ずっと愛してます5
羅衣 作
第50話　やっぱり妻が好き


　晶子と龍聖の夫婦関係は福岡での出来事を境に激変していた。
　不毛なセックスレス仮面夫婦を脱却し、一転してお盛んな夫婦に化けていたのだ。

　元よりお互い愛し合っていて子供誕生後に生じたボタンの掛け違いからすれ違い、お互い仕事人間であったから限られたプライベート時間は男と女というより父親と母親だけになってしまったのだ。
　晶子の思いきった行動は彼女なりの魂の叫びであったが、もちろん知った夫の隠された性癖へのアプローチであったのは間違いない。
　彼女にとってはかなりリスキーな選択であったが、自分たち夫婦がお互いに真に向き合うには一番強力な方法だと確信していたのだ。

　ある意味、晶子は最も女らしい選択をしたとも言えるのだ。
　女は究極追い詰められると自暴自棄に等しい思い切った選択を出来る生き物で、それが女は度胸という言葉で評されるのだ。
　もちろんそんな大胆行動は失敗すれば奈落堕ちるリスクは大きいが、今回の場合は彼女なりに開き直りがあったのだ。
　もはや自分の肢体は女の快楽への傾斜が止められず、このままの夫婦関係では早々に破綻すると自覚したから龍聖の性癖に賭けたのだ。
　その決断の背景に紗弥の行動も無縁ではない。

　あの日、久しぶりに龍聖に抱かれて彼女はあっという間に元気になった。
　晶子が欲しかったのは夫とのそういうひとときだったのだ。
　夫から違う男に抱かれる姿を美しかったと褒められて彼女の心の闇が一気に晴れていった。
　恋からのアドバイス通りに他人棒の感想を赤裸々に夫に語ってみるとあっという間に彼は絶倫になった。
　一晩で何回も愛し合うなんて結婚以来初めての経験だったのだ。
　ビックリしつつ夫を何度も煽り夜通しおねだりしまくったのはご愛敬だ。

　その後も相も変わらず仕事は多忙な２人だが、夜の生活はそのまま燃え上がり続けて週に複数回愛し合うまでになった。
　その原動力になったのが、晶子が意図的に赤裸々に語る他人棒見聞録と共に出張前に匂わせる言動と行動であった。
　下着の趣味もガラッと変えて見せたりするのだ。
　彼女なりに夫の興味を惹きつけるような努力と工夫は怠らないし、それが楽しくて仕方が無いのだ。

　その努力の成果は龍聖の嫉妬心をかき立て彼が猛狂い晶子は意識が跳ぶほど逝かされことが当たり前になっていたから病みつきになってしまったのだ。
　理屈もへったくれもなく他の男が巨根だろうがテクニシャンであろうが関係なく、やっぱり愛している男とのセックスが情熱的で大満足であれば女にとってそれが最強であり至福の時間なのだ。


　龍聖は毎日がある意味充実している。
　気のせいか妻は生き生きして美しくなった気がするほどで、ＡＶさながらのリアルな不貞妻に化けたのだ。
　身びいきもあるかもしれないが、妻は間違いなく美女と皆から認知される女性だと思っているしそれが自慢なのだ。
　それなのに自分は妻をいつしか息子の母として考え、身近すぎて見えなくなっていたのだ。
　気がつけば息抜きで見るＡＶと自慰で満足していのだが、オカズのＡＶは妻絡みＮＴＲモノばかりであった。
　妻が職場を変えた頃からＡＶの内容が急にリアルと化したのだ。

　普通なら妄想と現実の狭間で迷走するであろう。
　そんな彼を荒木萌衣という存在が救ったのだ。
　彼自身は萌衣との関係から責任回避するつもりはなくて、結果的にそれが彼女の好意的な反応を引きだすことになったのだ。
　その経験が彼の目を覚ました。
　女盛りの妻を放置して彼女が不貞に走ったのは全て自身の責任であり怒りの感情は全く無くて、現実化した妻を寝盗られるという倒錯した情念のうねりを丸呑みしてしまったのだ。

　久しぶりに抱いた妻の肢体は艶めかしく美味すぎて感動してしまったのだ。
　この肢体に他所の男たちが群がっているのだと思うだけで荒れ狂う嫉妬の感情。
　もちろん妻の魅力は肢体だけではないのだ。
　ささいな会話の中で見せるはにかんだな一瞬の表情が堪らなく可愛いし、息子と接する母親としての顔も愛おしい一面なのだ。
　自分はあわゆくそんな大切な妻を失うところだった。

