ずっと愛してます5
羅衣 作
第13話　世界中の誰よりきっと２


　桃子は帰国後山積みになった課題の対応に追われて、２年間という時間の重みを思い知らされた。
　他家との決め事、不動産や権利の契約書の調印、一体両親達はなにをしていたんだろうと呆れるほどだ。
　経理的にも不備だらけでずさんなものだった。
　五摂家だから見逃されている様なもので、普通では問題だらけであろう。
　今更ながら祖父アレスの言葉が真実を表しているのだと実感する。

「我が息子娘達は全ての才覚を我が孫 桃子に捧げた」
「酒粕のような者達だ」
「良いか　桃子」
「予がこの世去ったら　彼らは放逐するのじゃ」
「そなたにしか　出来ぬ」
「既に　そなた宛の遺言書にも　そう残しておる」
「そして　正輝を盛り立てて」
「近衛家を作り直すのじゃ」


　祖父の言葉、あの頃は分からなかった意味が重くのし掛かる。
　桃子は破格の成功を手に入れて、もはや経済的に出来ないことはほぼ無いし、欲しいものも欲しい人材もなにもかも手に入れた。
　あとは配偶者だけかもと思う領域だ。
　実際、桃子自身で築き上げた個人資産は、既に実家の総資産を越えているし、仕事で動かせる経済は国家スケールだ。

　若くして自力で祖父達と変わらない領域に立った景色は薔薇色とはほど遠いものだ。
　能力が劣るというだけで、本来は愛すべき家族を排除しなくてはならないという十字架は、まだ２１歳の彼女には重すぎるものだった。
　桃子がそんな葛藤を抱えている状況の中、親友である佳子の環境に驚く。
　実弟である正輝の心を全て奪いながら、ちゃっかり優秀な旦那様をゲットしつつ夫婦交換にドップリ嵌まり込んでいるのだ。

　そんな不道徳で破廉恥な行動である筈なのに、桃子自身は嫌悪感や否定的な感情は全くなくて、むしろ興味津々だったのだ。
　桃子自身は恋愛経験は豊富で元カレの人数は両手両足では全く足りないが、誰１人被ったことはなく同時進行経験は無いのだ。
　ひとつの恋が終われば、はい次と、区切りをつけて前に進むタイプなのだ。
　彼女が執着する、この人じゃないと駄目とか言うほどの忘れられない男性っているのか、という自問自答に心が揺れる。

　佳子は、あっさり笑顔満開で優貴だと言ってのける。
　確かにセックスで何人かの男性に惹かれるけど、人生のパートナーは夫で、それは自信があると断言してみせたのだ。
　正直、初めて敗北感を感じた瞬間だ。

　自分は過剰なほど成功したが、それで幸福度が上がったかと問われれば、答えは否だった。
　そもそも五摂家の子女に生まれた時点で経済的に過剰なほど満ち足りているから、それ以上の幸福度が更なる成功で満たされるはずもないのだ。

　むしろ地位が上がった分だけ気苦労も増えたし、自身の決断で他人を不幸にすることも増えるし、最悪他人の生き死に関わることが増えるのだ。
　実際、人生の幸福度はお金ばかりでないが、お金は容赦なく人を不幸にもするし殺すものなのだ。
　桃子は頑張った分だけ、その蓄積が増えたと改めて実感した。

　心のどこかで自分は成功者で、名門の佳子に対しても勝っているという奢った気持ちがあったのかもしれないが、それは佳子の笑顔で一瞬に粉砕された。
　彼女は女だけしか出来ない方法で、もう既に日本において支配者として地位を盤石にしたのだ。
　そしてオンナとして満喫しているのだ。

　佳子だけにとどまらず、その姉は瑠璃子はもっと凄いオンナぷりで、もうＥＵ圏をこれまた女だけしか出来ない手法で席巻していたのだ。
　急に２年ほど前にブロードウェイで舞台を佳子と楽しんでいる時に、彼女から言われた一言が蘇る。

「桃子は 一体　なにを目指しているの？」
「私たちは女だよ　男じゃないんだよ」
「男のまねごとしても　同じになれないと思うけど」
「あの舞台の主人公も　そう」

　オーストリアで行われた結婚式での瑠璃子の姿に圧倒された記憶が蘇る。
　あの時の圧倒感と見下ろされた感を、今頃理解したのだった。
　祖父の意向も本来は男の役目だし、思えば女が首を突っ込む必要の無い話なのだ。
　佳子の２年前の言葉が今頃になって深く胸に突き刺さる。

　こうも成功事例を見せつけられて、意固地になるほど年齢を重ねていない若い女はあっさり間違いを認めた。
　ある意味、男であれば達成感があるだろう高みまで成功して登り詰めたのに、未だ全く彼女は満たされていなかったし幸せを実感していなかったのだ。
　その桃子を佳子のあっけらかんとした言葉が追い打ちを掛ける。

