなかった未熟さを思い知らされるし、先輩健二は男同士の友誼で伝えてくれていたのだと今頃気が付いたのだ。

　思えば平凡な女性が郁美の実兄達也の嫁というステイタスだけで、短期間で九州経済圏の財務最有力者になり得るはずがないのだ。
　郁美が懐妊中という状況の中で、５大老達の興味を一身に集めている存在は他ならぬ恋なのだ。
　真也は、妻は「魔性」の女である紗弥で、その彼女と愛し合い子を得たことで奢っていたのかもしれない。
　その紗弥もびっくりするほど貪欲ぶりを発揮する恋に圧倒されっぱなしなのだ。

　こういう時の性的タフさは、男にとってかえって裏目に出る。
　極上の女体による誘惑は麻薬に匹敵する。
　飼い主は疲労困憊で休息を渇望しているのに、血気盛んな愛棒は勝手に猛々しくいきり立つ。
　意識が跳ぶほど逝き狂っているはずなのに、もっともっとお代わりを際限なく求めてくる女豹は恐ろしい。
　このままでは精を吸い尽くされて死ぬのではと思うのだが、愛棒を包む女肉の素晴らしさにたちまち心奪われていく自分の未熟さが情けない。


　147㎝と小柄な肢体で黒人級のデカマラをがっつり咥え込むが、恋ももちろん余裕という訳でないし、彼女の夫達也も大っきくて本音はデカすぎてキツイなのだ。
　ただ愛すべき男たちがデカマラだから致し方がないと受け入れているだけなのだ。
　女の大半の本音はデカ過ぎるのはキツイなのだ。
　男たちはデカマラで女たちが喘ぎまくると思っているようだが、それは愛する男と身も心も繋がっていると思うから漏れる歓喜でありデカさで喘いでいる訳ではないのだ。

　デカすぎると女の体内では大変なことになっていて、伸縮自由な膣はともかく胎児に匹敵する体積を有するデカマラが押し入ってくれば子宮だけでなくあらゆる臓器が圧迫されて大移動することになるのだ。
　当たり前だが胃が圧迫されて吐き気を誘発したり、肺にも圧迫が伝わり息苦しくなったりするのだ。
　女はそんな苦痛ですら性感に結びつくからこそ成り立つようなものなのだ。

　郁美が「美あんず」の女性たちに伝えた境地がある。
　それは愛する男たちが「可愛い」というものだ。
　彼が可愛くて食べ尽くしたい、彼の精気を吸い尽くしたいという欲望が全ての障害を吹き飛ばすのだ。
　彼女たちはそれを【脳内覚醒】と表現する。
　しかしこれは言うは易しで、これを実践できるのは簡単ではないし「美あんず」の女たちも大半は達し得ない境地なのだ。
　恋は数少ない【脳内覚醒】を果たした１人なのだ。


　恋は真也と会って話しただけで、紗弥が早々に彼に心を奪われた理由を察したし、懐妊中の揺れる女心を理解不足である若い夫への複雑な思いに共感している。
　だからといって真也と肉体関係になることは一般的には筋違いだろうが、恋、郁美、紗弥の３人は身内だからという摩訶不思議な結束があるのだ。

　彼女たちの夫たちは浮気者ばかりで屈指のモテ男揃いだから、この揺らがない身内意識は絶対的な信頼関係に繋がっているのだ。
　確かに血縁的には恋は峰家の嫁という形だが、亜紀との関係も親密であってもはや「美あんず」の代表的存在と言って良い立ち位置であり、なにより郁美の信奉者であったから紗弥にとっては魂の同志なのだ。

　そして紗弥にとっても晶子は大切なパートナーであって、真也を巡ってゴタゴタして関係性を損ないたくないこともある。
　恋にすれば夫達也の願望も叶えられるし、自身の気持ちにも合致しているから快諾した。
　そもそもだが紗弥の悩みは、明日は我が身だと思うから他人事ではないし、協力するのが同じオンナとして当然のことなのだった。