　だからこそ妻からの愛情を信じているが、萌衣からのアドバイスを大切にして妻のことを意識して見ていることを忘れないようにしていた。
　そして僅かの変化を感じたら、余計なことを言わずにギュッと抱きしめてキスをするのだ。
　一瞬驚いた表情を浮かべる妻だが、直ぐに笑顔が浮かぶのだ。
　些細なことなら彼女はなにも言わないが、戸惑っている時は相談してくれるようになった。
　彼なりの妻への俺はいつも君を見ているよとのアピールなのだ。


　晶子はある意味自由になった。
　つい先月には夫を失ってしまうと思い悩んでいたことが嘘のようだった。
　夫から常に見られて彼の興味が自分にあることが心地良いのだ。
　次第に自覚してくる女の本質が堕落と紙一重なのだと感じ始めていて、「美あんず」が夫という存在に固執する意味を理解したのだ。
　晶子は龍聖がいてくれないと女として羽を伸ばすことは危険しかないし、確かに真也や達也とのセックスは病みつきであったが、愛する夫との夫婦生活に勝るものはないと思ったのだ、

晶子に唯一残された懸念が真也と紗弥の関係であった。
他所の家庭というか元夫婦関係であるが、２人は会社上司であり真也とは日常的に肉体関係のある存在であるから無関係とは言えないのだ。
　ある意味、２人の摩訶不思議な関係に最も深く関与してしまったのが晶子なのだ。
　晶子にすれば一歩違えば自分自身の未来が彼らの選択だっただけに、戸惑いは小さいものではない。
　とはいえ経営サイドの立ち入った話でもあり、従業員でしかない彼女にはどうこうできる話でもないのも正直なところだった。

　そんな彼女が唯一相談出来る存在が取締役彩佳であった。
　彩佳は紗弥と同じ歳でありながら彼女の義母になる会社オーナー夫人であり、ある意味紗弥と盟友の女性だ。
　紗弥妊娠休業中に専門分野以外も奮闘する晶子にとって彩佳の存在がどれだけ助かったかは数知れない。
　ここ最近、彩佳も友人のヘルプで夜職兼業となり多忙の極みにあり、晶子はあまり情報共有出来ていないこともいろいろと気苦労が増えてしまった一要因だった。
　ただ夫婦関係の危機を乗り越えた晶子にはオンナとして余裕が生まれたのだ。

　晶子は夫龍聖を誘って彩佳が夜働く倶楽部に行くことにした。
　目的は酒の場でざっくばらんに彩佳と情報交換したいというものだが、決してそれだけではないのだ。
　龍聖と結婚以来行ったことのない酒場に行って、ますます夫婦というより男と女としての関係を取り戻したいという彼女なりの工夫なのだ。
　久しぶり濃いめのメークをして三宮駅で夫と待ち合わせすると、やっぱり自分は女なのだと思う。
　目にする恋人達の姿に若かりし自分を重ねる。

　几帳面の龍聖も待ち合わせ時間より早く現れる。
　お互い顔を見合わせて苦笑いだ。
　不意に夫に抱き寄せられて戸惑うと耳元で囁かれる。
　褒め言葉に嬉しくなってしまう。
　そう龍聖はキザなセリフでも絶妙なセンスでサラッと言ってくれる男性なのだ。
　女にとって言葉は大切なのだ。
　思わず晶子は夫に抱きついてしまう。

　食事は久しぶりにラーメン食べようかとの夫の提案に乗り結婚前のデート感覚を楽しむ。
　街を歩いていても久しぶりに夫の腕に絡みつく。
　あの日から夫は謝ってばかりだ。
　こういう些細な夫婦の時間を作らなかったのはごめんねという言葉に晶子も自己反省だった。
　そもそも自分も女らしさを忘れてこうやって腕を組むことすら怠ってきたのだ。
　晶子は夫の腕という居場所を２度と手放さないし疎かにしないと改めて誓ったし、夫の言葉に対しては余計なことを言わずに腕に縋り付いて満面の笑みで見上げるだけであった。

　晶子は今回のことで自覚した。
　自分は周囲から自然と視線を集める女であり、その彼女が誰と一緒に歩くかは大切なことなのだ。
　晶子が一緒に歩くのは夫龍聖なのだ。
　だから街を歩いても自分が選んだ男性は彼だと周囲にアピールすることが大事だし、それが彼からの愛情を独占する大切な要素なのだ。
　これは「美あんず」から今回学んだ一番大きなことだった。


　倶楽部に着くと彩佳はちょっと驚いた表情を浮かべるが、晶子が来てくれたことを喜んでくれる。
　龍聖は前もって彩佳の話を聞いているが彼女の美しさに驚いているようだった。
　そんな夫に彩佳は早速猛アピール始めるから晶子は苦笑いだが、彼女の会話術は侮れないのも事実だ。
　会社では営業部統括取締役として百貨店始めとする大口顧客と堂々と渡り合うかと思えば、今日の様に夜の蝶として男心を翻弄する女に化けるのだ。
　彼女の夫祐司は娘のような年下若妻が心配で堪らないようで会社に現れる度に彼女を探し回っている印象なのだが、それは理解できるし同性の晶子ですらドキドキさせられる女性だ。

