【チカは智香、くりこはリコ】

　チカがぐったりしていると、その隙をついてリコがチカのショーツを下ろした。
「え、え、え、なに？リコ、何するつもりなの？」
　あわてるチカに、リコは黙って微笑みかけながら、手を伸ばしてショーツを足先から抜き去ってしまう。
「チカ、覚えてる？中学生の頃、どうやってオナニーしてるかバラシあっこしたの」
「え〜、そんなことしたっけ？」
（言われてみればそんなことした気もする・・・）
「そうそう、チカの部屋でね、テディベアのあそこに指当てて、こうやって動かしてるよってしたの」
　そんな昔話をしながら、リコはまたチカの股間に手を伸ばしてきた。
「でね、わたしはチカにこうしてるって言ったの・・・」
　彼女は中指と薬指で陰唇ごとクリをはさんだ。それほどは厚くない肉ごしにキュっという刺激がクリに加わり、キュンとした刺激がひろがる。
「いやん、リコ、やめて。恥ずかしいよぉ。」
　リコはつまんだ指をゆっくり大きく上下させる。クリトリスの根元の方を、陰唇ごしにしごくように、圧迫感が上下に行き来する。
（だめぇ、もっと欲しくなっちゃう・・・）
「でもね、チカってばこうした方がもっといいよって教えてくれたの」
　今度は中指を割れ目へともぐらせ、指の腹をぜんぶクリから膣の入口あたりまでペッタリとくっつけた。そしてそれからゆっくりと前後させた。
「きゃ〜、チカったらすごく濡れてる。。。」
「いや、だめ、そんなこと言わないで。」
　女性器のまん中を帯状に摩擦感が加わる。気持ちよくて、じっとしていられない。思わず腰をムズムズと動かしてしまう。
「その後ね、こうするともっと気持ちいいってわかったんだ」
　リコがそう言って、人差し指と薬指を沿えて両側の陰唇をはさみ込む。中指で谷底をずるずると摩擦して、中指と人差し指、中指と薬指で陰唇をつまんで上下させている。
「はあ、ああぁぁ、、、」
　そしてときどきアクセントのように、中指をさらに押しつけ、ちょうど指の間接のところでクリトリスをグリグリと刺激する。
　チカは思わず快感にのけぞってしまう。すると後ろに座ってチカを抱え込んでいる恰好のリコの肩に頭を預けることになる。
「やだ、リコ、今日はどうしたの？こんなの、エッチすぎるよぉ。」
「だって、チカ、掲示板にあんなこと書くんだもん」
「え？なに？」
　チカはふと思いあたってドキリとする。
「最近、わたし、ネットにあるエッチな小説に凝ってんだ。そこのね、掲示板に“智香”っていうハンドルの書き込みがあって、そう“とも”に“かおり”の漢字で“智香”ね。まさか、チカだなんて思わなかったよ。」
「やだ、読んだのぉ」
　まさかこんな身近に同じサイトを見ている者がいるなんて智香は思いもよらなかった。
「しかも“クンニされるの、大好き”とか言ってメールアドレス公開しちゃうんだもん、そんなに飢えてるのかって思っちゃった。あそこにたむろしている男たちに食われちゃうくらいなら、わたしが智香のこと食べてあげちゃう。」
　リコの指の動きが大きくなる。智香は股間の刺激が気になりながらもリコの誤解を解こうとする。
「いやん、違うの、メールアドレス、書き込んだの、間違ってなのよ。だから、今朝、気づいて慌てて消したの。」
「でも、男どもはきっとそういうふうには受け取ってくれないよ。みんな智香を狙ってるんだよ。特に、ほら、二人をモデルに小説書きたいとか言い出した何とかってヤツ・・・」
「いやん、ちがうよ、きっと・・・彼らが狙っているのはきっと、くりこさんの方・・・」
（え？くりこ、、、りこ、くりこ、くりたりこ、、、）
　そこまで考えがきて、智香はびくっと体を硬直させた。
「え？もしかして、“くりこ”さんの書き込み、もしかしたらリコだったりするの？」
「あらら、いつもはすごく勘が鋭いのに、今日はなんだか気づくのが遅かったねぇ」
「いやん、わたしよりリコの書き込みのほうが大胆じゃない！」
「そんなことないよ。それにわたしがこんなにエッチになっちゃったのは智香のせいなんだから。」
　そういうと、くりこは智香の股間から手を離し、彼女の前に回り込んだ。左手を頭の後ろにまわして智香の体を支えつつ、右手を智香の股間に伸ばす。智香のクリトリスはもうコリコリにしこっていて、皮を引っぱったりしなくてももう半分以上は頭を出していた。
　くりこは中指をかるくクイクイと曲げ、クリトリスの先端をソフトに撫でる。そして次には、指先の腹で、円を描くようにして、ゆっくりと撫で回す。
「どう？気持ちいい？」
　智香は目をつぶったままプルプルと首を横に振った。
「もう、お口でしてほしい？」
　また同じように首を横に振った。
「そうなんだ、ほしいんだ。智香、ベッドに乗って、脚を広げて。」
　智香は首を振っていたはずなのに、黙って言われたとおりにした。