　あの関西支部開幕の日、恋は徹という男性に出会って生まれ変わってしまったと言って良い程の変貌を遂げたのだ。
　あの日までは「会」の活動や全てのことに対して、消極的であり後ろ向きな女であった。
　意に染まない多くの男性との関係により、自身の奥底に目覚めたものから逃避するかのように自分を誤魔化し続ける日々。
　そして夫の中に存在する実妹に対する倒錯する想いへの対抗心と反作用に膨れ上がる自身の郁美へ想い。

　達也と郁美との近親相姦ショーでその全てが弾けた時に、手を差しのばして優しく抱き包んでくれた少年のような笑顔が印象的な徹という男性が彼女の覚醒を促したのだ。
　そして亜紀と出会い、オンナとして絶大な自信を得たのだ。
　好きなものは好きと堂々と言える、私はこう思うしこうしたいから自由にするからという、強さが彼女の環境を一変させた。

　峰家内での勢力争いもあっさり主導権を握った。
　当主の嫁という立ち位置にとどまらす郁美と連携していることが表面化したからだ。
　もともと世代下剋上で老齢世代を凌駕していた当主達也の嫁に異論を唱える余力は無かったのだ。
　そこに恋の可憐な容姿で人気があったことに加えて、九州経済圏では有名な若妻だったこともあって、あっという間に彼女のシンパだらけになったのだ。

　彼女の父は次期都市銀行の頭取と噂されている有力者であったし、実弟は財務省の有力キャリア官僚となっていて、彼女の影響力は一気に知り渡ったのだ。
　そこに彼女が懇意にしている亜紀が九条家の出自と明らかになったことで、峰家は九条家と連携することになっていく。
　その破壊力は全てを席巻した。
　名だたる地方経済人、政治家達が彼女の動向を気にかける事態になったのだ。
　たった１人の２０代の若妻に過ぎないのだが、彼らは真剣だった。

　ただ恋にすれば、それまで鬱積したものを開放したに過ぎないから、欲望のまま良質な男たちを楽しんで彼らの心に住み着いたに過ぎない。
　元々バイセクシャルで郁美との関係が最優先だった彼女にとって、郁美の兄だからこそ達也に心惹かれて結婚したという典型的な打算女であったが、その結果待っていた夫の要求は想定外だった。
　半ば強制的に扉が開いていく女の快楽に戸惑っていくが、あの郁美が健二に固執した理由を身をもって知っていくことになる。

　恋は愚直なまでに郁美という存在に執着していて、次第にレズビアンとして満たされないのに、日に日に女としての快楽を男たちに目覚めされていくことへの戸惑いが心身を不安定にさせていく。
　そして気がつく。
　いつしか女として誰よりも夫である達也を愛しているのだという現実。
　しかし永遠に消えない彼女の憧れである郁美への愛における最大のライバルが健二ではなく他ならぬ達也だったという現実だ。

　そしてあの日、彼女は現実を目の当たりにしたのだ。
　失望と絶望、そして落胆全てが彼女にのし掛かった。
　そんな彼女に郁美から救いの手が差し伸べられる。
　彼女が育んだ天使のような徹が壊れかかった彼女の心を癒やしてくる。
　彼が郁美との融和と相互理解の機会を作ってくれたのだ。
　そして亜紀に惹かれて本来のレズビアンとして求めていたものを満たされた瞬間、彼女は覚醒したのだ。

　亜紀は恋が長年求めていたものに対して答えを全て持っていて、優しく抱き包んでくれたのだ。
　ずっと心の奥底で苦しんでいたものもなにもかも受け止めて共感してくれたのだ。
　そして亜紀の中に自身が抱くものと同じ郁美への想いがあることに感動する。
　たちまち亜紀と身も心も結ばれた同志になったのだ。
　確かに恋は資質的にも才女だったのだろうが、レズビアンとしての面が満たされて亜紀の存在が無くしては今日の彼女の姿はないであろう。

　今では欲張りなオンナとして大胆にバイセクシャルな行動に遠慮がなくなったが、その陰には亜紀の彼女への寵愛があるのだ。
　恋は早々に目敏く凌という存在に惹かれる。
　郁美が彼に惹かれている、亜紀が健二に惹かれているという女事情は実は郁美と亜紀の２人だけが共有している極秘事情だったのだが、恋はもはや同志の直感で見抜いたのだ。