　お酒が一巡して何度か彩佳は席を立ったが、しばらくすると戻ってきてくれる。
　珍しい晶子の行動からなにかを察してくれているようだ。
　龍聖も他のホステスと楽しく会話が盛り上がっているようなので、晶子は思いきって尋ねたかった話題を持ち出した。

彩佳　「なるほど　そうね　ごめんなさいね」
　　　「そんなに会社の皆に心配させちゃったのね」
　　　「特に貴女に負担掛けてしまったようで」
晶子　「すいません　立ち入った話で」
彩佳　「良いの　立場的には」
　　　「もっと早く　私が話しするべきでした」
　　　「気苦労お掛けして　ごめんなさい」
晶子　「いえ　私もいろいろとあってお話遅れて」
　　　「申し訳ありません」
彩佳　「うふふ　旦那さんと仲直りできて良かったね」
晶子　「はい　皆様のご協力のお陰です」

　チラッと龍聖が反応して目線を投げて寄越すが、察しの良い夫は無粋に女の会話に割って入るようなことはしない。
　晶子は夫のそういったところが大好きなのだ。
　だからこそ今日、彼とデートを楽しみつつここに来たのだ。

彩佳　「うふっ　遠慮は無用です」
　　　「もう　わたし達 同志ですから」
晶子　「ありがとうございます」
彩佳　「ところで　紗弥のことだけど」
　　　「真也と離婚という形になったけど」
　　　「あの二人　決してお互い心は離れていないの」
　　　「確かに　真也に辛い流れだけど」
　　　「これは大人の事情としか　私も言えない」
晶子　「大人の・・・・・」　
彩佳　「もう晶子さんも分かると思うけど」
　　　「女って　たくさんの男性からの愛を」
　　　「取捨選択して　生きる生き物だけど」
　　　「時には躱しきれないものがあるみたい」
晶子　「躱しきれない？」
彩佳　「例えば　独裁国家で権力者に言い寄られたら」
　　　「その国の女性には選択の余地はほぼ無いの」
晶子　「はい」
彩佳　「それと同じくらい権力を持つ存在に」
　　　「わたし達の身に起きた時を想像して」
　　　「そして拒否したら　今愛している存在が」
　　　「危険になるとしたら　どう？」
晶子　「そんなことが・・・・」
彩佳　「女って　まだまだ弱い存在だと思う」
　　　「でも　それが　ぶちゃげ真相みたいな話」
晶子　「・・・・・」
彩佳　「とはいえ　女って　そんな単純でないのも」
　　　「正直なところ」
　　　「それは年単位で傍観していたら」
　　　「貴女も分かるはずよ」
晶子　「なんとなく」
　　　「今の私なら分かる気がしてきました」
彩佳　「はい　この話は終わり」
　　　「ところで　龍聖さんって」
　　　「メッチャイケメンですね」
晶子　「えっ！！」
彩佳　「貴女が取り戻そうとしたことに納得」

　晶子はそこでハッとする。
　夫龍聖は海千山千の「美あんず」妻にとって魅力的でモテ男なのだ。
　晶子は小学生高学年時代から恋愛少女で元カレという存在は数えきれず覚えていない程だ。
　その彼女が大学生時代に出会った龍聖に一目惚れして恋愛に積極性の欠片もない彼に猛アタックして付き合い大学卒業後そのままゴールインしたのだ。
　あの荒木萌衣といい自分のような恋愛肉食女子の押しに彼は極めて弱い男なのだ。
　恋愛積極性無いのに彼のセックスは情熱的で多くの女性が１度でも経験したら忘れられないタイプなのだ。

　彩佳など「美あんず」の妻はそういう男の嗅覚が凄くて、彼女たちの夫は凄い男たちばかりなのだ。
　そして皆揃いも揃って生粋の女好きで精力的で、晶子自身もアプローチされたのは１度や２度ではないのだ。
　晶子自身が「美あんず」に関わる立場になったということはつまりそういうことだ。
　今日この日龍聖を彩佳に紹介してしまったのは、ある意味彼女に夫を解禁してしまったことになるのだ。
　間違いなく彩佳はそう受け取っている。
　そして晶子が祐司氏に興味があるという意思表示に他ならないのだ。

　晶子自身、祐司から思い寄せられていると感じたことが何度もあるが、その当時は夫の関係が不安定でそんな余裕はなくて浮気は真也と達也だけに踏み止まろうと自制した時期だった。
　祐司の横恋慕は当たり前のように妻である彩佳は知っているはずで、今日の行動は自らゴーサインだすようなものだった。
　一瞬狼狽えるが、晶子自身も思わずそれが自分の無意識の本心なのではと逡巡する。
　祐司と経験した妻の感想を何度も聞いてしまい、気がついたら秘部を濡らしてしまった経験があったからだ。