　＊　＊　＊

　智香はベッドサイドに腰かけ、それからあお向けに上半身をベッドに沈める。くりこが智香の脚を持って、Ｍ字型にする。
「やだ、リコ、女の人に見られるのって初めて。」
「そうなんだ、わたし、自分以外のココみるの初めてじゃないよ。」
　そう言いながらリコは智香の泌部をまじまじと見ている。
「そうなんだ。でも、もういいでしょ？はずかしいよぉ」
「智香、オナニーしすぎでクリが肥大化してるんじゃないかって心配だから、恥ずかしいんでしょ？」
「え？マジ？わたしのおっきい？」
「ううん、ふつー。かわいいよ。それにちゃんと洗ってるのね、恥垢たまってないよ。」
「もう、やだ、そんなこと・・・」
「じゃ、智香の大好きなクンニをたっぷりしてあげるね。」
　智香は顔を赤くして横たわり、顔を横に向けてしまった。
　でも、くりこはすぐに始めず、一旦、智香の股間から離れた。そして何かをとって戻ってきた。
「智香、これつけて」
　と言いつつ、智香に目隠しをした。
「え？ナニ？ああん、やだ、目隠しなんて」
「なんなら手も縛ってあげよっか？」
　くりこは楽しそうに言う。さらに...
「それから、今日は“くりこさん”って呼んで。智香は、ネットで知り合ったばかりの女性に、今から、クンニされるのよ。」
「やだん、リコぉ〜」
「リコじゃないの、くりこさん。ほら、智香、言ってみて、くりこさんって」
　智香が黙っていると、くりこは何度も繰り返し強要する。
「ほら、智香ちゃん、わたしのこと、くりこさんって呼ぶの」
　そう言いながら、くりこは智香のクリトリスを触り始めた。中指の腹にあふれてきている愛液を付けて、ふれるかふれない程度にかるくソフトに・・・
「ううう、くりこさん、わたし、はずかしい。。。」
（やだぁ、ただでさえ恥ずかしいのに、「くりこさん」って呼ぶともっと恥ずかしくなっちゃう。）
　言い馴れた「リコ」じゃなくて「くりこさん」と言うことで、知らない女性にクリを愛撫されているような錯覚を智香は覚えた。
（やだ、まるでわたしすごくエッチで淫乱なオンナみたい。）
「ああん、だめ、リコ、くりこさんって言うの恥ずかしい。」
「ダメよ、リコって呼んじゃ。」
　くりこはクリトリスを撫でる指先に入れている力を少しずつ強くしてゆく。
「いい？今日は、くりこさんって言うのよ」
「あ、ダメ、あ、いっちゃう、ああ、ダメ・・・」
「ダメじゃない。智香、いい？」
　もう、智香はがまんの限界だった。
「ああん、くりこさん、わかったから、もういっちゃう・・・」
　智香の限界ぎりぎりを見はからって、くりこは智香のクリトリスを押しつぶすようにして強めに愛撫した。
「あああぁ、、、、ん。。。。」
　智香のアヌスが、なんどもヒクヒクと収縮した。