　亜紀はそんな恋が可愛くて仕方がない。
　早々に恋に凌とのアバンチュールを公認したのだ。
　そして健二との関係も郁美は公認していくのだ。
　結果、恋は夫達也に匹敵する夫たちを心ゆくまで満喫して一気にオンナとして駆け上がっていったのだ。
　もはや「魔性」に匹敵するオンナに化けていたのだ。
　既に恋は自身の「美あんず」における立ち位置を理解していて、当面は郁美が活動できないので亜紀をサポートする役割を引き受けることを自ら課していたのだ。
　実はそのための環境作りの結果が現在の彼女が作り出した状況なのだ。

　恋たち共通の思いは、愛すべき夫たちには常に自分たち１人１人を誰より一番に見て愛して欲しいという平凡な女心であった。
　それでも自分達は他の夫たちの魅力にも揺らいでよそ見してしまうのは許してね、なにより妻たちのそんな禁断の扉を開かせたのは夫たち自身なのだから、女は全く悪くないんだからという妻たち共通共有する不変の思いであった。


　もう恋の暴走は止まらない。
　あれこれ理由をつけて、真也への横恋慕を隠す気もない。
　身重の妻が抱く杞憂に気がつきながら、成熟した美女にうつつを抜かしている彼の精は吸い尽くすことが同志である紗弥への最大限の誠意に他ならないのだ。
　デカマラといっても三者三様で、どれも女を狂わすだけの魅力が溢れている。
　鋼鉄のような堅さのデカマラは１度味わったら忘れられない魅力が凄まじい。
　郁美が一時我を忘れたとの評したことに納得する。
　なにより既に恋も我を忘れて夢中になっていたのだ。

　腰を高速グラインドさせながら、自慢の締め付けで鋼鉄肉棒を責め立てる。
　鋼鉄から放たれる異様に熱い精液に女を一撃で妊娠させる頼もしさ感じる。
　まさに女を病みつきにさせる熱さであり、これでもかとねだる。

　恋は精液を子宮に注ぎ込まれるとそのまま精として吸収する特異体質で、ますます貪欲に活性化するのだ。
　だから避妊具有りだと恐ろしく大人しいという裏話を知る夫たちが知るのは、ずっと後の話だが、悲しいかな夫たちは彼女の「俵締め」生セックス誘惑に抗しきれないのだった。

　ある意味、魔性のエキスでパワーを返してくれる「魔性」の女たちの方が男にとっては女神かもしれない。
　恋はとにかく精を底無しに吸い尽くすので、「精吸魔サキュバス」と恐れられるようになるのだが、１度彼女に魅入られたら逃げられた者はいなかった。
　そんな彼女に真也は捕捉されてしまったのだった。


　真也も決して一方的に抜かれている訳ではない。
　もはや獣のように夢中に腰を突き上げていた。
　彼女の騎乗位における体位の角度、体重の掛け方、腰のリズムなどあらゆるものが理想的過ぎて魅了されていたし、なにより蜜壺の緩急の付け方が完璧すぎて夢中になってしまったのだ。
　たださすがに３連射は辛い。
　彼女も逝きまくっているのに、どんどん激しく求めてくる事態に慌て始める。

　もはや郁美に激しく責め立てられた経験に匹敵する凄まじさだ。
　このまま彼女主導の騎乗位でいたら吸い尽くされると思って焦り出すが、蜜壺の魔力は破壊的だ。
　必死で美しい肢体を愛撫して体位を変えようと試みると、あっさり彼女は応じて抱きついてくる。
　そこで彼女は「魔性」の女ではないのだと知る。
　正対座位で夢中で愛し合う。

　小柄な彼女だと良い具合に顔同士が近くて濃厚に唇を貪り合う。
　舌を絡める度に絶妙な加減にキツく肉棒を締め上げてくるので、心を引きずり出されて奪われてしまいそうになる。
　性調教師というプロとしてのプライドが揺らぐ吸引力に驚くが、もはや引き下がれない。