「うそ　私　ひょっとして望んでいるの？」
「ああ　どうしよ　私って　駄目よ」
「ああ　女って　どんどん欲張りになるのね」
「ごめんなさい　龍聖　わたし・・・」


　龍聖はご機嫌だ。
　晶子との夫婦関係も絶好調で息子には見つからないようにやり繰りして週に何度も夜の生活を楽しんでいる。
　ベットの妻はかつてと別人でエロくて貪欲であり激しいタイプで、あまりに喘ぎ声が凄いからタオルを咥えさせるほどなのだ。
　以前は好んでしなかった騎乗位も大好きになっていてダイナミックな腰振りに圧倒されっぱなしだ。
　どこでそんなこと覚えて本性露呈したのかと嫉妬で荒れ狂う毎日だ。
　とはいえそんな不道徳な不倫妻となった晶子が大好きだった。

　むしろ浮気を辞めて欲しくないのが本心だ。
　お互い息子１人だけで子作り終了と納得づくなので、彼女は妊娠さえしなければ彼女は自由だ。
　その代わり彼女が体験したこと、感想を包み隠さず話してくれれば彼自身は燃え上がるから大歓迎なのだ。
　他の女性には興味はあっても昔から積極的ではないし妻が女の本性を露わにしたことで、正直今の妻がいてくれれば大満足であった。
　しかしながら妻から「会」の説明を聞かされて、自分自身の行動でも妻の浮気相手が増えるという話には実は興味津々だった。


　そんな時に彩佳を心配する祐司が倶楽部に現れる。
　彩佳は苦笑いしつつ早速そつなく夫を晶子の隣に誘導するのだった。
　彩佳は晶子が固執した龍聖に興味津々で「美あんず」代表として早速試食の名乗りを上げたのだ。
　夫祐司は採用試験の時から晶子にご執心であったが、彩佳と紗弥が共同歩調を取って待てをかけていたので、今回の妻の解禁サインに目敏く反応した。
　晶子にすれば焦ってしまう。

　何度か岩永健二らに食事に誘われていたが、なんとか躱してきたのに会社のオーナーである祐司に口説かれるなんて想定外だったからだ。
　目の前には晶子より若い彼の若妻がいるというのに、なんという浮気者だろうと思ったが達也以上に口が上手くて押し切られそうになってしまう。
　改めて自分の自覚の無さを痛感させられるし、自分は彼にはご馳走に見えているのだと知った。
　その視線の先でデレデレしている龍聖が居たのだ。

　確かに彩佳はかなりの美人で街を歩けば大多数の男性が振り返って見てしまうタイプだ。
　２０代後半になって身に付けた色香は破壊的だ。
　とはいえ彼女は今はホステスだが晶子の上司でかつ会社オーナー夫人で、目の前に彼女の夫が居る状況に加えて自分もいる状況なのだ。
　それなのにデレデレの夫にイラッとしてしまう。
　その感情の揺らぎが祐司に付け入る隙を与えてしまうのだった。
　祐司は一瞬の隙で晶子との距離を縮めてしまう。

　晶子はお酒はどちらか好きな方で実は高級シャンパンに興味津々だったが、共稼ぎで裕福であるが子育て中であるからそんな散財は控えているのは当然だ。
　祐司が彼女の気持ちを見透かしてサラリーマン月収する位のシャンパンをオーダーし出すと、倶楽部の女の子達は一気に華やかに盛り上がる。
　晶子は初めて口にする高級シャンパンに心を奪われていく。
　自分が全く知らない世界が目の前で開いていく感覚に揺れる女心は甘美な誘惑に負けてしまいそうになる。
　祐司から嫌みでない程度に適度に予備知識を教えて貰い自然と彼女に笑みがこぼれる。

　さすがは年長者全てに余裕があって一回り以上年齢差があり、彼女の父親と同世代だから教えてくれたことが素直に聞けるのだ。
　優しくて店の女子達にも大人気なのは見ていて分かるが、ちゃんと妻の彩佳には何気なく見えないところで気遣いして若妻への見守る愛情が微笑ましいのだ。
　ある意味女にとって最高の居心地で、そりゃ娘のような年頃の彩佳を射止めたのは納得であった。
　それなのに自分を明らかにベットに誘うとする手練れぶりに脱帽だった。

「うふふ　そうこういうことなのね」
「恋さんが　話していたこと」
「なんとなく分かってきた」
「あっはぁ　楽しくなってきた」
「あなた　私　口説かれちゃいそう」
「見てぇ」

　龍聖の長い夜が始まったのだった。


つづく
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2025年7月13日掲載
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