　＊　＊　＊

　いってしまって少し張りを失った智香のクリトリスを、くりこはまたゆっくりと撫で回し始めた。するとあっという間にコリコリに隆起してパンパンに膨張した。そこに愛液をすくい上げてきながら、くりこが指先で愛撫をする。午後の薄暗くなりつつある部屋の中、テカテカに艶っているむき出しのクリトリスというのは、何とも言いようがないほど卑猥な光景だった。
「智香ちゃん、いっぱいあふれちゃったねぇ。それにほら、もうこんなにココ、熱くなってきた。」
「くりこさん、そんなこと言わないでください・・・」
　なんだか智香は、「くりこさん」と呼び、また丁寧語を使うことにすっかり自虐的な悦びを感じていた。
「もう、チュッチュッってしてほしい？」
　智香はイヤイヤと首を振る。
「もう、ガマンできない？」
　またしてもイヤイヤと首を振る。
「“もう、がまんできません”って言ったら、してあげるよ。」
「いや、リコ、いじわるしないで・・・」
「ほら、“リコ”じゃないでしょ？」
「あ〜ん、くりこさん、がまんできません。もう、・・・シテ、ください。」
　すると、くりこは舌先で自分の上唇を舐めてたっぷり濡らし、それからゆっくり智香の股間に顔を沈め、その上唇をかすかにクリトリスの先に触れさせた。そして、その触れるか触れないかくらいのままゆっくり左右に唇を動かした・・・
「あ、ぁ、ぁ、ぁ、、、」
　智香がかすかな、そして色っぽい声をもらす。
「色っぽい音色のバイオリンね」
　くりこはそう言ってから、今度は舌をのばして割れ目の谷底をすぅ〜っと撫で上げる。
「はぁっ」
　智香が息を呑む。
　くりこの上唇は相変わらず左右に動き、ときおり舌が谷底を上下する。するとすぐに智香は我慢できなくなって、むずむずと下半身を動かし始めた。
「いや、ダメ、ヘンになっちゃう。気持ちいいけど、もう限界・・・」
　そう智香が言うと、くりこは唇をクリから器用にも離さずに言った...
「ホント、智香、もうクリちゃん、限界ってくらいおっきくなってる」
「ああぁ、どうにかして...」
　そこまで智香が言うと、くりこは両唇でかるくクリを挟んだ。そしてちょっとだけ強めに舌先でクリの先を二、三度弾く、それで十分だった。
「あああああ、、、イクっ」
　くりこの腕の辺りに当たっていたお尻や太ももの筋肉にギュッと力が入り、お尻の穴がきゅっきゅとしまっているのがわかる。くりこはその後も、同じように五、六回、舌先で同じように弾いた。
　そしてそれから、本格的な“演奏”が始まった。少し強めにクリをチュッと吸い、舌の上面をクリに押しつけ、ぐりぐりと舌の腹でクリを押しつぶす。すぐに次は舌先で強めに上下に二、三度弾く。そしてまた強く吸い直して、舌先を左右に素早く動かして、延々とクリを愛撫する・・・
「あ、あ、だめ、だめ、いってるのに、そんなことしたら、、、」
　いつ終わるかも分からないイキっぱなしの状態、これが抗いがたく気持ちいいことを、くりこは知っている。だから愛撫を緩めない。
　少し柔らかくなったクリをまた強めに吸い出して、舌をからめるようにぐるっとクリの周りで円を描く、そして今度は舌の裏側を押しつけて凸凹の感覚を味あわせてから、また舌先の左右の動きに戻す。
「ああ、どうかなっちゃう、きもちいいぃよぉ、ヘンになっちゃう、ああん、、、」
　くりこは疲れて舌の動きがにぶくなるまで、いろいろな愛撫を繰り返した。その数十分間、智香はたっぷりイキっぱなしの状態を楽しむことになった。