　恋は夫たちを凌駕しようとか、圧倒しようとか、考えたことがないし、今後も考えるもこともないであろう。
　純粋に夫たちとのセックスを貪欲に楽しむタイプだ。
　ただ夫たちの精力から得る活力が底無しに欲しくなるので、相手がカラカラになるまで吸い尽くすのが彼女の目覚めたスタイルだ。
　だからどんな体位でも激しいセックスは大歓迎のタイプで、それでいて逝った途端に直ちにもっとと底無しにねだってくるのだから「精吸魔サキュバス」面目躍如なのだ。

　なにより彼女の基準がセックスバーサーカーの夫である達也なのだから、既に規格外の貪欲さなのだ。
　既に「美あんず九州」の夫たち５人対１人との乱交でも、全員がカラカラに精を吸い尽くされるのが恒例となっていて彼らは彼女にすっかり心を奪われて下僕と化していた。
　そして彼らは彼女の親衛隊のようになっていて、彼女に敵対行動するものに対して極端なほど攻撃的な出来事を引き起こすことになるのだった。

「魔性」の女でもないのに、「精吸魔サキュバス」「九州に君臨する女王蜂」など、数々の称号を頂いたのは彼女だけだ。

　そんな状況はともかく真也は妻の親類である若妻の魅力にドップリ嵌まっていった。
　真也は先輩健二との落差を感じて、性調教師としてより自身の夢であるデザイナーとして生きる道を意識した部分もある。
　紗弥、そして妻たちの共通の思いとして、才能溢れる彼が早々に性調教師として諦めることを残念だし淋しいと思っていたのだ。

　もちろんデザイナーとしても才能は溢れるから、そこは全力で臨むのは大前提だが、男としてますます魅力が増す時期を迎えようかという彼が離脱するのは妻たちは望んでいなかったのだ。
　なにより郁美が彼の才能を絶賛していて、紗弥と連携して彼を成長させたいと願っていたことが大きい。
　その想いは恋に引き継がれている。


　真也は幼少の頃から女性を魅了するようにあらゆることを叩き込まれて育った。
　学生時代はモテまくり女の子を食べまくった。
　成人した頃にはややもすれば女性をモノのように扱った時代もあったが、父も女性に対して含むものがあるところもあったから致し方ないところもあっただろう。
　それでも彼の元には次から次への女性が来たのだ。
　そんな彼でも五摂家の娘たちには彼女たちが身に纏う高貴なオーラが凄すぎて近づくことすら敵わないのだ。

　そんな壁に直面すると、あっさり彼は逃げ出した。
　彼にすれば底辺の出自であり、馬鹿にされていると感じたのかもしれない。
　しかしデザイナーとして成功すればという成り上がりの打算もあったのかもしれない。
　才能だけでは通用しない世界では、チャンスを掴む運も必要とされるが当たり前だが数年間苦闘することになる。
　その彼の前に現れたのが、幸運の女神そのものだった紗弥だったのだ。


　恋の澄んだ瞳に心の奥底を見透かされているような気がした。
　彼女は決して余計な言葉を言わないで、黙って彼を受け入れてくれる。
　もつれるように正常位になって愛し合う２人。
　真也は少年のように夢中で腰を振ってしまう。
　それを真正面から受け止めてくれるしなやかな肢体。
　夢中でキツく抱きしめると腕の中で弾ける想い。
　手と手を絡め合うと更に彼女と繋がる気がしてホッコリしてしまう。
　吸い寄せられるように唇を重ねる。
　真也は自らの弱さを認めて彼女に甘えていった。

「あっあん♡　そこぉ　あん♡　いいぃはあっあん♡」
　ドルチュウップッパァン！ドルチュウップッパァン！
「はあっあん♡　すごぉっあん♡　そおぉあんあん♡」

　あれほど射精したというのに、腰が止まらない。
　溶けそうな快楽が全身を支配していく。

　結局、幼少から女体に執着して生きていた男にとってセックス無しでは生きられないのだった。


つづく
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2023年1月21日掲載
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