　徹との逢瀬を浮気にあらず自分磨きのミネラルなんだと言い放つし、優貴が敬子と楽しくすることも公認しているのだ。
　結果的に夫婦関係は円満だし、お互い余計な気遣いも不要だし、常にアップデートした関係でマンネリとも無縁だと自慢げに聞かされる始末だ。
　実際、佳子の吸引力は凄まじく、実弟である正輝の佳子への執着は本気だ。

　その姿に、自分が欲しかったもの見いだす。
　そうなると最強と讃えられる「真・魔性」郁美に会いたくなるのは自然の流れだ。
　そして今や女帝と話題沸騰の亜紀に会いたくなる。
　アメリカHIGH SOCIETY社会でも、在日米軍を通して日本HIGH SOCIETY社会に女帝が現れたと話題になっていた程なのだ。
　桃子もそうだが、アメリカ社会は女性のサクセスストーリーに敏感なのだ。


　佳子と共に、桃子は初めてやってきた神戸という街にワクワクしていた。
　噂の「美あんず」本拠地だし、皆が凄いという九条家の亜紀、そしてもはや生ける伝説となりつつある郁美が住む街なのだ。
　真っ先に亜紀の元を訪問した。
　まず建物の作りに感銘を受ける。
　いわゆる業仰々しい門構えもなく、住宅街に突如現れる近代的な複合施設のようなマンションなのだ。

　住宅街なのに多数の女性達が行き交い、１階には有名なコーヒーショップがオープンスペースで営業していて女性達が笑顔で歓談しているのだ。
　よく見るとベビーカーを傍にしている女性が非常に多い。
　それでいて要所にはセキュリティーサービスの者達が居て、徹底した治安維持が図られているのだ。

桃子　「えっここに　亜紀様　居るの？」
佳子　「そうよ　亜紀様　最上階フロア」
　　　「低層階は託児所や小児科診療所とか」
　　　「複合施設ね」
　　　「旦那様の会社関係奥様達憩いの場所なの」
桃子　「そうなんだ」
佳子　「凄いのは　彼女達は全て無料なのよ」
桃子　「えっ　それは凄い」
佳子　「もう　ここは女たちの城ね」

佐紀子　「いらっしゃいませ　桃子様　佳子様」
　　　　「遠路お疲れ様でございます　こちらへ」
佳子　「こんにちは　佐紀子さん」
桃子　「お邪魔しますわ」
佳子　「こちら　亜紀様の右腕　佐紀子さんです」
佐紀子　「お初にお目にかかります」
　　　　「飯田佐紀子　と申します　お見知りおきを」
桃子　　「はい　近衛桃子　です　よしなに」
佐紀子　「よろしくお願いいたします」
　　　　「さあ　奥にどうぞ」
　　　　「亜紀様が　お待ちです」

　（エレベーター内）

桃子　 「女性が沢山いらして賑やかね」
佐紀子　「はい　亜紀様のお考えです」
桃子　 「なるほど」
佳子　 「今までの五摂家の方とは違うようね」
佐紀子　「あの方々は　凌様の会社奥様方なのですが」
桃子　 「伺いました　みんな笑顔でした」
佐紀子　「はい　亜紀様が 変な保養所とか」
　　　　「作る前に　女性が子育てしやすい」
　　　　「場所作るのが大事とおっしゃって」
　　　　「凌様がグループ内の子育て世代の方々」
　　　　「お集めになって　あの施設作られたのです」
桃子　 「それで無料なのね　福利厚生」
佐紀子　「はい　医療も託児所も全て無料です」
佳子　　「こういう発想　私　無かった」
　　　　「マジ　リスペクト」
桃子　　「はい　同感です」

　エレーベーターが最上階に着くと、桃子はビックリさせられることになる。

亜紀　　「近衛桃子様ですね」
　　　　「初めてお目にかかります　田原亜紀です」

　扉が開くと亜紀が出迎えたのだ。

桃子　「えっ　恐縮です　亜紀様」
　　　「初めてお目にかかります　近衛桃子です」
　　　「わざわざお出迎え頂きありがとうございます」
亜紀　「さあ　こちらへ」

　桃子は生まれて初めて圧倒されていた。

　五摂家の嫡流長女に産まれて祖父からの寵愛も欲しいままに育ち、正直自分より格上存在に出会ったことがなかったのだ。
　五摂家の子女同士では年齢的な序列は存在すれど、格というもので言えば意識することはない。
　彼女達にすれば自身が天上人だから、夫の格などの差も眼中にないし、それはただのマウンティング材料に過ぎない。

　そんな感覚だから５大老達のオーラは感じても、それで圧されることは少ないのだ。
　だから結婚式で瑠璃子から感じたオーラに気後れした記憶が蘇る。
　正直、伝え聞いてた亜紀への話は男達がおおさげさに騒いでいるに過ぎないと侮っていたのだ。
　そんな彼女を他所に佳子が亜紀に駆け寄り手を繋ぎ親密なところを見せつける。

　応接室に通されると多数の女性達が居て、その場が全て亜紀中心に動いているのだと感じる。
　２人の赤ちゃんを紹介されてホッコリするが、亜紀が作り上げた女の園なのだと知る。
　亜紀から感じるオーラは規格外だ。
　いわゆる支配者オーラにとどまらず、魔性のオーラも凄まじいのに初めて感じる温かい波動のようなものを感じるのだ。

「なんなの　九条家嫡流長女って　こんなに凄いの」
「違う　亜紀様は　異次元過ぎる」

　いわゆる絶対者とは異質な存在と感じたし、実際一緒に居る女性達は服従している訳でもなく楽しそうに自然に集っているのだ。
　その証拠に、コーヒーの砂糖を亜紀に対して取ってと普通にやり取りしている関係性だからだ。
　口頭では「姉様」など敬称は付けているが、実態として仲の良い女友達感覚の関係性なのだ。

　そもそもだが五摂家子女達の生活環境で、このような仲間文化を構築している者は誰１人居ないだろう。
　もちろん主要メンバー以外にも多数の使用人もいる様だが、彼らにも亜紀自ら「さん」付けしている状況であり、桃子はカルチャーショックだ。
　それなのに明確に亜紀が主で、佐紀子以下女達の関係性は統制されて正に「女の園」そのものだ。


　亜紀は噂の桃子に逢えて嬉しかった。
　勇人・佳菜子夫妻の一件以来、他家との関係を気に掛けており近衛家のキーパーソンである桃子に興味があったのだ。
　亜紀にすれば敬子達次世代の勢力図も重大関心事であり、郁美が復帰するまでは積極的に関与するつもりであった。
　紗弥と悠希、佳菜子と続々と「美あんず」メンバーが妊娠出産ラッシュであり、亜紀はなにかと多忙だ。

　幸いなことに盟友である里奈が子育て中であるが、積極的に「美あんず」に関与してくれていて大助かりであった。
　この日も里奈が傍に居てくれるから心強い。
　亜紀は自らの過去を隠したり気にしていないから、そういった九条家に戻るまでの話も桃子に隠さす伝える。
　さすがの桃子も何度も驚きの表情浮かべるが、亜紀はそれすら当然の反応だと受け入れる。
　ある意味、天と地ほど真逆の桃子の生き方にも興味津々であり、初対面と思えないほど深い話をする。


　桃子は驚きの連続だ。
　亜紀の経歴には言葉が出ない。
　しかしある意味、五摂家の女としては圧巻の行動であり５大老達が認めてしまうのは道理だった。
　古くから女は家を守りし存在とされているが、それは五摂家名門では絶対視されている女の生き様だ。
　亜紀は孤立し社会底辺に落ちようとも、九条家嫡流男子の弟を汚れから守り通したのだ。
　それは五摂家の女としては圧巻の実績であり、彼女を若くして「女帝」と５大老達に認めさせたのだ。

　しかし驚きは終わらない。
　亜紀の愛娘を抱っこして、この日一番の驚きが走る。
　恵梨香はまだ赤ちゃんなのに既に強いオーラを持っていたのだ。
　破壊力抜群の笑顔で女の母性を鷲掴みしてくる。
　桃子の心を見透かすような澄んだ瞳で見つめてくる。
　彼女は既に女たちの中心に位置するには、なにをすれば良いか理解しているとしか思えない行動をする。
　話題の中心が自分に無いと察すると、ぐずって注目を取り戻そうとする。
　
　桃子が恵梨香の代わりに龍哉を抱っこすると、また違った驚きが襲う。
　男の子で甘えんぼな子だと直ぐ理解するが、早々に胸元に侵入してくる小さい手に狼狽える。
　簡単にブラウスボタンの隙間から侵入すると、あっさりブラも突破される。
　未婚の桃子は赤子のいたずらに翻弄される。
　手慣れたチカラ加減で乳首を摘ままれると、思わず変な声が出てしまう。


　龍哉は新しい女が大好きだ。
　自慢じゃないが「美あんず」で出会った女たちのオッパイは全て試食済みなのだ。
　最近お気に入りは佳子のツンとした美乳だ。
　その佳子が連れてきた桃子を虎視眈々と狙っていた。
　妹が注目されたくて動くと予想しその時を待っていたのだ。
　待った甲斐があり、抱っこの順番が回ってくる。
　彼女は抱っこが不慣れなのか、胸元でギュッと抱きしめてくれる。

　龍哉的に大歓迎の展開だ。
　この時とばかり胸元に顔を埋めると、新しい女の香りを楽しむ。
　これまで嗅いだことのないさっぱりした香水の香りがするから、ワクワクが止まらない。
　抱きついて好き放題モミモミする。
　彼女はママと会話していて意識が疎かだ。
　これまた好都合で最近身につけたボタン外しを敢行して、着衣の中に侵入していく。

　彼女に企みがバレて身じろぎされるが、お得意のバブバブ攻撃して甘えたいと演技する。
　女たちはこれですぐ警戒心を解いてくれる。
　後はじわじわと手を伸ばしていくだけだ。
　彼女が一瞬前屈みになったチャンスを見逃さない。
　シュッポと小さい手をブラの隙間に突っ込む。
　彼女が慌てるが強行突破してお乳首を捕捉すると、手慣れた手口でコリコリと弄る。
　彼はママと同じくらいのオッパイがお好みで、新しいオッパイがジャストサイズだったので目がキラッと光った。

　彼女が変な声を漏らすから、ますます彼は調子にのっていく。
　その結果なのか彼女が後ろのソファーに座る。
　ますます自由度が上がるから彼に好都合だ。
　そこにママから「もう　ごめんねぇ　この子はオッパイが好きなの」と援護射撃がある。
　するとお約束のようにターゲットの女は必ず「ああ　大丈夫ですよ」と応える。
　ここまでくれば彼の思うがままだ。

　彼女がママと会話に意識が行けば行くほど、進撃していくだけだ。
　咎められたらバブバブ攻撃して甘えたいアピールして煙に巻いて、確実に目的を達成する。
　彼が最近佳子で覚えたフロントホック外しを発動すると、さすがに女は嫌々するがいつの間にかボタン外しも終えているから一気にお乳首目当てに吸い付く。
　女は本能的に赤ちゃんのこの動作には無防備で、とっさに振り払うことなど出来ないのだ。


　桃子は気がついたら突然ブラを外されたから慌てる。
　龍哉に胸元を完全に開かれてオッパイ吸い付かれるままになってしまった。
　思わず声が漏れて反応してしまう。
　男性とは全く異質な絶妙な吸い加減に翻弄され混乱状態だった。
　たちまち初めて知るキュンとする感覚に、目が潤んでしまう。

亜紀　「もう　またぁ　龍哉ったら」
　　　「桃子さん　ごめんなさい」
桃子　「あっ　大丈夫です　はぁん」
　　　「可愛い?」
亜紀　「この子　オッパイ大好きっ子で」
　　　「みんな　吸われちゃう」
佳子　「はい」
里奈　「あはぁ　日に日に上手くなってるな　この子」
亜紀　「あはぁはぁ　凌の子だからねぇ」
里奈　「なるぅ」
桃子　「なんかぁ　変な感じ」
亜紀　「それにしても　いつの間にブラ外しを」
佳子　「それは　私のせいかも」
里奈　「あらま」
亜紀　「ちょっと　覚えるの早すぎ」
佳子　「桃子　大丈夫ぅ　目がウルウルよ」
桃子　「赤ちゃん　イイネ」
佳子　「桃子も赤ちゃん欲しくなったでしょ」
桃子　「うん」

　女たちは赤ちゃんには寛容だ。
　龍哉はママのオッパイと他の女のオッパイの区別はついているし、ある意味確信犯なのだ。
　欲しいままに手に入れたオッパイを楽しむ。
　既に離乳食後期なのだが、乳離れが遅い子との認識で済んでしまうのだ。
　ひとしきり吸って楽しむと反対のお乳首も吸いたくなるから、バブバブモードで移動すると当たり前のように吸い付く。

　女のオッパイはミルクが出なくとも味がするのだ。
　そして龍哉は好みの味にとうとう巡り会ったのだ。
　いつになく熱心にフンフンと吸い尽くす。
　小さい手でマシュマロのような美乳を揉みしだく。
　彼女が諦めたのか、慣れたのか、為すがままになったのを良いことにオッパイを独り占めにして楽しむ。
　後は彼女を定期的に来てくれるように愛想を振りまき虜にするだけだ。

　それで彼は叔母である佳子の美乳を手に入れたのだ。
　数度の成功体験は男児を急成長させる。
　不意にギュッとしがみついてみせる。
　何事かと彼女が見てくれから、すかざず持って生まれた真ん丸の瞳で見上げて甘えてみせる。
　赤ちゃんは母性に訴えかける術は本能で知ってる。
　再びしがみついてスリスリする。

　その瞬間、桃子の積み重ねてきた鎧は粉砕された。
　女になってしまったのだ。

「あん　なんなの　このキュンキュンは」
「あん　これって」
「そう　わたし　女なのね」
「赤ちゃん　わたし　欲しい」

　いつの世でも、女にとって世界中の誰よりきっと赤ちゃんが最強であった。


つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2023年9月30日掲載
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